ショウとトカマクの2人は、俺がサーバインを使って模擬戦をすると言うと、すぐに納得した。
とはいえ、ショウの様子を見る限りではリムルが会いに来たのはショウだったんだろうが。
ただ、具体的にリムルが何の為に来たのか、ショウは言う事はなかった。
さて、これは一体どういうことを意味してるんだろうな。
リムルとの間にショウが何らかの約束をしたのか、それとも本当に何らかの世間話をしただけなのか。
その辺について突っ込みたい思いはあるのだが、それを言ったら言ったでまた面倒な事になりそうな気がするので、取りあえずそれは置いておくとする。
なにより、今はこれから模擬戦をやるのだから。
「うわ……これがサーバインか」
機械の館から運び出されてきたサーバインを見て、ショウはしみじみといった様子で呟く。
その言葉の中には、強い感嘆の色がある。
サーバインはダンバインのプロトタイプとして開発されたオーラバトラーだが、ショットやゼットがかなり好き勝手にやった機体だからな。
機体の様々な場所にも精緻な細工が施されている。
そんな機体の様子を見れば、それこそサーバインはダンバインのプロトタイプではなく上位機種だと言われても納得出来る。
実際、形式としてはプロトタイプであるのは間違いないんだが、性能という点では上位機種なのは間違いのない事実だったりする。
「ああ、俺の機体だ。もっとも、通常の状態のサーバインから色々と手を加えられているけどな」
「そうなのか?」
トカマクがそんな俺の言葉を聞いたのか、そう尋ねてくる。
ちなみにトカマクは昨日の戦いでダンバインが大破しており、その修理は昨日の今日で終わってはいない。
結果として、トカマクは見学をする事になっていた。
「ああ、サーバインはプロトタイプだったからか、最初はオーラソードしか武器がなかったんだよ」
「……オーラショットやショットクローは? あれってダンバインの武器なんだから、プロトタイプのサーバインなら装備していてもおかしくないんじゃないか?」
「オーラショットはともかく、ショットクローは俺がアイディアを出した武器だしな。俺がバイストン・ウェルに来た時、既に完成していたサーバインにないのは当然だろ」
「そうなのか?」
次にそう尋ねてきたのは、トッド。
俺が武器の提案をしたというのが、気になったのだろう。
「ああ。俺が以前関わった世界の1つに、KMFというオーラバトラーよりも小型の人型機動兵器があってな。そのKMFで使われていたスラッシュハーケンってのを提案して、それがショットクローという名前になった形だ」
実際にはスラッシュハーケンとショットクローでは色々と違うところもあるので、武器の名前が変わっても特におかしなところはないのかもしれないが。
取りあえず、それはそれって事で。
「じゃあ、オーラショットは?」
「そっちは俺は無関係だな。ショットやゼットを始めとした技術者が、火薬と似た効果を発揮する植物を見つけて、それを使って作り上げた銃火器だ。滑腔砲という種類らしいけどな」
そう言われれば、現役の軍人のトッドと元軍人のトカマクはすぐに理解したらしい。
ただし、オーラショットはまだ使ってないから、実感はないのかもしれないが。
昨日の戦闘では、オーラソードだけを装備しての出撃だったし。
そんな2人とは逆に、ショウの方は滑腔砲という武器が具体的にどういう武器なのか理解していない様子だ。
ショウは別に軍人という訳でもなく、そういう方面に深い知識を持っている銃器オタクといった訳でもない一般人だし、無理はないか。
「ともあれ、今回の模擬戦では昨日マーベルとやったように、オーラソードだけを使って戦ってやるから安心しろ」
オーラショットを使えばダンバインが損傷する可能性がある。
ショットクローは……こっちは取りあえず使っても問題はないんだが、サーバインのショットクローのみが使える電撃の類を使えば、こちらもまたダンバインに大きな被害を与えかねない。
聖戦士候補のショウやトッドにも電撃だとダメージが与えられてしまうしな。
そうして、サーバインに続いてショウとトッド、マーベルのダンバインが出て来ると、俺達はそれに乗り込んで昨日模擬戦を行った場所まで移動するのだった。
「さて、まずはどうする? 2人で一緒に戦うか? それとも1人ずつで戦うか?」
『1人だ! ジャップ、俺が最初に戦う。構わないな?』
