転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3427話

 北米連邦を構成しているのは、基本的には北米にある街や村となる。

 そんな北米連邦の中でも大きな勢力を持っているのが、バルチャーだ。

 バルチャーは北米連邦の物流を行っており、それ以外にも旧連邦軍の基地を探索してMSや電子部品といった諸々を手に入れたりといった仕事をする。

 ……とはいえ、バルチャーというのは街や村とは違って個人主義とでも呼ぶべき者達が多い。

 だからこそ、数という点ではかなり多いが、それはあくまで個別のバルチャーが多数いるという事でしかない。

 しかし、そんなバルチャーの中にも大きな影響力を持つ者もいる。

 そのような大物は他のバルチャー達を纏め上げるといったことも出来た。

 そしてパーティ会場で俺に声を掛けてきたロッソは、そんな影響力のあるバルチャーの中でも恐らくトップクラスの人物だろう。

 俺がこの世界に来てからそう時間が経ってない頃に会ったバルチャーで、それからも色々と世話になった相手だ。

 バルチャーの中で周囲から一目置かれているのがジャミルなのだが、そんなジャミルですら敬語で話す相手がロッソだった。

 そんなロッソの迫力に、俺に声を掛けてきていた者達は圧倒されたのだろう。

 俺とロッソの邪魔をしては悪いといったように言い、俺の前から立ち去る。

 

「助かった」

「ふんっ、別に俺が何か言わなくても、アクセルならどうとでもなっただろう?」

「そうだな。けど、俺が直接そういう真似をするよりも、ロッソがやってくれた方が後々面倒にはならないんだよ」

 

 そう言うと、ロッソは男臭い笑みを浮かべる。

 

「まぁ、アクセルに恩を売ったと思えばそれでいいさ。……にしても、色々とおかしいとは思っていたが、まさか異世界とはな」

「アルカディアの件を思えば、薄々気が付いてたんじゃないのか?」

 

 アルカディアを見つけたのはいい。

 だが、短時間で施設を使えるように復旧し、更にはMSの生産も可能となった。

 それも旧連邦のMSだけではなく、宇宙革命軍のMSも含めてだ。

 それどころか、GXの量産型とでも呼ぶべき高機動型GXすら最近では売っている。

 後は、量産型Wやコバッタの件もあるし、アルカディアの外側を警備しているメギロートやイルメヤ、バッタの件もある。

 この世界の普通の技術について理解している者であれば、到底そんな技術力を持っているとは思えないだろう。

 X世界においては簡単な無人機の類は存在するものの、複雑な判断……それこそ戦闘とかを行える無人機ともなれば、存在しないのだから。

 アルカディアの周囲にあった自動迎撃装置の類も、敵味方の判断とか出来ない仕様で、とにかく近付いてくる相手は徹底的に攻撃する仕様だったらしいし。

 あるいは俺が知らないだけで、実はそういう技術もあるのかもしれないが……俺が知っている技術の中で一番それらしいのとなると、それこそフラッシュシステムを使ったビットMSくらいでしかない。

 そのビットMSも結局はニュータイプが動かしている訳で、完全に無人機といったようにはならない。

 そういう風に考えると、W世界のモビルドールってかなり画期的な発明だったのかもしれないな。

 ガンダム関係者にはボロクソだったが。

 ともあれ、このアルカディアの復旧に使われている技術はX世界の技術でないというのは、少し詳しければ分かる。

 ……そんな中でも決定的なのは、アルカディアの動力炉だろう。

 以前のアルカディアの動力炉は核施設だったのだが、現在のアルカディアの動力炉はブラックホールを使ったものになっている。

 X世界において、ブラックホールの研究とかそういうのは、まだ全然進んでいない筈だ。

 あるいは15年前の戦争で地球が半ば壊滅するような事にならなければ、もしかしたらその辺の研究にも手を出すような者がいたかもしれないが。

 

「そうだな。このアルカディアが普通じゃないのは、俺にも分かっていたさ。ただ……正直なところ、だからどうした? って感じだな。そもそも未知の技術って点じゃあ、今の俺達にしてみれば旧連邦軍の技術もそう違いはないしな」

 

 それはちょっと無理があるんじゃないか?

