転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3448話

 サラの提案は、エスタルドと北米連邦のどちらにとっても大きな意味を持っていた。

 エスタルドにしてみれば、何よりも南アジアを侵略しようとしている新連邦を片付けられるというのが大きい。

 また、反乱軍を使った陽動の一件でガスタールを責めるといった真似も出来る。

 北米連邦にしてみれば、友好国のエスタルドを助け、新連邦に勝利したという事を大々的に知らせられる。

 例え新連邦が実はまだ南アジアでは戦っている最中であると釈明しても、実際に南アジアにある基地が破壊されている光景を映像として流せば、新連邦の釈明の説得力もそう強くはないだろう。

 また、和平派のグラントとしては、負けたという事で新連邦が更に追加の戦力を送ってくるのではないかと心配をしていたが、こちらもサラの意見によって反論出来なくなる。

 その反論というのは、新連邦は現在世界中で侵略戦争を行っている以上、南アジアにそこまで多くの援軍は出せないというものだ。

 実際、これは俺もそう間違っていないと思う。

 思うのだが……サラが誤解してるのは、ブラッドマンを含む新連邦の上層部が今回の件で意固地になっていないかという事だ。

 ブラッドマン達にしてみれば、南アジアの件は新連邦として行動する上で最初に世界中に知られた一件だ。

 まぁ、北米連邦が協力しているからこそ、そのような真似が出来たのだが。

 それはともあれ。

 そんな訳で、現在X世界においては、南アジアの一件についてかなり注目度が集まっている。

 そんな中で自分達が負けたというのが公にされるのは、ブラッドマン達にしてみれば顔に泥どころか、馬糞を塗りたくられたようなものだろう。

 だからこそ、損害とかを抜きにして……それこそ他の戦地から戦力を引き抜くような真似をしてでも、南アジアを攻略するといった真似をする可能性は十分にあった。

 もっとも、俺が知ってる限りだと新連邦に所属しているのは戦前の既得権益を取り戻そうとする者達が多いって話だ。

 利益の計算を上手い具合に出来るのなら、ブラッドマンもここは一旦退く……いや、それどころか、北米連邦と和平をといったような事を言ってきてもおかしくはなかった。

 新連邦は間違いなく、X世界において最大級の組織だろう。

 だが、その最大級というのは、あくまでも人口が99%減ったX世界においての最大級でしかない。

 物資や人材もあくまでもその中での最大規模だ。

 その上で全世界に侵略戦争を仕掛けている以上、それらの消耗もかなりのものだろう。

 また、その辺りを抜きにしても、北米連邦に所属しているシャドウミラーという存在は新連邦にとって魅力的な筈だ。

 何しろ魔法とかが普通に存在しているのだから。

 ブラッドマンは魔法をトリックだとかCGだとか言ってるが、それはあくまでもブラッドマンの立場として認められないからそう言ってるだけで、本心は違うだろう。

 そういう諸々を考えれば、本来なら新連邦にとって最善なのは北米連邦と協力関係を結ぶ事なのだが……そこでプライドや面子が邪魔をする。

 あるいは、北米連邦と和平をしなくても戦って勝利し、北米連邦を降伏させてしまえばいいと思っているのかもしれないが。

 ……ただ、シャドウミラーが協力すると決めた以上、北米連邦が新連邦に負けるといった事はまずない。

 もし北米連邦の上層部を寝返らせるようにした場合でも、最悪シャドウミラーとしてはX世界から手を引けば、それでいいのだ。

 この世界で入手出来る技術はそれなりに入手した後だし、ぶっちゃけもうこの世界に旨みはあまりない。

 人口も少なく、これから地球の自然を回復させていくといった真似をしなければならないのだから。

 それなら無理にX世界で活動しなくても、もっと別の世界で活動した方がいい。

 まぁ、俺のトラブルを引き付ける運命を思えば、ゲートを使ったらX世界よりも面倒な世界に行く可能性もあるのだが。

 ともあれ……

 

「そんな訳で、南アジアにある新連邦の基地を破壊する事になった」

「まぁ、話の流れは大体分かったけど、そうなるとこっちも戦力をそれなりに分ける必要があるよ?」

 

 テンザン級において、シーマが俺の説明を聞いてそう言う。

 他の面々も、その言葉にはそれぞれ頷いていた。

 

「だろうな。俺もそれは分かる。ただ、幸い新連邦の基地は数はともかく、規模はそこまで大きくない。それこそMS2機か3機で問題なく破壊出来るような」

 

