転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3418話

「同盟についての話が終わったところで、現実的な話をしたいのですが……いいですかな?」

 

 ジャミルとルクスの話が終わると、リーがそう切り出す。

 その事に異論はなかったのか、ジャミルとリーは……そして俺も含めて他の面々もその言葉に頷く。

 

「ありがとうございます。まず現在最優先で行うべき事は、新連邦の基地を破壊する事でしょう。でなければ、また爆撃機がやって来て国民に被害が出る可能性がありますので」

 

 リーにしてみれば、爆撃機はそれだけ厄介な存在という認識なのだろう。

 実際、その考えは分からないでもない。

 これでもしMSだけが発進出来るような基地なら、恐らくリーはここまで焦燥感を露わにすることもなかった筈だ。

 それだけ街が爆撃されるというのはリーにとって恐怖なのだろう。

 いやまぁ、自国の首都が空爆されるのを恐怖するなという方が無理だろうが。

 

「つまり、私達にその基地の攻略を?」

「うむ。勿論、ジャミル殿達だけに任せる訳にはいかない以上、エスタルドからも部隊を派遣しよう。幸い……という言い方はどうかと思うが、オクト・エイプは既に受け取っている。支払いがまだ終わっていない以上、それを使うのは問題かもしれんが」

「この場合は、そういうのは考えなくてもいいと思うぞ。勿論、後でMSの支払いはきちんと行うのを前提としてだが」

 

 エスタルドは海洋資源が豊富なので、料金を踏み倒すといった真似をするつもりはない筈だ。

 というか、エスタルドにとって俺達はこれ以上ないくらい頼りになる存在である以上、関係を悪化させるような真似はまずしないだろう。

 なお、MSの代金は貰っていないが、既にエスタルドスとパイロンという、俺達が所有していないMSについては受け取っている。

 そういう意味では、俺個人は十分に満足していた。

 アルカディアを運営しているノモアにしてみれば、料金は出来るだけ早く払って欲しいと思っているのだろうが。

 

「また、今回狙って貰う基地は、ノーザンベルやガスタールにも危険な存在である以上、そちらからも戦力を出して貰う予定だ」

「ノーザンベルとガスタールからも? ……わざわざそこまでやる必要はあるのか?」

 

 純粋に戦力だけで考えた場合、それこそエスタルドもいらず、俺達だけで基地の1つや2つは落とせる。

 実際にゾンダーエプタという、新連邦の中でも間違いなく規模の大きな基地を俺達は攻略しているのだから。

 ……もっとも、その時は新連邦のエースたるフロスト兄弟や、新連邦の象徴として開発されていたというDXも俺に奪われていたし、ドートレス・ネオやバリエントといった主力MSも全てではないにしろ、俺達に奪われていたのだが。

 そういう意味では、今回は敵の基地に忍び込む必要は……いや、でも前もってMSとかを奪っておけば、敵はそれに対処出来なくなるのか?

 そういう意味では、ゾンダーエプタの時のように忍び込むのも悪くはないと思う。

 ただ、魔法を使って忍び込むという手段は使用回数が多くなればなる程に、正体を見破られかねない。

 このX世界において魔法の実在を信じるかどうかと言われれば、正直微妙だろう。

 だが、それでも実際に何度も転移魔法を使ってMSとかを奪われ続ければ、新連邦にとっても慣れてくるだろう。

 勿論、慣れたからといって完全に対処出来る訳ではない。

 魔法に対処をするのなら、それこそ魔法について知るのが一番確実だ。

 だが、このX世界ではそういう真似は出来ないし、もし出来たとしても俺は自分で言うのも何だが、魔法についてかなりの技術を持っている。

 初心者がちょっと魔法を囓ったくらいで、俺の魔法をどうこうするのは……絶対に無理とまでは言わないが、それでもかなり難しいのは間違いない。

 とはいえ、魔法以外の何らかの……それこそ俺には思いも寄らない方法でどうにかするという可能性は十分にあるのだが。

 

「エスタルドがどれだけの力を持っているのか、そしてどれだけの力を持っている相手と協力関係にあるのだと、そう示しておきたいのです」

 

 リーの言葉に、グラントが少し眉を顰める。

 和平派のグラントにしてみれば、リーの言うような真似をする……つまり、自分達がどれだけの力を持っているのか示すという真似は、あまり好ましいものではないのだろう。

 実際、リーの考えは理解出来る。

 ノーザンベルは友好的な存在だから問題はないのかもしれないが、ガスタールのような、今は一時的に手を組んでいるものの、潜在的な敵国と呼ぶべき存在に隙を見せるような真似は決して出来ないのだろう。

