宇宙革命軍に抵抗する組織、サテリコンが俺達に接触してきた。
これは正直なところかなり驚きだった。
宇宙というのは宇宙革命軍だけしかいないと思っていたのだ。
だというのに、サテリコンという組織が存在していたのだから。
とはいえ、考えてみればそんなに珍しくはなかったりするのか?
地球においても、新連邦に対して北米連邦という対抗組織が存在している。
そう考えれば、宇宙革命軍に抵抗する組織があってもおかしくはない……かもしれない。
「ともあれ、俺達に接触してくれたのは助かったな。円の方に接触したのは幸いだ」
もしサテリコンが新連邦側に接触していれば、色々と面倒な事になっただろう。
具体的には、ブラッドマンは宇宙革命軍に対する捨て駒として使っていた可能性が高い。
サテリコン側にしてみれば、宇宙革命軍と違って地球の情報を入手出来たとは思えないし。
そもそも宇宙革命軍ですら、スパイを送ってこっちの情報を入手したら、その人物がコロニーまで戻ってそれでようやく情報を入手するといった形なのだ。
長距離の通信技術がなくなってしまったのは、この場合幸いなのだろう。
ともあれ、宇宙革命軍ですらそのような状況である以上、サテリコンがこっちの情報を入手するのは……絶対に不可能ではないが、それでもかなり難しい。
もしかしたら、サテリコンが単純に宇宙革命軍を倒す為に、15年前に宇宙革命軍と戦った旧連邦の後継組織である新連邦に接触していた可能性もあるのだ。
もっともサテリコンが円に接触した理由は、それなりに理解出来るところでもあるのだが。
具体的には、宇宙革命軍との戦いにおいて円と美砂は、まず宇宙での戦いに慣れるのを優先する為に、後方で待機するのを優先としていたのだ。
だからこそ、新連邦か北米連邦と接触しようとしていたサテリコンにしてみれば、円や美砂は接触しやすかったのだろう。
何故美砂のワンダーランドではなく、円のギャンランドだったのかは……それこそ偶然とか運とか、そういう感じだろう。
円が近付いてくる相手を敵として攻撃せずに、しっかりと接触出来たのは褒めてもいいと思う。
これが美砂なら……うーん、どうだろう。もしかしたら、攻撃をしたかもしれないな。
そんな風に考えていると、ブリッジにジャミルが姿を現す。
「すまん、待たせたか?」
ジャミルがブリッジにやって来たのは、当然ながらサテリコンの件だ。
「ブラッドマンとの通信があったんだから仕方がないだろ」
ジャミルは北米連邦の代表で、ブラッドマンは新連邦の代表だ。
そのブラッドマンのいた部隊が宇宙革命軍に襲撃されたのだから、それを助けて貰ったブラッドマンがジャミルに感謝をしないということはありえない。
ブラッドマン本人がどう思っているのかはともかく、助けられておきながら感謝もせずにいるという情報が広まれば、それはブラッドマンにとって致命的とまではいかずとも、大きなダメージとなってもおかしくはない。
ブラッドマンもそれが分かっているからこそ、戦闘が終了してすぐにジャミルと通信で会談を行ったのだろう。
今回の件によって、停戦中に宇宙革命軍と戦う際の主導権はこちらのものとなるだろう。
それくらい、今回の奇襲で新連邦は危険だったのだ。
今回の一件で、ブラッドマンも俺達との力の差を十分に理解してくれるといいんだが。
「それで、向こうの様子はどうだった?」
「極力不機嫌さを表には出していなかったが、それでもやはり端々に不満そうな様子はあったな」
ブラッドマンにしてみれば、まさか自分達がこうも一方的にやられるとは思ってもいなかったのだろう。
もっとも、実際に新連邦が一方的にやられ続けただけかと言えば、それは否だ。
フロスト兄弟が獅子奮迅といった活躍をしていたのだから。
元々フロスト兄弟はエース級の実力を持っていた。
だが、今ではその実力にプラスして、人工ニュータイプとしての力も持っている。
……通信をした感じでは、本人達は完全に納得した様子ではなかったが。
こうして考えていると、フロスト兄弟を無理矢理人工ニュータイプにしたのなら、ブラッドマンって実は危なくないか?
