転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3495話

「月に……? それは本当にティファが言ったのか?」

 

 ブラッドマンとの映像モニタ越しの会談を終えたジャミルにティファから月に行きたいと言われたと話すと、ジャミルは不思議そうな様子でそう言ってくる。

 この様子を見る限りだと、ジャミルも何故ティファが月に行きたいと口にしたのかは分からないのだろう。

 

「ああ、しかもティファだけじゃなくてアベルもだ。……そこで聞きたいんだが、月に何があるのか知ってるか? 勿論、マイクロウェーブを発信する設備があるのは知ってる。それ以外に何か」

「そう言われてもな。私も月に関してはあまり聞いた事がない。15年前の戦争においても、特に何か噂になるといったような事はなかったし」

「……ちなみにだが、実は月には誰かまだ生きてる奴がいて、しかもそれがニュータイプだという可能性はないか?」

「何? 本気か?」

 

 俺の言葉が理解出来ないといった様子で言うジャミルだったが、俺が何かを言うよりも前に、すぐに自分で納得する。

 

「いや、そうか。ティファとアベルに呼び掛けてきたという事は、その誰かはニュータイプである可能性が高いのか。だが……15年もの間、生き延びてきたのか? 難しいと思うが」

「保存食とかがあればどうにかなった可能性はあるし、水や空気も上手い具合に循環させる事が出来ていればどうにかなったかもしれない。そして何より、もしかしたら宇宙革命軍と何らかの協力態勢を整えている可能性も否定は出来ない」

「それは……」

 

 月にいる誰かなのだから、同じく宇宙にいる宇宙革命軍とは接触しやすいだろう。

 少なくても、地球にいる相手よりも接触しやすいのは事実だ。

 

「あくまでも可能性だけどな。実際にどうなっているのかは、生憎とまだ分からない。それを確認する意味でも、月に行ってみるのは悪くないと思う」

「……なるほど。だが、もし月に行くにしても、すぐにという訳にはいかないだろう。ブラッドマンとの話し合いで宇宙に向かう大体の日取りは決まったが、それはかなり厳しい。月に寄り道している時間があるとは思えないし、何よりいつ宇宙革命軍が攻撃に出てくるか分からない」

「つまり、宇宙革命軍を倒してからになると?」

「その方がいいと私は思う。アクセルはどう思う?」

「新連邦との諸々を後回しにして、出来るだけ早く月に行く方がいいと思う」

「むぅ……」

 

 俺の言葉に悩ましい様子を見せるジャミル。

 恐らくジャミルも、俺の言葉が正しいというのは理解しているのだろう。

 だがそれでも、新連邦との間で決まった話を無視は出来ないといったところか。

 

「北米連邦から出撃する軍艦は何隻くらいになる予定だ? さすがにウィル・ウィプスを動かす事は出来ないだろうが、ウィル・ウィプス以外の軍艦で月に向かうというのは出来ないか?」

 

 ウィル・ウィプスは、現状において北米連邦軍の旗艦という扱いになっている。

 実際には別に北米連邦軍に所属している訳ではなく、シャドウミラーで改修したウィル・ウィプスが問題なく動くかどうかを調べているという方が正しいのだが。

 とはいえ、実戦を繰り広げることが可能であるというのは、シャドウミラーにとっても悪くない。

 ウィル・ウィプスを運用する上で、当初は気が付かなかった新たな改修場所とかを改めて発見出来たりするし。

 そういう意味では、新連邦と戦った今までの結果や、これから戦うだろう宇宙革命軍との経験も決して悪い話ではない。

 ……だからこそ、北米連邦の旗艦という扱いも現在は受け入れているのだが。

 これで何かを勘違いし、ウィル・ウィプスは北米連邦軍の所属なのだから引き渡すようにとか寝言、戯言を言ってくる奴がいたら、そういう相手にはこっちも相応の態度で接する事になるだろう。

 ともあれ、ウィル・ウィプスは旗艦として目立つ以上、ウィル・ウィプス以外の軍艦で月に向かうというのはありだと思う。

 そう思って提案したのだが、ジャミルは難しい表情で首を横に振る。

 

「元々北米連邦で所有している宇宙で行動出来る軍艦というのは、決して多くはない。これが陸上戦艦なら結構な数があるのだが」

「だろうな」

 

