転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3492話

 ウィル・ウィプスの見学について話が決まると、すぐにそれが行われる事になる。

 個人的には今この状況でか? と思わないでもなかったが、ブラッドマンがその気である以上、取引をした身としてはそれを受け入れない訳にもいかない。

 今のこの状況を思えば、とにかく少しでも早く見学を終わらせた方がいいのは事実だ。

 ……いっそ、ウィル・ウィプスの見学をしている時にブラッドマンを殺してしまえば手っ取り早いのでは?

 そんな風に思わないでもなかったが、実際にそのような真似をした場合、それはそれで面倒な事になるのは間違いない。

 それもちょっとやそっとではなく、致命的なまでの痛みに。

 

「さて、そんな訳でこれから新連邦の面々が来るんだが、誰が案内をするかだな」

 

 主要なメンバーが集まっている中、俺はそう言う。

 量産型Wやコバッタのような監視を同行させるとは言ったが、まさかそれ以外に誰も一緒に行動させないという訳にもいかないだろう。

 もしそのような真似をすれば、それこそ相手にこちらを責める大きな口実を与える事になる。

 勿論、客観的に見た場合は問題ないのかもしれないが、感情の面で問題が起きるのは間違いないだろう。

 そうである以上、しっかりと誰かを案内役として同行させる必要があるのだが……

 

「俺はごめんだぜ」

 

 真っ先にそう言ったのはウィッツ。

 まぁ、ウィッツの性格を考えれば、それは無理もないのかもしれないが。

 もしここでウィッツが自分から案内をするとか言い出していれば、それこそ何を考えているのかと突っ込む事になるだろう。

 

「俺もそのつもりはねえぜ」

 

 ウィッツに続いて、ガロードも反対の声を上げる。

 こちらも……まぁ、無理もないか。

 ティファの一件があるし、それを考えれば新連邦からやってくる面々を相手に友好的に接するといった真似は難しいだろうし。

 

「ロアビィはどうだ?」

「ごめんだね。絶対に俺の性に合わないし」

 

 ガロードと違いロアビィは新連邦に対して個人的な悪感情はない。

 だが、性格的に無理だという事なのだろう。

 実際に以前は国とかそういうのと関わるのは嫌だといって、一時的にしろフリーデンに戻ってこなかった事もある。

 それを思えば、ロアビィが新連邦の面々の案内をしたくないと思うのはおかしくない。

 なら……とルチルに視線を向けると、そちらからは強烈な視線が返って来る。

 

「アクセル、もしかして私に新連邦の人達を案内しろとか、そういう風には言わないわよね?」

 

 敵意すら込めた視線を向けられ、俺もそれには頷くことしか出来ない。

 

「そういうつもりはないから、安心しろ」

 

 ルチルは15年前の戦争において精神崩壊するまで戦い、戦い、戦い続けてきた。

 そうである以上、旧連邦に対しては憎悪すら抱いている。

 そして旧連邦の正式な後継組織を自認している新連邦の者達に対して、どのように思うのかは考えるまでもなく明らかだ。

 もしルチルに新連邦の面々を案内させたら、それこそガンドの連射とかしかねないし。

 もしくは人外の力となった身体能力を振るうといった事になってもおかしくはない。

 ましてや、ルチルはニュータイプという事でジャミル程ではないにしろ、旧連邦の中では有名だった筈だ。

 いや、広報活動にすら使われたジャミルだが、ルチルは若い女、それも美人だ。

 旧連邦に所属していた者なら、そんなルチルについて詳しく知っていてもおかしくはない。

 そのような相手とルチルが遭遇すれば、面倒な事になってもおかしくはないだろう。

 旧連邦に所属しており、正式に除隊をした訳でもないのだから、旧連邦の後継組織である新連邦に所属して戦わなければいけない。

 そんな寝言を口にするような者がいてもおかしくはえなかった。

 

「となると……」

「あら、私? まぁ、案内するくらいなら別にいいけど……相手が妙な真似をしてきたら、相応の対処をするわよ?」

 

 そう言い、艶然とした笑みを浮かべるのはいつものように露出の多い服を着ているエニル。

 エニルのような美人がこのような服を着ているのだから、中には誘ってると思う者がいてもおかしくはない。

 ましてや、新連邦に所属している者……特に上層部は、旧連邦が持っていた既得権益を欲して新連邦を作った者達だ。

 エニルを見て、自分が手を出すのも当然といったことを考える者がいてもおかしくはない。

 

「エニルも駄目となると、こっち側か。……ガイア、頼めるか?」

「本気か? 俺達が案内をしようものなら、間違いなく向こうは怒り狂うぞ。新連邦の連中は、プライドだけは高いんだろう?」

 

 それは、自分が案内をした場合、間違いなくその態度を相手が気にくわないと考えて判断すると、そう言っているようなものだ。

 実際、ガイア達はかつて兵隊ヤクザと言われていたように、その態度は決して品行方正といった訳ではない。

 そんな者達がプライドの高い新連邦の面々を案内したら、どうなるか。

 乱闘騒ぎ……にはならないか?

