取りあえずランスローは宇宙革命軍に合流する事になった。
ただし、DOMEには興味があるのでまずはそっちに行ってからという事になったが。
一応、ジャミルからDOMEについては話を聞いているらしく、ニュータイプは幻想だとか、その辺についても色々とショックは受けているものの、それ以上にどうにかなったりといった様子はない。
ランスローの中で整理がついたのか、それともショックを受けたもののそれを表に出していないだけか。
生憎とその辺については分からなかったが、ランスローがその件について何も言わない以上、俺が突っ込む事はないだろう。
もしここで下手に突っ込んだりして、その結果どうしようもないといった風になったら洒落にならないし。
それでもランスローが一時的にとはいえ、宇宙革命軍から離れるのは不味いのではないかと思いもしたのだが……
ファーストニュータイプに会ってくるという事で納得させたらしい。
そう言えば宇宙革命軍はニュータイプ至上主義だったんだよな。
……もしそれがザイデルの権勢欲を満たす為ではなく、本当の意味でニュータイプ至上主義なら、もしかしたらルナ・ジオンと良好な関係を結べたかもしれない。
もっともそれを今更言ったところで意味はないが。
あるいはランスローやサテリコンが主導権を握った新しい宇宙革命軍――この名前も将来的には変える必要があるだろうが――なら、ルナ・ジオンと友好的な関係を結べる可能性は否定出来なかった。
今はその辺について何かを言ったりするつもりはなかったが。
「システムXN、起動。転移座標……入力OK。転移フィールド生成開始」
ウィル・ウィプスの格納庫に存在するニーズヘッグから、最早見慣れたと言ってもいい、光の繭のような転移フィールドが生成される。
そうして爆発的に広がった光の繭が大きく広がり……次の瞬間には、DOMEのすぐ近くまで転移することに成功する。
以前は月の近くに転移して、それから月に降下したのだが。
DOMEと接触した今となっては、特に問題はない。
「ブリッジ、転移完了した。すぐにDOMEと連絡をとってくれ」
『了解。場所は以前DOMEに来た時と同じだから、問題ないと思うわ。ほら』
トニヤが外の映像をこちらに回してくれる。
するとその言葉通り、そこは丁度以前DOMEに来た時、ウィル・ウィプスを停泊させた場所だった。
……ウィル・ウィプス、横に広い形をしているから宇宙港に入る事が出来ないんだよな。
それを非常に残念に思うも、そういうものだと考えるしかない。
他の軍艦は普通に宇宙港に入れるので問題ないだろうし。
あ、DOME側でも俺達の存在に気が付いたのか、Gビットがやって来た。
とはいえ、Gビットはウィル・ウィプスを含めた他の軍艦の周囲を移動するだけで、特に何か攻撃してきたりといった事はない。
それを見て、ふと気が付く。
「そう言えば、サテリコンで初めてDOMEに来た連中もいたと思うけど、そっちは大丈夫か?」
パーラが乗っていた軍艦はともかく、今回は宇宙革命軍との最終決戦だという事で、サテリコン側からも出せる限りの軍艦が出撃してきている。
転移そのものは、クラウド9に転移する際に経験したので問題はなかっただろうが、こうしてDOMEにやって来たのは初めての筈だ。
特にGビットの件で混乱して攻撃をする……そんな事をしてもおかしくはない。
もっとも、GビットはDOMEが動かしてる以上、そう簡単に攻撃を命中させたりは出来ないだろうが。
そもそもこう言ってはなんだが、サテリコンのMSは純粋に性能もそうだが、パイロットの技量も決して高くはない。
そうである以上、もしGビットに攻撃しても、命中させられるかどうかは微妙なところだった。
しかもGビットが攻撃してくれば回避出来ず、それこそあっさりと撃破されてしまうだろう。
宇宙革命軍との戦いの時も、サテリコンのMSはそれなりに撃墜されていたし。
宇宙革命軍のMS部隊にしてみれば、シャドウミラーは化け物揃いだし、無人機を相手にしても数で圧倒される。
そうである以上はフリーデンⅡか、サテリコンの軍艦を相手にするのが何とか勝てる相手だった訳だ。
しかしフリーデンⅡの方にはカリスがいる。
人工ニュータイプとニュータイプ用MSのベルティゴという組み合わせは、それこそ宇宙革命軍にしてみれば悪夢でしかないだろう。
しかもカリス以外のMSパイロットも、乗っている機体は高機動型GXだし。
