転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3409話

「じゃあ、出発してくれ」

「了解。テンザン級とフリーデンはこれから南アジアに向けて出発します。各員何があっても対処出来るようにしておいて下さい。……発進!」

 

 マリューがそう言うと、今の言葉はテンザン級と、そしてフリーデンにも通信として流れていたのだろう。

 2隻の陸上戦艦が目的地の南アジアに向かって出発する。

 映像モニタを見ると、メギロートやバッタ、イルメヤといった無人機や、量産型Wが乗り込んでいるシャドウがこちらの動きを見送っている。

 また、数はそこまで多くはないものの、ドートレス・ネオを始めとしたX世界のMSもこちらを見送っていた。

 MSが見送っていたのは、この基地の司令官を任せた中佐によるものだろう。

 アイムザットの代わりにゾンダーエプタの司令官になれたのが嬉しかったらしい。

 あるいは、シャドウミラーや連邦国――未だに名称不明――と戦って新連邦が勝てるとは思わなかったので、本格的に戦争が始まるよりも前に鞍替え出来た事を喜んでいるのか。

 ただし、中佐が俺達に感謝しているとはいえ、忠誠心はあまり期待出来ないと思う。

 俺達に寝返ったのは、あくまでもこっちの方が有利だと判断したからだ。

 それはつまり、新連邦の方が有利になると再度の寝返りを考えてもおかしくはないという事だ。

 とはいえ、中佐には量産型Wが副官兼護衛としてついている。

 もし中佐がそんな真似をしそうになれば、即座に処断される事になると思うが。

 

「それで、南アジアに到着するまで新連邦が大人しくしてると思う?」

 

 テンザン級の舵を握りながら、ミナトが尋ねてくる。

 もっとも、その口調に深刻な色は何もなかったが。

 俺達の実力を知っているミナトにしてみれば、南アジアに到着するまでに新連邦が襲ってきても、対処するのは難しくないと考えているのだろう。

 実際、こちらが所有するMSは今となっては全機がガンダムだ。

 以前は唯一エニルがエスペランサに乗っていたが、そのエニルも今はアシュタロンに乗っているし。

 ちなみに、ルチル……本来ならゾンダーエプタを攻略する時だけMSで戦いに参加する予定だったのだが、未だに所属はMS部隊となっている。

 本人からMSから降りるという風に聞いていないからだ。

 ……後でルチルに聞いてみた方がいいと思うけどな。

 

「ゾンダーエプタが落とされたのは新連邦にとっても痛い筈だ。諜報部の拠点が落とされたんだし」

 

 諜報部は情報を司る部署だ。

 勿論ゾンダーエプタが諜報部の拠点だからといって、諜報部に所属する全員がゾンダーエプタにいた訳ではない。

 それこそ新連邦が活動している多くの場所に諜報部の人員は派遣されていただろう。

 そうである以上、ゾンダーエプタが落ちて、諜報部を率いていたアイムザットが死んでも、諜報部が壊滅したといった結果にはならない。

 諜報部の中でも大きな影響力を持っていたフロスト兄弟も行方が分からないし。

 いや、でもヴァサーゴとアシュタロンをまた奪われた事で、フロスト兄弟の影響力が相応に衰えているのは間違いないと思うんだが。

 とにかく、大きなダメージを受けた事は間違いないが、それで新連邦の諜報部が完全に壊滅したといった事にはならないだろう。

 

「なら、暫くこっちにはちょっかいを出してこない?」

「どうだろうな。南アジアに到着するまではちょっかいを出してこないだろうが、南アジアに入ってしまえば、新連邦も俺達を放ってはおけない筈だ」

 

 南アジアにおいて、新連邦が行っている活動はそれなりに規模が大きい。

 そうである以上、新連邦としても相応に労力は使っている筈で、そこに俺達が介入して新連邦の作戦が失敗したら、その労力は無駄になる。

 そうである以上、新連邦としては南アジアで俺達に自由に動かれたくはないだろう。

 

「そうね。恐らくだけど、南アジアに入ったら襲撃してきてもおかしくはないわ。……ただ、問題なのはどのくらいの戦力で襲ってくるかよね」

「やっぱり新連邦に出せる最大限の戦力を出すんじゃないか? 戦力を小出しにしても、各個撃破されるだけだろうし」

 

 マリューの言葉にそう返す。

 こちらの戦力がもっと少なければ……それこそテンザン級がいなくてフリーデンだけだったら、新連邦としても全戦力を出してくるといった事はないと思う。

 だが……今の俺達の戦力を思えば、戦力を小出しにするのはこちらにとって有利になるだけとなる。

 そうである以上、そんな馬鹿な真似はしないと思う。

 もっとも、フロスト兄弟からの報告とかを信じておらず、その報告はフロスト兄弟が自分の失態を誤魔化す為の嘘だと……いや、さすがにそんな真似はしないか?