 以前行った、メギロートとバッタの偵察。

 ノーザンベルの方面は途中でMS隊と衝突したものの、その後はしっかりそちら方面の偵察も行っている。

 その結果、大規模な……それこそDXのツインサテライトキャノンによって破壊されたのと同じような規模の基地は数個。

 だが、それ以外の小さな基地は10個近く発見されている。

 ……南アジアというのは、今はともかく当初は新連邦にとってそこまで重要な基地でもなかった筈だろうに。

 何故こんなに多くの基地を作ってるんだろうな。

 新連邦が一体何を考えているのかは、生憎と俺には分からない。

 分からないものの、それでも基地がある以上は殲滅する必要があるのは間違いなかった。

 こうなると、ロアビィがまだ戻ってきていないのが残念だな。

 いやまぁ、本当に戦力が足りなくなったら、メギロートなり、北米でバルチャーとして活動しているエルフ達やら、あるいはロッソ達やらを連れてくればいいのだが。

 もっとも、現状ではそこまでする必要はない。

 こっちの戦力には十分な余裕があるし、何より……

 

「そういう小さな基地の幾つかは、エスタルド軍が担当する事になった」

「大丈夫なのかい?」

 

 シーマが心配そうに言ってくる。

 シーマの性格を考えると、この場合の心配というのはエスタルド軍のMSパイロットが死なないのかという心配……ではなく、エスタルド軍が基地の攻略に失敗するのではないかという心配だろう。

 エスタルドのMS部隊の練度は、決して高くはない。

 それはオクト・エイプ隊のパイロット達、エスタルド軍の中でも精鋭と呼ばれる者達が一体どれだけの技量を持ってるのかを見れば明らかだろう。

 だからこそ、シーマの心配が分からないでもなかったが……

 

「心配はいらないだろう。エスタルド軍に任せる新連邦の基地は、さっきも言ったが小さな基地だ。それこそ、防衛戦力にMSがいないような」

 

 敵にMSがいれば、もしかしたらエスタルド軍は負けるかもしれない。

 だが、MSがいなければ、その心配は少ないだろう。

 絶対にと言い切れないのは、MSが相手であっても工夫を凝らせば生身や戦車とかでもどうにかなる為だ。

 この世界ではなくUC世界での話だが、1年戦争でジオン軍の地球降下作戦が始まった当初、連邦軍の中には対MS用ミサイルを使って生身でザクと戦い……そしてその中の一握りは、実際に結構な数のMSを撃破したという話だし。

 同じMSを使うX世界でも、その辺が同じように通じるとは言わない。

 だが、以前ガロードから聞いた話によると、生身で盗賊のバルチャーのMSを奪った事があるって話だったし。

 とはいえ、それでもMSの方が有利なのは変わらない筈だ。

 ……寧ろ、その程度の戦力しか予想されないような小さな基地だからこそ、エスタルド軍に任せられるってのが正直なところなんだが。

 というか、新連邦も何を考えてこんなに基地を数多く作ったのやら。

 

「なるほど。それならエスタルド軍のMS部隊でも何とかなるかもしれないね。……けど、油断は禁物だよ?」

「さすがに油断するような事は……いや、一応言っておくか」

 

 何だかんだと、エスタルドのMS部隊は俺達と組んでからそこまで活躍をしていない。

 いや、俺達と関係のない場所で新連邦のMS部隊と戦うといった真似をしている可能性はあるので、そういう意味では……うーん、正直どうだろうな。

 

「エスタルド側の方に色々と言っておくのはともかくとして、大きな基地が1つ、中規模な基地が2つ。これが俺達……北米連邦の戦力で潰して欲しいと言われた基地だ」

「あら、思っていたよりは少ないのね。アクセルの口ぶりからすると、もっと……それこそ、10や20はあるかと思ったけど」

 

 驚いたといった様子のクリス。

 だが、そんなクリスにモニクが口を開く。

 

「人口数万人の小国3つを相手にするのよ? 3つの基地でも多すぎると思うわ。それに、爆撃機を運用していた基地もあるし、エスタルドが担当するような小さな基地も合わせると……さて、一体どれくらいあるのかしらね」

「まぁ、その辺は後でどうとでもなる。エスタルドでどうにもならなかったら、こっちの戦力を回せばいいし」

 

