転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3514話

 コロニーレーザー。

 そう言われ、最初何を言ってるのか分からなかった。

 だが、すぐに理解する。

 コロニーをレーザー砲として使うのは、UC世界においてジオン軍が1年戦争で行っているのだから。

 名称はソーラレイというものでコロニーレーザーではなかったが、コロニーをレーザーにするという意味では、コロニーレーザーの方が分かりやすいだろう。

 それにしても、コロニーレーザーか。……それもそうだし、コロニー落としもそうだし、ニュータイプもそうだし、ガンダムもそうだ。

 何だかこの世界、随分とUC世界との共通点が大きいような気がするんだが、それは俺の気のせいか? いや、気のせいとかじゃないと思う。

 まぁ、ガンダムが出てくる原作なんだから、その辺りは仕方がないのかもしれないが。

 

「ダリア作戦か。……宇宙革命軍にしてみれば、まさにコロニーレーザーを使って遠距離から地球を撃つ事が出来るという意味で、かなり凄い性能だな」

 

 パーラと名乗った女の言葉にそう返すと同時に、ジャミルが急いで俺を呼んだ理由も理解出来た。

 そのコロニーレーザーというのが、具体的にどのくらいの性能を持っているのかは分からない。

 分からないが、それでもこうしてパーラがやって来て、ジャミルが俺を呼んだという事を考えると、地球を直接狙えるという可能性が高い。

 ソーラレイの場合は、連邦軍に大きなダメージを与えたものの、それでも地球にまで到達するような事はなかった。

 ……あるいは、連邦軍の艦隊ではなく地球を狙うような事があれば、地球に大きなダメージを与えたのかもしれないが。

 ともあれ、コロニーレーザーはソーラレイと同様の武器……いや、あるいはそれを上回る武器と考えて、間違いではないだろう。

 

「そうなる。だが……私達の場合は、そのダリア作戦は容易に潰せる。違うか?」

「システムXNか」

 

 コロニーレーザーというくらいだから、当然ながらその大きさはかなりのものとなるだろう。

 そうなるとコロニーレーザーを守る戦力もかなり大きくなる。

 それはつまり、普通にコロニーレーザーをどうにかしようとする場合、その戦力の対処が必要となるという事だ。

 だが……俺達の場合、システムXNがある。

 つまり、コロニーレーザーのある座標が分ければ、そこに転移が可能なのだ。

 そうなると敵にしてみれば完全な奇襲となる。

 宇宙革命軍がこっちの能力を具体的にどの辺まで把握してるのかは分からないが、それでも今の状況を考えれば向こうが対処出来る可能性は低いだろう。

 そもそも、もしこっちが転移してくるというのを知っていても、それに対処するのは……どうする?

 これが例えば影のゲートを使った転移なら、ネギま世界の魔法とかに慣れている者なら、素早く察知するなり、何らかの方法で転移を弾くなりといった真似をしてもおかしくはない。

 だが、システムXNは純粋に科学力による転移だ。

 ……まぁ、科学力による転移だというのを知っていれば、もしかしたら転移を封じるフィールドを発する装置を用意するとかいう方法があるかもしれないが、そういうのを作れるようになるまでは、そもそもそちら方面でしっかりと学問として成立させるなりなんなりする必要がある。

 中には偶然そのような事が出来るようになるかもしれないが。

 

「そうなる。どうだ、頼めるか?」

「やるしかないだろうな」

 

 ジャミルの言葉に、そう返す。

 もしここでサテリコンに協力をしないといった事にした場合、地球がどうなるのかは考えるまでもないだろう。

 であれば、ここで俺が協力しないという選択肢はない。

 それこそ、最悪の場合アルカディアが滅びてしまうかもしれないのだから。

 もっとも、アルカディアが……より正確にはアルカディアにあるゲートが破壊されても、俺達がホワイトスターに戻れないという訳ではない。

 ニーズヘッグに搭載されているシステムXNは、ホワイトスターに直接戻る事も可能になっているのだから。

 だからといって、地球を見捨てるというのはさすがに色々と不味い。

 人口の99%が死んだ世界という事で、X世界はこのまま復興するのは難しい。

 絶対に無理という訳ではないが、それでもかなり苦労するだろう。

 そんな世界だけに、異世界間貿易を行ってもそこまで旨みがないのは事実。

 だが同時に、人口が少ないというのはこの世界における特徴の1つでもあるのは事実。

 考えようによっては、それがこっちにとって利益になるという事もある。

 具体的には、何らかの理由で故郷を失った者達にとっての移住先としてとか。

 15年前のコロニー落としによって地球そのものが大きな被害を受けてはいるが、それでも移住するという意味では悪くない。

 自然環境とかはまだ完全に回復した訳ではないにしろ、X世界の地球はそれなりに自然が復活してきているのも事実だし。

 だからこそ、貿易相手としてはともかく、このX世界の地球は色々と利用価値がある。

 そんな地球が破壊されるかもしれないと考えれば、それに対処しない訳にはいかなかった。

 