 ガイア達は外見からして、強面が揃っている。

 プライドが高くても、実戦経験という意味ではガイア達に勝てないと理解していれば、とてもではないが乱闘騒ぎを起こそうとは思わないだろう。

 あるいは本当の馬鹿がいれば、新連邦の階級でガイア達をどうにか出来ると考える奴がいてもおかしくはないが。

 だが、そのような相手は最終的に後悔する事になるだろう。

 

「止めておいた方がいいんじゃない? 黒い三連星が出たら、向こうも怖がるわよ。それなら私が出ようか?」

「クリスが? ……まぁ、クリスならそういうのは向いてるかもしれないけど」

 

 クリスはUC世界の連邦で士官学校を首席卒業している。

 それだけに、お偉いさんを相手にするのは慣れている筈だ。

 また、外見もエニルと違って挑発的な服装をしている訳ではないので、新連邦の者達に妙な考えを抱かせない可能性が高い。

 

「クリスだけだと心配ね。私も一緒に行くわ」

 

 モニクが続けてそう言う。

 こちらもお堅い性格をしてるので、クリスと一緒にお偉いさんの相手をするのは苦手という訳でもない筈だ。

 

「分かった。じゃあ、モニクとクリスに任せる」

「あら? 私はいいの?」

「クスコは、ニュータイプだし止めておいた方がいいだろ。新連邦から来る連中がクスコをニュータイプだと見抜けるとは思えないけど」

 

 それにクスコはニュータイプだが、X世界のニュータイプではなく、UC世界のニュータイプだ。

 X世界のニュータイプの条件であるフラッシュシステムは動かせないので、X世界的に言えばニュータイプに近いがニュータイプではない者、いわゆるカテゴリーFとなる。

 つまり、もし何らかの間違いでニュータイプだと見抜かれても、カテゴリーFである以上、問題はないと思う。

 もっとも、ニュータイプであるなしというのは関係なく、クスコはエニルとは違った意味で男を惹き付ける容姿をしている。

 色っぽい雰囲気というか。

 そんな訳で、もしクスコが案内役として出た場合、こちらもまた面倒が起きるだろう。

 

「そう? まぁ、アクセルがそう言うのなら止めておこうかしら」

 

 自分から立候補したにも関わらず、何故か嬉しそうな様子のクスコ。

 もしかして、俺が止めると予想していたのか?

 

「とにかく、案内役はモニクとクリス。それと量産型Wやコバッタも一緒に行動するから、見学に来た奴が何か妙な真似をしたらそっちで対処する」

 

 これがシャドウミラーのメンバーなら、生身での戦いもエヴァに鍛えられているので心配はいらないんだが、モニクとクリスはそういう訓練もしてないしな。

 いや、勿論軍人であったり、元軍人であったりするので、それなりに鍛えてはいるのだろうが。

 ただ、それでもシャドウミラーに所属する者達と比べると圧倒的に劣る。

 それこそ技術班の面々ですら、虚空瞬動は普通に使えるようになっているくらいなのだから。

 ……ただ、それはエキドナや茶々丸、セシルといった面々から逃げる為に否応なく覚えたといった方が正しい。

 あくまでも俺が知ってる限りだが、技術班のような後方の組織でそのほぼ全てが虚空瞬動を使えたりといったような組織は、他に存在しない。

 そういう意味で、やっぱりシャドウミラーは特別なんだろう。

 

「じゃあ、そういう事で話は決まったな。一応、ブリッジで見ているから、何かあったらすぐに俺が行くよ」

 

 こうして、新連邦の見学の準備についての話は終わるのだった。

 

 

 

 

 

『ほう、広いな。これは……』

『ちょっと待て。格納庫の中にMS射出用のカタパルトがあるぞ? これは……これが異世界流なのか? だが、何の利益があってこのような事を?』

 