それに比べると、ドートレスやジェニスくらいしかMSがなく、MSの操縦技術も決して高くないサテリコンは、宇宙革命軍にとってはいいカモだった訳だ。
サテリコンは、宇宙革命軍を相手に戦うという意味で士気は高いものの、その士気に能力が見合ってないのが問題なんだよな。
いやまぁ、俺達が姿を現したのが突然すぎたからというのもあるのかもしれないが。
もしかしたら、これからパイロットの操縦技術を伸ばしていこうと思っていたのかもしれないし。
ともあれ、サテリコンのパイロットは現状俺達の中で一番能力が低いのは間違いない。
これで出発前にシミュレータを使った訓練とかをしていなければ、宇宙空間でのMS戦に慣れているという意味で、悪くなかったんだろうが。
そんなサテリコンの連中だけに、Gビットに恐怖して逆上し、攻撃……なんて事にはならないといいんだが。
『そっちの方はこっちから連絡をしておいたから、間違いないと思うわよ。……あ、ほら。アクセル』
トニヤの言葉に何があったのかと疑問を抱いだ視線を向けると、そこでは以前にも見た光景があった。
つまり、Gビットがウィル・ウィプスに向かって跪いているといった光景が。
「あー、まぁ、そうだな」
この光景は、俺達が初めてDOMEに来た……というか、月に近付いた時に見た光景だ。
DOMEにとって俺は大いなる者といった、自分にとっての上位存在的な感じらしく、俺に対して強い敬意を抱いている。
それを表したのが、Gビットが跪くという行為だった。
DOMEにしてみれば、俺がここにいるのは容易に感じる事が出来るのだろう。
ファーストニュータイプの面目躍如といったところか。
このように跪いているのは俺が乗っているウィル・ウィプスだけで、それ以外……シロガネ、トライロバイト級、フリーデンⅡ、サテリコンの軍艦とかには、案内役としてGビットが派遣されているものの、このように丁寧な対応を受ける事はない。
「じゃあ、取りあえず中に入るか。ランスローを含めた主要メンバー全員で行くぞ」
一応量産型Wやコバッタがいるので、俺達がいない間にウィル・ウィプスを誰かが攻撃してきても、それには十分対処出来る。
もっとも、新連邦も宇宙革命軍も大きなダメージを負っている以上、その心配はないが。
そもそもウィル・ウィプスに攻撃しようとすれば、それこそすぐにでもGビットが対応するだろう。
そんな訳で、心配はいらない。
……もっとも、宇宙革命軍はザイデルの派閥とかが残っているかもしれないし、その思想に影響を受けた者もいるだろう。新連邦の方も誰がブラッドマンの後継者となるのかを決める為に今頃権力闘争が行われている筈だった。
その辺の状況を考えると、本当の意味で安全という訳ではないのだろうが……その辺は、ランスローやジャミルといった面々に任せればいい。
ともあれ、月にいる今は安全なのは間違いないと判断して、DOMEの中に向かうのだった。
「ようこそ、大いなる者よ。今回は一体どのような用件だろうか?」
以前、俺達がDOMEと会った場所、それこそ特に何もない空間の中で、今もまたDOMEは光球となってティファに抱えられていた。
……そんなティファの肩の上にはリスの炎獣がいて、光球を興味深く見ていたりするんだが、その辺については俺が気にする必要はないか。
もしかしたらリスの炎獣が光球に跳び掛かったりするかもしれないが、その辺についてはDOMEも許してくれるだろう。
「DOMEよ、ニュータイプについて教えて欲しい」
ランスローが1歩前に出て、そう尋ねる。
そんなランスローに対し、DOMEは俺達に教えた事を話す。
ランスローも、既にジャミルからその辺について聞いてはいたのだろう。
だがそれでもランスローにとって、ニュータイプは幻想だというその言葉はジャミルから聞いただけではなく、実際にファーストニュータイプから聞きたいと思ったのだろう。
そして……DOMEが語ったのは、俺達に語ったのと同じ内容だった。
ニュータイプという存在は、本来はいない。
そう告げるDOMEに、ランスローは表情には出さないものの、それでもやはりショックを受けた様子を見せる。
とはいえ、X世界のニュータイプの件についてジャミルから聞いただけでは、素直に納得は出来なかった筈だ。
こうして直接DOMEから話を聞いたからこそ、ランスローも多少は話を聞けるようになったのだろう。
