転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3474話

 唐突に聞こえてきたブリッジにいる量産型Wからの通信。

 それは俺を驚かせるには十分なものだった。

 それこそ、一瞬聞き間違えか? と思ったくらいに。

 

「ニュータイプ候補達が反乱を起こした?」

 

 俺と一緒にいたクスコが、そんな風に言う。

 俺やジャミル、サラが見た限りでは、ニュータイプ候補達は特に虐待をされている様子もなく、普通に扱われていた。

 そんな者達が反乱を……しかもニュータイプ研究所に複数の爆発を起こすような反乱を起こすとは、到底思えない。

 勿論、カロンが俺達に見せたのが実は表向きの光景で、表に出てこないニュータイプ候補達は虐待されていたとかなら、そんな可能性もあるのだが。

 クスコがそんな風に深読みをしてしまうのは、やはり自分がフラナガン機関にいた経験からだろう。

 とはいえ、それがどこまで正しいのかというのは生憎と俺にも分からないが。

 

「どうだろうな。実際に見てみないとそれは分からないが……さて、どうするべきか」

「行きましょう。ニュータイプ研究所には、まだニュータイプ候補達がいるんでしょう? なら、その子達を助けないと」

 

 即座にそう言うクスコ。

 実際、その判断はそう間違っている訳ではない。

 他にもこれを言うとクスコは気を悪くするかもしれないが、もしかしたらニュータイプ研究所にあるニュータイプの研究データとかも入手出来る可能性があった。

 何より、一体誰がニュータイプ研究所を攻撃したのか。

 普通に考えれば、ニュータイプ研究所からお宝を欲したバルチャー。

 あるいはニュータイプ研究所が俺達と接触したのを知った新連邦が裏切り者を殺す為に行動したのか。

 もしくは、北米連邦に対する対応に納得出来ないニュータイプ研究所の研究員達の内紛か。

 クスコが言うようにニュータイプ候補達の反乱というのも考えられる。

 

「取りあえず、ここにいても仕方がない。クスコは出撃の準備をしておいてくれ。俺は一度ブリッジに行って情報収集をしてくる。もしニュータイプ研究所を破壊している敵がまだいるのなら、MS隊を出撃させることになると思うから注意してくれ」

「分かったわ」

 

 短くそう言い、クスコは格納庫に向かって走り出す。

 テンザン級も広かったが、このウィル・ウィプスはテンザン級と比べものにならないくらいに広い。

 走って移動しても、格納庫までは結構な時間が掛かるだろう。

 これがシャドウミラーのメンバーなら、気や魔力を使って身体強化をして走るといった真似が出来るんだが。

 さすがにウィル・ウィプスの中で瞬動は……いや、使おうと思えば使えるかもしれないが、かなり繊細なコントロールが必要となる。

 ちょっとしたミスで壁にぶつかるといったようなことになってもおかしくはないし。

 いっそ、小さめの車とかそういうのを用意した方がいいのかもしれないな。

 そんな風に思いながら、俺はブリッジに向かうのだった。

 

 

 

 

 

「残念ながら分からないわ。通信を送ってはいるけど、向こうが応答しないし」

 

 俺と同様にブリッジに急いでやってきたマリューが、そう言う。

 この辺の行動はシャドウミラーとして行動する上で慣れているらしい。

 

「通信をしている暇がないのか……いや、パニックになっていても、全員が俺達に通信を出来ないという事はない筈だ。だとすれば、妨害? けどX世界にその手の技術はないしな」

 

 SEED世界のNジャマー、UC世界のミノフスキー粒子。

 その手の通信を妨害する技術がX世界にはない。

 ……いや、Lシステムはあるが、それはあくまでもルチルがいてこそのシステムだし、そもそもLシステムは通信を妨害するというよりは、電子機器を使えなくするというのが正しい。

 とにかくルチルのいない今の新連邦が、新たなLシステムを作れるとは思えない。

 そもそも新連邦がLシステムの情報を持ってるのかどうかすら不明だし。

 カロンの話を信じると、Lシステムの開発者は既に死んでいるという事だから、戦前のデータが残っていれば、あるいは……といったところか。

 

「だとすると、ニュータイプ研究所を攻めている相手が通信が出来ないように行動してるとか、かしら?」

「どうやってだ?」

「通信用のアンテナを破壊してるとか、もしくはそういうのが集中している場所を真っ先に破壊したとか」

「とにかく、行ってみないと分からないか。俺はMSで出撃……」

「艦長、こちらに車が1台やって来ます」

 

