転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3477話

「なぁ、なぁ。アクセル。ニーズヘッグの整備を俺にもやらせてくれよ」

「却下だ」

 

 ニーズヘッグを所定の位置まで移動させてコックピットから降りると、俺が鹵獲したドートレス・ネオの側にいた筈のキッドが何故かそこにいた。

 その移動速度は、それこそ瞬動でも使ったのではないかと思える程のものだ。

 実際にキッドが瞬動を使える訳ではないので、その辺は完全に俺の気のせいなんだろうが。

 

「何でだよ、いいだろ?」

「あのなぁ……これがヴァサーゴとかだったら、俺もキッドに整備を任せる。だけどこのニーズヘッグはシャドウミラーの機体だ。それもただの機体じゃなくて、フラッグシップ機なんだ。それをそう簡単に見せられる訳がないだろ?」

 

 実際、ニーズヘッグはフラッグシップ機であると同時に、シャドウミラーの新技術の実験機という側面も持っている。

 エナジーウィングや尻尾なんかはまさにその典型だろう。

 ……キッドにニーズヘッグを見せたら、DXの背中にエナジーウィングが生えたり、レオパルドデストロイに尻尾がついたりしそうだな。

 

「どうしてもニーズヘッグに関わりたいのなら、ジャミルの部下、フリーデン、北米連邦……そういうのを辞めて、シャドウミラーに所属するんだな。そこで技術班なり、メカニックになるなりすれば、ニーズヘッグの整備や、場合によっては新技術を開発してそれをニーズヘッグで試すとか、そういうのも出来るようになるぞ」

「それは……」

 

 キッドは俺の言葉に何も言えなくなる。

 フリーデン……というか、ジャミル達にそれなりの仲間意識を持っているのは間違いない。

 だからこそ、今の状況では素直に俺の言葉に頷けないのだろう。

 それについてはまぁ、いい。

 キッドがどう判断しようと、それはあくまでもキッドの認識なのだから。

 

「あるいは、正式にシャドウミラーに所属はしなくても、アルカディアで働くというのもありだ。アルカディアなら、シャドウミラーの機体もある程度は弄れる機会があるかもしれないし、何よりもMSの生産設備があるから新型のMSとかに触れられるのはキッドとしては大きいだろう?」

 

 その言葉に、キッドは更に悩ましげな様子を見せる。

 新型のMSというのは、キッドにとって非常に興味深いだろう。

 また……これは実際に口にはしなかったが、MSの生産工場があるという事は、キッドが欲しい部品を特注で作れるという事も意味している。

 今までキッドがMSの改修とかをするには、バルチャーとして入手した部品を使うしかなかった。

 キッドの能力があれば、例えば規格の合わない部品であってもどうにかする事は出来ただろう。

 だが、最初から規格が合うのなら、そっちの方がいいのは事実。

 キッドがMSを改修しようとした場合、規格が合う方がいらない手間は必要なくなる。

 

「うーん……それ、すぐに決めないと駄目か?」

 

 悩んだ様子のキッドを見ると、シャドウミラーに所属するのか、あるいはアルカディアに所属するのかはともかく、それなりに乗り気になっているらしい。

 それでもすぐに頷かないのは、やはりフリーデンの面々にも思うところがあるのだろう。

 ただし、今はこうしてフリーデンの面々もウィル・ウィプスで一緒に行動しているものの、いつまでもそれが続く訳がない。

 新連邦との戦いが終われば、フリーデンの面々はそれぞれ自分の道に進むだろう。

 ジャミルもフリーデンの艦長やMSパイロットではなく、北米連邦の代表として活動する事になるだろうし。

 そうなった時にどうするのかというのは、今のうちに考えておいても悪い話ではないと思う。

 具体的にどうするのかというのまでは決めなくても、ある程度の方向性だけは決めておくとか。

 

「いや、別にすぐに決める必要はない。新連邦との戦いが終わったらどうするのかを決めればいい。ただ、その時になってどうするかと言われてすぐに決められるかどうかは微妙だろう? なら、今のうちから考えておいた方がいいと思っただけだ」

「……なるほど。分かったよ。俺だけじゃなくて、あいつらの事も考える必要があるし、すぐに決めることは出来ないけど、考えておく」

 