 北米や海、南アジア、中央アジアといった場所を、俺達は行動してきた。

 また、直接行った訳でないが、南米やオーストラリア、それ以外の場所からもMSの購入や援軍の要請で人が集まり、そこで得られた情報もある。

 それらから考えると、勿論他の場所にもバルチャーは結構いるらしいが、それでも北米程にバルチャーのいる場所はない。

 行動している時は気が付かなかったが、北米というのはバルチャーの本場とでも呼ぶべき場所なのだ。

 そんな北米で作られた国が北米連邦で、ロッソを始めとした名高いバルチャー達が所属しているという事もあり、多くのバルチャーが集まった。

 その結果として、陸上戦艦の数だけなら恐らく新連邦をも上回っているだろう。

 だが、当然ながら陸上戦艦を宇宙で使う事は出来ない。

 北米連邦の戦力が少なすぎると、それはそれで問題なんだよな。

 この世界でもそうだが、戦力というのは数の多さでもある。

 GXを始めとしたガンダムのように、量より質といった戦力もいるが、それでもやはり一般的に見た場合、戦力というのは数なのだ。

 宇宙革命軍は当然ながら宇宙戦艦の類を多数持っているだろうし、新連邦も以前から宇宙革命軍の存在を知っていたのなら、それに対応するように宇宙戦艦を集めていてもおかしくはない。

 だが、そんな中で北米連邦だけは当初宇宙革命軍は15年前の戦争で既に全滅したか、あるいは全滅していなくてもそれに近い状態ではないかと思っていた。

 そんな状況で、宇宙戦艦の類を用意する訳がない。

 あるいはこれがもっと後……北米連邦として問題がなくなって安定した時期に入ったのなら、それから宇宙革命軍がどうなったのかを確認する為に宇宙戦艦を用意するといった真似をしてもおかしくはないが……生憎と、今の北米連邦はまだ建国したばかりで、かなり不安定な状況となっている。

 そうである以上、自分達に関係のない宇宙に関わっている暇はない。

 けど、どうするか。そういう事情だとシャドウミラーから戦力を出した方がいいのか?

 あまりリターンが見込めない世界だけに、シャドウミラーの戦力はあまり持ってきたくなかったのだが。

 これがUC世界のような、発展性のある世界ならまだ話は違ったんだろうけど。

 人口の99%が死んでしまった世界となると……

 他にどうしようもないのなら、それは仕方がないのかもしれないが。

 その場合、出せる戦力はどうするべきか。

 宇宙戦艦だけでいいのか、それともメギロートやバッタを出すべきか。

 宇宙戦艦だけなら、カトンボがある。

 ……本来なら、他にもバルジやリーブラ、ジェネシス、ピースミリオンがある。

 だが、それらはUC世界における月を守る為に必要だしな。

 普通に考えれば、そこまでして月を守る必要があるのかと思う者もいるかもしれないが、ルナ・ジオンはシャドウミラーの実質的な下部組織で、建国にはシャドウミラーからの持ち出しがかなり多い。

 また、これは何となく……本当に何の証拠もないんだが、UC世界はこれから色々と発展していくような気がするんだよな。

 実際、セイラもシャアが小惑星を地球に落とそうとしているという風に言っていたし。

 それを思えば、やはりまだ1年戦争が終わってめでたしめでたしという訳ではないのだろう。

 戦争が終わった世界という点では、UC世界とX世界は似たようなものなのだが、人口の生き残りが違う。

 ……いや、UC世界も大概なんだけどな。

 それでも人口の99%が死んだX世界とは比べものにならない。

 

「ジャミル、戦力が必要なら最悪シャドウミラーから出してもいい」

「は? いや、何故急にそういう話になる? 助かるのは間違いないが」

 

 突然の俺の言葉に、ジャミルが戸惑ったように言う。

 ジャミルにしてみれば、いきなりの提案だけに戸惑ってもおかしくはない。

 

「結局のところ、戦力は数だ。だが、北米連邦には宇宙戦艦……というか、宇宙で使える軍艦の数は決して多くはない。違うか?」

「……違わん」

 

 不承不承といった様子だったが、ジャミルは俺の言葉に頷く。

 俺に見栄を張っても意味がないというのは理解しているのだろう。

 

「北米連邦にないのなら、ある場所から持ってくる。……勿論、シャドウミラーから貸し出す以上は無料でという訳にはいかない。相応の代価は支払って貰う」

「具体的には?」

「その辺は、後で交渉役と話してくれ。……言っておくが、強敵だぞ?」

 

 これは脅しでも何でもなく、純粋な事実だ。

 シャドウミラーの交渉役……つまり政治班は、人数こそ少ないが全員が非常に有能だ。

 いや、この場合は少数だからこそ優秀になったという表現の方が正しいのか?

