転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3401話

 ゾンダーエプタから出撃してきた敵との戦いは、こっちがかなり有利な状態のまま進んでいた。

 そしてもう1つ。予想外というか、もしかしたら……と思っていたのだが、フロスト兄弟が出撃してくる様子もない。

 勿論ヴァサーゴとアシュタロンは俺が奪ったが、それでもまだゾンダーエプタにはドートレス・ネオやバリエントといったMSがある筈だ。

 ガンダムに比べれば明らかに性能が落ちるものの、それでも戦後に開発されたMSだけあって性能そのものは決して悪くはない。

 パイロットの技量があれば、高性能MSではなくても、十分に戦力となる。

 例えばアムロがジムに乗っても、十分以上に戦力になるのと同じように。

 だが、今こうして戦っている中でそこまで能力の高いパイロットはいない。

 というか、全体的に見てゾンダーエプタ側のMSパイロットは決して腕は悪くないものの、教科書的な奴が多いんだよな。

 ヨーロッパでバルチャーとかを引き入れるとかしていれば、こんな風にはならないと思うんだが、

 あるいはエリート……つまり、旧連邦軍の中でもMSパイロットだった者達やその家族とかを集めてMSパイロットとしての訓練を積んだ者達なのかもしれないな。

 こっちにとっては、それは悪くない。

 今の教科書通りの操縦技術なら倒すのは難しくないのだから。

 それに今は教科書通りでも、新連邦が本格的に動き出せば実戦を積んで、その操縦技術は高くなる。

 教科書通りということは、基本はしっかりと出来ているという事に他ならない。

 そのような者達が実戦経験を積んで操縦技術を高めていくというのは、個人的には遠慮したい。

 

「ここで潰すぞ。降伏をするのなら捕虜にしてもいいが、逃がすような真似だけはするな」

 

 仲間内だけではなく、ゾンダーエプタのMS隊にも聞こえるようにしてオープンチャンネルで告げる。

 これで大人しく降伏するのならそれはそれでいい。

 だが、これを聞いても降伏せずに戦いを挑んできたり、逃げるような真似はさせないと言ってるにも関わらず逃げるような相手の場合は、こちらも相応の態度を取る事になるだろう。

 そして、案の定MS隊の中から降伏を選択する機体も現れる。

 

『こ、降伏する! 降伏するから助けてくれ!』

『俺もだ! 降伏する!』

『貴様らぁっ! 選ばれた者としてそれでいいと思っているのか!』

 

 数人がオープンチャンネルにて降伏すると通信を送ってくるが、それと同時に敵の中にはそれを認めないと叫ぶ者もいた。

 今のこの状況において降伏するのは、そんなにおかしな話ではないと思うんだが。

 叫んでいる奴にしてみれば、まだ勝てるという勝機があるとでも言うんだろうか。

 この状況で逆転するのは、俺から見ても難しいと思うんだが。

 そんな風に思っている間にも戦いは進む。

 もっとも、それはこちらに向かって攻撃をすると言ってきている奴にこっちも反撃をしているだけだが。

 

「降伏する者は、一旦この戦場から離れろ。そうすればこっちも攻撃はしない」

 

 それだけでいいのか?

 ふとそんな風に思うが、向こうが逃げ出したのなら逃げ出したで、それは構わない。

 俺達の戦力が具体的にどのくらいのものなのかを新連邦に……あるいは新連邦に戻らずとも、どこか他の街の酒場かどこかで広めてくれれば、やりやすくなるのは間違いない。

 15年前の戦争以降、ネットとかが存在しなくなったこのX世界において、噂話というのはネットのある世界よりも大きな意味を持つ。

 もっとも、逃げ出した者達が俺達の戦力について周囲に話すかどうかというのは、また別の話だが。

 取りあえず大人しく降伏してくれるのなら、こっちもアルカディアで働かせる人員として使えるから、残れば残ったで使い道はある。

 裏切らないように量産型Wやコバッタを常に一緒に行動させる必要はあるだろうが。

 そんな俺の考えを知ってか知らずか、何機かのバリエントとドートレス・ネオが戦場から離脱していく。

 中には離脱しようとする仲間に向かって攻撃をしようとしていた者もおり、同士討ちを行っている者もいた。

 逃げ出す者はとにかく、そうはさせじとしている者は……いや、でも考えてみればそう不思議な話でもないのか?