 そう言ってキッドが視線を向けたのは、キッドよりは大分年上の巨漢と痩せ気味の2人。

 この2人は年齢差とかそういうのを関係なく、自分よりも優れたメカニックであるキッドを尊敬している。

 だからこそ、キッドがどのような道を選ぼうとも、恐らくはキッドと一緒に行動するだろう。

 キッドもそれを理解しているからこそ、そう簡単に自分がどうするのかを決める事が出来ないらしい。

 もっとも、だからといって自分を慕っている2人だけの事を考えて、自分が進みたくない道を選ぶ可能性はまずないだろうが。

 

「じゃあ、そういう訳だから。……最後に改めて言っておくが、ニーズヘッグには触れるなよ。死んでも知らないぞ」

 

 これは脅しでも何でもない。

 シャドウミラーのフラッグシップ機のニーズヘッグに迂闊に触ろうとすれば、格納庫にいる量産型Wやコバッタ、あるいはエルフ達が問答無用で排除するだろう。

 もしくは、ニーズヘッグが持つ魔力属性によって大きな被害を受ける可能性もあった。

 

「分かった」

 

 俺の様子から話の内容が真実と判断したのか、キッドは残念そうに、あるは未練がましくニーズヘッグを見たものの、そのまま立ち去る。

 そんなキッドを見送ると、俺はこれから何をするべきなのかを考える。

 ティファの件を考えると、様子を見に行くべきか?

 そうも思ったが、ティファは未だに俺を苦手としている。

 アベルはそこまで俺を怖がってはいないんだけどな。

 そう考えると、不思議だよな。

 アベルが今の状態……幼児退行をしたのは、ニュータイプに覚醒したアベルが俺と接触したのが原因だ。

 そうである以上、俺を怖がってもいいのにな。

 

「アクセル、ちょっといいか?」

 

 これからどうするべきかを考えていると、不意にそんな声を掛けられる。

 声のした方に視線を向けると、そこにいたのはカトックの部下の1人。

 格納庫にいるのは、俺が捕らえたドートレス・ネオのパイロットを引き取りに来たのだろう。

 

「あのドートレス・ネオのパイロットなら好きに連れていってもいいぞ。別に俺に許可を取る必要はない」

「いや、そうじゃなくて……カトック隊長からちょっと来て欲しいと言われてる」

「……カトックから?」

 

 兵士の言葉に少し驚く。

 

「カトックは確かティファを連れ去ろうとした相手の尋問をしてるんじゃなかったのか?」

「そうだ。アクセルを呼んできて欲しいというのは、その件についてだ。……ちょっと、いや、かなり不味いことになってるらしい」

 

 真剣な……いや、深刻なという表情が相応しい様子でそう告げる兵士。

 一体どんな情報を聞き出したのかは分からないが、それでもカトックの部下がこうした様子を見せるとなると、そこには何かがあるのは間違いない。

 これで、実は冗談でしたとか言われたら、俺は恐らく刈り取る者を呼び出すだろう。

 

「分かった。なら早速行こう」

 

 そう言い、俺は兵士の案内に従って移動するのだった。

 

 

 

 

 

「……は? 今なんて言った?」

 

 カトックから聞いた話は、俺にとって完全に予想外だった。

だからこそ、改めて尋ねる。

 もしかしたら俺の聞き間違いだったのかもしれないと、そんな風に思いながら。

 だが、カトックはそんな俺の言葉に再度同じ事を口にする。

 

「宇宙革命軍はまだ健在。しかも再度地球侵攻を狙っているらしい」

「……マジか……」

 

 改めてそう口にするが、カトックは真剣な表情で頷く。

 

「ああ。マジだ。お嬢ちゃんを捕らえたら、宇宙に連れていくつもりだったらしい。その宇宙では、宇宙革命軍が着々と地球侵攻の準備をしているって話だ」

「宇宙革命軍でもニュータイプ、か」

「宇宙革命軍はニュータイプを旗頭にしてるしな。そこに所属している者にしてみれば、ニュータイプのお嬢ちゃんは是が非でも欲しいと思ったんだろう」

「ニュータイプ研究所に研究者として潜り込んでいたのもそれが理由か」

 

 ティファを誘拐しようとした男がニュータイプ研究所の研究者であるというのは、男が持っていた身分証から既に判明している。

 宇宙革命軍がニュータイプを旗頭にしているというのを考えると、カトックの言葉は十分に理解出来た。

 つまり、ニュータイプ研究所で確保したニュータイプを宇宙革命軍に連れていくつもりだったのだろう。

 もしかしたら、アベルも今のようになっていなければその男の手で宇宙革命軍に連れ去られた可能性が高かった。

 