『それはいいけど。この模擬戦の話を持ってきたのはトッドなんだし』
そう言うと話が決まったのか、ショウのダンバインが離れてマーベルのダンバインの近くまで移動する。
『じゃあ、行くぜアクセル!』
「ああ、来い。ただし、本気で来ないとすぐに終わるぞ?」
『ぬかせ!』
その言葉と共に、トッドのダンバインはオーラソードを構えて間合いを詰めてくる。
へぇ、昨日マーベルとの模擬戦で見た時に比べると、若干だがダンバインの動きが滑らかになってるな。
この辺りはトッドがダンバインの操縦に慣れたというのが大きいだろう。
元々オーラバトラーの操縦はイメージや想像といった能力が必要となる。
そうである以上、ある程度慣れれば当然だが技量が上がってもおかしくはない。
とはいえ、こちらに向けて攻撃をしてくるその動きは、昨日よりはスムーズになったが……それはあくまでも昨日と比べればの話だ。
こちらに向かって振るわれる一撃は、あっさりとサーバインの装備しているオーラソードによって受け止められる。
そして、受け止められたオーラソードはそのまま押し返され、あっという間にサーバインの前にあった2本のオーラソードは、ダンバイン側に向かっていく。
圧倒的な膂力の差。
オーラバトラーとしての性能の違いもあるが、それ以上に大きいのは、やはりオーラコンバータによって底上げされてるプラスアルファの部分だろう。
サーバインのオーラコンバータは、俺の魔力をオーラ力に変換するという、言ってみればマジックコンバータとも呼ぶべき動力炉になっている。
その上で、俺の魔力は普通のオーラコンバータでは処理出来ない程の濃度や密度を持っており、本来はオーラ力が1必要なところを魔力で20、30、50……場合によっては100を使ってオーラ力が1必要な行動をするようにしている。
マジックコンバータというのは、そういう意味では全くナンセンスな装置であると言ってもいい。
だが、そんなシステムの違いは、俺の持つ圧倒的な魔力によって押し切ることが出来る。
気が付けば、サーバインの目の前で受け止められたオーラソードは、トッドの操縦するダンバインの前にまで移動していた。
『くっ!』
トッドも、力比べでは勝ち目がないと悟ったのか、一旦後方に跳躍してから再度こちらと向き合おうとするが、残念ながらその行動は読んでいた。
トッドが後方に跳躍したのと同時に、俺も一気に前に出た。
トッドは、間違いなく驚いただろう。
何しろ、一度サーバインと間合いを取る筈が、気が付けば自分の前には相変わらずサーバインの姿があったのだから。
そしてダンバインは想像力によって動かすという点が大きい以上、こういう時は操縦に支障が出る。
これが普通の機械で出来た人型機動兵器であれば、パイロットが混乱しても操縦にそこまで支障が出る事はない。
勿論、動揺して機体をろくに動かせないといったような事になったり、本来はしない操縦をしてしまったりといったようなことはあるが。
それに比べると、オーラバトラーはパイロットの動揺が如実に表れる。
実際、ダンバインは後方に跳躍したにも関わらず、全くサーバインと距離を開ける事が出来ていないのを知ると、驚きからバランスを崩した。
俺が特に何もしていないにも関わらず、だ。
そうしてバランスを崩したところで、更にダンバインの足を蹴って転ばせ、コックピットにオーラソードの切っ先を突きつける。
誰が何と言おうと、これ以上ないくらいに勝負ありといった光景なのは間違いないだろう。
『参った』
そう言ってくるトッド。
この状況からでは、勝ち目が全くないと判断したのだろう。
そうして負けを認めたトッドのダンバインを立たせると、次に視線を向けたのはショウの操縦するダンバインだ。
「さて、次はそっちだな。準備はいいか?」
『ああ』
短くそう言ってくるショウは、すぐにダンバインを進ませてくる。
手に持つオーラソードが少し震えているように見えるのは、恐怖……ではなく、武者震いという奴だろう。
トッドのダンバインが十分離れたところで、俺はショウのダンバインと多少の距離を開けて向き合う。
そんな俺達に対し、マーベルのダンバインから声が上がった。
『始め!』
模擬戦開始の合図と共に、素早くこちらに向かってくるショウ。
その行動そのものはトッドと変わらなかったが、ダンバインの動かし方はトッドと違う。