 新連邦にとって、逃走しようとする者をそのままにするという事は自分達の権威を踏みにじるかのような行為なのだから。

 なら。俺達はそれに乗らせて貰うとしよう。

 

「降伏しようとする者を攻撃しようとしている者を優先して攻撃しろ!」

 

 これもまた、オープンチャンネルにおいて意図的に相手に聞かせる為に出した指示。

 案の定、同士討ちをしていた者達の中の何人かの動きが鈍る。

 仲間に攻撃した場合、自分が狙われると思ったのだろう。

 勿論、中には自分が攻撃をされようとも敵前逃亡……どころか、こちらに降伏をするといった事をしようとした相手を許せないと攻撃をする者もいたが、そのような連中はオープンチャンネルを通して出された俺の指示によって攻撃され、沈んでいく。

 あるいはフロスト兄弟が戦場に出ていれば、もう少し話は違ったのかもしれない。

 だが、フロスト兄弟が戦場に出てくる様子はない。

 やっぱりヴァサーゴとアシュタロンを俺が奪ったのが大きく効いてるのだろう。

 出て来ない方が面倒が少ないものの、出て来たら出て来たでフロスト兄弟を捕らえるという選択肢もあるのだが。

 あるいはフロスト兄弟もそれを承知の上で意図的に出て来ないのかもしれないが。

 戦場は既に終息に向かっている。

 やっぱり最初に俺が敵に突っ込んだのが、一番大きかったのだろう。

 ゾンダーエプタから出撃してきたMS隊は、何とか立て直そうとした者もいたのだが……こっちの戦力の大半は腕利きの者達だ。

 特にその辺の鼻が利いたのは、エニル。

 エスペランサの高機動性を活かし、どうにかして混乱した部隊を纏めようとする敵をすぐに見抜き、そちらに向かって突進しては攻撃していた。

 とはいえ、あくまでもそれは妨害であって撃破するのはかなり難しかったようだが。

 それでも立て直そうとした者達にとって、自分が集中的に狙われており、少しでも油断をすれば自分の機体が撃破されて殺されてしまうのだ。

 そうなるとどうしても対処に遅れが出てしまう。

 もっとも、こっちもこっちで乱戦になるとディバイダーの拡散ビーム砲は使いにくくなるので、少しやりにくそうにしていた者もいたが。

 ただ、それはあくまでも最初のうちだけだ。

 ディバイダーが使えなければ、ビームライフルやビームサーベルといった武器で敵と戦えばいいだけなのだから。

 そして戦闘開始から15分程も経過すると……既にゾンダーエプタ側のMSは全てが降伏するか、撃墜されるかの状態となっていた。

 

『アクセル、私は地上に向かいたいのだけど、いいかしら?』

 

 ベルフェゴールに乘ったルチルからの問い。

 ただし、それは俺に尋ねるではなく確認を求めるといったニュアンスだった。

 無理もないか。

 基地にはもしかしたらルチルをLシステムに組み込んだ奴がいるかもしれないのだから。

 だからこそ、ルチルとしては少しでも早く地上に行って……そして基地を調べたいのだろう。

 これ以上この場に留めるのは難しいな。

 いや、ルチルの事だ。もし本当にどうしてもここにいなければ駄目だと言った場合はそれを受け入れるだろう。

 だが、実際にそこまでする理由があるのかは……微妙なところだろう。

 なら、ルチルは地上に降ろすか。

 ただし、一応誰かを一緒に行かせた方がいい。

 ルチルの身体はWナンバーズの技術で作られているので、生身での戦いもこの世界の軍人が相手なら問題ないだろう。

 だが、それとは別の……それこそ感情的な爆発という意味では、ルチルがどうなるか分からない。

 その時の為のストッパー役は……

 

「モニク、ルチルと一緒に行ってくれ」

『私が? それは別にいいけど』

 

 モニクはまさかここで自分が指名されるとは思っていなかったのか、少しだけ驚いた様子でそう言ってくる。

 とはいえ、他の面々と比べるとやっぱりモニクが最善なのは間違いない。

 言ってみれば、モニクは万能型とでも呼ぶ能力を持っている。

 高いMSの操縦技術に、役人としての能力。また、生身での戦いも……シャドウミラーの面々とは比べものにならないが、それでもX世界の軍人となら相応にやり合えるだけの実力を持つ。

 今回のように何が起きるのか分からない時は相応しい人材だった。

 あるいはニュータイプ能力に期待してクスコやマリオンを……というのも少し考えたが、ルチルがニュータイプだし。

 X世界とUC世界にニュータイプは、ニュータイプという名前は同じで、大体の能力も似ているが、実際には似て非なる者といった感じなのだが。

 それでもルチルがいる以上、わざわざクスコ達を向かわせなくてもいいと思う。

 総合的に見て、それが最善だと思ったのだ。

 もっとも、量産型Wやコバッタでも構わなかったのでは? と思わないでもないが。

 