「だろうな。まだ尋問の途中だし、はっきりとは分からねえが、もしかしたら以前から同じようなことをしていた可能性はある」

「なるほど。ニュータイプに覚醒したものではなく、ニュータイプ候補の中で可能性が高い者を宇宙革命軍に引き渡すのか。それはあるかもしれないな」

 

 明確にニュータイプとして覚醒してしまえば、当然だが警備とかそういうのは厳しくなる。

 だとすれば、まだ警備が緩いニュータイプ候補の時に連れ去ってもおかしくはなかった。

 それでもニュータイプに覚醒する可能性が高いのなら、相応に警備とかも厳しかっただろうが。

 ただ、その辺については程度の問題だろう。

 ニュータイプに覚醒した者に比べれば、まだ覚醒していないニュータイプ候補の方が警備は緩いと。

 

「ティファの件は防いだからいいとして、そうなると問題なのは……宇宙革命軍か。また面倒な事に」

 

 

 

 

 

 ニュータイプの件は、気にくわないものの、もう終わってしまった事だ。

 そうである以上、ここで俺が考えても意味はない。

 だが、宇宙革命軍の件となると話は変わってくる。

 15年前の戦争の復興をしており、それで精一杯ならそれも問題はない。

 だが、明確に地球を狙ってるとなると、話は違ってくる。

 そもそも地球が現在の状況……人口の99%が死んだのは、あくまでもコロニー落としが理由だ。

 旧連邦にしてみれば、自分達の本拠地にコロニーを落とされた事になる。

 それも落ちたコロニーは1基や2基ではない。

 10、20、あるいはそれ以上にもっと。

 それだけのコロニーが落ちた以上、地球の被害が大きいのは当然だった。

 UC世界では、コロニーが1基落ちただけであそこまでの大きな被害になったのだから。

 そんな感じで地球では文明が崩壊したに近い状況だった訳だが……それに比べると、宇宙革命軍はどうか。

 コロニーを大量に地球に落としたので、国力という意味では大きなダメージを受けていただろう。

 15年もの間、全く動かなかったのがそれを証明している。

 ぶっちゃけ、コロニー落としで旧連邦が壊滅してしまった後、宇宙革命軍に余裕があれば地球はもう征服されていただろう。

 あるいは征服ではなく、もっと大量のコロニーや小惑星を落として地球そのものを壊滅させていたか。

 そういう風に出来なかったのは、何だかんだと宇宙革命軍側にも被害が大きかった事を示している。

 だが……地球と比べると、宇宙革命軍はコロニーを拠点としている者達だ。

 コロニーが残っていれば文明も維持出来る。つまり、技術レベルも戦争時のまま維持出来るという事を意味していた。

 新連邦も、ドートレス・ネオやバリエントといった量産型MSや、ガディールのようなMA。それにヴァサーゴやアシュタロン、DXのように新型のガンダムですら開発している。

 だが……新連邦でそんな具合だと考えると、15年前の戦争でパトゥーリアやベルティゴ、オクト・エイプを始めとした量産型MSを開発した技術レベルがそのまま残っており、それが15年の間技術力を上げてきたとなると、一体どのくらいの技術レベルを持ってるのか分からない。

 もっとも、それはある意味で俺にとっては幸運であるとも言える。

 何しろ敵対している相手が新連邦とは違う、それでいて恐らくはそれ以上に高性能なMSを持っている可能性が高いのだ。

 その上、宇宙革命軍は今でも地球を攻撃する為に準備をしている。

 だとすれば、それを入手出来る絶好のチャンスでもある。

 問題なのは、北米連邦の戦力は基本的に新連邦を相手にするような状態になっている事か。

 勿論、新連邦を相手にして戦っていた以上、そういう風になるのは当然なのだろうが。

 

「宇宙革命軍か。そっちと戦うのは、俺達になりそうだな」

「……俺達って、まさか、このウィル・ウィプスだけか?」

「そうだ」

 

 恐る恐るといった様子で尋ねてくるカトックに俺はあっさりと頷く。

 

「いや、けど……このウィル・ウィプスって、宇宙でも使えるのか?」

「オーラバリアがあるし、使えると思うぞ。まぁ、カタパルトデッキの方を少し改修する必要があるかもしれないけど」

 

 現状、ウィル・ウィプスのカタパルトデッキの方は格納庫の中にある。

 宇宙での戦いとなると、その辺をどうにかする必要があるのは間違いない。

 ……具体的にどうするのかは、俺にも分からないので技術班任せとなるだろうが。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2145
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1796
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