転生とらぶる2   作:青竹(移住)

691 / 2196
3402話

「お、来たな」

 

 ゾンダーエプタの上空を飛んでいるヴァサーゴの映像モニタに、今更だがテンザン級とフリーデンがやって来たのが見えた。

 フリーデンはともかく、テンザン級には連装メガソニック砲が搭載されており、攻撃力という点ではかなり強力なのだが……その出番が全くなかった形だ。

 もしフロスト兄弟がガンダムに乗って出撃してきていれば、テンザン級やフリーデンが来た時もまだ戦いが続いている可能性があったのだが、残念ながら今はそのような事はなかった。

 敵が攻撃をしてこなければ、マリューも連装メガソニック砲をゾンダーエプタに撃ち込んだりといった真似はしないだろう。

 このゾンダーエプタは、新連邦がきちんと基地として整備を整えてくれた場所だ。

 MSの生産設備もそれなりにある。

 なら、ここを占領した俺達が使っても問題はないだろう。

 とはいえ、シャドウミラーがこのX世界で有している領土は、あくまでもアルカディアの周辺だ。

 そのアルカディアからここまでは、思い切り飛び地となってしまう。

 ゲートは1つの世界に1つだけだし、いっそシステムXNを解禁するか?

 何だかんだと、この世界では魔法とかそういうのも特に隠したりせずに使っている。

 戦後世界で巨大な組織は新連邦くらいである以上、こっちの技術をある程度見せても、この世界の連中がそれを解析し、使えるようになるまでどれくらい掛かる事か。

 あるいは開発とかはしないで、直接実物を欲したりとか……はするかもしれないな。

 もしくは……そうだな。このX世界においては基本的に陸上戦艦が使われているので、ミデアのような空を飛ぶ輸送船を使って物資を運ぶというのもいいかもしれない。

 そんな風に考えていると、テンザン級から数隻のボートが出てくる。

 確認してみると、どうやらあれにカトック達が乗ってるらしい。

 さて、カトック達に対して、ゾンダーエプタの兵士達がどういう反応をするかだな。

 というか、実際にどのくらいの数の兵士がまだ生き残っているのやら。

 

『アクセル、ちょっといい?』

「マリュー? どうした?」

 

 空からゾンダーエプタの様子を警戒していると、テンザン級からマリューの通信が入る。

 

『フリーデンから、私達もゾンダーエプタに上陸したらどうかと連絡があったんだけど。……どうする?』

 

 フリーデンから?

 それはつまり、ジャミルからそういう通信があったという事だ。

 慎重なジャミルにしては珍しいな。

 ルチルが心配だったのか、それともDXに使われたというGXに興味があったのか。

 ……あ、しまった。

 そう言えば今更……本当に今更の話だが、DXの開発に使われたGXは回収していなかったな。

 かなり壊れてるって話だったので、もし入手しても修理をするのは難しいだろう。

 だが、それでも色々と使い道はある。

 いっそ、そのGXを修理する流れでDXとはまた違うGXの後継機を作ってみても面白いかもしれないな。

 優先度はそんなに高くないし、ゾンダーエプタを占拠した後で残っていたら回収してもいいか。

 

「俺は別に構わないぞ。見た感じだと、もうゾンダーエプタ側からの反撃もないみたいだし」

 

 既に制空権はこちらで確保している以上、もし新連邦の中でこちらに攻撃をしてくる敵がいてもすぐに発見出来るだろう。

 もっとも、最初に一撃を防ぐのは難しいかもしれないが。

 今の状況を考えると、とにかく上手い具合にどうにか出来るかどうかは……実際にやってみるしかないと思う。

 

『分かったわ。じゃあ、こっちからも人を出すから。一応カトック達が先行してるけど、カトック達にもし何かあった場合、すぐに対処出来るように準備をしておいた方がいいでしょうし』

「けど、カトック達には量産型Wやコバッタを同行させてるんだろう? MSじゃなくて生身で敵が戦う以上、そのような相手との戦いでもどうにでもなるんじゃないか?」

 

 ある程度数を揃えれば、コバッタの1機や2機はどうにかなるかもしれない。

 だが、量産型Wを相手にした場合、幾ら数を揃えてもどうにかなるとは到底思えなかった。

 これがネギま世界の住人とかだったら、生身で量産型Wと戦ってそれなりの戦いになるとは思うが。

 

