転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3552話

 転移が終了すると、ウィル・ウィプス、シロガネ、トライロバイト級、フリーデンⅡの姿はアルカディアの上空にあった。

 当然だが、アルカディアではいきなり上空に俺達が姿を現したので、騒動になっているだろう。

 もしくは今まで何度か転移先をアルカディアの上空に設定したので、もう慣れている者が多かったりするのか?

 その辺については正確には分からないが、それでもウィル・ウィプスからの映像を見ると上を見て必死に指さして騒いでいる者達がいる。

 とにかく、地球に戻ってきたのは間違いない。

 

『うわぁ……相変わらずとんでもないわね』

 

 ブリッジのトニヤからの通信に、俺は何を今更といった視線を向ける。

 実際問題、トニヤはこれまで何度も転移を経験している。

 システムXNだけではなく、影のゲートを使った転移も考えると、このX世界においてトニヤ以上の転移を経験した者は限りなく少ないだろう。

 ……もっとも、転移をしたことがある者そのものがかなり少ないのだが。

 

「それより、これからどうするんだ? 宇宙革命軍の方はランスローやサテリコンに任せておけばいいとして、新連邦はまだどうなったか正確には分からないんだろう?」

『そちらについては、こちらで調べさせて貰おう』

 

 トニヤに代わってジャミルが映像モニタに姿を現し、そう言ってくる。

 どうやらジャミルはブリッジにいたらしい。

 ウィル・ウィプスにおいて、ジャミルは副艦長的な役割を任されている。

 また、これからの北米連邦について相談をするのなら、サラが一緒にいるのは必須だろう。

 何だかんだと、サラはそういうのに向いてるだろうし。

 もっとも本人がそれを喜んでいるかどうかは……いや、喜んでるか。

 そのお陰でジャミルと一緒にいられるんだろうし。

 

「そうか、分かった。とはいえ、新連邦も今は恐らく内乱状態だろうし、一致団結してこっちと敵対するような事はないだろうけど」

『だろうな。だが、それでも万が一という事はある。……もっとも、私は出来るだけ早く新連邦を何とかして、シャドウミラーに支払う代金を用意する必要があるのだが』

「……千鶴は怒らせると怖いしな」

 

 ジャミルと交渉した千鶴の名前を出すと、ジャミルは頷く。

 どうやら千鶴との交渉、あるいはその後で何か千鶴を怒らせるような事をしてしまったらしい。

 もしかしたら年齢について聞いたのか……いや、それを言うのならX世界の者達はそもそも外見と年齢が合っていない。

 そんなジャミルが千鶴に年齢について言うかとなると、ちょっと微妙だろう。

 なら、何で千鶴を怒らせたのか。

 少し気になるが、ここで俺がそれを無理に聞く必要はない。

 巻き添えはごめんだし。

 そんな訳で、話題を少しだけ変える。

 

「千鶴との交渉で決まった報酬の件だが、どうにかして新連邦からヴァサーゴチェストブレイクとアシュタロンハーミットクラブの設計データを手に入れてくれれば、それで報酬は大分割引になるぞ。……というか、俺の方でそうやって手を回す」

 

 そもそも現在のX世界で報酬になるような物はそう多くはない。

 貴金属や資源の類があるが、この世界特有の物でなければキブツで作れるし。

 寧ろ宝石とかを少し貰うくらいなら、キブツに使えるMSや戦艦の残骸、もしくはスペースデブリや小惑星といった物を貰った方がいいくらいだ。

 だが、ぶっちゃけデブリとかそういうのはUC世界からでも十分に入手出来ている。

 他にもマブラヴ世界の火星にあるBETAのハイヴを襲撃しては死体を密封されたコンテナに詰め込み、それをそのままキブツに入れるとか。

 そんな訳で、欲しいとすればやっぱり未知のMSの設計データだ。

 実物があれば、それが一番いいのは間違いないのだが、その実物は自爆してしまったしな。

 

『ふむ、上手い具合に入手出来るかどうかは分からんが、可能なら入手しよう。私としても、シャドウミラーを傭兵として雇う事が出来たのは大きな意味を持つが、その報酬を安く出来るのならそれに越した事はない』

 

 そう告げるジャミルだったが、この世界に原作がある以上、恐らく……本当に恐らくの話だが、シャドウミラーを傭兵として雇わなくても無事に新連邦と宇宙革命軍は倒されていただろう。

 もっともシャドウミラーという戦力がいなかった以上、ジャミル達にも被害が出た可能性はあったが。

 

「喜んでくれたようで何よりだ。この先の件についても……そうだな。不味いと思ったら連絡をくれれば、こっちもまた傭兵として雇われてもいい」

『報酬の支払いが怖いな』

 