ブラッドマンの性格が危ないという訳ではなく、ブラッドマンの命が危ない的な意味で。
「とにかく無事に話が終わったようで何よりだ。それで、ジャミルにこっちに来て貰った件だが……」
「サテリコン、か。地球で新連邦に対するレジスタンスがいた事を考えれば、宇宙革命軍に対する抵抗組織があってもおかしくないのだろう」
ジャミルにとってサテリコンというのは色々と思うところがある組織なのか、複雑な様子でそう呟く。
とはいえ、ジャミルがどのように思っていようとも、今はそんなジャミルの様子に配慮したりといった真似は出来ない。
「向こうが何の為に接触してきたのかは分からない。……いや、分からない訳ではないか。向こうにしてみれば、自分達では倒すのが難しい宇宙革命軍をどうにかしたいという思いがあるんだろうし。そして俺達は、宇宙革命軍の情報を少しでも欲しい」
その言葉にはジャミルも異論がなかったのか、素直に頷く。
ジャミルにとっても、今回の件は色々と思うところがあるのだろう。
……普通に考えて、サテリコンという存在が俺達にこうもあっさりと接触してくるのは……うん、何か考えがあっての事だと判断するのはおかしくはない。
向こうにしてみれば、宇宙革命軍については敵対している相手だが、だからといって新連邦や北米連邦が味方とは限らないのだから。
敵の敵は味方という話はよく聞くものの、敵の敵は敵というのもめずらしくはない。
そういう意味では、やはり俺達は今回の件について多少なりとも慎重になるべきだろう。
「分かった。それで……私が会うという事でいいのか?」
「向こうは北米連邦に会いに来たんだし、そう考えるとやっぱり俺じゃなくてジャミルだろう? まぁ、北米連邦に会いに来たというだけなら、別にジャミルじゃなくて……サラでもいいのかもしれないけど」
そう言い、ブリッジにいるサラに視線を向ける。
サラもこの状況では自分が指名されると思っていたのか特に驚いた様子がない。
普通に考えれば、サテリコンというレジスタンスからの使者と会うのに、国の代表が直接というのは考えられない。
シャドウミラーとかでは、俺が普通にそういう相手とあったりするので、そういう意味では若干常識が違っているのかもしれないが。
しかし、今回の場合はあくまでもX世界の出来事だ。
そうである以上、どう対応するのかはジャミルが判断する事になる。
「いや、この状況でわざわざ私達に接触してきたのだ。何か余程の用事があるのは間違いないだろう。サラには悪いが、私が会おう」
「そんな、もし相手が何か妙な考えを持っていたら……」
なるほど、サラが危険視してるのはそこか。
サラにしてみれば、サテリコンという組織については全く何も知らない。
可能性として……本当にあくまでも可能性としてだが、実はサテリコンと名乗っているだけで、その正体は宇宙革命軍の暗殺者であるという事も考えているのだろう。
……実際、宇宙革命軍にしてみれば先程の戦いを見る限りだと、新連邦を相手にするだけなら、楽に勝てると判断してもおかしくはない。
そうである以上、ここで厄介な相手である北米連邦の代表をしているジャミルを殺してしまった方が手っ取り早いといったように考えてもおかしくはないだろう。
「なら、そうだな。量産型Wかコバッタを護衛として付けようか? それなら向こうがもし何か企んでいても、ジャミルの身の安全は保証出来るが」
そう言うと、サラが少し考える。
サラもそれなりに俺達との付き合いは長い。
量産型Wやコバッタがどれだけの実力をもっているのかは、十分すぎる程に理解しているのだろう。
そして……たっぷりと数分考え込んだ後で、口を開く。
「お願い出来ますか?」
「分かった。それで量産型Wとコバッタのどっちがいい?」
「コバッタでお願いします。量産型Wは目立ちすぎるので」
サラの言葉に、コバッタなら目立たないのかと突っ込みたくなったが、もしここでそんな風に聞いても、恐らくサラは特に何か気にしたりはしないだろう。
サラにしてみれば、コバッタの方が目立たないと思っているらしいし。
……まぁ、コバッタもコバッタでそれなりに目立つと思うし、護衛としての実力も魔術とかそういうのを使える分だけ、量産型Wの方が上だと思うんだが。
それを理解した上でサラがコバッタでいいのなら、そこで俺がサラに文句を言うようなつもりはないが。
「分かった。じゃあ、コバッタを護衛につける。ジャミルもそれでいいか? サテリコンからの使者がどういうつもりかは分からないが、ジャミルだけではなく何人か一緒に行動してもいいと思うけど」
「いや、私だけで会おう」
頑なだな。
ジャミルにとって、サテリコンという組織に何らかの思いがあったりするのか?
