転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3412話

「エスタルド政府が? それって何でまた? ……もしかして、俺達が地雷原を破壊したからか?」

 

 地雷原を突破した俺達は、エスタルドという小国に入った。

 このエスタルドというのは、新連邦が南アジアで策謀を巡らせている国の1つだ。

 ただし、国とはいえその住人は数万人。

 場合によっては都市どころか街といった規模でもおかしくはないような、そんな小国。

 そんな小国ではあるが、人口の99%が死んだX世界においては、よくこれだけの国が残っていたと言えるのかもしれない。

 なお、エスタルドの側にはノーザンベルとガスタールという国があり、そのうちガスタールはエスタルドとかなり関係が悪いらしい。

 しかし、そんな中でも以前から新連邦が攻撃を仕掛けてきている事もあり、3ヶ国で同盟を結んで新連邦に対処していたとか。

 ただ、元々エスタルドとガスタールの関係が悪い以上、ノーザンベルがいてこその軍事同盟らしいが。

 北米では新連邦はそこまで大々的に動いていなかったが、南アジアでは以前からそれなりに活発に動いていたらしい。

 この辺はその場所を担当している部隊によって変わるのだろう。

 だとすれば、他の場所についてもちょっと気にしてみた方がいいのか。

 

「いえ、新連邦についてらしいわ」

 

 マリューの言葉には納得出来るところが多い。

 数万人規模の小国ともなれば、当然ながら同規模の国と軍事同盟を結んでいても、新連邦との戦いは決して楽ではないだろう。

 ましてや、新連邦はブラッドマンの演説で全世界に自分達の存在を……新連邦という組織を誇示した。

 エスタルドの面々にしてみれば、新連邦が具体的にどのような組織なのかは分からないだろう。

 戦力に関しても、自分達でどうにか出来るのか、それとも自分達だけではどうしようもないのか。

 そのように考えてもおかしくはなく、だからこそ、地雷原をあっさりと抜けてきた俺達に興味を持ったのか?

 あるいは、地雷原を突破する時の行動を誰かが見ていて、ガンダムを何機も持っているからというのも、この場合は関係しているのかもしれないな。

 

「ある意味ではちょうどいいな」

「アクセルならそう言うと思ったわ」

 

 若干の呆れと共にマリューは笑う。

 言葉で表現をするのなら、困った人だといったように思いつつも、止めはしないのだろう。

 

「元々俺達はゾンダーエプタでここの情報を入手したからやって来たんだ。なら、向こうから接触してきてくれたのは丁度いい」

 

 3ヶ国のうち、接触するのはどの国でもよかった。

 だが、こうしてエスタルドが最初に接触してきたという事は、どの国と接触すればいいのか迷う必要はない。

 とはいえ、相手がどのような事を要求してくるのかが分からない。

 もし向こうが無理な要求をしてきた場合、こちらも相応の態度を取る必要があるが。

 

「そうね。ただ……北米の連邦国の方がまだどうにもなってないでしょう? そう考えると、国として対処するのは難しいと思うわよ?」

「魔法を使うか」

 

 何もない状況でジャミルが北米の連邦国の代表――正確にはその予定――だと言っても、とてもではないが信じて貰えないだろう。

 だが、そこに異世界から来た魔法使いという要素を混ぜればどうなるか。

 勿論魔法使いだと見せる以上、こちらとしてもしっかりと相手の前で魔法を見せる。

 そうすれば、魔法を使えるのならもしかして? といったように思ってもおかしくはないだろう。

 それでも信じないようなら……そうだな、セインズアイランドでやったように、エスタルドのお偉いさんを何人か北米にあるアルカディアに影のゲートを使って連れていってもいい。

 さすがにそこまでやれば信じるだろうし、俺達と友好的な関係を結ぶのならアルカディアのMSを売るというのもいいだろう。

 何でもこのエスタルド、海底資源が豊富で、それを経済基盤として発展してきたとか。

 ぶっちゃけ、海底資源の類はこの世界特有の何かではない限り、ホワイトスターのキブツを使えばどうとでもなったりするのだが……まぁ、アルカディアはノモアに発展を任せているので、その辺の取引をしようと話を持っていけば問題ないと思う。

 とはいえ、高機動型GXは無理だろうから……購入するにしても、オクト・エイプか?

 あるいはドートレス・ネオとかの生産が始まっていたら、そっちを売ってもいいかもしれない。

 もっともドートレス・ネオは新連邦の中でも最新鋭の量産型MSだ。

 同種類のMSが戦場の中で戦うとなれば……あ、それともエスタルドには実はMSがあったりするのか?

