「ちょっと……嘘でしょ……何よこれ……」
息も絶え絶えといった様子でクスコが呟く。
そんなクスコの肌には汗やそれ以外にも色々なものが付着し、更には事後という事もあって俺の目から見ても分かる程に艶っぽい。
とはいえ、声を出せるのはクスコにまだ余裕があるからで、まだ男に抱かれる事になれていないモニクとクリスの2人は、それこそ手足をピクピクと動かしているだけだ。
「言っておくけど、今日はまだ十分に手加減されている方よ。明日には宇宙革命軍との戦いがあるんだから、そのせいでしょうね」
俺に抱きつきながら、マリューがそう言う。
マリューとミナトは今までの経験からか、同じように……いや、それ以上に抱かれても疲れはそこまで感じている様子はない。
「ここには魔法球ないしな。いつものようには出来ないだろ。それにしても、ちょっとベッドが狭い。もう少し大きいベッドを用意しておけばよかったな」
両脇にいるマリューとミナトの柔らかな身体の感触を楽しみながら、そう言う。
ここはシーマやクリスを抱いた月基地にある部屋ではなく、ウィル・ウィプスにある俺の部屋だ。
さすがに月基地にはこの人数が全員で使えるベッドなどという物はなかったのだから、仕方がないだろう。
「マリュー……あんた達……いつもこんな……?」
こちらもクスコに負けない程に体力の限界を迎えているが、それでも少し余裕があるのはそれだけシーマの体力が優れているからだろう。
特にシーマはクリスと共に数時間前に俺に抱かれたばかりだし。
「そうね。アクセルが本気を出したら、ホワイトスターにいるレモン達が全員いても、こっちが一方的に撃沈させられるわ。ただ……そうね。貴方達もアクセルの恋人になったんだし、これは教えておいてあげた方がいいかしら?」
そう言いつつ、マリューは俺の方に視線を向けてくる。
この状況で何を言うのかは大体予想出来たので、そんなマリューの唇を俺の唇で軽く塞いでから、頷く。
「ん……もう。アクセルったら。……ホワイトスターには魔法球という特殊なマジックアイテムがあって、それを使えば外での1時間が中では48時間になるのよ。だから今のようになった時は、その中で少し休憩して体力を回復させるのが普通よ」
「それはいいわね。こういうのが続けば、私が先にダウンしそうだもの」
マリューの言う魔法球についてどこまで理解したのかは不明だったが、こうして見る限りでは疲れ切って何となく返事をしただけのように思える。
ともあれ、ホワイトスターでの夜のように激しい時間という訳ではなかったので、今は大人しくさせておいた方がいいか。
そんな風に思いつつ、明日の作戦に向けて俺も寝る事にするのだった。
「アクセル、お前さん……凄いな」
翌日、食堂で会ったロアビィに不意にそんな事を言われた。
マリューとミナトはもう起きているものの、シーマ達はまだ寝ている。
女の準備は忙しいからという事で追い出された俺は、シャワーを浴びてから食堂に来たのだが……シーマ達と一緒という訳でもないのに、何故かロアビィにそんな風に言われたのだ。
「ロアビィ? 一体何を言ってるんだよ? アクセルがどうかしたのか?」
ロアビィと一緒にウィッツが俺を見ながら不思議そうに言う。
ロアビィが何故俺を凄いと言ったのか、分からなかったのだろう。
というか、ウィッツのその反応が普通だと思うんだけど。
「よく分かったな。何かそれらしい反応をしていたか?」
「こういうのは勘だよ、勘。ウィッツは分からなかっただろう?」
「……それは、まぁ」
「だから、何なんだよ」
名前を出されたのに全く事情が分かっていないのが面白くなさそうなウィッツ。
にしても、勘か。
まさかロアビィも実はニュータイプだとか、そういう事はないよな?