 ただ、新連邦の中には旧連邦の時に既得権益を持っていた者がいるらしい。

 そういう連中なら、もしかしたら……そんな風に思うのは間違っていないだろう。

 

「とにかく、相手がどういう手段に出たとしても、こっちはこっちで相応の対処をすればいいだけだ。……ああ、そう言えばDXの方はどうなった?」

 

 ゾンダーエプタにいる間、キッドやその部下達、そしてエルフ達や量産型W達が最後の調整を行っていた筈だ。

 ゾンダーエプタで待機していたのは、DXの完成を待つという意味もあった。

 だが、それでもまだDXが完成したといった報告は入っていない。

 つまりそれは、まだDXの最終調整中であるという事を意味している。

 それでも具体的にどの辺まで進んでいるのか、後どれくらいで終わるのか。

 その辺について聞きたかったのだ。

 

「そうね。こちらに入ってきている情報だと、もう数日といったところね」

「やっぱりそれくらいは掛かるか。……そうなると、ガロードも不満が溜まってるだろうな」

「ガロードが?」

「ティファの件でしょう?」

 

 ガロードの不満についてマリューが少し戸惑った様子を見せるが、こういう話が得意……というか好きなミナトはあっさりとそう言ってくる。

 

「正解」

 

 DXの調整をする以上、当然ながらガロードもその場に……つまり、テンザン級にいる必要がある。

 だが、ティファは未だに俺を苦手としているのだ。

 正確には、以前ティファが俺とマリューとミナトの夜の光景を感じてしまい、それからだが。

 その件があるまでは、それなりに俺もティファと友好的にやっていたのだが。

 とはいえ、別に俺はティファに嫌われている訳ではないと思う。

 あくまでも苦手に思われているだけなんだと、そう主張したい。

 それが実際にどうなのかどうかは、まだ分からないが。

 

「いっそティファもテンザン級の方に連れてきたらいいんじゃない?」

「難しいでしょうね。ティファも今はフリーデンの手伝いをしているらしいし」

「え? そうなのか?」

 

 ミナトの言葉にマリューがそう言ったのだが、それは俺にとっても驚きだった。

 俺が知ってる限りだと、ティファは自分の部屋にいる事が多く、絵を描いていたりするらしい。

 とはいえ、その絵は別に趣味とかではなく、ニュータイプに関係する場所をニュータイプ能力で察知して描くというものだった。

 この辺はUC世界のニュータイプと違う点だよな。

 あるいはUC世界のニュータイプも、ティファのように軍人ではなく一般人として生活していた場合、ニュータイプのいる場所を見つける為に絵を描いたりといった真似が出来るんだろうか。

 あるいはそのような能力はX世界のニュータイプ特有のものなのか。

 

「ええ。簡単な仕事を自分から進んでやってるみたいね。トニヤが通信で教えてくれたわ」

 

 マリューはフリーデンと通信で話をする事が多いので、その時にでも話に出たのだろう。

 エニルと親しいトニヤだが、その性格は明るい。

 大抵の相手とは友好的にやっていけるのは間違いないだろう。

 そんな風に、俺は暫くブリッジで話をするのだった。

 

 

 

 

 

「ルチル? 珍しいな、1人か」

「アクセル? ええ、今はちょっとやる事がなくてね」

 

 ブリッジでの会話を終えて食堂にやって来てみると、そこではルチルが紅茶を飲みながらクッキーを食べていた。

 お茶をするにも1人でやるのはどうかと思うが、ルチルが言うにはいつもなら他の面々と一緒にお茶をするのだが、仕事が入ってそれどころではなくなったらしい。

 

「それは運が悪かったな。……ああ、けど丁度いい。一応聞いておく事があったんだ」

「私に? なら、丁度いいわね。私も1人だったし。座ってちょうだい。話を聞かせて貰うわ」

 

 ルチルに勧められ、ルチルの向かいに座る。

 厨房を担当している量産型Wに紅茶とケーキを注文してから、俺はルチルに向かって単刀直入に尋ねる。

 

