転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3411話

 どん、と。

 そんな衝撃がテンザン級に走った。

 敵か?

 早速新連邦が攻撃を仕掛けてきたのかと思ったのだが、衝撃は続かない。

 普通なら最初に攻撃をしたら、反撃されないように続けて攻撃をしてきてもおかしくはないのだが。

 

『アクセル、ちょっといい?』

 

 ヴァサーゴのコックピットで数秒待っていると、ブリッジからの通信が入る。

 映像モニタに表示されたマリューは少し困った様子を見せていた。

 

「どうした? 今の衝撃は? 攻撃……って訳じゃないみたいだが」

『ええ。どうやら地雷原に入ってしまったみたいね』

「地雷原? また厄介なものを」

『ダメージは軽微で、無視出来る程度のものなんだけどね』

 

 基本的に地雷というのは、地面に埋まった地雷に一定以上の圧力が掛かれば爆発するというものだ。

 そしてテンザン級もフリーデンもホバー移動している。

 つまり、艦底部分から地上に向かって激しく空気を噴射して浮かんでいるのだ。

 噴射されている空気はテンザン級やフリーデンといった陸上戦艦を浮かび上がらせるだけの勢いがある訳で、その空気が地上に触れれば地雷を爆発させるには十分な圧力となる。

 せめてもの救いなのは、ホバー移動という事である程度浮いていたという事だろう。

 地雷の類は当然だがそれを踏んだ者に大きなダメージを与えるようになっており、踏んだ部位に一番ダメージが多くなるようになっていた。

 そのおかげで、ホバー移動により多少なりとも空中に浮かんでいたテンザン級はダメージを受けなかったのだろう。

 

『とはいえ、塵も積もれば山となる。同じような地雷の攻撃を何度も受けるような事になれば、テンザン級のダメージはかなり大きくなるわ。フリーデンの方は……まぁ、テンザン級が進んだ場所を進めば問題ないでしょうけど』

 

 テンザン級に比べてフリーデンは小型だ。

 というか、単純にテンザン級は陸上戦艦の中でも最大級である以上、どの陸上戦艦もテンザン級よりは小さいのだが。

 あ、でも旧連邦が陸上戦艦を重視していて、新連邦がその流れを汲んでいると考えると、もしかしたら新連邦ではテンザン級よりも大きく高性能な陸上戦艦を開発している可能性もあるな。

 ゾンダーエプタにはそういう陸上戦艦はなかったし……その辺りのデータはどうなってるか、後でマリューに聞いてみた方がいいか。

 

「話は分かった。それでどうする? テンザン級のメガソニック砲で纏めて消し飛ばすか?」

 

 テンザン級のメガソニック砲は連装式となっている。

 ぶっちゃけ、単純な威力ならヴァサーゴのメガソニック砲よりも上だ。

 ……ただし、機動力という事を考えるとヴァサーゴの方が圧倒的に上なのだが。

 

『いいえ、わざわざそんな事をする必要もないでしょう。折角MSがこれだけいるんだもの』

 

 その言葉で、マリューが何を言いたいのかを十分に理解する。

 実際、レオパルド以外は空を飛べるのだ。

 そうである以上、空中から地上に攻撃をして地雷処理をするというのは悪い話じゃない。

 レオパルドも、空を飛べなくてもフリーデンの甲板上で攻撃をすればいいだろうし。

 

「分かった。じゃあ、そうするか。……けど、この地雷原を使えなくしてもいいのか? 新連邦がやったのなら仕方がないけど、もし国が新連邦を相手にする為に設置した奴なら……後で面倒な事になりそうなんだが」

『そうかもしれないけど、だからといって遠回りする訳にもいかないでしょう? 調べてみたけど、かなり広範囲に地雷原はあるわ。回り込むにも相当な労力が必要よ?』

「それは……まぁ、そうだろうけど」

 

 この地雷原を設置した者達は、ここを通らせたくないのだ。

 少し遠回りをしただけでどうにかなるのなら、それこそ地雷原を設置する必要はないだろう。

 地雷は地底用のソナーとかそういうのを使えば、見つけるのは難しくないのだから。

 ある意味、地雷はここにあるから通るなというのを示す為の意思表示的な意味もあるのだろう。

 

『分かったら、出撃して地雷原を破壊してちょうだい。勿論、この地雷原を設置したのがアクセルの言う通り新連邦と戦っている国の可能性もあるわ。だから、あくまでも破壊するのはテンザン級が通る場所だけにしてちょうだい』

「難しい事を言うな」

『あら、アクセルなら出来るでしょう? というか、テンザン級もフリーデンも優秀なMS隊を所有してるんだもの。大丈夫だと思うわよ?』

 