『念の為よ。それにこのゾンダーエプタは結構広いもの。カトック達が全てを見て回るような真似をした場合、相応に時間が掛かるでしょう?』

「そう言われるとそうか。まぁ、その辺についてはマリューに任せる。問題がない範囲でやってくれ」

 

 ゾンダーエプタは人工島だが、その広さはかなりのものだ。

 見た感じではそこまで広くはないのだが、それでも数人が隠れたりするような場所には事欠かないだろう。

 人工島という割には、自然とかもかなり豊かだし。

 旧連邦軍が作ったこの人工島、コスト的にどれくらい必要だったんだろうな。

 マリューとの通信を切ってそんな風に考えていると、基地の近くにカトック達が到着したのが見えた。

 見えたんだが、既に何人か降伏させているのだろう。

 俺が知ってるよりも数が多くなっている。

 基地に到着するまでの間にそこまで人数を増やしているとなると、それはそれで大丈夫か? と思ってしまう。

 もっとも、捕虜が多ければその分だけアルカディアで働かせる人数も増えるのだから、悪くない話なのかもしれないが。

 アルカディアで破壊工作とかは、それこそ量産型Wやコバッタがいる以上、かなり難しいし。

 

『アクセルさん、出航した軍艦を見つけたけれど、どうしましょう? 撃墜してもいいのでしょうか?』

 

 マリオンからの通信。

 どうやら脱出しようとした相手がいるらしい。

 既に戦力がない状況で逃げ出しても、逃げ切れるとは思えないと判断してもよさそうなものだが。

 

「前にも言ったように、一度降伏勧告をしてくれ。それでも逃げたり反撃してくるようなら、撃破してもいい。個人的には降伏して欲しいと思うんだけどな」

 

 最後にそう付け加えたのは、脱出した者達の中にはフロスト兄弟や、諜報部のトップのアイムザット、あるいはルチルをLシステムに組み込んだ研究者とか、その辺りの連中が乗ってる可能性が高い為だ。

 フロスト兄弟はヴァサーゴとアシュタロンを俺に奪われた事が影響してるのか、結局戦いに参加するような事はなかった。

 アイムザットは、諜報部のトップとしてここで戦死するのは避けたいと判断したのだろう。

 研究者は……言うまでもない。

 また、船で逃げたということは、貨物室に物資とかそういうのが色々と入っている可能性がある。

 DXはこっちで確保したが、万が一DX以外に何か秘密裏に開発していたりした場合、それが格納庫にある可能性は十分にあった。

 だからこそ、出来ればその船は確保したい。

 ……とはいえ、確保する為にマリオンがダメージを受けるといったような事になった場合、それは意味がないので、無理なら無理で諦めるのだが。

 

『分かりました。じゃあ、降伏勧告をしてきます』

「この状況で逃げ出す連中だ。何をしてくるか分からないし、くれぐれも気を付けろよ」

 

 俺達に制空権を奪われ、その上で上空を何機ものMSが飛んでいる。

 そんな状況で船を使って逃げようとしても、見つけて下さいというものだろう。

 ましてや、護衛のMSとかもいないし。

 それならいっそ、航空機で逃げるといった真似をした方が……

 

『全機、基地の様子に注意しろ。マリオンが見つけた船は囮の可能性がある。そっちに注意を引き付けて、そのまま逃げるといった真似をする可能性がある!』

 

 素早く味方に指示を出す。

 囮を使って本人は別の手段で逃げる。

 ありふれた手段だが、こういうのは効果的だからこそ多用され、それによってありふれた手段になるのだ。

 その指示に動ける多くの者がゾンダーエプタを見張る。

 こうなると、自然が一杯なのが厄介だな。

 飛行場の類はまっさきに見張っているだろうが、それ以外にも滑走路をしっかりと見ておく必要がある。

 そうなると、自然によって滑走路が隠されていた場合、それを見つけるのがかなり大変だ。

 とはいえ、本当に飛行機で逃げるかどうかというのは分からない。

 そもそも飛行機で逃げるのなら、わざわざ今この状況で逃げる必要はない。

 まだゾンダーエプタのMS隊が無事だった時なら、逃げても見つからない……かどうかはともかく、戦いに最中だけに見つからない可能性も十分にあった。

 だが、こうして戦いが終わった後で飛行機を使って逃げるというのは、見つけて下さいと全力で主張するようなものだろう。

 勿論、戦っている最中に逃げるといった真似をしたのが部下に知られた場合、士気が落ちる。

 もしくはアイムザットにしてみれば、自分達が負けるとは思ってもいなかったのか。

 そんな疑問を抱くが……滑走路の類が見つかったという報告はない。

 自然によって隠されていてまだ見つかっていないのか、それとも単純に俺の考えが間違っていたのか。

 その辺りは分からない。

 本当にないのなら、それはそれで構わないんだが……そうなると、アイムザット達がどこに行ったのかという疑問になる。

 未だに基地の中にいるのか?

