転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3551話

 ファーストニュータイプと呼ばれ、かつては人だったDOME。

 そのDOMEに対し、俺達シャドウミラーなら再び人の姿を与える事が出来る。

 そう提案したのだが、それに対するDOMEの言葉は断るというものだった。

 

「……一応聞いておくが、本当にそれでいいのか? 今回のチャンスを逃したら、もう二度と身体を得る事は出来なくなると思ってくれ」

 

 もし万が一にも数年後とかにやっぱり肉体が欲しいと言われても、こっちがそれを受け入れるかどうかは分からない。

 勿論、何の問題もなければ……その時に忙しくなければ、身体を作るといった事も出来るのだろうが、その時に本当にそんな事が出来るかどうかは分からないというのが正直なところだ。

 そんな訳で、次に身体が欲しいと希望してきた時にそれを受け入れられるかどうかは不可能だと、そう言っておく。

 しかし、これが最後のチャンスだと言ってもDOMEは態度を変える気はないらしい。

 

「大いなる者よ。貴方の提案は嬉しく思う。しかし、私は今の状況にある程度満足しているのも事実。最初はこのような状態になった事を酷く恨んだものの、それでもこの状態で長い間を生きてきたのだ。人の身体から今の姿になったのだが、それからまた人の身体を持つというのは……あまり好ましくない」

 

 元の身体という訳ではないが、それでも今の光球の状態から人の身体に戻れるというのに、それのどこか好ましくないのか。

 正直なところ俺にはその辺について分からない。

 ただ……まぁ、こうして見る限りでは、DOMEが自分の考えを変えるようには思えない。

 それこそここで幾ら説得しても。

 ……あるいは俺を上位存在と呼んでいる以上、俺が命令をすれば話は別かもしれない。

 だが、そこまで無理矢理に話を持っていく必要があるのかと言えば、それは微妙なところだろう。

 DOMEが本心で何を考えているのかは分からない。

 しかし、DOMEが嫌だと言ってる以上、俺が無理矢理にでもDOMEに人の身体を与えるというのは違うだろう。

 

「分かった。俺も別に無理にそうしようとは思わない。なら、この話はこれで終わりだ」

「ありがとう、大いなる者よ」

 

 そのありがとうという感謝は一体何に対する感謝なんだろうな。

 そんな風に思うも、今のこの状況でそう聞くのは、話が違うだろう。

 

「気にするな。結局お前は今のままで現状維持なんだからな」

 

 そうしてDOMEとの話が終わると、忙しいようだがすぐに月を出る事になる。

 ここは施設とかもそれなりにしっかりしてるので、今日くらい泊まっていってもいいのではないかという意見もあったのだが、ランスローやサテリコンの面々にしてみればクラウド9をそのままにしておくのは不味いと判断したのだろう。

 ザイデルの派閥の生き残りとかが、今のこの状況を使って妙な動きをしないとも限らない。

 そのようなことに対処する為に、ここは少しでも早くクラウド9に戻りたい、と。

 ランスローやサテリコンの面々にしてみれば、DOMEというファーストニュータイプとこうして会えたというのは、クラウド9を纏めていく上で大きな意味を持つ筈だった。

 実際にどのくらいの意味をもつのかと言われれば、それはちょっと分からなかったが。

 そんな訳で……

 

「ブリッジ、こっちはいつでもいいぞ。他の艦は全部集まってきたか?」

 

 DOMEの近くで、俺はブリッジに通信を送って尋ねる。

 システムXNを使った転移である以上、他の軍艦もウィル・ウィプスの側にいないと、月に置いていくことになる。

 ランスローはウィル・ウィプスに乗ってるので問題はないが、サテリコンの軍艦とかはウィル・ウィプスの側にいる必要があった。

 その確認の為の通信だったのだが……

 

『ええ、問題ないわ。全艦ウィル・ウィプスのすぐ側にやって来てるから、すぐに転移をしてちょうだい』

 

 予想外にあっさりとそうトニヤが言ってくる。

 トニヤに感慨深さとか、そういうのはないのかもしれないな。

 本当にそう思っているのかは分からないが。

 ともあれ、トニヤがそう言う以上はここで躊躇しても意味はない。

 

「分かった。なら、クラウド9に向けて転移するぞ」

 

 そう言うと通信を切り、システムXNを起動させる。

 

「システムXN、起動。転移座標入力……OK。転移フィールド生成開始」

 

 光の繭のような転移フィールドが生み出され、ニーズヘッグを中心に広がっていく。

 その転移フィールドはウィル・ウィプスを完全に覆い、それ以上に広がってウィル・ウィプスの周囲にいる他の艦をも包み込んでいく。

 