 そう告げるマリューは、完全にこちらを信頼している目を向けていた。

 マリューからそんな視線を向けられて、それで出来ないとは言えないか。

 

「分かった。……けど、地雷原を全て除去するんじゃなくて、あくまでもテンザン級が移動する範囲だけとなると、そこまでの数はいらないな。3機程度で十分だろ」

 

 十分というか、これ以上多くなると無駄に空を飛ぶだけになる機体も多くなるだろう。

 それは無意味だ。

マリューも俺の言いたい事はすぐに理解したのか、すぐに頷く。

 

『じゃあ、アクセルとエニルとルチルでいい?』

「どういう意図でそのメンバーとなったのか、少し興味深いな」

『嫌なの?』

「別に嫌とは言ってない。……あ、けど。そうだな。フリーデンからはやっぱりガロードを出しておいた方がいい。DXの操縦は少しでも多くした方がいいだろうし」

『そうね。じゃあ、4機でお願い』

 

 そういう事になるのだった。

 

 

 

 

 

「ガロード、DXの調子はどうだ?」

『凄いな、これ。GXと殆ど変わらない操縦感覚なのに、性能そのものはかなり上がってる』

「その辺は、やっぱりGXをベースにして開発された機体ってのが大きいんだろうな。……けど、最終調整が終わってから、それなりに操縦訓練はしていただろ? そこまで驚くような事でもないと思うんだが」

『GXに慣れてる分、何度乗ってもそんな風に感じるんだよ。DXに慣れてくれば、そこまで驚くようなことはないと思うけど』

 

 ガロードの様子を見る限り、新連邦のMS開発技術は何気に高かったんだな。

 いやまぁ、ベルフェゴールの機能をヴァサーゴとアシュタロンという2つのガンダムに分けて、それで更に発展させたのだから当然か。

 本当に以前よりも技術力が上がったのなら、ヴァサーゴとアシュタロンの2機に分けないで、1機で後継機を作ってもおかしくはなかったのだが。

 そこまで出来なかったのは、新連邦の技術力が上がったのは一定のレベルまでだけだったのだろう。

 

「キッドとかが調べたから、DXに妙なところはないと思うが……それでも、何か気になるところがあったら、すぐに言えよ」

 

 この場合の妙なところ、気になるところというのは、新連邦が何らかの罠を仕掛けたとか、そういうのではない。

 ちなみにゾンダーエプタで新たに入手したヴァサーゴとアシュタロンの2機に関しては、しっかりとそういうのがないのか調査して、問題ないと判断されていた。

 とにかく俺が気になっているのは、機体の最終調整をこっちで行ったという事だ。

 キッドや量産型Wといった者達……後はついでにエルフ達も最終調整に参加しているのだから、問題ないとは思う。

 思うのだが、それでもやはり何らかのミスがある可能性は十分にあった。

 

『へへっ、分かってるよ。けど、このDXは少し乗っただけで問題ないと分かるんだぜ? だからそういう心配はいらないって』

『全く、油断をするのはガロードの悪い癖よ?』

 

 俺とガロードの間に、不意にそんな通信が割って入る。

 映像モニタに表示されたのは、エニル。

 ガロードの言葉を聞いてだろう。呆れたように視線を向けていた。

 

「エニルの方はどうだ? アシュタロンはそれなりに操縦していたと思うが」

『そうね。さすがガンダム……といったところかしら。MA形態だとエスペランサよりも性能が上なのは間違いないわ』

「まぁ……そうだろうな」

 

 エスペランサは新型機ではあるものの、1から設計された訳ではない。

 旧連邦軍時代の部品を使って作られた、ハンドメイドMAだ。

 勿論ハンドメイドMAとして、状態のいい部品、性能の高い部品といった物を選んでいるので、総合性能はかなり高くなっている。

 だが、それでも結局は普通の量産型MSとかの部品で出来ているのだ。

 ……いやまぁ、もしかしたら一部にはガンダムの部品が使われている可能性も否定は出来ないが。

 そのようなエスペランサと、戦後に新連邦が開発した新たなガンダム。

 そう考えると、この2つの間にはどうしても大きな差が出来てしまうのは間違いなかった。

 

『それと、MA形態はまだいいんだけど、MS形態の方はちょっと使いにくいわね』

「MSが? ……ああ、アトミックシザーズか」

 

 アシュタロンの最大の特徴である、アトミックシザーズ。

 それは第2の腕とでも呼ぶべき代物で、圧倒的な破壊力を有する武器だ。

 武器なのだが、今までエニルが乗ってきたMSには存在しないその武器は、それだけに使いこなすのは難しいのだろう。

 

