転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3496話

 ジャミルと諸々の打ち合わせを終えた俺は、早速北米に戻る事にする。

 既に新連邦は北米連邦と停戦をしたということで隠すつもりもないのか、ウィル・ウィプスの周囲には結構な数の陸上戦艦やMS……それどころか、軽く陣地を作ったりすらしていた。

 普通に考えれば、停戦をした相手の旗艦を囲むようにして戦力を配置するのは、それこそいつ停戦を破るつもりなのかといったように思われても仕方がない。

 事実、ウィッツやガロードのように血の気の多い連中は不満そうな様子を見せていたのだから。

 だが、ジャミルはブラッドマンから見送りだと言われているらしい。

 それが事実だとは、話を聞いた者は誰も思っていないだろう。

 それどころか、ティファですらその言葉を信じるとは思えない。

 ……いやまぁ、ティファの能力を思えば、それこそブラッドマンが何を考えているのかを見抜く事も出来るのだから、それも当然かもしれないが。

 ともあれ、こうしてウィル・ウィプスの周囲を囲むように……それでいながら、相応の距離をとってまで戦力を配置しているのは、とある目的があるからだろう。

 つまり、ウィル・ウィプスが転移する光景を見たいと。

 そしてそれ以上に、転移のデータを欲しいと。

 ……とはいえ、データを手に入れてもX世界の技術でシステムXNを実現出来るとは思わないが。

 そもそも、システムXNについて見せてもいいのかという意見もあったが……そっちに関しては、今更の話だ。

 ウィル・ウィプスのような巨大なオーラバトルシップが、いきなり新連邦の領土の奥深くに姿を現したのだから。

 こちらに転移能力があるというのは、既に新連邦側もしっかりと把握し、だからこそ今はこうして俺達が転移するのを観測する気満々なのだ。

 

『アクセル、用意はいい? 新連邦の方はいつでもいいそうよ』

 

 映像モニタを通して、トニヤがそう言ってくる。

 少し不機嫌そうなのは、新連邦が転移する様子を観察するのが面白くないからだろう。

 

「トニヤ、別に転移を観測されるのはこっちにとってもそこまで悪い話じゃないんだ。そこまで怒ったりしなくてもいいぞ。それに、こうして転移を見せるのも向こうに対する貸しになるし」

 

 もっとも、ブラッドマンが……そして新連邦の連中が貸しを貸しとして認識するかどうかは微妙なところだが。

 ブラッドマン辺りなら、それこそ素知らぬ顔をして貸しを無視するような事をしてもおかしくはない。

 これが明確に書類とかを交わした上での契約なら、話は別だが。

 ……いや、ブラッドマンなら、明確に書類を交わした上での契約であっても、意外と無視するような気がする。

 それ自体は面白くないものの、新連邦と敵対したまま宇宙革命軍と戦うのは不味い。

 そのように思うのは俺だけではなく、ブラッドマンもまた同様だろう。

 結果として、ブラッドマンも俺達を相手に色々と小細工はするだろうが、それでも決定的な真似をするとは思えない。

 あ、でもブラッドマンはともかく、もしジャミルと……いや、北米連邦とシャドウミラーの間で上手い具合に契約が結ばれたら、別に無理をして宇宙革命軍と戦う時に新連邦と停戦する必要はないのか。

 その気になれば、それこそシャドウミラーの戦力だけで宇宙革命軍と新連邦の両方を倒すといった真似は出来るのだから。

 そう思うが、戦争が終わった後の事を考えれば、色々とやらないといけない事もあるのだろう。

 

『分かったわよ。それより、早く行きましょう。いつまでもここにいるのは面白くないわ。さっさと北米に戻りたいわ』

「分かった。なら、転移するから通信を一旦切るぞ」

 

 そう言い、通信を切る。

 この世界の者達にとっては、転移というのは信じられない奇跡のようなものだろう。

 しかし俺にしてみれば、転移というのはそこまで特別なものではない。

 何しろ、シャドウミラーでは普通にシステムXNが量産されてるし。

 とはいえ、量産されているのはあくまでもニーズヘッグにあるリュケイオスの量産型で、可能なのはあくまでも同一世界間での転移だけなのだが。

 ニーズヘッグのように異世界に転移するといったような真似は出来ない。

 それでも、欲しがる者は数え切れないくらいに多いだろうけど。

 

「システムXN、起動。転移座標入力……OK。転移フィールド生成開始」

 

 ニーズヘッグを中心に、光の繭のような転移フィールドが生成されていく。

 転移フィールドは格納庫一杯まで広がり、やがて格納庫以上の大きさとなってウィル・ウィプスそのものを包み込む。

 