 ともあれ、エスタルドの上層部と接触出来るのは、俺達としては願ったり叶ったりなのは間違いない。

 

「それで、面会はいつくらいになりそうだ?」

「明日ね」

「……随分と早いな」

 

 まさか明日というのは予想外だった。

 普通ならこういう時は勿体ぶって自分達の方が立場が上だと示したりしてもおかしくはない。

 それがいきなり明日の面会となると……それだけエスタルドは強い危機感を持ってるのかもしれないな。

 

「向こうも色々と焦ってるんでしょ」

「やっぱり、ブラッドマンのあの宣言が効いたと思うか?」

「ええ。あのおかげで新連邦が思ったよりも強い勢力であると認識して、それで慌ててもおかしくはないわ。そういう意味だと、やっぱりジャミルが建国宣言をする時もシャドウミラーから機器を貸して全世界に映像を流した方がいいかもしれないわね」

「それは否定しない」

 

 新連邦がやった事をこっちもやる。

 そうすれば新連邦も俺達を強敵だと見なすだろう。

 普通に考えれば、新連邦が俺達を強敵だと見なすような事はしない方がいいのかもしれない。

 相手には油断して貰っていた方が、いざという時にこっちの攻撃で大きなダメージを与えられるだろうし。

 しかし、フロスト兄弟が向こうにいる以上、こっちの戦力が強力だという情報は知られているだろうし。

 なら、わざわざ隠すような真似はしない方がいい。

 自分達は強者だと、そう連邦国に所属する者達に自覚させて、新連邦と戦う際に士気を上げた方がいい。

 

「分かって貰えたようで何よりね。……それで、問題は誰が面会に行くかだけど。ちなみにフリーデン側からはジャミルとサラ、ガロード、ウィッツ、ロアビィの5人らしいわ」

「どういう面子だ? いや、ジャミルは連邦国の代表となる予定だし、サラはそんなジャミルの副官的な存在だ。だが、残りは?」

「そうね。ウィッツとロアビィはあくまでもフリーデンに雇われているMS乗りで、フリーデンに所属している訳じゃないわ。これから新連邦と戦うとなると、その辺の立場の違いも関係してくるんじゃない?」

 

 なるほど。今はフリーデンの専属だが、立場としてはあくまでも雇われのMS乗りだ。

 そうである以上、ウィッツとロアビィがこういう場で出てくるのはおかしくはない。

 だが……

 

「なら、ガロードは何でだ?」

 

 そう、そこが分からない。

 いやまぁ、ガロードはこの世界の原作の主人公だ。

 そう考えれば自然な流れなのかもしれないが、それはあくまでも俺がこの世界には原作があると知ってるからこそ言える事だ。

 その辺りについて何も知らない者達にしてみれば、何故ここでガロードを? と疑問に思うのは当然だった。

 これでガロードがニュータイプならともかく、そうじゃないし。

 ちなみにティファが明日の面会に出席しないのは、やはり人見知りをするからだろう。

 ニュータイプ能力が必要な場合は、別途呼ぶといった事もあるかもしれないが。

 ただ、個人的には出来ればティファの存在をエスタルドの上層部には教えたくない。

 もし知れば、何も手を出してこない可能性もあるが……その力を欲してこっちにちょっかいを掛けてくる可能性は否定出来ない。

 あるいは新連邦がニュータイプを欲していると知っていれば、ティファの存在を取引材料に使おうとする者がいる可能性も否定出来ない。

 同じような理由で、クスコとマリオンも出ない方がいいか。

 ニュータイプがいれば、相手が悪意を抱いている場合、それを読み取ったり出来るので便利だったりするのだが。

 とにかく、ニュータイプの件はともかくガロードだ。

 何を考えてジャミルが連れてこうと思ったのか……もしかしてだが、ジャミルはガロードを自分の後継者として、フリーデンの艦長にしようとしているとか?