「ちなみにだが、俺の転移しか方法がないのか?」

「何故だ?」

「宇宙革命軍が転移の情報を持ってるのかどうかは分からないが、実際に経験した事はない筈だ。なら、出来れば向こうが何も情報を入手していない状況でこっちが使える転移は残せるなら残しておきたい。もし転移以外の方法があるのなら、そっちを使ってもいいかと思ってな」

「……そうだな。GXとDXのサテライトキャノンやツインサテライトキャノンを使った作戦は考えられる。だが、成功率を考えると、アクセルの転移にした方がいいだろう」

「そうなのか? サテライトキャノンの方が手っ取り早くていいと思うけど」

「照準を付けるのが難しい。結局のところ、誰かがその照準を連絡する必要があるし、誤差によって周囲に……他のコロニーに被害を与える可能性がある」

「ちょっと待った。コロニーレーザーの近くには他にもコロニーがあるのか?」

 

 そんな疑問に答えたのは、ジャミルではなくパーラ。

 

「すぐ近くって訳じゃないけど、クラウド9からそんなに離れてる訳でもないよ。そもそも、宇宙革命軍が用意したコロニーレーザーってのは、15年前の戦争の時に開発されていた奴らしい。実際には完成する前に戦争が終わったから、そこで開発は停まっていたけど……ザイデルの野郎が開発を再開したんだ」

 

 憎々しげな様子からは、宇宙革命軍……そしてザイデルに向ける恨みの深さが理解出来る。

 ちなみにこのザイデルというのが、宇宙革命軍を率いている奴なんだとか。

 新連邦のブラッドマンの立ち位置だな。

 北米連邦ではジャミル……と言いたいところだが、ジャミルの場合は立場こそ北米連邦の代表だが、北米連邦は基本的に話し合いでどうするのかを決める事になっている。

 つまり、ジャミルはブラッドマンやザイデルとは微妙に立場が違う。

 いや、国の代表という意味での立場は同じかもしれないが、持っている権力とかそういうのは違ってくる。

 

「つまり、クラウド9から技術者とかそういう連中が通いやすいように、コロニーの近くにコロニーレーザーがある訳か?」

「そうなる。もっとも、近くだけど本当に近くって訳じゃねえ。宇宙規模で見れば近くって意味だ」

 

 パーラの表現からすると、実際にはそれなりに離れていると思ってもいいのだろう。

 それでいながら、サテライトキャノンとかを使うと命中しかねない場所か。

 クラウド9にいる連中をまさか全滅させるって訳にはいかないだろうしな。

 個人的には敵である以上はそれも仕方がないと思う。

 だが、それはあくまでも俺の認識だ。

 ジャミルを始めとした他の面々にしてみれば、そんな真似は到底許容出来ないといったようになってもおかしくはない。

 

「結局は俺の転移が最善の手段なのか」

「……転移、ねぇ……」

 

 俺の言葉に、パーラがあからさまに怪しげな視線をこちらに向けてくる。

 

「何だ? 信じてないのか? いやまあ、話だけを聞いているのなら、そういう風に思ってもおかしくはないだろうけど」

 

 パーラが俺達に接触してきたのは、新連邦に対する宇宙革命軍の待ち伏せに俺達が援軍としてやって来た後だ。

 そうである以上、パーラは俺達がシステムXNを使った光景は見ていない。

 それでも今までは大人しくこっちの話を聞いていたのは、やはり北米連邦の代表であるジャミルから聞いた話だったからとかか?