正面からこちらに向かって来たトッドに対し、ショウはこちらの動きを窺うかのような動きをしてきたのだ。
いや、窺うというのは少し違うな。
正面から俺と戦わないようにしている、という表現の方が正しいか。
ショウは俺とトッドとの模擬戦を見ていた。
つまり、純粋な機体の性能差では、サーバインとダンバインの間には比べられない程の差があるというのを理解している。
そうである以上、トッドのように正面から俺と戦うといったような事は、最初から考えていないのだろう。
この辺の判断力は意外に鋭いな。
もしくは、原作の主人公の可能性が高いだけに当然といった方が正確なのか。
その辺の理由はともあれ、ショウのダンバインはこちらの隙を探してサーバインの周囲を動き回る。
しかし……それは、あくまでも正面から戦わないという事で上回っているが、だからといってサーバインとの間にある絶対的な性能差をどうにか出来るような行動ではない。
ダンバインの動きを先読みし、その予想位置に向かってサーバインを進める。
赤いサーバインの移動速度は、ショウの操縦するダンバインよりも数段上だ。
すぐに間合いを詰めると、ショウのダンバインは一瞬動揺した様子を見せるが、それでもサーバインの性能についてはトッドとの戦いで見ていた為か、すぐにオーラソードの一撃を放ってくる。
その一撃は、真っ正面にこちらに放ってくるような一撃ではなく、こちらが受け止める時に難しくなるような、そんな一撃。
トッドとの戦いで正面から受け止められるような事になった場合、純粋な性能差であっさりと弾かれるというのを理解しているのだろう。
だからこそ正面から受け止めるのではなく、一撃を受け止めにくい場所に対してオーラソードを振るってきたのだ。
しかし……甘い。
瞬時に地面を蹴って後ろに移動し、オーラソードがサーバインのすぐ目の前を通りすぎたのを確認してから、再び前に出る。
間合いを詰められた状態からオーラソードを振るい……次の瞬間にはショウのダンバインのコックピットにはサーバインが握るオーラソードの切っ先が突きつけられていた。
『そこまで!』
周囲に響く、マーベルの声。
その言葉で、俺とショウとの模擬戦が終わる。
「さて、取りあえずこれで1人ずつの模擬戦は終わった訳だが……実力差は理解したな?」
ショウとトッドのダンバインに向けてそう告げる。
ちなみに安全な場所で模擬戦を見ていたトカマクは、自分の見た光景が信じられないかのように、大きく目を見開いていた。
トカマクにしてみれば、ショウとトッドは自分よりも格上の存在だ。
いや、ショウはともかくトッドは実際には昨日戦闘をしなかったのだから、格上と見る事が出来るのかどうかは微妙だが。
ともあれ、そんな2機を相手に見るからに余裕で勝利したのだ。
それに対して驚くなという方が無理だろう。
とはいえ、昨日マーベルも同じような事をしてるのだが。
「さて、じゃあ次はいよいよメインイベントだ。マーベル、ショウ、トッドのダンバイン3機と、俺のサーバインの戦いだ。準備をしろ」
その言葉に、マーベルは勿論のこと、ショウとトッドのダンバインも大人しく準備を始める。
1対1の模擬戦を行った結果、サーバインの相手を自分だけで対処出来ないというのを十分に理解したのだろう。
だからこそ、俺の言葉に大人しく従って1対3の模擬戦を行う事に無言で同意したのだ。
「準備は出来たみたいだな。ルールは同じ。これを模擬戦だというのを忘れないようにしろ。やりすぎると、ショットに怒られる事になるからな。……まぁ、そうなったらそうなったでどうにかする方法がない訳でもないが、今は極力怒らせない方がいい」
現在ショットは……いや、ゼットや他の技術者達も、ダーナ・オシーの解析を行っている筈だ。
そこに無駄な仕事を持ち込むような事があれば、間違いなく不満を抱くだろう。
だからこそ、出来ればそんな真似はしたくなかった。
幸い、マーベル達もその言葉に異論はなかったのか、反論はない。
「じゃあ……始めるぞ」
その言葉と共に、3機のダンバインは一斉に動き出すのだった。
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1410
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1650