 この辺はどっちも一長一短だろう。

 リーの狙い通りにいった場合、ガスタールにエスタルドは手強いと思わせる事が出来るのは大きいが、同時にそのような相手を放っておいていいのかと思ってしまう。

 グラントの場合は、ガスタールがエスタルドに対する危機感を抱かせないが、それは潜在的な敵というままである以上、隙を見せれば攻撃をしてくる可能性は十分にある。

 問題なのは、ウイリスがどっちを選ぶか。

 そしてリーの方を選んだ場合、ジャミルが敵基地の攻撃について納得するかどうか……いや、ジャミルの様子を見る限りではやる気になってるみたいだが。

 あるいは、これが今回のような件の前であれば、ジャミルもここまでやる気にならなかったかもしれない。

 だが、新連邦は手を誤った。

 一般人を相手に無差別に絨毯爆撃をしようとしたのだ。

 それがジャミルにとって、完全にやる気にさせたのだろう。

 元々ジャミルはエスタルドに……正確には南アジアに新連邦がちょっかいを出しているのを知ってやって来たので、それなりにやる気はあった。

 しかし、それでも今のように完全にやる気になっていた訳ではない。

 

「構わない。今回はリー将軍の意見を聞き入れよう。どうだろうか、民を守る為にも敵基地の攻略に協力してくれると助かるのだが」

 

 そう言うウイリスに、近くで見ていたルクスは少しだけ驚いた様子を見せている。

 恐らくルクスの知っているウイリスなら、こういう風にすぐに決めるといった事は出来なかったのだろう。

 決断力を持てと言っていたのはリーだったが、恐らくルクスも同じように感じていたのだろう。

 

「アクセル」

 

 そんな中、ジャミルが俺に視線を向けてくる。

 もっともサングラスをしているので、本当に視線を向けているかどうかは分からないのだが。

 ともあれ、ジャミルが何を聞きたいのかは分かっているので、素直に頷く。

 

「ジャミルが連邦国の代表なんだ。それなら、ジャミルが決めた事に俺も従おう」

「では、引き受けさせて貰います。勿論、仕事として引き受ける以上は相応の報酬を期待しますが」

「あれだけの設備を持つ国の者達が納得出来る金額かどうかは分からないが、出来るだけ奮発させて貰おう」

 

 ウイリスがそうジャミルに返す。

 そんな様子に、グラントは完全には納得した様子を見せていなかったものの、不満を口に出すような真似はしていない。

 もしここで自分が不満を口にしても、それは意味がないと理解しているからか。

 新連邦との和平を求めるグラントにとっても、民間人を無差別に殺す爆撃機による攻撃は許容出来ないものがあったのだろう。

 

「そうですか。では……一応聞いておきますが、我々の戦力であれば一方的に敵基地を破壊出来る方法があります。それを使うつもりはありますか?」

「む、それは……」

 

 ジャミルが言ってるのはGXのサテライトキャノン、あるいはDXのツインサテライトキャノンについてだろう。

 確かにあれを使えば、遠距離からでも新連邦の基地を一方的に攻撃出来る。

 だが……リーがそれに対して素直に頷けないのは、先程言った件があるからだろう。

 つまり、ノーザンベルとガスタールに対してエスタルドの力を見せるという。

 

「リーの気持ちは分かる。だが、新連邦の基地を一掃する事が出来る戦力を持つ俺達とエスタルドは友好的な関係にあると、そう示しておけば抑止力としては十分じゃないか?」

「むぅ、アクセル殿の言いたい事は分かるが……」

 

 理解は出来るが納得は出来ないといったところか?