「ルチルはこれからどうする?」

「どうするって? 一体何が? この身体の恩もあるし、Lシステムの件もあるから、アクセル達と一緒に行動をするつもりだけど」

「あー……いや。これは俺の言い方が悪かったな。俺が聞きたかったのは、ゾンダーエプタの一件は終わった。ルチルが狙っていたLシステムの関係者はいなかったけどな」

 

 これまでの情報から、フロスト兄弟がルチルの眠っていた軍艦を奪取しようとしたのは、LシステムではなくビットMSを狙っての事だったというのが明らかになっている。

 つまり、フロスト兄弟はあの軍艦にLシステムがあるというのは知らなかったという事で、ゾンダーエプタにルチルをLシステムに組み込んだ奴はいなかった事を意味している。

 勿論それは、新連邦にLシステムの関係者がいないという事と同じ意味ではないだろう。

 Lシステムというのは、実際に使われればそれだけでその戦闘は終了してもおかしくはないような、圧倒的な効果を発揮するシステムだ。

 そうである以上、新連邦の中にLシステムについて知ってる者がいれば、間違いなくその開発者を引き抜こうと思ってもおかしくはなかった。

 ……もっとも、その研究者が15年前のコロニー落としの中で生き延びていればの話だが。

 

「そうね。残念ながら……」

 

 俺の言葉にルチルは呟きつつ拳を握る。

 Wナンバーズの技術、それも最新鋭の技術を使って作られたその身体は、生身でも圧倒的な戦闘力を誇る。

 もしこの場にルチルをLシステムに組み込んだ研究者が目の前にいれば、一体どういう事になるのやら。

 

「とにかくゾンダーエプタでルチルがベルフェゴールに乗ってMS隊として活動したのは、その件があったからだろう? だが、ゾンダーエプタにLシステムの研究者はいなかった。そうすると、これからどうする?」

「それは、MSのパイロットを続けるかどうかという事よね?」

「そうなる。俺としては、是非ともルチルにはMS隊に所属して欲しいと思う。だが、ルチルの場合は……」

「なら、それでいいわ」

「……ルチル?」

 

 ルチルの口から出た言葉は、俺にとっても予想外のものだった。

 当然だろう。元々ルチルは戦争が……戦いが嫌で最終的には精神崩壊までしてしまったのだ。

 そして15年以上の時間を掛けてようやく今のように復帰したのだ。

 とはいえ、現在のルチルはニュータイプ能力で本来の自分の身体から離れてWナンバーズの身体に憑依しているのだが。

 

「本気で言ってるのか?」

「ええ。私はこの船のMS隊に所属する事を希望するわ」

「いいのか? いや、これは俺が聞くべき事じゃないと思うんだが」

「そうね。もしアクセルが普通のバルチャーだったら、MSに乗るという選択はなかったと思う。けど、今この世界では新連邦が動き始めている。これが友好的な組織ならともかく、実際には力で全てを支配しようとしている組織よね」

「ゾンダーエプタやフロスト兄弟の動きを見る限りだと、そんな風に見えるのは間違いないな」

 

 これで、実は新連邦の大部分は力を使わずに交渉で影響力を広めていく……とかそんな事はないか。

 元々現在の新連邦の上層部は、旧連邦時代の既得権益を取り戻そうとしている連中らしいし。

 そんな者達にしてみれば、15年前に自分達の所有物だった諸々は今もそうであって当然といったように考えてもおかしくはない。

 それを取り戻す為なら、戦いを挑むというのもおかしくはないだろう。

 

「でしょう? なら……私は、それを許せない。今のこの世界は戦後世界という事で大変だけど、同時に旧連邦が存在しなくなったというのは悪い話じゃないと思うわ」

 

 本来なら連邦のような大きな組織が地球を1つに纏めるというのは、悪い話ではないのだろう。

 だが……組織が腐敗していけば、自分達こそが最大の力を持っているという事で傲慢に振る舞う者も多い。

 それは今まで色々な世界と接触してきた俺としては……そして何より、ヴィンデルがシャドウミラーを作った時の事を思えば、強く納得出来てしまう。

 そんな旧連邦の生き残りが、再び自分達の利益の為に新連邦という組織を作ったのだから、ルチルが不満を抱くのは十分に理解出来る。

 

「そうか。……じゃあ、本当に最後にもう1度だけ聞く。ルチルはこれからもMSのパイロットとして活動する。それで間違いないな?」

 

 最後の確認を込めて尋ねる俺に、ルチルはしっかりと頷くのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1995
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1767
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