「転移フィールド生成完了。……転移」

 

 そうして十分に転移フィールドが広がったところで転移を開始する。

 これまで何度も転移しているだけに、転移が失敗するようなことはなく、次の瞬間にはクラウド9のすぐ側に転移していた。

 

「ブリッジ、転移は無事に完了したと思うんだが、どうだ?」

『問題ないわ、さすがアクセルね。こっちでも転移が無事に完了したのを確認したわ』

「そうか。じゃあ、ランスローとサテリコンをここに置いたら、次は地球に転移だな」

 

 地球、月、コロニーを一瞬で移動出来るというのは、俺が言うのもなんだけど卑怯だよな。

 ちなみにその卑怯さというか、厄介さは新連邦が一番理解していると思う。

 あるいはコロニーレーザーを俺に奪われ、更には本拠地のクラウド9のすぐ側にいきなり転移された宇宙革命軍か?

 

『あら? サテリコンの方はいいの?』

「そっちは、宇宙革命軍の方をどうにかしてからになるだろ。あるいは情報を知らせる為に人を派遣するかもしれないが」

 

 何しろ、サテリコンの上層部が纏めて俺達と一緒に行動しており、本拠地に残っているのは留守番役くらいだ。

 そうである以上、サテリコンとして動くには本拠地にいる人員はそこまで必要でもない。

 ましてや、ザイデルが死んだ今、ランスローとサテリコンが協力して宇宙革命軍を治めていく必要がある。

 ちなみにこの宇宙革命軍という名前も、そのうち変える予定になっているらしい。

 普通に考えて、宇宙革命軍という名前は攻撃的……というか、地球を刺激するような名前だし。

 これから地球と友好的な関係を作ろうとしている今、そういう名前が不味いのは間違いない。

 ブラッドマンとザイデル、それにフロスト兄弟という問題のある者達がいなくなったからこその事だよな。

 もっとも、ブラッドマンがいなくなった後で新連邦の残党であったり、ザイデルの派閥の者であったりが活動する以上、全てが完全に上手くいくといった事はないと思う。

 そういう残党が蜂起したり、何かを企んだりといった事をしてもおかしくはない。

 その辺の状況を考えると、宇宙も地球もこれから忙しくなるのは間違いなかった。

 だからといって、俺がそっちに積極的に関わるつもりはなかったが。

 ただ……戦力不足で助けて欲しい場合は、メギロートやバッタを貸し出すくらいの事はしてもいい。

 トニヤに対してそう説明すると、納得した様子を見せる。

 

『ふーん。まぁ、アクセルがそう言うのなら、それで構わないんだろうけど。じゃあ、このまま地球に戻るという事でいいのね?』

「ああ。北米連邦だったり、それ以外の勢力……それこそ新連邦にも今回の結末を知らせる必要があるし」

 

