転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3524話

「それじゃあ、本当にフロスト兄弟はダリア作戦に参加しない。そういう事でいいんだな?」

「その点は向こうにも確認したので、心配はいらない」

 

 ジャミルのその言葉にようやく安堵する、

 安堵しつつもフロスト兄弟の性格を考えれば、こっそりとついてきてダリア作戦の阻止をする為に行動している俺達を戦闘の混乱に任せて狙うといったような真似をしてもおかしくはないのだが。

 とはいえ、ブラッドマンの方からフロスト兄弟を出さないと明言されたという事は、もし戦場にフロスト兄弟が……そしてヴァサーゴやアシュタロンの姿があっても、それはフロスト兄弟が操縦するMSではなく、全く別の誰かという事になる。

 ……ん? あれ? そう考えると、もしかしたら俺的にはフロスト兄弟がこっそりと来ていた方が助かるのか?

 とはいえ、今回の最大の目的はコロニーレーザーの確保だ。

 ヴァサーゴやアシュタロンの改修機とコロニーレーザーのどちらが重要なのかと聞かれたら、俺は少し迷ってからコロニーレーザーと答えるだろう。

 MSは入手出来る機会はそれなりにありそうだが、コロニーレーザーのような戦略兵器はそう簡単に入手出来るようなものではないのだから。

 

「分かった。ならブラッドマンとの話もちゃんとついた以上、そろそろダリア作戦の阻止に向かうか」

 

 俺のその言葉で話し合いは終わり、こちらにやってくる新連邦の軍艦やサテリコンの軍艦に向け、北米連邦に合流するように通信がされる。

 もっともサテリコンの軍艦はウィル・ウィプスと一緒に転移していたので、そう離れていない場所にいるのだが。

 とはいえ、この場合問題なのはサテリコンの軍艦の中で混乱していないかという事なんだが……その辺は慣れて貰うしかないし、ロイザーやパーラによって前もって説明されているのを期待するしかなかった。

 それにサテリコンの軍艦は一度は転移を経験しているのも大きいだろう。

 

「まずはこっちにとって最善の道を選ばせて貰うか」

「そうなるといいのだがな」

 

 そうして会話を交わし、俺もジャミルもそれぞれ準備を始めるのだった。

 

 

 

 

 

『アクセル』

「ナタル? 珍しいな」

 

 ニーズヘッグのコックピットで準備を整えていると、不意に通信が入ってくる。

 映像モニタに表示されているのは、シロガネの艦長をしているナタル。

 だが、そのナタルが俺に通信を送ってくるのは、実際に口にしたようにかなり珍しいかったりする。

 もっとも、別にこれは俺とナタルの仲が悪いとか、そういう事ではないのだが。

 何かあれば普通に話すのだから。

 そんな俺がナタルとあまり話さないのは……特に何かこれといった理由がある訳ではなく、純粋に成り行きに近い。

 

『今回の作戦ではシロガネも大きな役割を発揮するだろうからな。……だが、それよりも前に円と美砂の2人に声を掛けてやって欲しい』

 

 なるほど、ナタルが俺に通信を送ってきた理由が理解出来た。

 ナタルにしてみれば、円と美砂は弟子……というのは少し大袈裟だったが、生徒と呼ぶべき存在だった。

 何しろ円と美砂の艦長としての教育は、その大半をナタルが行ったのだから。

 そんなナタルにしてみれば、これから大きな戦いが待っている。

 そうである以上、恋人の俺が円と美砂に声を掛けて欲しいと考えるのはおかしな話ではなかった。

 

「それは構わないが、別に今回のが初めての実戦という訳でもないだろう?」

『地球での一件か? あれは戦力差がありすぎて、実戦とは呼べないだろう』

 

 そちらについては否定しない。

 新連邦の精鋭と思しき部隊ですら、メギロートとバッタの群れに襲われると壊滅するのだ。

 そんな戦力に、盗賊のバルチャーやオルクが対抗出来る筈もない。

 ましてや、後方からの援護にはトライロバイト級がいたのだから、それはもう戦いではなく蹂躙と呼ぶべきだろう。だが……

 

「地球のはそうかもしれないけど、宇宙に来て新連邦を助けた一件もあるだろう? あの戦いにおいては、向こうもそれなりに強かった筈だ」

 

 15年前の戦争において、ジャミルのライバルだったランスローとかいうのもいたらしいし、宇宙革命軍にしてみれば、まだ新連邦が宇宙での行動に慣れていないうちに、一気に叩きたいと考えて相応の戦力を派遣するのはおかしな話ではない。