「気にするな。それより、今日は最後の戦いだ。……実際に宇宙革命軍と戦う前に、サテリコンの本拠地に行って、そこで戦力を集める事になるけど。とにかく、準備はいいか?」
「俺はアクセル程じゃないにしろ、ユリアと一緒にゆっくり出来たからな。気力、体力共に問題はないよ」
ユリアか。……そう言えば、ロアビィは元々モニクに言い寄っていた筈だが。
その辺はユリアのお陰で無事に解決したと思ってもいいのかもしれないな。
「そうか。なら、問題ない。宇宙革命軍を相手にするのに、レオパルドデストロイの力は頼もしいからな」
これはお世辞でも何でもない。
後方から援護をするという点において、レオパルドデストロイはかなりの性能を持っている。
レオパルドの時からその手の作業は得意だったものの、レオパルドデストロイに改修された事により、その性能は更に上がっている。
「何だよ、2人だけで分かり合って」
「ウィッツにはまだ早い事だし。なあ、アクセル?」
「そう言っても、ウィッツも20代なんだ。そういうのに……」
「はぁ? 何を言ってるんだ? 俺はまだ17歳だぜ?」
「……は?」
一瞬、ウィッツが何を言ってるのか分からなかった。
俺は今まで、ウィッツは普通に20代くらいだと思っていたのだ。
だが、そんな俺の考えが完全に覆された感じだった。
「一応聞いておくが、それは冗談とかそういうのじゃなくてか?」
「おう。それにしても20代か。そんな風に見られるってのは、喜べばいいのか、どうか……微妙なところだな」
そう言うウィッツの様子は本当に冗談か何かを言ってるようには思えない。
つまり、それは本当だという事なのだろう。
しかし……こうしてウィッツを見ても、とてもではないが17歳という年齢には見えない。
「ちょっと待った。アクセル、一応聞いておくけど、俺は何歳くらいに見える?」
「……正直に言えば、ロアビィも20代に見える。ただ、そうやって聞いてくるって事は、多分違うんだろ? ウィッツと同い年くらいか?」
「そんな感じかな。正確には18歳だよ」
ウィッツにしろ、ロアビィにしろ、ガロードを弟扱いして弄ったりしていたけど、実は年齢的にそう違いはないのか。
随分と大人びて見えるというのは……それだけこのX世界で生き抜くのが厳しかったからこそ、大人びたのかもしれない。
「だとすれば、女に年齢を聞くのは色々と危険だからお前達に聞くけど、トニヤとサラは何歳なのか知ってるか?」
「サラは19歳、トニヤは17歳らしいよ?」
ロアビィのその言葉に、再び驚く。
ウィッツやロアビィの年齢から、もしかしたらとは思ったのだが。
どうやらそんな予想が当たったらしい。
うーん、本当にこの世界の外見年齢ってどうなってるんだろうな。
ちなみにジャミルの年齢については、理解している。
15年前の戦争の時に15歳だったので、30歳。
そしてルチルはジャミルより少し年上だったので……いや、止めておこう。
以前この件を考えた時のルチルのお話を考えると、この件についてこれ以上考えるのは自殺行為でしかない。
「全員が全員、俺が予想していたよりも若いな。……じゃあ、こういうのはどうだ?」
パチンと指を鳴らすと、次の瞬間俺の姿は10代半ば……ガロードと同じくらいになっていた。
「うおっ!」
「そういう事も出来るのか」
俺の姿が変わった事に驚きの表情を浮かべる2人。
そう言えば魔法が使えるのは見せていたけど、こうして俺の外見が変わるのを見せるのは初めてだったか?
「こういうのも出来るぞ」
再び指を鳴らすと、今度は10歳くらいの……キッドよりも少し年下といった外見に姿が変わる。
「うわ……魔法すげえ……」
「あ、ああ。凄いな」
ウィッツとロアビィがそれぞれそんな風に言ってくる。
まさかここまで露骨に俺が姿を変えるとは、思ってもいなかったのだろう。
「そうだろう? もっとも、マジックアイテムを使えば似たような真似は……」
「やーん、可愛いー!」
「うおっ!」
年齢詐称薬について言おうと思った次の瞬間、そんな声と共に浮遊感があり、柔らかな感触に包まれる。
それが何なのかというのは、少し前にマリュー達とさんざん楽しんだ後なので、考えるまでもなく明らかだった。
そして何より、聞こえてきた声に聞き覚えがあったというのも大きい。
俺の顔を押し潰そうとする柔らかな感触。
……混沌精霊の俺だからこそ窒息したりといった事はなかったが、もし俺が普通の人間なら、息が出来なくて気絶していた可能性もあった。
「ちょっ、おいトニヤ! お前それが誰だか分かってるのか!?」
ウィッツの慌てた声が聞こえてくる。
そんなウィッツの声にトニヤの動きが止まる。
「初めて見ると思うけど、サテリコンからやって来たの? それともシロガネだっけ?」
「違う、そいつはアクセルだぞ!」
