転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3407話

 これからの行動の諸々が決まると、次にやるべきなのは出発の準備だ。

 取りあえずゾンダーエプタについては中佐……正確には中佐の護衛兼監視の量産型Wに任せておけば問題はないので、そちらの心配はいらない。

 ゾンダーエプタも現在は量産型Wやコバッタ、バッタ、メギロート、イルメヤといった無人機によって戦いで破壊された場所の修理とかも行われている。

 基地としてはそれなりに大規模なので、完全復旧まではもう少し時間が掛かるだろうが。

 そんな状況の中、現在ゾンダーエプタにある食料を含めた補給物資をテンザン級やフリーデンに運び込んでいた。

 俺の空間倉庫があるから、食料とかは別にそこまで必要という訳ではないのだが……それでも、出来るだけ自分達でやりたいという風な考えがあるのだろう。

 それは別に悪い事じゃない。

 特にフリーデン組の方は俺にそこまで頼り切りになりたくないという思いを抱いている者も多いだろうし。

 

「アクセル、ちょっといいかい?」

「シーマ? どうしたんだ?」

「ヴァサーゴの事だよ。……あれ、本当に私が乗ってもいいのかい?」

 

 この場合のヴァサーゴというのは、俺が新たにシャギアから奪った方だろう。

 アシュタロンはMAに変形するという事でエニルが使う事に決まった。

 ……セインズアイランドでエスペランサの2号機を購入したエニルだったが、すぐに乗り換えになってしまった形だ。

 とはいえ、アシュタロンはDXと同様にあくまでも貸すだけだ。

 新連邦との戦いが終われば、当然ながら返して貰う。

 その時は、またエニルの乗機はエスペランサになるだろう。

 そしてDXとアシュタロンをこちらで使う以上、当然ながらヴァサーゴもまた誰かに使って貰う必要がある訳で……それで白羽の矢が立ったのが、シーマだった。

 だが、これはある意味で当然だろう。

 高機動型GXの時もそうだったし。

 UC世界から借りているMSパイロットは全員が腕利きだが、その中でもトップとなると、やはりガイア達黒い三連星とシーマのどちらかになる。

 そしてヴァサーゴは俺が乗っているのを合わせても2機しか存在しない以上、黒い三連星に乗せる訳にはいかない。

 なら、誰が乗るのか……シーマ以外にいないだろう。

 

「シーマが一番腕利きなんだから、当然だろう?」

 

 モニクとクリスも腕利きだ。

 モニクはジオン軍の中でもギレン直属のエリートで、実際に戦場でかなりの活躍をしたらしいし。

 クリスは連邦軍の士官学校を首席で卒業し、最新鋭MSであるアレックスの開発をしつつ、テストパイロットを務めてもいた。

 クスコとマリオンはニュータイプである以上、ヴァサーゴのフラッシュシステムと妙な干渉がないようにした方がいい。

 UC世界のニュータイプではフラッシュシステムが起動しないのは以前の実験で確認している。

 しかし……いや、だからこそと言うべきか、ニュータイプだけに何かどう影響するのか分からない。

 フラッシュシステムが動くかどうかの実験はともかく、長時間乗り続けるといった事になった場合、どのような影響があるのか分からないのだから。

 実際、今はルチルが乗っているベルフェゴールも、俺が乗っている時にフラッシュシステムに影響を与えていたらしいし。

 そう考えれば、元からX世界のニュータイプだったルチルはともかく、UC世界のクスコとマリオンはフラッシュシステム搭載機には乗らない方がいいだろう。

 そうなると、やはり残るのはシーマだけなのだ。

 

「……真顔でそういう事を言われると、その……少し照れるね」

「シーマなら言われ慣れてるじゃないか?」

 

 ジオン軍にいた時はともかく、ルナ・ジオンのシーマはセイラとは別の意味で象徴的な存在だ。

 悪辣なジオン軍の被害者といった感じで。

 それでいて死んでもおかしくはない、いや、寧ろ死ねというような戦場に多数投入され、それでも生き残ってきた強さも持つ。

 そのような生きるか死ぬかの経験をしてきたシーマは、自然と凄腕のパイロットになっていた。

 ましてや、シーマは何だかんだと面倒見がいい。

 海兵隊の指揮官をしていても、後ろで指示をしているだけではなく、自分もMSに乗って戦場に出る。

 それが余計にシーマの技量を磨く結果となっていた。

 もっとも、そのような状況で生き延びるだけの才能がなければ、その時点で死んでいた可能性が高いのだが。

 そういう意味では、やはりシーマには才能があったのだろう。

 