「ランスローの話が終わったようだな。……誰か他にDOMEに話のある者はいるか?」
そう言い、部屋の中にいる者達に視線を向けて尋ねる。
既に多くの主要メンバーが現在ここには集まっていた。
だが、集まった者達の中で俺の言葉に反応する者はいない。
サテリコンの者達……特にパーラ達以外の、初めてDOMEに来る奴は色々と気になるところもあるのだろうが、何かを口にする様子はなかった。
ただ、黙ったままティファの手の中にある光球……DOMEの意思を見ている。
「どうやら他に何か聞きたい奴はいないみたいだな。なら、俺が。……DOME、これはあくまでも可能性の話だが、お前を今のような光球ではなく、しっかりとした身体を与えられるかもしれない」
「……私に、身体を?」
DOMEにしてみれば、俺の言葉は完全に予想外だったらしい。
戸惑ったような声が聞こえてくる。
「ああ、そうだ。ルチル」
DOMEの言葉に頷き、俺はルチルの名前を呼ぶ。
ルチルも話の流れから自分が呼ばれるのは分かっていたのか、あっさりと前に出る。
そしてお前の事を話してもいいかと視線を向けると、ルチルは特に躊躇もせずに頷く。
DOMEの意識がルチルに向けられているのを感じながら、俺は言葉を続ける。
「DOMEが知ってるかどうかは分からないが、ルチルは15年前の戦争で精神崩壊をした結果、Lシステムというのに組み込まれた。そのLシステムを積み込んだ軍艦は海に沈んでいたのだが、俺達がその船に接触した事でルチルは目が覚めた。もっとも、その時は身体がLシステムに組み込まれていたから、精神だけの存在になってティファに憑依していたが」
Lシステムでどういう状況だったのかは……うん。まぁ、さすがにルチルも言われたくないだろうし、黙っておくとして。
「けど、それだと色々と大変だという事で、俺達……シャドウミラーの方で身体を作り、魔法を使ってルチルの精神をその身体に定着させた。それが今のルチルな訳だ」
そう言うと、ルチルについて知らない多くの者の視線がルチルに向けられる。
特にカリスと一緒に来た北米連邦の者達に驚きの色が濃い。
中途半端にルチルについて知っていたので、まさかそのルチルが……という風に思えたのだろう。
ちなみにルチルの身体はレモンが製造したのだが、その際にルチルの要望をそれなりに聞いたらしい。
身体のサイズが本物の……Lシステムに組み込まれた身体とは微妙に違っているとかいないとか。
そう考えていると、一瞬だけルチルの鋭い視線が俺に向けられる。
もしかして、何を考えていたのかニュータイプとしての力で読まれたとかか?
その事を不安に思いつつも、俺はその不安を無視してDOMEに声を掛ける。
「ルチルと同じように、DOMEにも身体を作ってそれにお前の精神を定着させられると思うが、どうする?」
そう尋ねると、DOMEは沈黙する。
それだけ俺の口から出た言葉は予想外だったのだろう。
DOMEは遺伝子レベルまで解析され、この基地に組み込まれた存在だ。
それでもこうして意識を保っているのは、ある意味で奇跡的だろう。
そんな中で自分が再び元の肉体……はDOMEの生前――敢えてこう表現する――がどんな姿だったのかは、全く分からない。
そうである以上、DOMEが自分の生前について覚えていなければ、DOMEの希望するような外見となってしまうだろう。
「出来るの?」
DOMEの代わりという訳ではないが、そう尋ねたのはルチル。
自分が直接体験したので、DOMEの件についても色々と思うところがあるのだろう。
「出来るかどうかとなると、恐らく出来るとしか言えないわね。ルチルの時とDOMEでは、その状態が違うもの。また、エヴァの魔法によって魂を新しい身体に定着させる必要があるけど、魔法に対する親和性や抵抗力とかもあるもの」
「なら……」
「いや、その辺にして欲しい。気持ちは嬉しいが、私はその提案に乗るつもりはない。私はもう生命として終わった存在なのだ。今はここで大人しくこの世の行く末を見て行きたい」
そう、DOMEは告げるのだった。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:2225
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1812