 ブリッジの映像モニタには、格納庫の様子が映し出されている。

 ブラッドマンがいる……もしくはいる事になっている基地からやって来た飛行機の中から降りたのは、10人程の面々。

 ちなみに見学に来た者の中にブラッドマンの姿はどこにもなかった。

 ブラッドマンも、自分から好んで敵の拠点に乗り込むといった真似はしたくなかったのだろう。

 それをやってる俺達が言うような事でもないのだろうが。

 

「マリュー、見学に来た連中ってあからさまに新連邦の上層部って感じじゃないよな?」

「そうね。年齢からして中堅どころじゃないかしら。私達が言えた事でもないと思うけど」

 

 マリューの言葉は、俺にも十分理解出来た。

 何しろシャドウミラーで最も年上なのはムラタだろうし。

 いや、実年齢という事であればエヴァが圧倒的なのだが、それは置いておくとして。

 そのムラタですら、年齢は40代。

 いやまぁ、純粋に年齢として考えればそんなにおかしくはないのか。

 もっとも、ムラタも当然ながら時の指輪の受信機を身に付けており、不老になっているので、正確な年齢は既に本人でなければ分からないのだが。

 ムラタの性格を考えると、寧ろ自分の年齢を覚えているのかどうかも微妙なところだと思う。

 ともあれ、シャドウミラーに所属している者は基本的に若い者達だけだ。

 そういう意味では経験不足な時もあるのかもしれないが……若いが、優秀な者が揃っているのは大きいので、今のところは特に問題はなかったりする。

 

「技術者も混ざってるのは間違いないでしょうね」

 

 ミナトがマリューの言葉に追加するように、そう言う。

 

「ウィル・ウィプスに来るんだから、異世界の技術を少しでも解析したいと思うのは当然か。もっとも、ウィル・ウィプスの中を案内はするが、重要区画に案内するつもりはない。それで向こうがどう反応するのかだな」

 

 新連邦の連中にしてみれば、ウィル・ウィプスの見学を許されたのに、肝心の自分達が知りたい場所に案内して貰えるような事はないのだ。

 それを不満に思って抗議してきても、おかしくはない。

 抗議をするのならそれは聞くが、聞くからといってその抗議に応じるかどうかというのはまた別の話なのだが。

 

『ちょっと待ってくれ。すぐに格納庫から出なくても、格納庫にあるMSの見学を……』

『残念ですが、それは許可されてません。機密も多いので。ご了承下さい』

 

 見学者の1人が格納庫にあるMSを見たいと口にするも、クリスに却下される。

 エアマスターバーストやレオパルドデストロイ、高機動型GXといった機体は新連邦にも情報はないだろうし、ヴァサーゴ、アシュタロン、DXといった奪取機は……新連邦の者達がそれを見れば、返せと言ってきてもおかしくはない。

 ちなみに念の為にニーズヘッグは現在格納庫には存在せず、俺の空間倉庫の中に収納されている。

 万が一があったら大変だしな。

 もっとも、普通の連中にニーズヘッグがどうこう出来るとは思えないが。

 それ以前に下手にニーズヘッグに触れそうになった場合、エルフ達がどう出るか。

 

『むぅ……残念だが、しょうがないか。では、案内をして貰おう』

『こちらです。まずはウィル・ウィプスを大雑把にですが案内します。ただし、機密となる場所には案内出来ませんので』

 

 クリスの言葉に、何人かの新連邦の者達が不満そうな表情を浮かべる。

 多分、機密の区画の様子も見るつもりだったのだろう。

 

『それでは、見学に来た意味があまりないのだが?』

『気持ちは分かりますが、北米連邦と新連邦はあくまで一時的に停戦をしてるだけであり、同盟関係にある訳ではありません。そのような相手に、機密区画を見せられると思いますか?』

 

 クリスに代わり、モニクがそう言う。

 モニクの言葉は正論だ。

 正論ではあるが、だからといって相手を納得させられるかと言えば、それは否だ。

 

『確かに今は同盟関係ではないかもしれない。だが、これから宇宙革命軍を相手に共に戦う以上、協力していく必要がある。お互いの間にある感情を良好なものに変える必要があると思わないか?』

『それは否定しません。ですが、その為にウィル・ウィプスの機密区画を見せる必要があるかと言われれば、素直に頷くことは出来ませんが』

 

 そんなモニクに、話していた男は不愉快そうにしながらも引き下がるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2145
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1796
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