 とにかく、色々な世界と交渉をしてそれを纏めてきた政治班の能力は非常に高い。

 

「それはその……モニクやサラと比べてもか?」

 

 ここでモニクとサラの名前を出したのは、ジャミルにとって優秀な交渉人という事で思い浮かべた人物がその2人だったからだろう。

 あの2人が優秀なのは俺も認める。認めるが……

 

「明らかに格上だな」

「……そうか。話は分かった。だが、シャドウミラーに増援を要求するかどうかは、私の一存では決められん。これから北米に戻るが、その時に他の者達と相談をして決めさせて貰おう」

「それはいいけど……ただ、一応言っておくが、ブラッドマンの性格を考えると、こっちがろくな戦力にならないと判断すれば、躊躇なく捨て駒にしてくるぞ? 別に同盟を組んだ訳でもなく、あくまでも一時的な停戦状態なんだから、そういう風にしても無理はないと思うけど」

「それは……だが、ウィル・ウィプスがいるのにか?」

「それでもだな。確かにウィル・ウィプスは強力だし、俺達が強力なMSを持ってるのは向こうも知ってるだろう。だが、数が少なければどうしてもそういう風に思ってしまう。それどころか、いい機会だから宇宙革命軍諸共に俺達を殲滅しようとか考えても、おかしくはない」

 

 その説明に、ジャミルは難しい表情を浮かべる。

 いや、サングラスをしてるので正確には分からないが……雰囲気的にはそんな感じだ。

 恐らくジャミルにしても、ブラッドマンを本心から信じている訳ではないのだろう。

 俺達と一緒に戦うといった形にはなるだろうが、出来れば戦いの中で俺達諸共に宇宙革命軍を滅ぼしたいと思ってもおかしくはない。

 ……シャドウミラーの力を多少なりとも知っている以上、もし俺達を上手い具合に殺したとしても、報復されるとは考えていないのか。

 それとも宇宙革命軍に殺されたという風にして誤魔化すつもりなのか。

 どのみち、俺は魔法や気を使っていない普通の物理攻撃で殺す事が出来ない以上、向こうが何を企んでも実際には意味がないのだが。

 

「アクセルの考えは分かる。……北米に戻ったら、その辺についても協議しよう。ただ、私個人としての意見を言わせて貰えば、出来るのならシャドウミラーの力を貸して欲しい。15年前の破滅の引き金を引いた私が言うのもなんだが、宇宙革命軍はコロニー落としを行った。1度行った以上、また同じような真似をしないとも限らない。……いや、それどころか、今度はコロニー落とし以上の何かを行おうとしてもおかしくはない」

「可能性は……ないとは言えないだろうな。とはいえ、宇宙革命軍も間違いなく15年前の戦争でダメージを受けている筈だ。大掛かりな動きは出来ないというのが俺の予想だが」

 

 そもそも15年前の戦争で被害を受けていないのなら、もっと前に行動に出ていてもおかしくはなかった筈だ。

 それが新連邦や北米連邦が出来てから動くというのは、それだけ宇宙革命軍の方でも受けたダメージが大きかった可能性がある。

 

「それでも、危険である以上は余裕を持った戦力を用意しておきたい」

 

 ジャミルがそこまで言うとなると、微かに残っているニュータイプ能力が危険を察知してるのかもしれないな。

 となると、カトンボ、メギロート、バッタだけでは不味いか?

 精霊の卵……いや、いっそ実働班を呼ぶというのもありかもしれない。

 そうなればそうなったで、色々と面倒な事になるのは間違いないだろうが。

 その辺りについては政治班の面々に頑張って貰えばいい。

 とはいえ、そうするとこちらの戦力が過剰になるような気もするが……いや、その辺は今更の話か。

 それにこのX世界の状況を考えると、こちらの戦力を出しすぎてもそれで問題になったりはしないだろうし、戦力が少なくて新連邦や宇宙革命軍がこちらを侮るといった真似も出来なくなる。

 唯一の問題としては、シャドウミラーが北米連邦の指揮下にあると誤解されかもしれない事だが……その辺については、友好国としての参戦とすればいいだろう。

 

「分かった。……ただし、報酬の方はかなりの事になると思うぞ」

 

 頭の中で考えを纏め、そうジャミルに告げるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2145
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1796
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