「は? ちょっともう、冗談はやめてよね。アクセルとは大きさからして違うじゃない」
「……俺はアクセルだ」
ぷはぁ、と。トニヤの胸から抜け出し、そう告げる。
その声を聞いた瞬間、トニヤの動きが固まり、恐る恐るといった様子で聞いてくる。
「え? 本当にアクセルなの? だって、その姿は……」
「これは……そうだな。魔法みたいなものだ」
嘘ではないが、真実でもない事を口にする。
実際には、これは魔法ではなく混沌精霊としての力なのだが。
それについて言えば、また色々と説明をしなくてはいけなくなって面倒なので、そういう事にしておく。
これが混沌精霊の力で、しかも混沌精霊になったのがネギま世界での出来事で、しかもネギま世界では精霊を使った魔法がメジャーである以上、俺の言葉は決して間違ってはいないだろう。
「いつまでもこの状態でいるのは、トニヤ的に不味いんじゃないか? 俺はトニヤが問題ないのなら歓迎するが」
「え? あ、ごめんね」
そう言い、トニヤが慌てて俺を下ろす。
下ろしながらも、トニヤにあまり照れた様子がないのに気が付く。
まぁ、トニヤはその手については結構寛容というか、大らかというか……そんな感じだしな。
そう考えれば、俺を抱きしめていても照れたりしないのは分からないでもない。
「でも、その……本当に貴方はアクセルなの? こうして見ると、アクセルらしい場所もあるけど……」
「ちょっと、トニヤ。……申し訳ありません、アクセルさん」
サラが謝ってくるが、気にするなと首を横に振る。
「この外見だし、仕方がない。気にしないでくれ。……じゃあ、取りあえず元の姿に戻るぞ」
「え? そんなにすぐに戻れるの!? あー、エニルも連れてくればよかったわ」
驚きと共にそう言うトニヤだったが、別にエニルが俺が姿を変えるところを見ても……あ、でもエニルは年下趣味だったか? ガロードに言い寄っていたらしいし。
そういう意味では、もしかしたら今の10歳くらいの年齢はともかく、10代半ばの姿はエニルに見せれば喜んだのかもしれないな。
そんな風に思いつつ、トニヤ達から少し離れると指を鳴らす。
次の瞬間、俺の全身が白炎に包まれ、20代の姿に戻る。
『きゃあっ!』
トニヤとサラが揃って悲鳴を上げる。
トニヤ達にしてみれば、まさか俺の身体が白炎に包まれるといったような事は想像していなかったのだろう。
それだけに驚きで悲鳴を上げるが、白炎が消えるとそこにはいつもの……トニヤやサラにとっても見覚えがある20代の俺の姿があるのを確認し、驚きの表情を浮かべる。
「こんな感じだな」
「へぇ……凄いのね。それって疲れたりとか、そういうのはないの?」
トニヤが興味津々といった様子で尋ねてくる。
トニヤにしてみれば、俺の魔法は興味深いのだろう。
「疲れとかはないけど、一応相応の魔力は消耗する」
俺の身体は魔力によって構成されている。
それだけに、身体の大きさを変える場合は当然だが魔力を使う必要があった。
そういう必要があるのは間違いないのだが、それが俺の負担になる訳ではない。
何しろ俺の魔力……SPは膨大な数値だし、スキルの中には自動的に魔力を回復するものもある。
外見を変える事で魔力を消耗するのは間違いないが、その消耗した魔力はすぐに回復されるくらいの量でしかない。
「ふーん。やっぱり何するにも、何かを消費したりはするのね」
納得した様子を見せるトニヤ。
「アクセルの事よりも、補給物資とかの積み込みとかはどうなったんだ?」
不意にウィッツが話題を変える。
急に何故? と疑問に思ったが、ウィッツの言ってる事は俺にも興味があるので、トニヤに視線を向ける。
「それでどうなんだ? こうしてトニヤやサラ達が食堂に来ているという事は、多分問題ないとは思うんだが」
「ええ、問題ないわ。ただ……」
サラが少し口籠もるのが気になり、視線を向ける。
するとサラは、少し薄らと頬を赤くした様子で口を開く。
「その……ミナトとマリュー艦長がちょっと……」
「あ、なるほど」
最後まで聞かなくても、何となくサラが言いたい事を理解した。
これまでの経験から一応シーマとかに比べて疲れが少なかったマリューとミナトだったが、それでも疲れていない訳ではない。
それによってサラに少し疑問を抱かせたのだろう。
……予定より数時間、作戦を開始する時間を遅らせた方がいいかもしれないな。
もっともサテリコンと合流してからの諸々を考えると、まだそれなりに時間的な余裕はあるのかもしれないが。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:2150
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1797