転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3549話

 フロスト兄弟は、こっちの降伏勧告を受け入れる事もなく、そして戦うような事もなく自爆した。

 一体何をどう考えれば自殺しようなどと思うようになるのか。

 あるいは本人が言ったように、もうこの世界に愛想を尽かしたというのは本当なのかもしれないな。

 いや、この世界を認めないだったか?

 

「全機、無事か?」

 

 大丈夫だとは思うが、一応シャドウミラーの実働班に向けてそう通信を送る。

 スティングやアウルを始めとして、フロスト兄弟と戦っていた面々には特に被害がなかったようだが……

 

『こちらアウル。ったく、一体何だってんだよ。まさかいきなり自爆するとは、思ってなかったぜ』

『スティングだ。思ったよりも爆発の規模が大きかったから驚いたが、こっちも無事だ。ただ、メギロートやバッタの中に何機か自爆に巻き込まれた奴がいるらしい』

「無事で何よりだ。メギロートやバッタが失われたのは痛いが、お前達が無事だったらそれでいい」

 

 メギロートやバッタは所詮無人機だ。

 生産しようと思えば、それこそすぐにでも生産出来る設備や資源が十分にある。

 そういう無人機が損害を受けた結果、スティングやアウルに怪我がなかったのは幸いだろう。

 

「ともあれ、これで終わりだ。……ジャミル、ランスローはさっきの放送通りこっちに協力する気になったという事でいいんだな? ザイデルの後継者となって宇宙革命軍を率いてまだこっちと戦う……何て心配はいらないんだな?」

『ああ、問題ない。アクセルが……というか、シャドウミラーの面々がフロスト兄弟と戦っている時に、話はつけておいた。サテリコン側とも話を進めている』

「それは……なるほど。さすがだな」

 

 フロスト兄弟と戦っていたのは、シャドウミラーだ。

 その間、北米連邦やサテリコンは暇だったのは間違いない。

 勿論、戦後の件について話していても、こっちの戦いから完全に目を離すといった事はしていなかっただろう。

 万が一……それこそ億が一かもしれないが、こっちの包囲網をフロスト兄弟が抜けたり、それどころかフロスト兄弟が逃げるではなく特攻をしてきた時に、きちんと対処出来るようにしておく必要があるのは間違いなかったのだから。

 実際、フロスト兄弟は最後の最後で自爆という道を選んだ。

 あの状況である以上、フロスト兄弟が生き延びているという事はまずないだろう。

 個人的には、あっさりとした結果すぎる気もするが……フロスト兄弟にしてみれば、俺達を相手にするという時点でどうしようもないような絶望だったのは間違いない。

 そういう意味では、フロスト兄弟にしてみればこれが最善の道だったと言われれば、俺としては納得するしかない。

 どのみちあの状況で降伏しても、ブラッドマンとザイデルを殺したフロスト兄弟がどうなるのかは、それこそ考えるまでもないのだから。

 

「ともあれ、これで戦いは……このX世界で行われてきた戦いは終了だ。後はそれこそ宇宙革命軍をどうするかとか、北米連邦をどうするかとか……ああ、それと新連邦をどうするのかというのもあるな」

 

 新連邦が現在どんな状況になってるのかは分からないが、それでも大きな……大きすぎる損失を負ったのは間違いない。

 代表だったブラッドマンが死に、必死に捻出した戦力も全滅している。

 地球にはまだそれなりに戦力が残っているものの、ここまで弱体化した新連邦は、もう侵略戦争を続けるのは不可能だろう。

 ましてや、北米連邦の勝利という形になった以上、新連邦が無理に侵略戦争をしようとすれば、北米連邦が出る事になるだろうし。

 

『うむ。そうしてくれるとありがたい。私もランスローとは色々と話したいし、サテリコンとランスローの間にも話し合いは必要だろう』

「だろうな。そっちは結構苦戦しそうだけど」

 

 サテリコンにしてみれば、ランスローは自分達をひたすらに弾圧してきたザイデルの手駒の中でも最も有名な人物だ。

 それだけに、サテリコンの者達にしてみればランスローを相手に思うところはあるだろう。

 最悪、ランスローに危害を加えようと考える者がいてもおかしくはない。

 とはいえ、ランスローがいなければザイデルを失った宇宙革命軍を纏めるのは難しい。

 だとすれば、ここでランスローに危害を加えるのは百害あって一利なしなんだが……問題なのは、サテリコンの上層部はともかく、下の方の連中もそれを理解しているかどうかだよな。