「転移フィールド、生成完了。転移」

 

 特に緊張したりする様子もなく、あっさりと転移する。

 すると次の瞬間には、もうウィル・ウィプスは北米にあるアルカディアの上空にその姿があった。

 

「ブリッジ、転移が完了した。大丈夫だとは思うけど、一応念の為に周囲の様子を確認してくれ。ニーズヘッグの座標ではアルカディアの上空に転移が完了したとなってるが、そっちではどうだ?」

『こちらブリッジ。……アクセルの判断は間違っていないわ。何度経験しても、本当に凄いわね。一体何がどうなってこうなるのかしら』

「さっさとヨーロッパから北米に戻って来たかったんだろう? トニヤの希望は叶えられたんだから、いいじゃないか」

『それはそうだけど……やっぱり、こうして転移するのは色々と思うところがあるのよ』

「何を今更、ニーズヘッグを使った転移はまだ経験が少ないが、俺の魔法を使った転移ならそれなりに経験してきてるだろうに。なら、そこまで気にする必要はないだろう?」

 

 そう言うと微妙な表情を浮かべるトニヤ。

 この辺の感覚が違うのは、X世界しか知らないトニヤと、それ以外にも色々な世界を知っている俺の違いなのかもしれないな。

 

「とにかく北米に戻ってきたんだから、ジャミルが北米連邦上層部の意見を纏めるまで、俺達は待機だな」

『そうね。……今の状況を思うと、少しでも早く宇宙革命軍に対処をした方がいいと思うけど。アクセルもそう思うでしょう?』

「それは否定しない。ただ、だからといって話し合いがすぐに決まるとも思えないけどな」

 

 北米連邦の上層部による話し合いだ。

 一応北米連邦という国になってはいるが、実際には少数勢力の集まりとなる。

 そうである以上、まずは北米連邦ではなく自分達の利益をと、そんな風に考える奴がいてもおかしくはない。

 そういう話し合いの結果として、会議は踊るといった状況になる。

 もっとも、いつ宇宙革命軍が攻めてくるかもしれないというのが分からず、ここで無駄に時間を使えば新連邦からも妙な考えを抱かせるといったようなことを考えると、そんな馬鹿な真似はしないと思いたいところだが。

 

「取りあえず、一段落はしたんだしゆっくりするとしようか。俺達は結論が出るまで暇だしな」

 

 そう言い、これからどうするのかを考えるのだった。

 

 

 

 

 

「よっしゃぁっ! これで俺の3連勝だな! どうだ、俺に挑戦をする奴は他にはいないか!」

「よし、なら俺がやろう。俺のサーブはそんじょそこらの連中とは比べものにならねえぞ」

 

 えーっと、これは……一体何でこんなのがあるんだ?

 目の前の光景を見て、唖然とする。

 何しろ目の前にあるのはテニスコートなのだから。

 勿論、正式なテニスコートという訳ではない。

 ラインが引かれているのも結構いい加減だし、普通ならテニスコートの上にないような石とかがそれなりにある。

 それでもラケットを持ってボールを打つその姿は、間違いなくテニスだ。

 ……そして現在テニスをやってるのは、ウィッツ。

 対戦相手に向かい、ボールを高く上げて……そのまま上半身を捻りを上手く使って思い切りラケットを振る。

 かなりの高速で放たれたサーブは、サービスエリアにバウンドしてから対戦相手の振るうラケットの下を通りすぎていく。

 

「くそっ! まだだ! まだ1点だから残り9点ある! ここで勝たないと、今日の酒のランクが下がるんだ! 絶対に負けるつもりはねえ!」

 

 叫び、男はラケットを構える。

 どうやら点数の付け方もテニスとは違ってるらしい。

 まぁ、テニスは1ポイントを取ると何故か15ポイントといったような感じでちょっと理解出来ないところもある。

 実際にはそういう風になった理由とかがあるんだと思うが、だからといってそれを俺が知っても意味はないしな。

 X世界でやるのなら、普通に1ポイントずつという風に点数を数えた方が分かりやすい。

 

「驚くわよね、まさかこんなのがアルカディアに出来てるなんて」

 

 ウィッツと男の勝負を見ていると、クリスが俺の近くにやって来てそう言う。

 

「ああ。一体誰が作ったんだ? というか、テニスのルールはともかく、道具とかはよくまだ残ってたな」

 

 テニスというスポーツはそれなりにメジャーだ。

 もっともそれはあくまでも俺が知ってる世界での話で、X世界でも同じようにメジャーだったのかどうかは分からない。

 ただ、こうしてある程度ルールを知ってる者が多いのを考えると、メジャーだったのは間違いないだろう。

 ただ、道具は……うーん、15年前なんだし、道具がまだ残っていてもそこまでおかしくはないのか?