 俺が最後まで言うよりも前に、トニヤの言葉がブリッジに響く。

 車が来たというその報告は、俺にとっても決して悪いものではない。

 何しろ今の状況で車がやって来るという事は、その車はつまりニュータイプ研究所からやって来た可能性が高いのだから。

 勿論、絶対にニュータイプ研究所からやって来たとは限らない。

 ウィル・ウィプスはここに来るまで普通に空を飛んできて、多くのバルチャーや情報屋が少しでも情報を手に入れようと追ってきていた。

 そういう連中が接触してきたという可能性も否定は出来ないが……ニュータイプ研究所にいた者達が突然の襲撃に逃げ出し、俺達に庇護を求めてきたと考えた方が分かりやすいだろう。

 

「どうする?」

「受け入れてくれ。事情について知ってる可能性が高い」

 

 マリューの言葉にそう返す。

 恐らくだが、その車に乗ってるのはニュータイプ研究所の研究者のうち、今日ウィル・ウィプスの見学に来た誰かだろう。

 直接ウィル・ウィプスがどのような存在か知ってるからこそ、襲撃された中で頼りになると判断してやって来たと思われる。

 

「分かったわ。格納庫に連絡。こちらにやって来る車がいるから、受け入れてちょうだい」

 

 マリューの指示に、トニヤは即時に動く。

 それを見ながら、俺もまた行動に出る。

 

「車に乗ってきた奴がニュータイプ研究所の研究者なら、色々と情報を知ってるだろう。それを聞くのを待ってもいいけど、直接自分の目で見てきたい」

「そうね。アクセルなら問題ないでしょうけど……ニーズヘッグで行くの?」

 

 その言葉に少し迷う。

 敵がどのような存在であれ、ここがX世界である以上はMSに乗ってる可能性が高い。

 であれば、俺もニーズヘッグに乗っていった方がいいのは間違いない。

 だが、純粋にここから俺だけで行くのなら、それこそここで影のゲートを使えばすぐだ。

 どっちを優先すべきか数秒考え……

 

「ニーズヘッグで行く」

 

 最終的に、そう決めるのだった。

 

 

 

 

 

 影のゲートを使って格納庫に転移する。

 

『アクセル? やっぱり出撃するのかい?』

 

 そんな俺の姿を見つけたのだろう。

 ヴァサーゴからシーマの声が外部スピーカーで聞こえてくる。

 その言葉に頷き、俺はウィル・ウィプスの格納庫の中でも一番奥……それこそカロン達が見学に来た時も見せる事はなかった場所にあるニーズヘッグに搭乗する。

 俺がコックピットに座ると、T-LINKシステムを始めとして各種認証装置が作動し、搭乗したのがアクセルであるとニーズヘッグに認識させる。

 このニーズヘッグは、シャドウミラーの様々な技術が積み込まれた、フラッグシップ機だ。

 それこそ装甲の一欠片ですら、持っていくところに持っていけば信じられないような金額で買い取って貰えるだろう。

 ……ニーズヘッグの装甲はT-LINKフレームなので、そう簡単に削ったりは出来ないだろうが。

 とにかくそんな貴重な機体なので、こうしてしっかりと認証装置が作動していた。

 もっとも、Fate世界に行った時に宝具となって魔力属性を手に入れた事もあり、それが俺の魔力と繋がっているだけで十分に認証装置としての役目を果たしているのだが。

 機体が起動したのを確認してから、俺はシーマに……というか、MSに乗ってる面々に向かって通信を送る。

 

「ニュータイプ研究所が襲われたのは間違いないらしい。何があったのか分からないが、取りあえず俺は見に行ってくる。もし襲撃されても、カロンから通信くらいは送ってきてもいい筈だ。それがないとなると……」

『アクセルが1人で行くの? 万が一何かあった時の事を考えると、私も一緒に行った方がいいんじゃない?』

 

 心配そうなクリスの顔。

 そこにある心配を感じながらも、首を横に振る。

 

「クリスの気持ちは嬉しいが、一体何があるのか分からない。そうである以上、俺だけで行った方がいい」

 

 これが、例えばバルチャーや新連邦の襲撃であると、明確に分かっていればクリスを含めて何人か連れていってもいいだろう。

 だが、通信すらなく、未だに誰に襲われたのかが分からないのだ。

 そうである以上、何があっても対処出来る俺が行くのが最善だ。

 それに……

 