 そう言い、俺は先程考えたメギロートやロッソ達といった戦力をこっちに連れてくる事を提案する。

 普通なら、メギロートはともかくロッソ達は移動をするだけでも色々と準備が必要になるし、相応のコストが必要となる。

 だが、幸いにも俺の場合は空間倉庫と影のゲートがあった。

 勿論、ロッソ達をこっちに連れてくるような真似をすれば、MSや陸上戦艦を動かすという意味でコストは必要になるが、その辺は必要経費としてエスタルドに支払って貰えばいい。

 エスタルドにしてみれば、新連邦と繋がっていた件でガスタールから賠償金やら何やらと色々な名目で金を出させて、それをそのままこちらに回すといったような真似をするだけかもしれないが。

 

「そんな訳で小さい基地に関しては問題ない、後は、大規模な基地と中規模な基地の合計3つに、どういう風に戦力を振り分けるかだな」

「それを決めるのなら、私達だけじゃなくてフリーデンとも連絡を取った方がいいんじゃない?」

 

 ミナトのその言葉に、なるほどと頷き……

 

『ちょうどこちらもその件について話していたところだ。アクセル達とその件について話せると助かる』

 

 フリーデンからの映像モニタに、ジャミルが映し出されるとそう告げてきた。

 どうやらちょうど向こうでもこの件について話していたらしい。

 いやまぁ、今の状況を思えばその件について話すのも当然なのだろうが。

 

「それで、どういう風に分けるのがいいと思う? ……ちなみに個人的には中規模な基地ならサテライトキャノンやツインサテライトキャノンでどうにかなると思うから、GXとDXがそれぞれ中規模の基地に向かえば、それで問題ないと思うが」

 

 また、遠距離からの大出力ビーム砲という事を考えれば、俺とシーマのヴァサーゴによるメガソニック砲と、テンザン級による連装メガソニック砲があるので、そういう意味でもどうにかなる可能性は十分にあった。

 メガソニック砲はサテライトキャノンと比べるとどうしても威力は劣るが、それでも複数のメガソニック砲の相乗効果によって威力はかなり上がるだろうし。

 

『その件は私も考えたのだが、ガロードのDXは出せるが、私が出るのは難しい』

『当然です。戦力が足りない状況でなら、キャプテンが出るのも仕方がないですが、今回は戦力的に十分です。小規模な基地はエスタルド側が対応してくれるのですから』

 

 ジャミルの言葉に、サラがそう言うのが聞こえてくる。

 いやまぁ、サラの気持ちは分からないでもない。

 というか、寧ろサラの意見こそが普通なのだろう。

 これがどうしてもジャミルが出撃しないといけない戦いならまだしも、今回は別にそういう戦いじゃないし。

 

「となると、ジャミルのGXは無理か。なら、ガロードのDXと護衛としてウィッツのエアマスターバースト、それと母艦としてフリーデンで中規模の基地を1つ受け持つってのはどうだ?」

『すまんが、それで頼む』

 

 こうして比較的あっさりと中規模の基地を1つフリーデンに任せることに決まった。

 

「そうなると、後は俺達の方で戦力を2つに分ける必要があるが」

 

 これについては別に隠す必要もないので、フリーデンと通信を繋げたままで会議を再開する。

 

「まず、テンザン級は大規模な基地に向かうという事でいいわよね?」

 

 確認を求めるように聞いてくるマリューに頷く。

 実際、大規模な基地である以上、敵が多いのは予想出来る。

 そうである以上、連装メガソニック砲を持っているテンザン級はこっちに回して欲しいのは間違いない。

 

「ちょっと待ってくれ。俺達の機体の修理ももうすぐ終わる。中規模な方の攻撃には、今回こっちに残っていた面々……俺達黒い三連星とマリオン、ルチルの5人に任せてくれないか?」

 

 どう部隊を分けるか。

 その話し合いが始まる時、そう言ってきたのはガイアだった。

 他の面々……オルテガ、マッシュ、クスコ、ルチル。

 そちらに視線を向けると、ガイアの言葉に驚いたり異論を持っている様子はない。

 

「いいのか? 中規模の基地とはいえ、もしかしたら結構な敵がいる可能性は否定出来ないぞ?」

「それでもだ。失敗した分は、きちんとした働きで取り戻させて欲しい」

 

 そう言うガイアの言葉に、誰も反対意見はなく……結局中規模の基地はガイア達に任せる事に決まったのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2055
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1778
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