 そして俺と会った事により、転移が本気で採用されそうだと思い、こうして疑問の視線を向けてきているのかもしれないな。

 

「ジャミルさんには悪いけど、そういうのをただ聞いただけで信じられると思うか?」

 

 パーラの言う事ももっともか。

 普通に考えて、この世界で転移とかそういうのを信じろという方が無理だろうし。

 だとすれば……そうだな。実際に見せるのがいいか。

 そしてどうせ見せるのなら、強いインパクトを与える必要がある。

 そうだな。

 

「なら、サテリコンの本拠地の座標を教えてくれ。そうすれば、転移によって一瞬でサテリコンの本拠地まで移動するから」

「ちょっ、何でサテリコンの本拠地に行くんだよ! 転移を見せるにしても、別にその行く先はどこでもいいじゃねえか!」

 

 ふざけるなといったように叫ぶパーラ。

 その気持ちも分からないではないが、だからといってこっちもただ何の意味もなく転移をするよりは、しっかりと転移を見せた方がいいのも事実。

 

「もしパーラが転移を見たところで、それを他の者達……サテリコンの上層部にも信じて貰えるか?」

「それは……もし転移ってのが本当なら、多分信じては貰えないだろうけど」

 

 俺の言葉に、渋々といった様子で言うパーラ。

 パーラにしてみれば、今回の一件でもし本当に転移を見ても、それを仲間に信じて貰えるとは思っていない。……それ以前に、自分自身がまず転移を信じてないようだしな。

 

「だろう? なら、転移するのを直接サテリコンの者達にも見せた方がいい。そうすれば、嫌でも信じるしかなくなる」

 

 サテリコンが宇宙革命軍に対する抵抗組織、いわゆるレジスタンスなら、いつ自分達が宇宙革命軍に攻撃されるかもしれないと、警戒している筈だ。

 本拠地の周辺何かは特に厳しく監視しているだろう。

 そんな場所に、いきなりウィル・ウィプスが転移してきたら、どうなるか。

 警戒網の外側からやってくるのではなく、内側に突然現れるのだ。

 そうなれば、転移と言っても信じて貰える可能性は高い。

 ……そうなったらそうなったで、転移ではなくステルスを使ってやって来たのではないかと疑われそうではあるが。

 それでも多少なりとも信じさせられるというのは、大きい。

 

「ちょっと待ってくれよ! そんな真似をしたら……その、ウィル・ウィプスだっけか? これで本拠地まで行くってんだろ? そうなれば、もしかしたら宇宙革命軍に見付かってしまうかもしれないじゃねえか!」

 

 叫ぶパーラ。

 なるほど、宇宙革命軍にしてみればサテリコンの拠点については既に知っていて、泳がせている可能性もあるのか。

 もしくは本拠地の大体の位置は分かっているが、正確な位置までは分かっていないとか、そういう可能性もある。

 

「けど、実際に転移は見てみないと分からない。なら、いっそ俺達が正式にサテリコンと手を組んだというのを、宇宙革命軍に見せるというのは、悪い話じゃないと思うが?」

「むぅ……それは……」

 

 転移云々というのもそうだが、どうやらパーラにしてみれば北米連邦とサテリコンが正式に手を組むというのは捨てがたい選択肢らしい。

 これが、例えば新連邦を相手にした場合は、手を組むといったことを許容出来なかったかもしれない。

 サテリコンは宇宙革命軍に対抗する組織だが、だからといって決して新連邦……いや、この場合は旧連邦か? そっちと友好的という訳でもないのだから。

 

「ちょっと待って、アクセル。勝手に話を進めてるけど、一応今は新連邦と協力態勢ではあるんでしょう? 指揮権の問題は持ち越されたとはいえ、それでもこの状況で新連邦に何も言わずに転移するのは不味いんじゃない?」

 

 マリューの言葉に、それもそうかと納得する。

 今の俺達の状況は、色々と特殊だ。

 マリューが指摘したように、新連邦と協力態勢であるにも関わらず北米連邦の旗艦的な存在のウィル・ウィプスが転移で消えるのは不味かった。

 

「その辺はジャミルがブラッドマンと交渉をするのに任せるしかないが、このままだとこっちは何もしないままで宇宙革命軍のコロニーレーザーが発射されることになるんだ。その辺を言えば向こうもジャミルの言い分を聞かないって訳じゃないと思うけどな」

 

 地球がコロニーレーザーに撃たれて困るのは、俺達もそうだが、それ以上に新連邦のブラッドマンが困るのは間違いない。

 とてもではないが宇宙革命軍のダリア作戦を許容する訳にはいかない筈だった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2150
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1797
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