転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3531話

 月にある施設に向かって降下していくニーズヘッグやウィル・ウィプスを始めとした北米連邦の艦隊、そしてサテリコンから派遣された軍艦。

 月から派遣されたGビットは、結局のところずっと俺達に対して攻撃するような事はなかった。

 宇宙で跪くといった器用な真似をしたGビット達だったが、どうやら本当に俺に対して敵対する意思はないらしい。

 そうして月の施設に戻ってくると、Gビットは戸惑うような行動をする。

 ……その理由は、施設に用意された港……いわゆるドッキングベイにウィル・ウィプスが入るのが不可能だった事だろう。

 このX世界で開発されたフリーデンⅡやサテリコンの軍艦、そしてシロガネやトライロバイト級であれば普通に入ることが出来るドッキングベイだが、ウィル・ウィプスは横に長い形状をしている。

 それだけに、普通ではなく横になってドッキングベイに入ろうとしても……それはそれで難しい。

 

『取りあえず主要メンバーはシャトルで施設の中に入る事にするわ。……ちなみにティファが言っていたらしいけど、その施設はDOMEと呼ばれているらしいわよ?』

 

 マリューからの通信に納得する。

 こういう宇宙での空間において、横長のウィル・ウィプスは使いにくいのは当然だろう。

 あるいはゴラオン辺りなら普通に入る事も出来たのかもしれないが。

 そして今更ながらに月の施設の名称が明らかとなる。

 いやまぁ、DOMEというのはこうして見た感じそのままって気がするけど。

 それでも名称を知る事が出来たので、マイクロウェーブ発信装置のある施設とか、そうい風に言わなくてもよくなったのは、面倒が減った。

 

「分かった。なら俺は……いや、俺はウィル・ウィプスに戻らないで直接ニーズヘッグで乗り込んだ方がいいな。Gビットの様子を見る限り、明らかにあれを操っているニュータイプは俺を特別扱いしてるし」

『そうね。アクセルはそれでいいわ。その方が面倒も少ないと思うし』

 

 そういう事で、俺達はGビットに案内されてドッキングベイに入っていくのだった。

 

 

 

 

 

 ドッキングベイの中に入ると、Gビットはどこかに行く。

 俺を……俺達をここまで案内した以上、もう用事はないという事なのだろう。

 そんな様子を見つつ、俺はニーズヘッグから降りると空間倉庫に収納する。

 ここに置いていって、その結果何らかの被害を受けないとも限らない。

 Gビットを操っているニュータイプがどう行動するのか、今のところまだ分からないのだから。

 Gビットの様子を見る限り、敵対する様子はなさそうだったが。

 続いてウィル・ウィプスからシャトルでやって来た面々……ブリッジのマリューを含めた主要メンバーと共にDOMEの中を進む。

 ちなみにウィル・ウィプスの艦長をしているマリューが一緒に来てもいいのかと尋ねたところ、いざとなったら量産型Wに艦長を任せるといったように言っていたので、その辺の問題はないのだろう。

 量産型Wは艦長としても平均以上の能力は持ってるし。

 

「凄いね、姉さん。僕達月にいるんだよ!」

 

 アベルが感激した様子で叫びながら、ティファに言う。

 ティファはともかく、アベルを連れて来てもよかったのかといった疑問はあったのだが……こうして見る限りでは、多分連れてきてよかったんだろう。

 実際ティファの近くにいたからというのもあるのだろうが、アベルも月のニュータイプに接触されたらしいし。

 

「月にいるニュータイプ……どんな奴だと思う?」

「それを私に聞かれても。15年前の戦争の時はそれらしい情報は聞いてなかったわね」

 

 少し離れた場所を歩いているルチルがそう返事をしてくる。

 ちなみに年齢の件については……今のところ特に何もない。

 このまま本当に何もない状況で終わってくれるといいんだけどな。

 それが叶えられるかどうかは別として、取りあえずそんな風に思っておく。

 

「ジャミルの方はどうだ? ルチルは戦争の途中で精神崩壊してしまったけど、ジャミルは違うだろ? 何か月にいるニュータイプについての情報はないか?」

「生憎だが、私もその辺りについては何も知らん。ただ、GXのサテライトキャノンの件もあって、少し疑問には思うべきだったかもしれんな」

 