 ダリア作戦の阻止の時に俺達と一緒に来た新連邦の軍艦の艦長から、ブラッドマンが死んだというのは恐らく新連邦に知らされているだろう。

 しかし、その後の出来事……具体的にはフロスト兄弟の暗躍とか、ザイデルやフロスト兄弟を倒したとか、そういうのは知らない筈だ。

 その情報を知らせれば、新連邦の中にも動揺する者が現れるだろう。

 もっとも、宇宙革命軍との戦いを終えてすぐだから、こっちの戦力が消耗してると判断して攻撃してくる奴がいないとも限らないが。

 そうなったらそうなったで、北米連邦として対処する事になり、結果として新連邦の戦力は更にダメージを受けるだろう。

 もっとも北米連邦と新連邦の停戦というのは、あくまでも宇宙革命軍を倒すまでだ。

 そう考えれば、既に宇宙革命軍は倒されているのだから、停戦条約そのものは既に終わっているのは間違いない。

 であれば、新連邦が攻撃してくる事そのものは条約違反とかそういう訳じゃなかったりするんだよな。

 それで勝てるかどうかはまた別の話だが。

 実際、俺達シャドウミラーが協力しないで、北米連邦の戦力だけで新連邦と戦っても、恐らく北米連邦は勝利する。

 ジャミル達の戦力がそのまま残っているし、DXのツインサテライトキャノンとかもあるし。

 あ、でもDXはあくまでも俺の所有物で、現在はそれをガロードに貸しているといった形だったな。

 とはいえ、DXがなくてもGXはある。

 ジャミルはディバイダー装備で戦っているものの、サテライトキャノンにしようと思えば変更出来る。

 そして現状において、恐らく……本当に恐らくだが、X世界においてサテライトキャノンを使えるのは北米連邦だけだ。

 ……そう言えば、結局フロスト兄弟が一体どうやってサテライトキャノンを使っていたのか分からなかったな。

 恐らくDOMEに登録を抹消され、再度の登録も不可能になったのでフロスト兄弟にとってもサテライトキャノンは使い物にならないと判断して捨てたのだろうが。

 機体が残っていれば、その辺を調べてもよかったんだが。

 それを抜きにしても、ヴァサーゴとアシュタロンの改修機である以上、出来れば確保したかった。

 フロスト兄弟にしてみれば……特にシャギアにしてみれば、俺に複数ヴァサーゴを奪われている。

 自爆したのは、もしかしたらその辺も理由にあったのかもしれないな。

 これ以上俺に自分のMSを奪わせたくないといった様子で。

 ともあれ、フロスト兄弟のヴァサーゴチェストブレイクとアシュタロンハーミットクラブが入手出来なかったのは間違いない。

 北米連邦が新連邦とどういう関係になるのかは分からないが、その時の条件でヴァサーゴチェストブレイクとアシュタロンハーミットクラブの設計データとか入手出来ればいいんだが。

 

『アクセル殿、この度は色々と助かった。礼を言う』

 

 ランスローが映像モニタに表示されると、そう言って俺に頭を下げてくる。

 ランスローにしてみれば、複雑な気分なのは間違いないだろう。

 ザイデルを殺した……正確には殺したのはシャギアだったが、その状況を成立させたのは俺だったのだから。

 とはいえ、ランスローから見てもザイデルは問題のある人物だったのは間違いないだろうし、そう考えれば俺を責めたりもしない……と思う。

 

「気にするな。けど、これから大変なのはお前だぞ。サテリコンと協力して宇宙を治めていくとなると、それに反発する奴はどうしても出てくる筈だ」

『覚悟の上だ』

「……どうしても手に負えないようなら、北米連邦に……いや、アルカディアに連絡をしろ。そうすれば傭兵として戦力を派遣してやってもいい」

 

 自分でも甘いなと思わないでもない。

 だが、ランスローが倒れ、再び地球と敵対的な勢力として宇宙革命軍が行動するようなことになれば、それで大変なのはこっちの方だ。

 ……あ、でももしかしたら、この戦いの後の話でまた原作があるのか?

 X世界の原作の第1部はジャミルがニュータイプのMSパイロットとして宇宙革命軍と戦う話。これについてはコロニー落としで終わったのでハッピーエンドという訳ではなかったようだが。

 そして第2部がガロードが主人公の、現在俺達が関わっている話。

 第3部がこの戦闘が終わった後で再び宇宙革命軍が力を取り戻し、地球に攻めてくる話。

 ……ジャミル、ガロードと主人公が変わった以上、次の主人公は……ガロードとティファの子供だったりするのかもしれないな。

 まぁ、そういう風にならない為にこそ、いざとなったらランスローに戦力を貸そうと思っていたのだが。

 

『もし本当にどうしようもなくなったら、頼らせて貰おう』

 

 そう言い、ランスローからの通信が切れる。

 ランスローにしてみれば、これからの事を考えると色々と大変なのは間違いないらしい。

 そしてニーズヘッグの中で待機していると、再び通信が入ってくる。

 

『ちょ、おいアクセル。助けてくれよ!』

 

 そこに映し出されたのは、キッド。

 珍しく困った顔をしている。

 一体何があった?

 もっともキッドの様子からして、別に何か致命的な騒動があった訳ではないみたいだったが。

 

「どうした?」

『あのパーラって奴が俺達と一緒に来るって言うんだよ』

「パーラが? サテリコンの方はいいのか?」

『いいんだってよ。何でも司令官のロイザーから許可を貰ったって言ってたぜ?』

 

 なるほど。多分だが、これから宇宙では色々と面倒な事になる。

 そんな面倒に、パーラを巻き込まない為だろう。

 パーラはサテリコンの中でも最年少で、それだけに大事に思われている。

 これからの面倒に巻き込まない為に……と考えれば、そうおかしな話ではない。

 あるいはそういうのを抜きにして、ただ純粋にパーラに地球を見せてやりたいのかもしれないが。

 

「向こうが問題ないなら、こっちは構わないと思うぞ」

 

 そう言うと、キッドは絶望の表情を浮かべる。

 何でキッドはパーラをそんなに苦手にしてるんだろうな?




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2225
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1812
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