転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3468話

 結局ウィル・ウィプスは岩山にあるという隠し通路から少し離れた場所に着地する事になった。

 岩山……ニュータイプ研究所から少し離れた場所となったのは、岩山の近くには結構な木々が生えていた為だ。

 MSとかならそんなに気にする必要もないのだろうが、ウィル・ウィプスのような巨体を思えば、しっかりと距離を取る必要がある。

 本当にこっちの安全を考えると、別に着地するような真似をしなくても空を飛び続ければいい。

 だが通信でのやり取りを考えると、恐らくカロンはこっちに何らかの罠を仕掛けている筈だ。

 新連邦と北米連邦のどっちが現状で有利なのかは、ニュータイプ研究所の所長ともなればしっかりと情報は入手出来るだろうに。

 あるいはそれを知った上でもこっちにちょっかいを出してくるのは……それだけ俺達の存在がカロンにとって研究対象として魅力的といったところか?

 もしくは、ここで俺達を押さえて新連邦に自分達の実力を高く売ろうとしてるのか。

 向こうが何を考えていようと、俺達にとっては関係ない。

 罠があるのなら、それを破壊すればいいだけなのだから。

 それに……向こうがそのような行動をするのなら、こっちも大人しくしている必要はない。

 

「さて、そんな訳で誰がニュータイプ研究所に行くかだけど……まず、ジャミルは必要よね?」

 

 マリューのその言葉に、ジャミルは当然といった様子を見せる。

 ジャミルは北米連邦の代表としてここに来ている以上、そのジャミルがニュータイプ研究所に行かないという選択肢はないだろう。

 

「ルチルは……どうする?」

「止めておくわ」

 

 マリューの時にルチルは首を横に振る。

 

「ジャミルを向こうが知っているという事は、私についても知ってる可能性があるもの。……ただ、Lシステムについて話を聞いてみてくれる? もし当時の開発者が生き残っていたら……ふふ」

 

 怖い。

 最後まで言わず、笑い声を口にしたルチルだったが、それだけに怖さは十分に伝わってくる。

 まぁ、ルチルにしてみれば自分を全裸でコーティングしてLシステムに組み込むなどという真似をした相手だ。

 女として、決して許せるものではないのだろう。

 もしLシステムの開発者の生き残りがいたら、一体どうなる事やら。

 今のルチルの身体は普通ではない。

 レモンによってWナンバーズの技術……それもシャドウミラーとして活動してきて得た技術によってアップデートされた技術を使って生み出されたものだ。

 当然だが量産型Wが使っているガンドとかも普通に使えるようになっている。

 そしてガンドの威力も凛の使う本物には及ばないが、それでも量産型Wよりも上だ。

 それらを抜きにして、単純な身体能力でも金ぴかの細胞が使われている。

 鬼の細胞は……こっちはどうだろうな。

 ともあれ、言えることはルチルの能力は文字通りの意味で人外と呼ぶに相応しい。

 それこそルチルが本気になれば、ニュータイプ研究所の1つや2つは壊滅させるのも難しくはないだろう。

 

「取りあえずその件は置いておくとして、他の面子だな。ジャミルが行くという事は、補佐のサラも行くか?」

「そうですね。出来ればそうして貰えると助かるわ」

 

 サラも自分は行く気だったのだろう。

 あっさりとそう言ってくる。

 サラが行くのには誰も異論はなく、反対する者はいない。

 

「後は……ニュータイプ研究所だし、ニュータイプはどうした方がいいと思う?」

「止めておいた方がいいだろう。迂闊に研究所に行き、その者がニュータイプだと知られると、間違いなく面倒な事になる」

「ジャミルの言いたい事は分かるが、この場合のニュータイプというのはクスコやマリオンもか?」

 

 念の為にそう尋ねる。

 UC世界とX世界のニュータイプは、ニュータイプとして名前は同じであるものの、実際には似て非なる存在だ。

 具体的には、クスコやマリオンはフラッシュシステムを使えない。

 そしてこのX世界においてニュータイプの定義……宇宙革命軍はともかく、旧連邦や新連邦にとってのニュータイプの定義というのは、フラッシュシステムを動かせる事が前提としてある。

 そういう意味では、クスコやマリオンもX世界ではニュータイプと呼ばれないのだ。

 寧ろそういう意味では、ベルフェゴールを無理矢理にでも動かした俺こそがX世界ではニュータイプと呼ばれてもおかしくはないのでは?