 そう突っ込みたくなったものの、ロッソの様子を見ると全て分かった様子で今の話をしているように思える。

 それならわざわざ俺がここで突っ込むような必要もないだろうと、話を変える。

 

「それで、バルチャー達の様子はどうなってる?」

 

 バルチャー達の中で影響力の強いロッソがいるにせよ、だからといってバルチャー達が全てロッソに従うといった真似をするとは思っていない。

 元々ロッソを慕っていたバルチャー達ならともかく、ロッソの存在を気にくわないと思っているバルチャーも普通に存在するだろうし、あるいは盗賊のバルチャーともなれば、それこそ今更体制側についても、いつ今まで自分達のやってきた事で罰を受けるか分からないのだ。

 勿論、ロッソを慕っている者は多いので、現状においてもかなりバルチャーが集まっているのは知ってるのだが。

 

「色々と問題があるのは間違いない。だが、今のところはその問題が大きな騒動になるといったようなことはないな」

「そうなのか? てっきり色々と面倒な事になると思ってたんだが」

 

 俺から見ると、バルチャーが一纏めになるというのはかなり無理があると思えた。

 少数の……それこそ3つくらいならまだ個人的な関係であったり、ある程度目的が一緒だったりして可能になるのかもしれないが。

 しかし、ロッソの様子を見る限りでは特に問題はないらしい。

 いやまぁ、こっちにとってもそれは悪い話ではないので、寧ろ歓迎すべき事なのだろうが。

 

「色々とあるんだよ、色々と」

 

 そう告げるロッソだったが、その色々ってのが何なのか気になる。

 とはいえ、ロッソの様子を見る限り、その色々というのを話してくれるようには思えなかったが。

 

「なら、その件に関してはこれ以上聞かないでおこう。ただ、ロッソに任せておけば、バルチャーの件は問題ないと思ってもいいのか?」

「どうだろうな。こっちからは問題を起こさないようにしてはいるが、中には向こうから喧嘩を売ってくる奴もいるだろうし」

「それはあるか」

 

 北米連合に所属した街や村といった者達の中には、盗賊のバルチャーに街を襲撃された経験のある者も多い。

 俺がフリーのMS乗りだった頃、そういう村や街に雇われて盗賊のバルチャーを倒した事が何度もあるし。

 報酬そのものは安かったが、倒した盗賊のバルチャーが持っていたMSを始めとした財産の類は全部俺が貰ったので、かなりの稼ぎになった覚えがある。

 ……もっとも、ホワイトスターと繋がった今となっては、この世界の金というのはあまり使い道がなかったりするのだが。

 最悪、アルカディアを運営しているノモア辺りに渡して使い道を考えて貰うというのもありかもしれない。

 X世界の金の件はとにかく、今の状況で重要なのはバルチャーを嫌っている者が少なからずいるという事だろう。

 戦力としても、そして物流手段としても、バルチャーには期待している。

 そのバルチャーが北米連邦に所属している村や街と関係が悪いのは、色々と面白くない。

 今はまだそこまで問題が起きていないだろうが、その辺について解決しないと後々面倒な事になるだろうというのが俺の予想だった。

 

「ロッソ、バルチャーと関係の悪い村や街はどうすればいいと思う?」

 

 この件はあくまでも北米連邦の問題である以上、俺が関わる必要はないのかもしれない。

 だが、問題になるだろうと分かっていて、それでも気にしないでおくというのは、また微妙な話だろう。

 

「どうするかと言われてもな」

 

 俺の言葉に困った様子を見せるロッソ。

 どうやらロッソにもこの状況をどうにか出来るような方策は思いつかないらしい。

 

「正直なところを言わせて貰えば、値段の交渉で向こうが吹っかけてきたり、元々こっちが気にくわないといった連中はともかく、普通の……特に何も含むところのない一般人を相手にした場合、俺達はそこまで険悪な状況になったりといったことはない」

 

 ロッソの説明に、少しだけ驚く。

 何しろロッソは決して初対面の相手に好かれるような顔立ちではない。

 どちらかというと強面で、もし子供が突然ロッソの前に出されれば、泣かれてもおかしくはなかった

 なのにそんなロッソが取引相手とはいえ、一般人を相手に友好的に接しているというのは、俺を驚かせるのに十分だった。

 ……そして俺だけではなく、話を聞いていたマリュー達もそれなりに驚いた様子を見せている。

 

「がははは。意外か?」

 

 こうして自分の言葉に驚き……あるいは疑惑の視線を向けられても、気を悪くした様子がない。

 この辺りが部下や他のバルチャーから慕われている理由なのかもしれないな。

 一種のカリスマ性という事であれば、ジャミルも同じようなものを持っている。

 だが、ジャミルの場合は過去が過去だけに、冗談を言って笑ったりとったような姿はあまり思い浮かばない。

 まぁ、サラみたいにそれがいいと思う者もいるんだろうが。

 