 ジャミル達にしてみれば、サテライトキャノンを使う為に月からマイクロウェーブが放たれるというのは、そういうものだと認識していたのだろう。

 だが、改めて考えてみると、最初にフラッシュシステムによる登録をしたりする必要がある以上、月にもニュータイプがいてもおかしくはないと、そう思いついたのだろう。

 俺もマイクロウェーブの件については普通にそういうものだと認識していたが、実際には色々と予想外の事があったりするんだろう。

 

「その秘密がここにある訳か。……ティファ、怖くないか?」

「ううん、大丈夫。ガロードがいるから」

「へっ、へへへ……」

 

 ティファの言葉に、嬉しそうにしながら照れるガロード。

 何人かが、そんな2人のやり取りを生暖かい目で見ていた。

 これぞ青春って感じだよな。

 本人達に言えば、間違いなく照れるだろうが。

 

「さて、イチャつくのもその辺にしておくんだね。そろそろ意識を切り替えた方がいいよ」

 

 シーマの言葉に、通路の先……そこにある扉に気が付く。

 どうやらこの通路もこれで終わりらしい。

 後は、あの扉の向こうに何があるかだが。

 

「では、行くぞ」

 

 先頭に立ってそう言ったのは、ジャミル。

 ニュータイプに関係する何かである以上、ここは自分が動くべきだと考えたのだろう。

 そんなジャミルの言葉に皆が頷き、やがて扉が開くのだった。

 

「うわ、これは……DOMEとはよく言ったものだな」

 

 扉を抜けたその先にあったのは、何もない空間。

 いや、何もないというのは少し大袈裟か。

 だが、DOMEという名称に相応しく、半円級のようなドーム型の空間がそこにはあった。

 床は特に何もない普通の……まぁ、コンクリートとかそういう関係の奴ではあるが、半円級状になっている壁には幾何学模様というのか? 何だかそんな表現が相応しい模様が壁一面に存在していた。

 

「けど……ちょっと待てアクセル。ここにはニュータイプがいる筈じゃなかったのか? どこにいるんだよ?」

 

 マリオンの手を握りながら、オルテガが俺に向かってそう言ってくる。

 マリオンにしてみれば、自分と同じニュータイプ――ただし世界は違う――がここにいると思っていたのだが、実際に来てみればここには誰もおらず、それどころか意味不明な場所だった。

 そのことで余計に不安に思ってもおかしくはない。

 そんな風に思っていると、クスコもまたそっと俺の服を掴んでくる。

 マリオンと違って気の強いクスコだったが、それでもこのDOMEには思うところがあるのだろう。

 あるいは俺と寝た影響で強まったニュータイプ能力が何かを感じているのかもしれないな。

 そんなクスコの手の上から握ってやると、クスコは少しだけだが安堵した様子を見せる。

 クスコの手を握りつつ、改めて周囲の様子を見る。

 しかし、相変わらずそこには誰の姿もない。

 ここまで俺達を呼んだ以上、誰かがここにいるのは間違いない。

 だが、その誰かが姿を現さないのはどうなんだろうな。

 そのように思っていると、他の扉も開く。

 

「アクセル?」

「あ、本当だアクセル君だ」

「美砂? 他の人達も……」

「えっと、その……ガロード、ティファ。これは一体どういう事です?」

「おお、皆いるじゃん」

 

 他の扉から入ってきたのは、シロガネの面々、美砂、円、カリス達、パーラ達といった具合。

 ……美砂や円は、コバッタを何機か連れている。

 考えてみれば当然か。

 トライロバイト級に乗ってるのは美砂や円以外だと量産型Wやコバッタだけだ。戦力もメギロートやバッタだけだと考えると、自分だけで来るか、量産型Wやコバッタを連れてくるかしかない。

 そしてフリーデンⅡからはカリスと何人かの北米連邦の兵士達。

 サテリコンからは、パーラと何人かの兵士達。

 サテリコンには他にもトグサがいた筈だったが、トグサは艦長なのでDOMEの中に入る事はなかったのだろう。

 こうして、月にやって来た者達が全て揃い、DOMEの中央部分で全員が合流する。

 

「アクセル、このDOMEについて何か知ってる?」

 

 そうレモンが聞いてくるが、俺が出来るのは首を横に振るだけだ。

 

「いや。ただ、レモンも知ってると思うがGビットは俺に対して特別な反応をした。それを考えると、多分ここにニュータイプがいると思うんだが」

「そうね。でも……実際にはいない。それにしても、ニュータイプという単語がUC世界とX世界で同じくあって、しかもその内容も似たようなのが少し驚きよね。並行世界の真骨頂といったところかしら」