「けど、アトミックシザーズと言えば、ルチルの方はどうなんだ?」

『私? そうね。私も少し苦戦しているところかしら』

 

 アシュタロンのベースになったベルフェゴールも、当然だがアトミックシザーズは持っている。

 アシュタロンに比べると、まだ洗練されていない形だが。

 

「一応ルチルはゾンダーエプタの攻略の時に乗っただろう? なら、それなりに問題がなくてもいいと思うんだが」

『そうだけど、色々とあるのよ。……それより……』

『アクセル? そろそろ地雷原をどうにかして貰ってもいいかしら? いつまでも楽しくお喋りをしていてもいいけど、ずっとここにいる訳にもいかないでしょう?』

 

 ルチルと話していると、マリューからのそんな通信が入る。

 笑みを浮かべてはいるものの、その目は話してないでとっととやれと、そんな風に言ってるように思える。

 ……あるいは、女を口説いてないでとか、そう思っていたりするのか?

 勿論、俺にそんな事をしているつもりはないので、すぐに頷く。

 

「ちょっとお互いの状況を話していただけだよ。とはいえ、いつまでもこのままって訳にもいかないだろうし……そろそろ開始するか。前もって言ってある通り、俺達がやるのはあくまでもテンザン級が通れる範囲の地雷を除去するだけだ」

 

 実際には地面を攻撃して地雷を破壊するという、かなり荒っぽい方法での地雷の除去になるのだが。

 ただ、今の状況を思えばそんな除去方法が手っ取り早いのは間違いないのだが。

 

『分かってる。その辺はジャミルからしっかり聞いてるから、心配するなって』

 

 ガロードは自信ありげな様子でそう告げる。

 そう言えば、てっきりジャミルも今回の地雷除去には出てくるかと思ったんだが。

 ジャミルもいざという時はMS乗りとして行動するって話だったし。

 シミュレータの類はやってるのかもしれないが、実機に乗って行動するのはやはり違う。

 その辺については、それこそジャミルが一番よく理解している筈だった。

 とはいえ、ジャミルは連邦国の代表になるのを承知した。

 そうである以上、そう簡単に戦場に出るといった真似は出来ないだろう。

 ジャミルが15年前の戦争の時と同レベルの操縦技術を所持し、何よりニュータイプ能力がなくなっていなければ、また話は別だったかもしれないが。

 

「よし、じゃあ地雷原を破壊していくぞ」

 

 そう告げ、俺はクロービーム砲を撃つ。

 クロービーム砲の特徴として、数秒はビームを出しっぱなしにすることが出来るといったものがある。

 今回のように地雷の除去とか、そういうのはかなり有利なんだよな。

 ちなみに当然だが地雷の除去にメガソニック砲を使ったりといった真似はしない。

 地雷の除去にメガソニック砲というのは、過剰戦力以外のなにものでもないだろう。

 そして他の攻撃方法となると、ビームサーベル、ストライククロー、ヒートワイヤーくらいで、近接攻撃用なんだよな。

 そういう意味では、頭部バルカンとかそういうのがあってもいいと思うんだが。

 改修するように頼むか?

 バルカン程度なら外部装備として用意するのは難しくないだろうし。

 あるいは、全面的に頭部を改修して頭部バルカンを付け加えるか。

 後者の方が外見上は違いがないんだが、結構な労力が必要となる。

 それと比べると、バルカンポッドを追加装備する形にした場合、改修の難易度は大きく落ちるものの、同時にそれは一目で改修したというのが分かってしまう。

 そう考えると、戦う相手にはすぐにどういう武器を使うのかといった予想がされやすくなる。

 ……もっとも、ヴァサーゴは元々外見が色々と特殊……それこそゲテモノガンダムと呼ばれる事もあるような機体だ。

 そう考えると、バルカンポッドを追加装備して外見が更に変化しても今更といった感じがするのだが。

 それに、いつまでもヴァサーゴに乗ってるのもどうかと思わないでもない。

 ガロードがGXからDXに乗り換えた――俺からのレンタルだが――と考えると、恐らく……本当に恐らくだが、原作でもガロードはDXに乗り換えていたのだろう。

 そう考えると、俺もそろそろ別の機体に乗っても……そう思わないでもない。

 とはいえ、俺の場合はオクト・エイプ、ベルフェゴール、ヴァサーゴと何気に乗り継いでいるのだが。

 そんな風に考えつつ、地雷原にクロービーム砲を撃つのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1995
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1767
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