「じゃあ、頼む。機体の方は……取りあえずこっちで確保しておくから」

 

 ルチルとモニクがゾンダーエプタにある基地に行くという事は、当然ながらMSから降りての行動だ。

 そうなると、ベルフェゴールと高機動型GXは絶対にこっちで確保しておく必要がある。

 まさか、DXやヴァサーゴ、アシュタロンを奪った代わりに、ベルフェゴールと高機動型GXを奪わせる訳にはいかないし。

 あ、いや。でも究極的な事をいうのなら、ぶっちゃけベルフェゴールは奪われてもいいんだよな。

 ヴァサーゴやアシュタロンはベルフェゴールをベースに開発している以上、最低1機新連邦軍の方でベルフェゴールを所持してるんだろうし。

 あるいは実機ではなく、あくまでもデータだけという可能性もあるが。

 とにかくそんなベルフェゴールと比べると、高機動型GXはシャドウミラーのオリジナルの機体だ。

 もっとも、新連邦軍でGXをベースとしてDXが開発されていた以上、ある意味でベルフェゴールと似ているのかもしれないが。

 ただ、ベルフェゴールとの違いは、あくまでも新連邦にとってベルフェゴールはベース機であるだけだ。

 それに対して、高機動型GXはGXをベースに改修した機体となる。

 ……とはいえ、DXがGXの正統進化形MSなのに対して、高機動型GXはGXの量産型とでも呼ぶべきMSなのだが。

 それでもディバイダーを始めとしたオリジナルの技術もある以上、新連邦に渡したくはない。

 つまり、ルチルとモニクがMSから降りたら、それを守る必要があるのだ。

 

「あ、そうだ。そう言えばカトック達が敵の歩兵とかに降伏勧告をするって話だったし、なんなら一緒に行動してもいいかもしれないぞ。そうすれば無駄な戦いがなくなるかもしれないし」

 

 カトック達の事を思い出したので、取りあえずそう言っておく。

 ルチルがカトック達が来るまで待てるかどうかは分からないが、モニクが上手い具合に止めることが出来れば、余計な被害の心配はしなくてもいいと思う。

 それが具体的にどのようになるのか……といったようなことまでは、生憎と俺にも分からなかったが。

 

『そう。なら、カトック達が来るまで待った方がいいわね。その間、アクセル達はどうするの?』

 

 モニクからの通信に、俺は改めてゾンダーエプタに視線を向ける。

 既に対空機銃の類も完全に沈黙しており、敵の攻撃を心配する必要はないだろう。

 だからといって、油断するような真似は出来ないが。

 死ぬ寸前に何とか一撃を……といったような真似をする者がいないとも限らないし。

 

「取りあえずゾンダーエプタの上空を飛んで回って、もう問題がないかどうかを確認する。後はゾンダーエプタから離れる船とかがあったら降伏勧告をして、それでも駄目なようなら撃沈だな」

 

 ゾンダーエプタがもう落ちた以上、ゾンダーエプタにいる者達の中には脱出しようと考える者もいるだろう。

 実際にゾンダーエプタは落ちた訳ではないのだが、MSや対空砲が全滅している状態では、基地側に何か出来るような事はない。

 それでもゾンダーエプタにいる連中の中で妙な事を考えたりする奴がいる可能性は十分にある。

 だからこそ、今回の一件においては向こうが何か妙な真似をしないかしっかりと確認しておく必要があった。

 

『そう。アクセルが制空権を握ってくれるのなら安心ね』

 

 そう言い、笑みを浮かべるモニク。

 モニクのその笑みに少し見惚れるが、すぐ我に返った。

 

「ああ。新連邦にまだ武器があるかどうかは分からないが、それでも万が一を考えると、警戒する必要があるしな」

『じゃあ、私はルチルと一緒に行ってくるわね。アクセルに任せておけば心配はいらないだろうし』

 

 そこまで無条件に俺を信じるのはどうなんだ?

 一瞬そう思ったが、俺だけではなく他の面々もいる以上、モニクの言葉は決して間違っていないのだろう。

 

「分かった。モニクは俺が絶対に守ってみせる」

『ば……急に何を言ってるのよ。馬鹿』

 

 俺の言葉を変な風に捉えたのか、モニクは顔を赤くして通信を切るのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1995
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1767
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