「誰がニュータイプ研究所を襲っているのか分からない以上、ウィル・ウィプスに攻撃をしてくる可能性も十分にある。その時にウィル・ウィプスを守る戦力は多い方がいいだろう?」

 

 オーラキャノンや対空砲を始めとして、ウィル・ウィプスは結構な武装をしている。

 しかし、敵がどういう攻撃をしてくるのか分からない以上、何かあった時の為に戦力を用意するのは当然の話だった。

 

『……分かったわ。けど、気を付けてよ』

 

 クリスに頷くと、ニーズヘッグをカタパルトまで動かす。

 

「アクセル・アルマー、ニーズヘッグ、出るぞ!」

 

 その言葉と同時にカタパルトが射出され、ニーズヘッグは空を舞う。

 同時に、ちょうどそのタイミングで車がウィル・ウィプスに入っていくのが見えた。

 あの車に乗ってるニュータイプ研究所の研究者が、襲撃について何か情報を持ってるといいんだが。

 その連中から話を聞けば、マリューならすぐ俺にそれを知らせる為に情報を送ってくるだろう。

 もし何らかの通信妨害装置のようなものがあったとしても、ウィル・ウィプスはシャドウミラーの技術班によって改修されている。

 それはつまり、フォールド通信が使えるという事だ。

 通信妨害があっても、フォールド通信を阻止するのは不可能だろう。

 そんな風に考えつつ、ムウとして移動した時に入った場所から隠し通路を使ってニュータイプ研究所を進む。

 その短時間で久しぶりに操縦するニーズヘッグの操縦に慣れる。

 本来なら短時間でそのような真似は出来ない。

 だが、それがこのニーズヘッグなら話は別だ。

 T-LINKシステムによる感覚的な操縦や、ニーヘッグが持つ魔力と同調するといったような事をすれば、それこそ昨日まで乗っていたかのように自由にニーズヘッグを操縦する事が出来るのだ。

 この辺りの性能は、出来れば他の機体にも付けたいが……T-LINKシステムや魔力だしな。

 いや、T-LINKシステムは使おうと思えば出来る。

 ET-LINKシステムという、T-LINKシステムの簡易型も開発されたし。

 勿論、ET-LINKシステムは正式名称がEasyT-LINKシステムだけに、俺のT-LINKシステムよりも性能は落ちるが。

 ただ、それでも装備は出来るのだが、問題は魔力だろう。

 パイロットが魔力を持つのなら、シャドウミラーのメンバーにもそのような者は多数いる。

 だが、機体が魔力属性を持つというのは……ちょっと難しい。

 エヴァや凛にしっかりと協力して貰えば、あるいは何とか出来るかもしれないが……多分、無理だろう。

 凛辺りなら、夜に頑張ればもしかしたら……とは思うが。

 実際、ガンドの件はその方法で何とかなったんだし。

 凛は気が強いものの、夜の方は決して強くない。

 そういう意味では遠阪家の家訓である、優雅たれというのもちょっと難しかったりする。

 ……それ以前に生身で使う為のガンドならいいが、PTとかの人型機動兵器に凛が関係するという時点で色々と不味い気がするのは、決して俺の気のせいではないだろう。

 場合によっては、凛によってPTとか……それもシャドウのような量産型ではなく、幹部陣が使っているPTとかが壊れそうな気がする。

 凛の機械関係との相性は最悪だしな。

 今でこそ、シャドウミラーで普通に生活する分には問題はなくなったのだが、それでもまだ完全に大丈夫という訳でもないし。

 

「ここだな」

 

 ニーズヘッグでニュータイプ研究所に通じる隠し通路のある場所に到着すると、それを察知したのか隠し通路が開く。

 ……今更だけど、この隠し通路って一体どうなってるんだろうな。

 MSとかが来ると自動的に開くようになってるのか?

 もしニュータイプ研究所の方で隠しカメラか何かで見て、それで開けているといった場合、ただでさえ何者かに襲われている今の状況で、ニュータイプ研究所の面々が初めて見るニーズヘッグを確認して隠し通路の扉を開くといった真似はしないだろう。

 実際には違うのだが、ニュータイプ研究所にしてみれば敵の援軍を引き入れるといったような事になる可能性は十分以上にあるのだから。

 そうなると、やっぱり自動的に開くようにしてあるのか。

 あるいは今は緊急事態なので、味方の援軍が来るのを期待してそんな風にしてるのか。

 そんな風に考えながら隠し通路を抜けた俺が見たのは……

 

「やっぱりな」

 

 10機近いドートレス・ネオを見て、そんな風に呟くのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2105
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1788
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