「普通の人になら……それこそ、ルナ・ジオンに所属するようになってからは言われるようになったけど、それはあくまでも他の人にだよ。……アクセルに言われるのとは違う」

 

 ここで何故? と突っ込むような野暮な真似は、さすがに俺も出来ない。

 何故そのようにシーマが言ったのか、告白された身としては、そのような事を分からないなどと言う訳にはいかなかった。

 

「そうか。シーマが喜んでくれるのなら、それはそれでいい。とにかく、俺はシーマがヴァサーゴに乗るのが一番いいと思う」

「分かったよ。アクセルにここまで言われたんじゃ、断る訳にもいかないしね」

 

 言葉では渋々といった様子だったが、その口元が嬉しそうに笑みを浮かべているのを見逃すような事はない。

 それを口にした場合、シーマからどんな反応が返ってくるのか分からないので、その辺については何も突っ込まないが。

 

「シーマが引き受けてくれてよかったよ。これで新たに入手したMSについては、全機問題ないな」

 

 ちなみにゾンダーエプタで新たに入手したMSであるバリエントについては、既にホワイトスターとアルカディアの双方に渡してある。

 アルカディアの方では、ドートレス・ネオと共にやがて売りに出される筈だ。

 とはいえ、ゾンダーエプタからハッキングして入手したデータや、捕虜の尋問から入手した情報なのだが、バリエントというのはそこまで性能は高くないらしい。

 ぶっちゃけ、先に入手したドートレス・ネオの方が高性能MSだったりする。

 なにしろバリエントは新連邦が最初に開発した量産型MSだ。

 バリエントの後にドートレス・ネオが開発されたのだから、バリエントの性能がドートレス・ネオよりも劣るのは当然だろう。

 この辺については、何故ルチルが眠っていた軍艦を入手する為にやって来た戦力がドートレス・ネオだったのかという疑問があるのだが。

 あるいは俺達が……もしくは俺達ではなくても、何らかの邪魔が入るかもしれないというのを予想して最新鋭機であるドートレス・ネオを持ってきたのか?

 そう考えれば、納得出来るところはある。

 具体的には、やはりシャギアが俺にヴァサーゴを奪われた事が影響しているのだろう。

 それによって評価を落としたシャギアとしては、絶対に失敗出来ないと判断して最新鋭機のドートレス・ネオを持ってきたと考えれば納得出来る。

 もっとも、結局はルチルが眠っていた軍艦は俺達によって奪われたのだから、その件でシャギアの評価は更に落ちたのは間違いない。

 それ以外にも、ゾンダーエプタで今度はフロスト兄弟が揃ってMSを奪われ、更には新連邦にとって最新鋭にして、象徴となるべく開発されていたDXまで奪われたのだ。

 フロスト兄弟の姿はゾンダーエプタになかったから、恐らくどうにかして逃げたんだと思うが、フロスト兄弟の評価は新連邦においてかなり下がっただろう。

 新連邦にとってフロスト兄弟がエースとして期待されていた存在であった場合、期待されていただけに、かなり評価が落ちたと思う。

 これで左遷されるような事になれば……いや、けど俺達を相手に負け込んでいるとはいえ、フロスト兄弟が有能なのは間違いない。

 新連邦はX世界で見れば大きな組織だが、一般的に見た場合はあくまでも旧連邦の残党とでも評すべき存在であり、人材についてもそこまで豊富な訳ではない筈だ。

 だからこそ今回の失態があってもフロスト兄弟を左遷するような真似はしないと思う。

 勿論、そうなればそうなったで、新連邦がフロスト兄弟にどのような対応をするのかは分からないが。

 

「MSについてはそれで構わないけど、南アジアに向かうよりも前に、連邦国の建国を進めた方がいいんじゃないかい?」

「そっちはジャミルが未だに何も言ってないしな。ジャミルが決断するには、まだもう少し時間が必要になるんだと思う」

 