「そうだな。意外なのは間違いない。……そうなると、いっそバルチャーに当たりの強い場所には、バルチャーじゃなくて北米連邦の軍人が物資を運ぶとかした方がいいのかもしれないな」

 

 一応、国である以上は北米連邦にも軍は出来る。

 とはいえ、基本的にはそれぞれの村や街から派遣された戦力で軍隊となる形だが。

 勿論、自分達の村や街を守る必要がある以上、全ての戦力を渡すといった訳にはいかない。

 そうなると、集まる戦力はそこまで強力ではないが……バルチャーを嫌っている村や街に物資を運ぶといった事くらいは出来るだろう。

 

「そうした方がいいのかもしれないな。今はゆっくりと打ち解けているような時間はないんだろう?」

「新連邦次第だが、恐らくそんな感じになるのは間違いないと思う。……向こうが一体何を考えているのかは、今のところ分からないし」

 

 北米連邦の建国宣言が行われてから、既に数時間が経過している。

 もし新連邦が北米連邦に対して反論をしてくるのなら、今が最善だろう。

 これで時間を置いてから北米連邦に反論するなりなんなりした場合、対応が遅いと思われてもおかしくはない。

 これがX世界でなければ、そのくらいの遅さは別に気にするような事でもないのかもしれないが。

 

「新連邦か。……俺達に攻撃をしてくると思うか?」

「俺が知ってる新連邦なら、まず間違いなく攻撃してくるだろうな。……もっとも、現在新連邦は色々な場所に戦力を派遣している。そういう意味では、俺達を攻撃出来る余裕はないのかもしれないが」

 

 特にエスタルドは、新連邦としてはかなり力を入れている場所だ。

 なのに、いきなり爆撃機を運用出来る基地を破壊されたり、建国宣言の時の演説でエスタルドと協力関係にあるとしたり。

 新連邦にとっては、予定外の行動ばかりだろう。

 だからといって、俺達がわざわざ新連邦の立場を考えたりといった真似をするつもりはないが。

 

「そうなると、一番狙われそうなのはアルカディアだろうな」

 

 ロッソの口から出た言葉に、俺を含めた全員が頷く。

 新連邦にとって、このアルカディアという場所は北米連邦の中で可能な限り早く潰したい場所だろう。

 ドートレス・ネオやバリエントといったように、新連邦の最新鋭量産型MSを普通に売ろうとしているし。

 更には高機動型GXというガンダムも売っている。

 そしてホワイトスターと行き来出来るゲートが設置されており……普通に考えても、新連邦にしてみれば最優先の標的だろう。

 ちなみに他に狙われるだろう場所として可能性が高いのは、ゾンダーエプタか。

 新連邦にしてみれば、自分達の基地をそのまま俺達に使われた形となっている。

 また、元々は新連邦の基地だっただけに、地形についても詳しいというのは大きいだろう。

 そして何より、北米連邦に攻撃をする際の橋頭堡としても大きい。

 ゾンダーエプタがない場合、ヨーロッパから直接飛んできて、あるいは船で移動してきて北米連邦を攻撃する必要がある。

 やろうと思えばやれなくもないだろうが、それでもかなり厳しい筈だ。

 あるいはゾンダーエプタを狙うのが無理と考え、セインズアイランド辺りを狙う可能性もあるか。

 

「セインズアイランドも危ないと思うが?」

「戦力的に考えればそうだろうが、俺が聞いた話だとオクト・エイプや高機動型GXといった空を飛べるMSをかなり買い込んでるらしいぞ? 新連邦と戦って勝つのは難しいかもしれないが、北米連邦からの援軍が到着するまで耐えるくらいの事は出来るだろう」

「セインズアイランドの抵抗に苛立って、新連邦が全戦力を派遣してこなければな」

 

 新連邦側も、セインズアイランドの攻略に時間を掛ければ北米連邦から援軍が向かうのは十分に理解しているだろう。

 そしてセインズアイランドを橋頭堡としたい場合、攻撃をする際にも派手に破壊する訳にもいかない。

 その辺りを考えると、俺達でどうにかなりそうな気がしないでもない。

 そんな風に考えつつ、俺はロッソと会話を続けるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2005
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1768
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