 そんな戦いに参加したり、他にも聞いた話によるとウィル・ウィプスがサテリコンの本拠地に行ってる間に、円と美砂は宇宙でのトライロバイト級の動かし方をそれなりに訓練していたらしい。

 その辺については、2人の教師というか教官だったナタルもシロガネで付き合っていたらしいし。

 

『新連邦を助けた時の戦いは、成り行きに近かっただろう? しかし、今回は違う。あくまでもこちらから攻め込むという戦いだ。そういう意味でも、緊張しているのは間違いないだろう。本人の自覚の有無に関わらずな。だからこそ、ここでアクセルに話をして欲しい』

「そういうものか。……分かった」

 

 初めての本格的な戦闘、いわゆる初陣。

 俺にしてみれば、それが具体的にいつだったのかはもう思い出せない。

 いや、記憶の中にはあるから思い出せるが、その時にどう感じたのかというのは……ちょっと思い出せないな。

 にしても、俺の初陣か。

 シャドウミラーとして活動をした時か?

 いや、人を殺すという意味では、その前にテロに巻き込まれた時にスライムを使って襲撃してきた連中を殺した覚えがある。

 ある意味で、それこそが俺の初陣だったのかもしれない。

 そういう意味では、円と美砂は……今回が別に初陣という訳ではないだろう。

 ネギま世界で俺と一緒に行動してる時に初陣はすませているのだから。

 それどころか、魔法世界で拳闘士としても活動していた円や美砂に今更初陣というのはちょっとな。

 ああ、でもそれはそれとして、個人で戦う訳じゃなくて量産型Wやコバッタだろうが、部下を率いてという意味ではどうなんだろうな。

 

「取りあえず円と美砂に連絡はしておくよ」

 

 そう言うとナタルは安心したように頷いて通信を切るのだった。

 ナタルも以前……俺が初めて会った頃は生真面目で融通の利かないところがあったんだが、随分と性格が変わったな。

 この辺は多分、ナタルと付き合っているムウの力によるものなのかもしれないが。

 そう言えばムウの件でナタルに苦情を入れられるような事がなかったな。

 一度ムウに追い掛けられた事を思えば、ナタルの性格からしてその辺について色々と言ってきてもおかしくはないと思うんだが。

 あ、でも今は仕事だったからというのがあるのか?

 ……仕事なら仕事で、円や美砂に連絡をして欲しいという件について言うのもどうかと思うんだが。

 まぁ、その辺については考えても仕方がないか。

 そういうものだと思っておけばいい。

 そんな風に考えつつ、円と美砂に通信を送る。

 1人ずつにしようかと思ったんだが、出撃するまで……具体的には準備が終わるまでどのくらいの時間があるのか分からない。

 もしかしたら1人ずつ話していても十分な時間があるかもしれないし、それとは反対にどちらか片方と話している最中に準備が整ったといったように言われるかもしれない。

 そうなると話していない方が後で拗ねそうなので、こうして同時にした訳だ。

 

『アクセル君ってハーレムを作ってる割には女心を分かってないよね』

『円の意見に賛成かしら。こういう時はやっぱり私と円にそれぞれ順番に通信を送った方がいいと思うんだけど』

 

 何故か円と美砂からの反応は微妙に悪かったが。

 とはいえ、本気で嫌がっている訳ではないのは、映像モニタに表示されている顔を見れば明らかだ。

 もし本当に嫌がっているのなら、こうしてどこか面白がるような表情は浮かべていないだろうし。

 

「けど、それで円と美砂のどっちかとしか通信が出来ないと、それはそれで怒るんだろう?」

『当然でしょ』

『うんうん、そうなるに決まってるわ』

「それで一体どうしろと?」

『その辺はアクセル君が考えないと。……でもまぁ、こうして連絡をしてきてくれたのは嬉しいけどね。美砂はともかく、私は結構緊張していたし』

 

 円はそれなりに真面目な性格をしてるしな。

 ……もっとも、真面目な性格をしているのに、俺がネギま世界に行った時はバカレンジャーではないにしろ、バカレンジャー予備軍だったんだが。

 いやまぁ、その辺については今ここで考える必要はないか。

 今の状況で必要なのは、ダリア作戦の阻止に向けて円と美砂の緊張を解すことなのだから。

 

「これからどういう戦いになるのかは正直分からないが、純粋な戦力という意味ではこっちの方が勝っているのは間違いない。数で向こうが上でも、質は圧倒的にこっちが上だしな」