 ジャミルはそう遠くないうちに連邦国の代表となる。

 そうなるとフリーデンは解散するのかと思っていたのだが……そんな中で、もしジャミルがガロードを自分の後継者にしようとしていたら。

 ガロードはその明るい性格もあって、フリーデンの面々と友好的な関係を築いている。

 フリーデンに所属した当初は人との付き合い方、距離の取り方が分からず、家出のような問題を起こしたりもした。

 だが、今となってはそれもいい思い出なのだろう。

 

「ジャミルが何を考えているのかは分からないけど、とにかく向こうがその5人だとすると……こっちはどうするの?」

「こっちか。フリーデン側が5人だとすると、こっちもそれに合わせるべきか? それとも、ジャミルは連邦国家の代表として出席する以上、その連邦国家の一員という立場の俺達は人数が少ない方がいいのか」

 

 シャドウミラーもきちんと連邦国家の一員という立場なのは間違いない。

 考えてみれば、シャドウミラーとして他の世界でも存在したり、あるいはその世界の国と協力関係にあったりとかはこれまでにもあったが、その世界の連邦国家の一員としてシャドウミラーがいるというのは、初めてじゃないか?

 そういう意味では新鮮なんだが、同時にこれまでの経験を使えないというのはそれなりに痛い。

 

「その辺はアクセル次第だと思うわよ? シャドウミラーが連邦国の中でもどの程度の影響力を持っているのかを示せばいいと思うし」

 

 マリューが言いたいのは、シャドウミラーがあくまでも連邦国の一員として活動していると見せるのか、連邦国の中で大きな影響力を持っていると示すのか、あるいはシャドウミラーが連邦国を自由に動かせる影響力を持ってると示すのか……か。

 あくまでも一員ならフリーデンよりも人数は少なくすればいい。

 影響力がそれなりにあると示すのなら、フリーデンと同じ5人にすればいい。

 影響力が強いと示すのなら、5人以上にすればいい。

 そういう事だろう。

 そうなると、わざわざエスタルドの面々にシャドウミラーの影響力がどのくらいないのかというのは見せない方が……ああ、でも魔法を見せる予定だったし、そう考えるとこっちでも人数を合わせた方がいいのか。

 

「なら、こっちも5人だな。……けど、そうなると誰を出すか、か。魔法を見せる予定である以上、俺は必須だ。シャドウミラーという事になると、マリューとミナトも必須か?」

「うーん、私はともかくミナトはちょっと向いていないんじゃない?」

 

 ミナトはその外見から、かなり派手というか……遊び人に見える。

 その辺については俺の恋人になる前とは変わっていない。

 ただ、ミナトにしてみれば、それは男の気を惹くというか、単純に自分に似合うと思われる格好をしてるだけだ。

 だからこそ、今もミナトの服装の方向性は俺がナデシコ世界にいた時と違わない。

 ……いや、俺と付き合うようになって、色々な……本当に色々な経験をした分、ミナトの放つ色気は以前よりも明らかに増している。

 そういう意味では、間違いなく以前よりも男好きのする色気を持っていた。

 俺は別にそういうのは気にしないし、寧ろ大歓迎だ。

 人によっては色気過剰で嫌だという者もいるのかもしれないが。

 そのような外見をしているミナトだけに、もしそんなミナトがエスタルドとの会談に出席しようものなら、向こうから自分達が侮られたといったように思われてもおかしくはない。

 あるいはもっと単純に、何とかしてミナトを手に入れようとするか。

 エスタルドの上層部がどのような相手なのかは、生憎と俺には分からない。

 もしかしたら全員が真面目という可能性も否定は出来ないものの、国のトップ近くにそのような女好きがいないとも限らない。

 それにないとは思うが、面談をしている間にエスタルドの中にはテンザン級やフリーデンを奪おうと、あるいはMSを奪おうと考えるような者がいないとも限らない。

 何しろ俺達は所有しているMSの全てがガンダムという、このX世界の者達にしてみればとても信じられないような存在だ。

 新連邦と戦うといった真似をする場合、エスタルド側も高性能なMSは幾らでも欲しいだろう。

 ガンダムなんか特に。

 だからこそ、万が一の場合を考えるとテンザン級やフリーデンを守る人材は残しておく必要がある。

 フリーデンの方は……それこそカトック達がいるから、その辺は問題ないと思うが。

 それを言うのなら、テンザン級は量産型Wやコバッタがいるので、フリーデンよりも安心だろうけど。

 ともあれ、ミナトは何かあった時の為に置いていくとして……そうなると、残り3人はUC世界組からか。

 ニュータイプのクスコとマリオンを抜くとして、黒い三連星も会談とかには向いてないだろう。

 ルチルもニュータイプだし、ここは抜いておいた方がいいか。

 エニルは……基本的に活動していたのが北米なので大丈夫だと思うが、本人がこういう場は好みそうにない。

 そうなると残るのは、シーマ、モニク、クリス……あ、これで丁度5人だな。

 そんな訳で、エスタルドと面談する面子はあっさりと決まるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1995
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1767
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