転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3509話

 宇宙革命軍のMSを1機捕縛することに成功すると、そのMSはカリス率いる北米連邦の兵士がウィル・ウィプスまで運ぶ事になった。

 それも1機で運ぶのではなく、2機で両腕を確保して。

 また、もう1機は宇宙革命軍の持っていたビームライフル……明らかにドートレス・ネオが使っているよりも威力が高く高性能なビームライフルを持っている。

 結果として3機のMSで1機のMSを運ぶという形になっていた。

 正直なところカリスの部下が不満に思うのではないかと思ったが、幸いなことに特に不満に思う様子はない。

 寧ろ若干喜んでいるようにすら思えたのは……俺の気のせいではないだろう。

 北米連邦軍全体の中から選ばれた腕利きの者達である以上、その実力はかなり高いだろう。

 だというのに、自分は戦わないで鹵獲した敵MSを運ぶのを喜ぶというのは……どうなんだろうな。

 とはいえ、選抜基準はあくまでもMSの操縦技術であって、パイロットの性格とかは気にしていない。

 つまり、MSの操縦技術は高くても、敵を攻撃したいと思うかどうか、好戦的かどうかというのはまた別の話だ。

 それだけではなく、新連邦に対しては侵略をしたりと恨みを抱くかもしれないが、宇宙革命軍にはこの15年の間接触がなかったので、特に何も思っていないという者がいてもおかしくはない。

 

「カリス、俺はまた戦場に戻るが、お前はどうする?」

『お供します。……アクセルさんだけを1人で行かせる訳にはいきませんので』

 

 いや、別にそういう意味で聞いたんじゃなかったんだが……まぁ、カリスがそう言うのなら構わないか。

 

「俺と一緒に来るのはいいけど、部下達の指示を忘れたりするなよ」

『分かりました』

 

 カリスがしっかりと答えるのを聞くと、俺は再びニーズヘッグを戦場に向かわせる。

 そんなニーズヘッグを、カリスのベルティゴは追ってくる。

 動きが少し鈍いのは、こちらに追随しながらも部下に指示を出しているからだろう。

 カリスの場合、本人の能力は高いものの、それはMSの操縦技術だ。

 本来ならカリス以外のMSを指揮する役割の者がいればいいんだが。

 そうなっていないのは、フォートセバーンではそれで問題なく出来ていたからだろう。

 

「カリス、向こうも俺達に気が付いたぞ!」

『はい!』

 

 こちらに近付いてくるのは、3機のMS。

 宇宙革命軍のMS達は、一瞬動揺した様子で動きが乱れる。

 動揺?

 そう思ったが、すぐに納得した。

 ニーズヘッグの外見に驚いたというのもそうだが、同時にベルティゴの存在にも驚いたのだろう。

 ベルティゴは、15年前の戦争において宇宙革命軍のニュータイプ用MSだった。

 それはつまり、ベルティゴを自分達の味方だと認識した可能性が高い。

 もしくは、俺達がベルティゴを何らかの手段で奪ったと思ったのか。

 その辺りは生憎と正確には分からなかったが、とにかく向こうが動揺したのは間違いない。

 

「ファントム!」

 

 その動揺から立ち直るのを待ってやる程に、俺は親切ではない。

 ヒュドラから放たれたファントムの合計は16基。

 つまりそれは、6基のヒュドラの中で前方2基からだけファントムを放ったという事になる。

 とはいえ、敵のMSの装甲はビームが通じない。

 勿論全く通じない訳ではなく、一定のダメージとか照射時間とか熱量とか、そういう限度はあるのだろうが。

 それでもとにかく、ファントムの威力でどうにかする事は不可能だ。

 ファントムはT-LINKシステムによって俺の思い通りに動くという特性を持ってはいるが、1基ずつのビームの威力は決して高くはないのだから。

 だが……それでも、やりようはある。

 ベルティゴだけに意識を奪われていた3機の敵MSは、俺の放ったファントムによって驚いたのか、再び動揺からバランスを崩す。

 宇宙革命軍にしてみれば、ファントム……というか、ビットというのはベルティゴが使うと認識していた筈だ。

 それがベルティゴではなくニーズヘッグが使ってきたのだから、それで驚くなという方が無理だった。

 もっとも、それが少しの動揺ですんだのは、ファントムのビーム砲では自分達にダメージを与えることは出来ないと判断したからなのだろうが……

 

「甘い!」

 