「並行世界か。……まぁ、多分そうなんだろうな。それより、コロニーレーザーの件なんだが……」

 

 そうして会話をしながら周囲の様子を確認する。

 先程まで多少ではあるが緊張した様子だったのが、こうして皆が集まったところで大分普通に行動出来るようになってきた。

 美砂や円がナタルと話をしていたり、パーラが何故か五飛と話をしている光景も見られる。

 パーラと五飛……一体どんな組み合わせなんだろうな。

 そうして話をしていると……

 

「来ます」

 

 不意にティファが言う。

 その声は決して大きな声ではなかった。

 何人もがそれぞれ会話をしている中では、聞こえない者がいてもおかしくはないような、そんな声。

 だが、不思議とティファの声はきちんと周囲に響く。

 何だっけか、これ。パーティカクテル効果? いや、カクテルパーティ効果?

 そう思ったが、多分違うな。

 カクテルパーティ効果というのは、パーティの中でも不思議と自分に関係のある会話はしっかりと聞き取れるというようなものだった筈だ。

 あくまでもこれは大雑把な覚え方なので、実際には多少ちがうのかもしれないが。

 とにかく、ティファのその言葉に俺を含めた周辺にいた者達は動きを止め、声を発したティファに視線が集まる。

 すると、そのタイミングを待っていたかのように、壁にあった幾何学模様……あるいは幾何学模様でも何でもない意味不明の模様が輝き始めた。

 来る? 何が来る?

 そんな疑問を抱いていると、やがてどこからともなく姿を現す。

 その光はティファの手の中に収まると声を出す。

 

「私はD.O.M.E。かつてファーストニュータイプと呼ばれた者」

 

 ファーストニュータイプ? つまり、このX世界で最初に発見されたニュータイプという事なのか?

 というか、今の光の状態でどうやって声を出してるんだ?

 念話とかテレパシーとかと違い、これは普通に音声だ。

 いや、今はもっと考える事があるか。

 ファーストニュータイプと言った光の球だったが、実際には多分本当の意味で最初のニュータイプという意味ではなく、旧連邦に最初に見つけられたニュータイプって意味なんだろうな。

 実際にはこの光の球が見つかるより、もっと前にニュータイプが存在していてもおかしくはない。

 ただ単純にそれが公になったりしなかっただけで。

 

「お前がこの月にいたニュータイプなのか?」

「そうです、大いなる者よ」

 

 俺の問いに答えるファーストニュータイプ……いや、面倒だからDOMEと呼ぶか。自分でもDOMEと言ってたし。

 ともあれ、DOMEは何故か最初の宣言、もしくは自己紹介と違い、俺を格上のように扱っていた。

 何故か……という事は考えなくてもいいか。

 こういう展開になる事は、予想出来ていたし。

 何人かが、今のDOMEの言葉から俺が格上として扱われているのに気が付いたのか、驚きの視線を向けている。

 にしても、やっぱりそういう感じになるんだな。

 カリスに視線を向けると、そこでは納得の表情が浮かんでいる。

 カリスにしてみれば、DOMEが自分と同じように感じたのが嬉しかったのだろう。

 もしくはそれに当然と思ったのかもしれないが。

 

「それでファーストニュータイプが何がどうなって今のような光の球になったんだ?」

「ニュータイプという存在を脅威に思った者がいました。あるいは好奇心を抱いた者がいました。他にも色々な興味を持った者がいました。その者達はニュータイプがどのような存在なのかを知りたくなり、ファーストニュータイプの私を遺伝子レベルまで解析し、そしてこの月基地……DOMEとしました」

 

 なるほど、ここは単なるマイクロウェーブを発信する設備というだけではなく、純粋に基地でもあったのか。

 まぁ、それはともかくとして……遺伝子レベルまで解析してコンピュータにする。ある意味、シャドウミラーの技術班よりも進んだ技術を持っていたのかもしれないな。

 もっともレモン達もやろうと思えばすぐにでもそういう技術を習得出来そうな気はするのだが。

 

「DOMEとなったお前は、ここでフラッシュシステムによる登録の対応をしてきたのか」

「はい。私はDOMEである以上、そうする事しか出来ませんでしたから」

 

 そう言うDOMEに、俺は若干の苛立ちを覚えるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2150
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1797
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