「分かった。コバッタもいるし、特に何も危険はないだろう。……それでどうする? 現在使者はワンダーランド……円が艦長をしている艦にいるけど、こっちに連れてくるように言うか? それとも、ジャミルがワンダーランドに行くか?」
「こちらから行きたいところだが、ワンダーランドというのはシャドウミラーにとっても重要な軍艦なのだろう? なら、見せない方がいいと思うが」
「馬鹿正直だな」
これでジャミルがもう少し腹黒ければ、わざわざ俺にこういう忠告はせず、何気ない様子でワンダーランドがどういう軍艦なのかを調べるだろう。
勿論、ワンダーランドの中にも量産型Wやコバッタが大量にいるので、機密区画に入ったりといった事は出来ない。
しかし、機密区画に入ることは出来ずとも、許可されている場所を見て回るだけで、一定の情報は入手出来る筈だ。
そういう真似をせず、見せないと言ってくる辺りジャミルの馬鹿正直な性格を表していた。
もっとも、そういう性格のジャミルだからこそ、俺も好意を抱くのだが。
「む……」
ジャミル本人は、馬鹿正直だと言われたのは微妙に面白くない様子だったが。
「取りあえず話は分かった。なら、円に言って量産型Wにサテリコンの使者をウィル・ウィプスに連れてくるように言ってくれ」
マリューにそう言うと、マリューはすぐにワンダーランドに通信を送る。
普段であれば、こういう時の通信はトニヤが行う。
そんな中でわざわざマリューが通信を送ったのは、その通信を送るのがワンダーランドだったからだろう。
『マリュー? どうしたの? パーラをどうするか決めた?』
パーラ? と一瞬疑問に思うが、すぐに納得する。
そのパーラというのが、サテリコンからの使者の名前なのだろうと。
名前からして、女なのだろう。
この時代、女が高い地位にいるというのはそんなにおかしな話ではない。
何しろ15年前の戦争で人口の99%が失われたのだ。
それを思えば、男女差別とかしている場合ではなく、純粋に能力のある者は相応の地位を任せる必要があるのだろう。
使者という立場が実際にはどれくらいの地位なのかは、その組織によって大きく違ってくるが。
「ええ。ジャミルが会うそうだから、ウィル・ウィプスに送ってちょうだい」
マリューの言葉に、安堵した様子を見せる円。
無理もないか。
円にしてみれば、まだワンダーランドの艦長を任されてからそんなに時間が経っていない。
まさに新米の艦長なのだ。
一応ナタルから艦長としてのノウハウとかは叩き込まれているし、艦長になった今も相応の勉強をしてはいる。
だが……それでも、まだ新人であるのは間違いない。
そんな状況で、いきなりサテリコンの使者が接触してきたのだから、それで緊張するなという方が無理だった。
そんな円にしてみれば、サテリコンの使者をウィル・ウィプス側で引き取ってくれるというのは、歓迎こそすれ残念には思わない。
『分かったわ。すぐに送るわね。ただ、パーラは自分の機体で来たんだけど、どうすればいい? その機体も一緒に送った方がいいのかしら?』
「そのパーラという人がそれで問題がないのなら、そうしても構わないわよ」
そうして話が決まる。
それにしても、サテリコンの使者が乗ってきた機体か。
ジェニスとかそういうのか?
さすがにサテリコン独自でMSを開発するのは難しいだろうし。
だとすれば、やはり考えられるのはバルチャー達と同じように15年前の戦争で使われていたMSを修理して使うなり、旧連邦軍、あるいは宇宙革命軍が廃棄した基地で見つけたMSを確保して使う必要がある。
だが……バルチャーの真似事をするにも、地球と違って宇宙という空間はそういうのに向いている場所じゃないのは明らかで、そう考えるとサテリコンの規模というのはあまり期待しない方がいいのかもしれない。
そんな風に思いながら、サテリコンからの使者についてどうするのかを話すのだった。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:2150
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1797