 ふとそんな考えが思い浮かんだものの、今はその件は気にしなくてもいいか。

 とにかくクスコやマリオンがフラッシュシステムに対応していない以上、ニュータイプ研究所に行っても問題はないのでは? と思ったのは間違いではない筈だ。

 

「念の為だ。向こうはこちらを異世界の存在だと知っている。であれば、異世界でニュータイプと呼ばれている者がいると知れば、どのような行動に出るのか分からない」

「そう言えば、新連邦と組んでるってのにアクセル達を異世界の存在だっていうのは信じてるんだな」

 

 俺とジャミルの会話を聞いていたガロードがそう言ってくる。

 だがそんなガロードに対し、ロアビィが呆れた様子で口を開く。

 

「元々新連邦の連中が信じてないのは、魔法とかだろ? 異世界って存在については信じていた筈だ。しかもそれは、表向きそうした方がいいからこそだろうし。向こうだってアクセルの魔法とかがトリックとかそういうのだっていうのは無理があると思ってるだろうよ」

「それに、テンザン級やフリーデンで来たのならまだしも、ウィル・ウィプスだぜ? 普通に考えてこの世界の技術じゃないってのは間違いないだろ」

「ロアビィもウィッツも、そんなに言うなよな。もしかしたらって思ったんだから。……あ、そうだ。ニュータイプは連れて行かないなら、当然ティファも連れていかないんだよな?」

 

 ガロードが誤魔化すように……それでいながら、気になっていた事を尋ねるかのように聞くのに、俺は頷く。

 

「アルタネイティブ社の件もあるし、そっちの方がいいだろ。それに……ティファが行くとなると、アベルも行くって言うだろうし」

「だよな、それも心配だったんだよ」

 

 安堵した様子のガロード。

 幼児化したアベルは、同じニュータイプだからというのもあるのか、ティファを姉だと思って懐いている。

 そんなティファがニュータイプ研究所に行くと言えば、アベルも当然ながら一緒に行きたいと言うだろう。

 そしてニュータイプ研究所は、アベルにとっても縁のある場所だ。

 もしアベルの事を知ったら、身柄を引き渡すように言うだろう。

 ましてや今のアベルはニュータイプとして覚醒しているのだから、余計に。

 

「心配だったって、ガロードはアベルに嫌われていただろう? でも心配なのか?」

 

 ガロードはアベルにとっては、自分の姉に言い寄ってくる……それこそ、姉を奪おうとしている相手として認識されていた。

 あるいはアベルが精神年齢だけではなく、外見も幼児となっているのなら、ガロードもそこまで気にするような事はなかったかもしれないが、今のアベルはれっきとした大人で、外見だけならガロードよりも年上だ。

 そうである以上、ガロードもまたアベルを決して得意としていた訳ではない。

 もっとも、それでアベルを嫌うといった真似が出来ない辺り、ガロードも完全に冷酷にはなれないのだろうが。

 

「それは分かってるさ。けど、今のアベルはティファと一緒にいて幸せそうなんだ。俺が行けば嫌がったりするけど、それでも……今のアベルをニュータイプ研究所に渡したくはない」

「ガロードがそう言うのなら、それで構わないだろ。元々そんなつもりはなかったんだし」

 

 ガロードが俺の言葉に安堵した様子を見せる。

 

「とにかく、現在決まってるのはジャミル、サラ、俺の3人だ。後は……」

「ちょっと待て。アクセルも行くのか!?」

 

 何故かガイアが驚きの声を発する。

 いや、ガイアだけではない。他の面々も俺に驚きの視線を向けていた。

 

「別にそこまで驚くような事はないと思うが? 魔法を使うのを直接自分の目で見せて欲しいと言われたら、俺が行くのは当然だろ? マリューやミナトも魔法は使えるけど、それは知られない方がいいだろうし」

 

 今のところ、新連邦が……いや、北米連邦の建国宣言の中継を見ていた者達にとって、魔法を使えると明確に断言が出来るのは俺だけだ。

 なら、カロンを始めとしてニュータイプ研究所の面々にもそう思わせておいた方がいい。

 

「俺が行けば、護衛としても十分だろう?」

 

 ジャミルは元軍人で、現バルチャー……実際には今は北米連邦の代表なのだが、とにかくそういう事で生身でも相応の強さは持つ。

 だが、それはあくまでも相応の強さだ。

 つまりX世界の住人としての常識的な強さと言える。

 敵の兵士が銃を持っていれば、その時点で勝利出来なくなるような、そんな強さだ。

 そうである以上、俺のような護衛はいた方がいいだろう。

 ティファの護衛をしているリスの炎獣のように、何らかの炎獣を作ってもいいんだが。

 ジャミルには合わないような気がするが、それはとりあえず置いておくとして。

 