 T-LINKシステムによって俺の意思に従い、ファントムは先頭にいる敵のMSに向かって突っ込んでいく。

 そうして向かったのは、敵のMSの胴体にあるスラスター。

 しかもビーム砲を発射するのではなく、先端にビームソードを展開して突っ込む。

 そのビームソードの切っ先は、あっさりとスラスターの内部を破壊し……背中側から飛び出る。

 敵にとっては幸いなことに、スラスターのある場所とコックピットのある場所は離れているので、パイロットが死ぬというような事はなかった。

 もっとも、敵にしてみれば完全に予想外の展開だっただろうが。

 俺も最初は鹵獲しようかと思ったのだが、数が多くても持って行くのに困るし。

 それに胴体を貫かれてろくに動けなくなったとはいえ、鹵獲するにはそれで十分だったりする。

 最悪、パーツ取り用にしたりも出来るし。

 残り2機になったMS。

 まさか仲間がいきなり撃破されるとは思ってなかったのか、驚きの表情……は分からないが、再び動揺した様子を見せる。

 さっきから動揺が操縦に反映されすぎてないか?

 そう思ったが、すぐに納得する。

 新連邦のMSパイロットも、その大半は15年前の戦争を体験した事のない連中だ。

 MSのパイロットというのは、基本的に五感や身体能力によって大きく操縦の質に差が出来てしまう。

 15年前の戦争でMSパイロットだった奴が、今もまだ現役のパイロットとなるかと言えば……勿論1人もいないという事はないにしろ、その数はかなり少ない。

 ……もっとも、地球のバルチャーのようにMSでの戦いとかが珍しくないのなら、まだ話は別だろうが。

 ともあれ、こうして見た感じでは訓練はそれなりに積んでいるものの、実戦そのものの経験はそんなに多くないと判断した。なら……

 

「俺にとっては、ありがたい敵だってことだな!」

 

 叫びつつ、敵MSの1機に向かって近付く。

 間合いが詰まった事により、ビームの翼でこちらに攻撃をしようとするが、俺は素早くその攻撃を回避して尻尾を敵の身体に巻き付ける。

 同時に尻尾の先端にある菱形の部分が開く。

 それは、まるで花が開花したかのようなそんな現象。

 そうして開いた場所から伸びた糸が敵のMSに接触した。

 それは、尻尾の能力の1つ、ウルドの糸。

 ウルドの糸というのは、簡単に言えば敵機体に対するハッキング能力。

 しかし、当然の話だがハッキングというのはプログラムに対して行うもので、ニーズヘッグの戦う敵は必ずしも1種類という訳ではない。

 PT、AM、MS、VF、KMF、その他諸々。

 特にMSという名称は同じであっても、世界によってOSは当然違う。

 分かりやすく言えば、SEED世界、W世界、UC世界、X世界では全てMSが使われているものの、全部が違うOSだ。

 そうである以上、MSにハッキングをするにしても手順が違ってくる。

 違ってくるのだが……このウルドの糸の場合、その辺の心配はいらない。

 何しろその道の専門家のルリやラピスが開発したので、それこそ未知の……今まで全く接触した事がないような機動兵器であっても、ハッキングは可能だ。

 宇宙革命軍のMSなど、それこそ数秒も経たずに情報を抜き取れる。

 ついでにハッキングによって相手は動けないようにしておく。

 戦闘中で時間がないので、素早く必要なデータだけを確認する。

 なるほど、このMSの名称はクラウダというらしい。

 内蔵兵器はビームの翼……ビームカッターというらしい。それに……

 

「へぇ」

 

 ちょっとだけ驚く。

 何しろこのクラウダ、頭部バルカンを装備しているのだ。

 俺が知ってる限り、基本的に宇宙革命軍のMSが装備しているバルカンというのは、頭部ではなく肩だったり胴体だったりに装備されているのが一般的だった。

 だが、このクラウダは頭部にバルカンがあるのだから、驚くなという方が無理だろう。

 後は、ビームライフルにビームサーベル。……ビームカッターがある以外にビームサーベルもあるのか。

 まぁ、ビームカッターは移動しながら斬り裂く武器だから、ビームサーベルの方が使いやすい時もあるのだろう。

 

『アクセルさん?』

 

 データを読んでいると、クラウダを倒したベルティゴが近付いて来て通信を送ってくる。

 

「どうやらこのMSはクラウダという名称らしいな。かなり性能は高いようだから、操縦技術が未熟な奴は倒すのが難しいと思う。……そんな訳で、このクラウダもウィル・ウィプスまで運んでくれ。ハッキングして動かせないようにしてあるから、さっきのように3機じゃなくて、1機で問題ない筈だ」

『了解しました。それと、アクセルさんが倒したもう1機は……』

「あっちも頼む」

 

 そう言うと、カリスは素直に頷く。

 よし、取りあえず完品が2機に、部品取り用に1機を確保したから、取りあえずこれ以上は問題がないな。後は……他の連中はどうなっている?