 この状況で下手な真似をすればそれこそ泥沼の戦いになり、最悪再び北米連邦が力で押さえつけなければならないかもしれないのだから。

 そういうのは避けたい。

 いやまぁ、そうなった場合でも行動するのはあくまでも北米連邦であって、俺達じゃないのだから。

 この世界の出来事に関わってきたものの、新連邦、宇宙革命軍、フロスト兄弟……敵対する勢力がほぼ壊滅か降伏した以上、この世界の原作は終わったと思ってもいい。

 であれば、俺がこれ以上このX世界の件に関わるのかはどうかと思う。

 それに、美鶴やゆかりとの温泉旅行とかもあるし。

 温泉宿はそれなりに歴史のある場所らしい。

 かなり田舎だという事なので、そういうひなびた景色を楽しむのも悪くはないと思う。

 実際にそういうのを楽しむ時に面倒が起きそうな気がしないでもなかったが。

 何しろ俺は、トラブルの女神にかなり好かれているようだし。

 そんな風に考えながら、俺はウィル・ウィプスに戻るのだった。

 

 

 

 

 

「こうして直接会うのは初めまして、だな。ランスロー・ダーウェルだ。……まさか、異世界などという存在が本当にあるとは思わなかった」

 

 ウィル・ウィプスにある会議室、そこで俺に握手を求めて手を出してきているのは、ランスローだった。

 ウィル・ウィプスに戻ってきて、エルフや量産型Wにニーズヘッグの補給と整備を頼んだのだが、それが終わったところですぐにジャミルに連れられてここに来たところ、そこではランスローが待っていた。

 

「アクセル・アルマーだ。シャドウミラーの代表をやっている」

 

 ランスローと握手をする。

 もしかしたら何か反応があるかと思ったのだが、殆ど反応がない。

 俺が接触したニュータイプは、その多くが特殊な反応をしてきた。

 それならランスローも……と思ったのだが、どうやらランスローも本当にニュータイプとしての力を失っているらしいな。

 もっとも、DOME曰くニュータイプは幻想らしいが。

 

「シャドウミラー……異世界の国、か。ジャミル達はそこに行ったと聞いた。私達も行けるようになるのかな?」

「どうだろうな。それはこれから宇宙革命軍がどういう性格を持つかによると思う。相変わらず俺達を敵対視するならまず不可能だろ。ただ、俺達に友好的な存在で、それが表向きだけのものじゃないとなれば、そのうちお前達もホワイトスターに来る事が出来るかもしれないな」

 

 具体的にそれがいつになるのかは分からない。

 もっとも、その辺について決めるのはジャミルになるだろう。

 そしてジャミルが許可をした者達がホワイトスターで騒動を起こした場合、その報いはX世界全体に及ぶ。

 最悪……本当に最悪の場合だが、シャドウミラーVS北米連邦……もしくはX世界という形になる可能性も十分にあった。

 その辺についてよく理解した上で、ジャミルが許可をするかどうかだろう。

 そう説明すると、ランスローが頬を引き攣らせた様子で頷く。

 

「分かった。肝に銘じておこう。……それで、これからの件だが……」

「そっちについては、ジャミルと話してくれ。ここでの俺はあくまでもシャドウミラーの者だ。ジャミルに傭兵として雇われた、な」

 

 これは半分嘘で半分真実だ。

 シャドウミラーの実働班が傭兵として雇われたのは間違いない。

 しかし、同時に北米連邦にはシャドウミラーのX世界における出先機関であるアルカディアも所属している。

 そういう意味では、北米連邦に所属しているという形なのも間違いはなかった。

 今はそういう風にしておいた方が俺にとっては好都合だったので、隠しておくが。

 

「ふむ、なるほど。ではこれからどうするかについては、私とジャミルで決めてもいいと?」

「俺は問題ないが、あまり先に決めすぎると北米連邦に所属してる他の連中がどう思うかは分からないけどな。フォートセバーンはカリスがここにいるからいいとして」

 

 現在北米連邦の中で強い力を持つのは、シャドウミラーの出先機関であるアルカディア、フォートセバーン、サン・アンジェロ市、セインズアイランド……後はバルチャーを率いるロッソ達といったところか。