「まぁ、それはアクセルが行くのなら問題はないと思うけど……」

 

 生身の俺の実力についてはそこまで知らないものの、それでも魔法を使えるのは知っているので、不満が上がる事はない。

 シャドウミラーの代表である俺がわざわざ自分から危ない場所に行くのはどうかと、そんな風に思っている者もいるようだったが。

 

「後は……どうする? 俺、ジャミル、サラ以外に。誰かまだ他に行きたいと思う奴はいるか?」

 

 そう聞くが、特に自分が行きたいと主張するような者はいない。

 オルテガ辺りはもしかしたら行くと言うかもしれないと思っていたのだが。

 マリオンとの関係とかを考えると。

 今のところはマリオンにも直接ちょっかいを出してきている訳ではないので、オルテガも無理にとは言わなかったのだろうが。

 そうして、最終的には俺とジャミル、サラの3人だけで行くことに決まるのだった。

 

 

 

 

 

「って、おい。一体何をしている!?」

 

 おお、まさかジャミルにこんな突っ込みをされるとは思わなかった。

 ジャミルにしてみれば、まさか自分がこんな突っ込みをするとはと、そんな風に思ってもおかしくはない。

 いざニュータイプ研究所に出発するという事になって俺とジャミル、サラが集まったのだが、その時の俺はいつもの俺……20代の外見ではなく、10代半ばというガロードやティファとそう違わないくらいの年齢だったのだから。

 俺が持つ混沌精霊としての能力の1つ、外見を変えるというもの。

 ネギま世界にある年齢詐称薬のように、そのように見せている訳ではなく、きちんと実体もある。

 

「俺がアクセルだとは、知られない方がいいだろ?」

「……いや、向こうが魔法を見せて欲しいと言った時、アクセルだからという理由で云々というのはどうしたんだ?」

「その時になったら、適当にどうにかするよ。いざとなれば……」

 

 パチン、と指を鳴らすと次の瞬間、俺の身体が白炎に包まれていつもの20代の姿に変わる。

 

「こんな風にカロンの目の前で外見を変えて、驚かせてもいいし。あるいは……」

 

 再び指を鳴らし、身体を白炎に包むと10歳くらいの外見になる。

 

「いっそこっちの外見にしてみせた方が面白いか」

「……一体、お前はどうなってるんだ……」

 

 外見を自由に変えられる俺に、ジャミルが呆れたように言う。

 

「どうなってると言われてもな。混沌精霊だからとしか言いようがない」

「えっと、その……他にも変われるのかしら? 例えば老人とか」

 

 恐る恐るというか、好奇心からといった様子で尋ねてくるサラに、俺は首を横に振る。

 

「いや、今のところはこの10歳くらいの姿、10代半ば、20代の3つだけだな」

 

 そう言い、再度指を鳴らすと、俺の姿はいつもの20代の姿に戻る。

 

「3つの年齢に……凄いわね」

 

 サラの言葉が若干羨ましげに聞こえたのは、きっと俺の気のせいではないだろう。

 実際に普通の女にしてみれば外見年齢を変えられるというのは非常に羨ましく思ってもおかしくはないのだから。

 しかもそれは変装とか、幻術とかそういうのではなく、本当の意味で姿を変えることに成功しているのだ。

 女としては、非常に羨ましく思ってもおかしくはないだろう。

 とはいえ、まさか気軽に混沌精霊になれるとか、そういう訳でもない。

 いや、気軽にどころか、俺が混沌精霊になった時は半ば暴走しており、それこそ下手をすればあやか達を殺してしまっていたかもしれないのだ。

 

「似たような真似はネギま世界にある年齢詐称薬というのを使えば出来るけどな」

「何だ、そのあからさまに犯罪のような名称は」

 

 年齢詐称薬の名前を聞いてそう言ってくるジャミル。

 そうなんだよな。普通の認識だといかにも犯罪に関係あるっぽい名前なのは間違いない。

 間違いないんだが……

 

「これが普通に使われている名称で、特に問題とかはないんだよ」

 

 そう告げる俺の言葉に、ジャミルとサラは驚きと呆れの混ざった表情を浮かべるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2105
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1788
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