 もしくは、ホワイトスター経由でどこか他の世界から購入したとか?

 ノモアがそのような真似をするとは思えない。

 あ、でもエルフとかが仲良くなった相手に頼まれれば、自分の裁量で可能ならもしかしたら?

 その辺りの諸々を考えると、テニスが出来るようになってもおかしくはない。

 

「それなりに頑張ったんじゃない? まぁ、アルカディアにもこういうレジャー施設があってもいいと思うけど。何ならプールとかを作ってもいいんじゃない? 屋内プールなら、何とかなりそうだし」

「アルカディアの地下はまだ使ってない場所がそれなりにあるって話だし、そういう意味ではもんだいないのか? ……クリスとプールに行くのも面白いかもしれないな」

「え? ……ふ、ふーん。私の水着姿が見たいの?」

 

 一緒にプールという言葉に少し驚き、少し照れた様子でそう言ってくる。

 

「クリスの水着姿か。見たいか見たくないかで言われれば、ちょっと興味はあるな」

「……貧乳って言ってたのに?」

「そこまでストレートには言わなかったと思うけどな」

「ストレートに言わなければいいってものじゃないのよ?」

 

 数秒前の少し照れた様子は既にクリスの顔にはない。

 そこにあるのは、呆れの色だ。

 ……まぁ、貧乳というのは確かに少し言いすぎたかもしれない。

 ただ、こう言ってはなんだが俺の恋人達を抜きにしても、シャドウミラーにいる女達ので比べた場合、その大きさは間違いなく下位になると思う。

 栄養状態の関係の為か、鬼滅世界のしのぶよりは上だと思うが。

 とはいえ、鬼滅世界には栄養状態云々では考えられないような巨乳もいたりするんだけど。

 

「泳ぐ時は素早く泳げていいんじゃないか?」

「つまり、水の抵抗が少ないと?」

「ぐ……あ、ほら。ウィッツが追い詰めたぞ」

 

 いつの間にか9-3にまで進んでいるのを見て、そう言う。

 あからさまな誤魔化しだというのは自分でも理解出来たが、それでもこのままクリスと会話を続けるよりはマシだと判断した。

 

「ふーん。まぁ、今回はその辺にしておいて上げる」

 

 そう言い、ウィッツの方を見るクリス。

 助かった。何とかギリギリセーフってところか?

 とはいえ、この先もこの件で色々と言われそうだな。

 

「よっしゃぁっ! これで俺の勝ちだ! ほら、金」

「ぐう……次があったら覚えてろよ」

 

 ウィッツに負けた男は金を払って負け惜しみを口にする。

 どうやら賭け試合だったらしい。

 

「お、アクセル。どうだ? お前もやってみないか?」

「ウィッツ、貴方……正気!?」

 

 俺の姿を見つけたウィッツの言葉にそう返したのは、俺……ではなく、クリス。

 本気じゃなくて正気かと尋ねたところに、クリスの驚愕が込められていた。

 クリスにしてみれば、それだけウィッツの言葉が信じられなかったのだろう。

 だが……そんなクリスの言葉が、連勝しているウィッツにとっては面白くなかったらしい。

 苛立ち混じりに口を開く。

 

「ああ、勿論正気だよ! アクセルが強いのは分かってるが、だからって俺が負けると思ってるのか?」

「ええ」

「……いいだろう。アクセル、勝負だ!」

 

 クリスが一瞬の躊躇もなく、本気で頷いたのが分かったのだろう。

 ウィッツは我慢の限界だといった様子で叫ぶ。

 

「いや、本当にやるのか? 俺がどういう存在なのかは、ウィッツも分かってるだろ?」

「そんなの構うか! アクセルがどういう奴だって、テニスでなら俺は勝てる!」

 

 何でそこまで自信満々なんだ?

 ウィッツの運動神経がいいのは間違いない。

 だが、それはあくまで普通の人間としての話だ。

 身体能力という点では、とてもではないが混沌精霊の俺に勝てる筈もないだろうに。

 とはいえ、ウィッツの方からこうしてやる気満々である以上、引き下がるのも何か違うし……俺はクリスの応援を受けながらウィッツとのテニスを行うのだった。

 ……なお、当然ながら俺の圧勝となる。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2145
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1796
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