 勿論、これはあくまでも強い影響力を持つ者達で、それ以外にも多数の勢力が所属している。

 そのような者達は北米連邦に対する影響力や発言力という点では決して高くないものの、だからといって蔑ろにしていい訳ではない。

 最悪、そのような弱小勢力が手を組んで影響力の強い相手に対抗しないとも限らないし、本当に最悪の場合は北米連邦から抜けるといった可能性もあった。

 その辺の状況を考えると、そのような弱小勢力の言い分もきちんと聞き、受け入れられる要求は受け入れる必要があった。

 それで図に乗って更に要求をしてくる場合は、相応の対処が必要となるだろうが。

 

「うむ。アクセルの言う通り全てを今この場で決めるのは不味いだろう。北米連邦に所属している他の者達からも意見を聞く必要がある」

「そうして貰えると、こちらも助かる。私が宇宙革命軍を掌握するのも、すぐに出来る訳ではない。今のところは大多数が私に協力してくれているが、ザイデル総統に心酔していた者もいる。そのような抵抗勢力がどう動くのか。場合によっては、戦いになる事もあるだろう」

 

 ランスローが自分達の頂点だと認めたくない者……いや、この場合はザイデルに従っていて何らかの利益を享受していた者達にしてみれば、自分の既得権益がなくなるのは許容出来ないと思ってもおかしくはない。

 だからといって、ランスロー達がそれを受け入れるかどうかはまた別の話だが。

 

「じゃあ、戦力を置いていった方がいいのか? とはいえ、コロニーとなると、色々と問題もあるんだよな」

 

 これが例えば北米連邦に所属する勢力であったり、あるいは地球上に存在する北米連邦の友好勢力であったりするのなら、問題はない。

 だが、それがコロニーとなれば……色々と問題が起きるのは間違いなかった。

 具体的には、コバッタを確保して分解しようと考えたり、量産型Wを捕らえて人体実験なり、人質にしたり。

 そういう事になっても、地球から離れた場所にあるコロニーの中だとシャドウミラーも介入しにくい。

 何らかの拠点でもあれば、話は別なんだが。

 具体的には、ゾンダーエプタのような場所が。

 いや、この場合はUC世界のペズンという表現の方が正しいか?

 ペズンは元々ジオン公国が所有しており、新型MSの開発を行っていた場所だ。

 アクト・ザクやガルバルディなどと開発していたと言えば、ペズンがどれだけ重要な場所か分かりやすいだろう。

 アクト・ザクは、ジオン軍のMSをベースにしながらも、流体パルスモーターではなくフィールドモーターという連邦の技術を導入した。

 ジオンと連邦の技術の導入というのは、現在ルナ・ジオン軍が進めている事だが、それを1年戦争中にもう行っていた訳だ。

 そう思うと、ジオン軍の先見性は凄いよな。

 ジオン軍のMS関係の技術は、連邦軍の10年先にあるというのを誰かから聞いた事があったが、それが全てではないにしろ、相応に正しかった証だろう。

 また、ガルバルディの方はそれをベースに開発し、現在のルナ・ジオン軍の一般兵士用の量産型MSとなっている。

 エースはギャン・クリーガーに乗ってるが。

 そんな訳で、ルナ・ジオンにとってペズンというのは重要な場所だ。

 今となってはMSの開発だけではなく、地球のすぐ側まで移動されており、ハワイと宇宙を繋ぐ際の拠点ともなっている。

 ルナツーと同じような場所……というのはちょっと大袈裟か?

 

「それは難しいだろう。ジャミルから色々と話を聞いてはいるが、問題があると思う」

 

 ランスローにとっても、量産型Wやコバッタというのはそれなりに魅力的らしいが、宇宙革命軍の状況を思えば難しいと判断したのだろう。

 ランスローが無理だと言ってる以上、こちらとしてもそれに対して反対をする事は出来なかった。

 

「けど、こっちの戦力もなしで宇宙革命軍を無事に纏められるのか?」

「サテリコンも協力してくれるという話だし、その辺は問題ないと思う」

 

 サテリコンか。

 ランスローに協力するのは分かるが、問題なのはサテリコンがランスローが言う程に役に立つかどうかだろう。

 個人的には難しいとは思う、ランスローの様子を見る限りでは、もしかしたらどうにか出来るのかもしれない。

 ニュータイプでなくても、元ニュータイプとしてそれなりの影響力を持っているという自負はあるのだろう。

 ニュータイプ……そう言えばニュータイプと言えば……

 

「DOMEはどうするべきだと思う?」

 

 俺の問いに、ジャミルとランスローは難しい表情を浮かべるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2225
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1812
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