 いや、だがもう自分達の勝利の可能性はないと理解は出来る筈だ。

 まさかこの状況から何らかの逆転の一手があるとは……いや、もしかしたらDX以上の奥の手があったりするのか?

 そうも思うが、例えDXがあっても自分達のいる場所に向けて攻撃したりといった真似はまず出来ない筈だ。

 だとすれば、他にも何かこう……俺には分からないような秘密兵器がある可能性は十分にあった。

 

『アクセル、滑走路の類は見つからないけど……どうする? いっそ、基地の中に入ってみる?』

 

 クスコのその提案は、それなりに魅力的だ。

 もうこうしてゾンダーエプタの上空で警戒していても、ゾンダーエプタにMSは……全くない訳でもないのかもしれないが、あっても多くはないと思える。

 だとすれば、基地の中に入ってみてもいいのかもしれないな。

 勿論、基地の中でMSを使うというのは難しいだろう。

 格納庫とかそういう一部でしか使えないと思ってもいい。

 だが、それでも……いや、だからこそ、そのような場所で警戒をするのは悪い話ではないと思えた。

 

「そうだな。いつまでもこのまま上空で警戒してるのはなんだし、ある程度は中に入るか。テンザン級とフリーデンの上陸も終わったみたいだし」

 

 映像モニタを確認すると、そこにはゾンダーエプタに上陸したテンザン級とフリーデンの姿がある。

 ちなみにフリーデンからはレオパルドが出撃してきたが……うん。今のこの状況で出撃してきても、実は特にやるべき事ってないんだよな。

 勿論、まだこっちの隙を窺っている新連邦の兵士がいたりとかする場合は、話が別だが。

 ともあれ、砲撃戦用の機体であるレオパルドは基地の中に入っても活躍は出来ないだろうから、このまま外に残っていて貰った方がいい。

 テンザン級とフリーデンは基地の中に入れないだろうから言うまでもない。

 

「半数が今まで通りに上空で待機。残り半数は俺と一緒に基地の内部に侵入するぞ」

 

 きっちりと基地の中に突入するメンバーに自分を入れておく。

 このまま上空を警戒していても、あまり意味はないと判断した為だ。

 ただし、場合によっては滑走路が隠蔽されていて逃げ出すのを狙っていたり、まだ戦意の高い兵士が何らかの手段で攻撃をしようとしたりといった真似をする可能性も否定出来ない以上、こちらとしては完全に上空の見張りをなくす訳にもいかない。

 だが……俺の言葉で誰か基地に向かうかといった事を決める必要が出てくる。

 何かが起きるかもしれないが、実際には起きない可能性が高い上空での警戒というのは、やりたくないと思う者は多い。

 ましてや、既にルチルとモニクは基地に入っていて、そのMSの防衛をしている者もいる。

 そう考えれば、中に突入出来る人数は更に少なくなってしまう。

 最終的に俺と共に基地に入るのは、ガイア、オルテガ、マッシュ、クスコの4人となった。

 半数がという事だったが、実際には半数ではない。

 ただまぁ、今の状況を考えるとこのくらいの人数がちょうどいいだろう。

 ちなみに人選の理由は、黒い三連星は戦いに慣れているからというのがある。

 戦いに慣れているというだけなら、それこそジオン軍時代に海兵隊として使い捨て前提の戦場に何度も投入されてきたシーマだろうが、シーマの場合は空を飛んでいるMSの指揮を執って貰う必要があるので除外した。

 クスコは、ニュータイプ能力によって何かを感じられるかもしれないからという理由からの人選となる。

 同じニュータイプという事ならマリオンもいるのだが、マリオンとクスコではどうしてもクスコの方が高い身体能力を持っていた。

 純粋にニュータイプ能力で考えても、マリオンよりクスコの方が強いというのがあるのだが。

 それに……もしマリオンを地上班に入れると、オルテガが不満を抱きそうだし。

 あるいは不満を抱かなくても、探索よりマリオンに気を遣ったりしそうだった。

 それにマリオンには船の方を任せているし。

 そんな訳で、俺が選んだメンバーは地上に向かって降下していくのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1995
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1767
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。