 リーにしてみれば、俺の提案には完全に納得出来ないらしい。

 

「では、こうしてはどうでしょう? ジャミル殿達が行う攻撃の護衛に我が軍のMSが護衛としてつくというのは」

 

 ルクスが口にしたのは、半ば折衷案的なものなのは間違いない。

 間違いないのだが、同時に悪くない案でもある。

 そもそもの話、GXのサテライトキャノンやDXのツインサテライトキャノンによる攻撃で敵基地を破壊する場合、ジャミルが言ったように遠距離からの一方的なものとなる。

 そうなると、もしGXやDXを新連邦が見つけられるかどうかという問題がある。

 そうである以上、新連邦の基地からMSが……あるいは戦闘機かもしれないが、やって来る可能性は決して高くはない。

 

「私は問題ないと思うが、アクセルはどう思う?」

「ジャミルの考えてる通りでいいと思うぞ。ただし、護衛は完全にエスタルドに任せるんじゃなくて、俺達からも何機か出した方がいい」

 

 恐らくは大丈夫だとは思うものの、それでも絶対ではない。

 そうした万が一の何かが起きた時、それに対処するにはエスタルドの戦力は心許ない。

 虎の子のオクト・エイプを使うにしても、パイロットはオクト・エイプの操縦に慣れていないだろう。

 であれば、やはり何かあった時のフォローとしてこちらから戦力を出しておくのは悪くない。

 そんな俺の提案に、エスタルド軍の練度を侮られたと思ったのか、リーはあまり面白くなさそうだったが、それでも俺達との間にある実力差は十分に理解しているのか、納得した様子を見せるのだった。

 

 

 

 

 

 会議が終わると、俺達は取りあえず車に乗ってテンザン級とフリーデンに戻る。

 影のゲートを使ってもよかったのだが、俺とジャミルで今回の作戦の事について話をしておく必要があったのだ。

 そんな訳で、俺はジャミルの運転する車の助手席に乗りながら口を開く。

 

「さて、それで問題なのは誰を援護に出すかだな。……いや、その前に聞いておくのを忘れてたな。基地の破壊には誰を出すんだ?」

「ガロードのDXでやらせようと思う。……ただし、いざという時の為に私もGXで一緒に行く」

「いざという時?」

「そうだ。ガロードはDXをそれなりに乗りこなしてはいるが、ツインサテライトキャノンについてはまだ実際に撃った事がない。一応問題なく発射出来るようになっている筈だが、それでも最初の一撃である以上は失敗する可能性は十分にある」

 

 そう言われれば、ジャミルが何を考えているのかも理解出来る。

 もしDXのツインサテライトキャノンが使えなかった場合、ジャミルがGXのサテライトキャノンを使うのだろう。

 あるいはジャミルがGXに乗るのではなく、ガロードをGXに乗せるのかもしれないが。

 ……いや、ジャミルは自分がGXのパイロットとして戦場に出ると言ったのだ。

 問題だったコックピット恐怖症も既に治っているし、何より恐らくは敵に攻撃されるといったような事にはならないと思うので、ジャミルが出ても問題はないのだが。

 

「そうなると、護衛はウィッツとロアビィか。……こっちからも何機か出すか?」

 

 普通に考えれば、GX、DX、エアマスター、レオパルドといったガンダムが4機も存在し、しかもそれに乗っているのは全員が腕利きだ。

 そうである以上、MSが10機単位で襲ってきても問題はない。

 ないと思うが、それでも万が一を考えればこっちで戦力を出しておいた方がいい。

 何しろエスタルド軍のMS部隊という……リーには悪いが、言ってみればお荷物も一緒に守る必要があるのだ。

 そうである以上、DXやGXを守る戦力はそれなりに多い方がいいのは間違いなかった。

 

「そうだな。だが、フリーデンに搭載出来るMSは6機だ。現状4機は搭載してるので、2機しか余裕がない。どうする?」

「なら……そうだな、クスコとマリオンのニュータイプ2人を出すか」

「……いいのか?」

 

 まさか俺がその2人を派遣するとは思わなかったのか、ジャミルは動揺したのだろう。

 一瞬、車が揺れる。

 

「構わない。俺は今回の作戦、問題ないと思う。それこそ敵が察知出来ない場所から一方的に攻撃をする予定なんだからな。だが、それでも万が一の事があった場合、ニュータイプなら察知出来るかもしれないし」

 

 ニュータイプという事なら、ルチルを派遣してもいいのかもしれない。

 だが、ベルフェゴールよりも高機動型GXの方が今回はいいんだよな。

 場合によっては、オクト・エイプの護衛をしたりしないといけないかもしれないし。

 そうである以上、やはりここは機動性の高い高機動型GXの出番だろう。

 それに……ルチルにその気はないみたいだが、サラは微妙にルチルに対して思うところがあるみたいだし。

 戦場でその手の感情によって判断を誤るというのは、最悪の結果を招きかねない。

 出来れば、そういうのは最初から取り除いておきたいというのが、俺の正直な気持ちだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2005
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1768
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