 そんな風に周囲の様子を見ると、俺達が戦いに参戦した事によって戦局が逆転しつつあるようだ。

 敵にしてみれば、この状況でまさか援軍が来るとは思っていなかったのだろう。

 また、何よりも大きいのは新連邦側ではクラウダを倒す事が難しかったのが、俺達は次々とクラウダを倒している事か。

 ……ん?

 戦場を確認していると、ふと1つの戦闘が目に入る。

 他のクラウダと違い、クリーム色に塗られているクラウダ。

 色が違うというのは、恐らくエースが乗っているのだろう。

 そのエースが乗っているクラウダが、ジャミルの操縦するGXと激しくやり合っていたのだ。

 これは……素直に凄いな。

 ジャミルはニュータイプ能力こそなくなったが、その操縦技術は間違いなく一流だ。

 それは今までの経験から明らかだ。

 しかし、敵のエースと思しき相手はそんなジャミルと互角の戦いをしている。

 決して宇宙革命軍を甘く見ていた訳ではないが、それでも今回の件を考えると侮っていたのかもしれないな。

 助けに行くか?

 そう思ったが、まるでそのタイミングを見計らったかのようにこちらに向かって巨大なビームが飛んできた。

 ただし、ニーズヘッグには命中しない射線で。

 誰だ?

 そう思ってビームが発射された方に視線を向けると、そこにいたのはヴァサーゴとアシュタロン。

 当然だが、シーマやエニルの乗っているヴァサーゴやアシュタロンではなく……正確にはフロスト兄弟が乗っている、ヴァサーゴとアシュタロンの改修機だ。

 まるで俺達はここにいると、そしてジャミルの戦いを邪魔させないようにしているかのような行動に、疑問を抱く。

 いや、フロスト兄弟……特にシャギアが俺を憎んでいるというのは分かっている。

 何しろ何度もMSを……それもドートレス・ネオとかの量産機ではなく、ガンダムを、それも15年前の戦争で使われたGXとかじゃなくて、戦後に開発されたヴァサーゴやアシュタロンを奪われたのだから。

 とにかく、今の攻撃は明確に俺を狙ってのものだった。……正確にはニーズヘッグから少し離れた場所をというのが正しい。

 そうである以上、俺に何らかの用件があっての事なのは間違いないだろう。

 単純に俺を殺そうとしたのなら、攻撃を外すという選択はまずないだろうし。

 そんな訳で、ヴァサーゴとアシュタロンに近付いていく。

 向こうもこっちに用件がある為だろう。俺が近付いても、特に何か攻撃を仕掛けてくる様子はなく……いや、ヴァサーゴが何かをこっちに飛ばしてきた。

 一瞬攻撃かと思ったが、その割にはそこまでの速度はない。

 先端には重りのような何かがついており、糸……というか、ケーブルとでも呼ぶべきものが重りに繋がっている。

 何だ?

 そんな疑問を抱きつつ、ニーズヘッグの手でそれを受け止める。

 

『聞こえているな、アクセル・アルマー』

 

 ヴァサーゴの放った何かを掴んだ瞬間、映像モニタにシャギアの顔が表示される。

 なるほど、これは接触回線用の奴か。

 単純に通信をするだけなら、オープンチャンネルで通信をすればいい。

 だが、オープンチャンネルというのはその名の通りオープンなチャンネルで、その通信は周囲でも普通に聞かれる。

 シャギアとしては、それは避けたかったのだろう。

 一体何を思ってそのような真似をしたのかは、分からないが。

 向こうにしてみれば、俺と友好的に話を……なんて事は、まず考えないだろうし。

 

「ああ、聞こえている。まさかお前の方から俺に通信を送ってくるとはな」

 

 そう言うと、シャギアの顔が……というか、頬やコメカミ、目元といった場所が一瞬ピクリと動く。

 どうやらこの様子を見る限り、シャギアも友好的な関係になりたくて通信を送ってきた……という訳ではないのだろう。

 だが、それなら何故通信を送ってきたのだ?

 そんな疑問を抱きつつ、俺は映像モニタに表示されるシャギアの顔を観察するのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2145
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1796
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