 そろそろジャミルも決断をして欲しいのだが。

 とはいえ、ジャミルの気持ちも分からないではない。

 ジャミルは自分の手によって現在の……人口の99%が死んだこの状況をもたらしたのだから。

 とはいえ、話を聞いたりデータを見たりした限りだと、当時の旧連邦軍と宇宙革命軍の間には絶対的な敵対関係しか残っていなかったように思う。

 もしジャミルの手によってコロニー落としが行われなかったとしても、また別の理由でコロニー落としが行われた可能性が高い。

 そうなると、場合によっては今よりも更に酷い光景になっていた可能性は十分にあった。

 それこそ冗談でも何でもなく、人類絶滅といった結果になっていてもおかしくはなかったのだ。

 ……まぁ、もしかしたらという事なら、それこそ旧連邦と宇宙革命軍が停戦し、和平を結ぶ……といった結果になる可能性も否定は出来なかったのだが。

 とはいえ、だからといってそれが本当に実現可能だったかと言われると、個人的にはまずないと思う。

 ジャミルも当然その辺については理解しているとは思う。

 思うんだが、理性と感情というのはぶつかる事も珍しくはない。

 ジャミルもその辺については、まだ素直にどうこうといった真似は出来ないのだろう。

 

「アクセル、ジャミルに会いに行ってみたらどうだい?」

「俺がか?」

「そうだよ。アクセルは……こう言うのは何だけど、色々な世界を知っているだろう? なら、ジャミルが決断する助けが出来ると思うんだけどね。勿論、その決定が連邦国の代表にならないというものであるかもしれないけど」

「それは……」

 

 俺もその可能性については考えていた。

 それだけジャミルの負った精神的な傷は深いということだろう。

 だが……だからこそ、その件について俺が直接関与してもいいのかと、迷っていたのだ。

 この場合、普通なら俺じゃなくてサラやルチルといったジャミルと何らかの関係がある人物が行った方がいいと思うんだが。

 あるいはティファとか。

 

「本当に俺が行った方がいいと思うのか? ジャミルにしてみれば、俺が行った事によって圧力となって、それで急いで決める……といったような事にもなりかねないぞ?」

「そうなったらそうなったで仕方がないと思うけど。今の状況で重要なのは、とにかくジャミルが決める事だ。過去のトラウマから自分がどうすればいいのか分からないといった様子である以上、ここでしっかりとアクセルがジャミルと接して、それによってジャミルは連邦国の代表になるか、ならないか。とにかくそれを決める必要があるんだよ」

 

 説得力のある言葉ではある。

 シーマも今まで色々とあったのは事実だし、だからこそ今のような言葉が出たのだろう。

 そんなシーマの様子を見れば、俺がここで話を聞かない訳にもいかない、か。

 

「分かった。俺がジャミルと話す事で一体どういう風になるのかは分からないが、取りあえず話せるだけ話してみるよ」

「そうした方がいい。これから新連邦との戦いになるんだ。その時、国を率いているジャミルが迷ったまま戦いに参加するような事になったら、それは……戦いに参加している全員が最悪の結果となる可能性があるんだからね」

「だろうな」

 

 そう言うと、俺はシーマに感謝の言葉を口にする。

 

「助かった。もし連邦国が無事に建国出来たら、シーマの手柄は大きいな」

「そう言われてもね。私としては正直なところどっちでも構わなかったんだよ。ただ、アクセルが気にしてるから、少しアドバイスを口にしただけなんだ」

「それで俺が助かったのは事実なんだ。それなら、俺が感謝の言葉を口にしてもおかしくはないと思うが?」

 

 そう告げると、シーマは照れ臭くなったのだろう。そっと視線を逸らす。

 

「アクセルが喜んでくれたのなら、私はそれで構わないよ。……とにかく、何をするにも今はまず連邦国を建国するのが最優先なんだからね。新連邦の動きを考えると、本格的に動くのも近い筈だし」

 

 カトックからの情報や、ゾンダーエプタからハッキングで入手したデータを見ても、それは間違いない。

 北米にちょっかいを出してきているだけではなく、俺達がこれから向かう南アジアにも既に手を伸ばしているし、他の場所にも南アジア程大きくはないものの、動いているのは間違いない。

 それを止める為には、ジャミルが北米の街や村を纏めて連邦国として建国する必要があるのは間違いなく、だからこそジャミルの決断によって、事態は大きく動く。

 もしジャミルが連邦国の代表になるのを否定するのなら、それこそ誰か別の人物を代表にする必要があるんだが……そうなると、一体誰になるのやら。

 そんな風に思いつつ、俺はシーマと会話をするのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1995
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1767
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