 

 それにこっちの大半を占めるのはメギロートとバッタという無人機だ。

 戦いの中で幾ら撃破されても、再生産すればいいのだから問題はない。

 勿論撃破されればシャドウミラーにとってダメージになるものの……そのダメージは、海から1滴の海水をすくい取ったことによるダメージと似たようなものだ。

 1滴だろうと、その分海水が少なくなったのだから、海水が減ったのは間違いない。

 そんなダメージ。

 そこまで言うのは大袈裟かもしれないが、実際に部品の類はデブリとかを使えばキブツで幾らでも入手出来るし、それでメギロートやバッタを量産すればいい。

 

『うーん、でも私達が戦った相手は結局バルチャーとかオルクだったでしょう? 新連邦が宇宙革命軍に待ち伏せされていた時の戦いでは、私達の出番はなかったし』

 

 円が少し心配そうな様子で呟く。

 この辺は結局のところ慣れなので、何度も戦場を経験すればやがて慣れるとは思うんだが。

 問題なのは、今の状況でいずれ慣れると言っても、それを円や美砂が素直に信じるかどうかだろうな。

 

『円はちょっと心配しすぎなのよ。アクセル君達と一緒なのよ? それにシャドウミラーの人達も大勢いるんだから、そこまで心配するようなことはないと思うわ』

『美砂はお気楽でいいわね』

 

 円は呆れたような声を出すが、少し……本当に少しだけだが、気楽になったような声音だった。

 うん、やっぱりこうして円と美砂に連絡をしたのは正しかったな。

 ナタルには感謝しないと。

 

「今回の件で上手くいけば、ナタルも喜んでくれるんじゃないか?」

『え? うーん……どうかしら。ナタル教官は厳しいから』

『そうそう、円の言う通りよ。このくらいの事は出来て当然とか、そんな風に思ってもおかしくはないでしょ』

 

 どうやら円も美砂も、ダリア作戦を阻止した程度ではナタルが褒めるという事はないと考えているらしい。

 実際、ナタルは自分にも他人にも厳しい性格をしているので、そういう風に思うのは決して間違っていないと思うが。

 ただ、他人に厳しい以上に自分に厳しいんだよな。

 これが他人に厳しく自分に甘い性格だった場合、とてもではないが目も当てられないような状況になるんだが。

 例えば、ブルーコスモスの盟主だったアズラエルのように。

 ……まぁ、ナタルとアズラエルを比べるのがそもそもの間違いか。

 もしムウ辺りにその事を知られたら、それこそ今度は本気で追われそうな気がする。

 円や美砂も、ナタルが厳しいとか言っているものの嫌ってはいないんだよな。

 寧ろ好意すら抱いている。

 

「ともあれ、ここで失敗する訳にもいかないだろう? ナタルがどう行動するのかを考えれば」

『そ、それは……そうね。ええ、大丈夫。美砂も一緒だし何とかなると思うわ。色々と訓練もしてきたり、分からない事は量産型Wに聞けばいいんだし』

『そうね。なんとかなると思うから、アクセル君はそこまで心配しなくてもいいと思うわ』

 

 真剣な表情の円と、何とか適当に誤魔化したいと思っているような美砂。

 双方共にこの先に一体どうなるのかは分からないものの、それでも真剣にダリア作戦の阻止に動こうとしているのは間違いなかった。

 

「何をするにしても、とにかく落ち着いて行動するんだな。俺が言うのもなんだけど、お前達が落ち着いて行動すれば特に問題なく宇宙革命軍は相手に出来ると思うぞ?」

 

 唯一不安だとすれば、ランスローを始めとした宇宙革命軍のエース級だろう。

 メギロートやバッタが大量にいても、一部のエース……それこそトップエースと呼ばれるような者達の場合は、敵の攻撃の隙間を縫うように移動して敵の弱点……この場合はトライロバイト級のブリッジに乗っている円や美砂を狙ったりもする。

 そういう時は、それこそどうにか敵の攻撃を防ぐ必要があるのだろうが……ただ、トライロバイト級はステルス機能もあるし、本気で潜伏すればそう簡単には見つからない。

 それに前線で戦うような系統ではないし。

 ……いや、そもそも軍艦が前線で戦うというのが、そもそもおかしいのだが。

 後方から援護射撃をするのが普通だろうし。

 そんな風に思いつつ、俺は円や美砂の緊張を解す為にも……同時に恋人との会話を楽しむのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2150
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1797
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