 冗談めかしてそう言うジャミル。

 実際、今回の一件での支払いについては頭の痛い問題になるだろうから、迂闊に俺達から戦力を借りるというのがどういう意味を持つのかは明らかだろう。

 

「まぁ、その辺については諦めてくれ」

 

 そんな風に暫くの間、ジャミルと会話を交わすのだった。

 

 

 

 

 

「じゃあ、アクセル。ウィル・ウィプスとかについてはお願いね」

 

 俺達が地球に戻ってきて数時間……ガロードに貸していたDXの引き渡しや、エアマスターバースト、レオパルドデストロイの設計データの引き渡しを始めとした諸々の行動を終えたところで、レモン達はホワイトスターに戻る事になった。

 元々はジャミルに傭兵として雇われてX世界に来たのだから、それは仕方ないのかもしれないが。

 これで、あるいはこのX世界がそれなりに発達しており、観光名所とかがあれば、それを見たいと思う者もいたかもしれない。

 しかし、残念ながらそのような場所はなく、下手に見学をしても騒動を起こすだけになってしまう。

 実際、シャドウミラーの実働班には血の気の多い者がそれなりに多いという事もあり、X世界のバルチャーとかも血の気の多い者もいるので、相性が悪い。

 ……ましてや、シャドウミラーの実働班は生身でも十分以上の強さを持つ。

 このX世界のバルチャーが生身で戦って、勝利出来る未来は全く思い浮かばない。

 だとすれば、一方的にアウルや五飛、ムラタ、イザークといった血の気の多い相手に負けて手下になっていてもおかしくはない。

 まぁ、手下になればある意味でシャドウミラーの庇護を受ける事になるので、そういう意味では手下になった方が幸福なのかもしれないが。

 ともあれ、そういう風になるのはどうかと思うので、さっさと帰るというのは悪い話ではない。

 軍艦とかは全て俺の空間倉庫に収納されているし、量産型Wやコバッタのうちある程度はアルカディアで働いたり、北米連邦で希望する勢力に派遣する事になっている。

 実際、量産型Wやコバッタが1人、1機いるだけで作業とかはかなり楽になる。

 また量産型Wは生身でも結構な戦闘力があるので、盗賊とかが襲ってきても対処出来る。

 MSを持つ盗賊のバルチャーが相手の場合は、さすがに対処するのは難しいが。

 そういう意味では、メギロートやバッタ、イルメヤとかを用意しておいた方がいいのかもしれない。

 もっとも、現在の北米連邦はかなり治安がいい。

 MSを持つ盗賊のバルチャーは、ロッソ率いる元バルチャー達によって壊滅させられている。

 ただ、北米の中には未だに北米連邦に加入しない勢力もいる。

 それは別に問題ない。

 新連邦じゃないし、自分達の勢力に所属しないからといって侵略しようとかは思わない。

 思わないが……それはあくまでもこっちの考えだ。

 北米連邦に所属していない勢力の中には、こっちが気にくわないという理由で攻撃をしてきたりする連中もいる。

 そういう意味では、こっちも色々とやりにくいのは間違いないんだよな。

 だからといって、こっちが何も反撃せず一方的に攻撃される訳にもいかないし。

 そんな訳で、北米の中には抵抗勢力とでも呼ぶべき者達がいる。

 そんな相手の中には、北米連邦に所属している者達を攻撃してきたりもする以上、相応の対処をする必要があった。

 

「私達はどうすればいい? X世界の件が終わったし、UC世界に戻った方がいいのかしら?」

 

 ゲートを使ってホワイトスターに戻ったレモン達。

 そんな中で残って俺にそう聞いてきたのは、クリスだった。

 

「X世界の騒動もようやく終わったんだし、少しくらいは休んでいってもいいんじゃないか? その……ルリやラピスとも顔合わせはしておいた方がいいだろうし」

 

 以前シーマ達がホワイトスターでレモン達と会った時、ルリやラピスはいなかった筈だ。

 なら、俺の恋人となった以上は顔合わせをしておいた方がいい。

 ルリやラピスは一応俺の養子という事になってるし。

 そう言うと、クリスは納得する。

 ただし、他の面々は微妙な表情だ。

 子供はあまり得意ではないという事か。

 もっとも、ラピスはともかくルリはもうそれなりに成長しており、子供という表現は似合わないのかもしれないが。

 ……代わりに思春期になって、色々とやりにくくなってるけど。

 そのうち、『お義父さんの服と一緒に洗わないで』とか言われそうな気がする。

 そうなったら……うん、まぁ、俺が普通の親じゃないのは明らかだし。

 何しろ現時点において俺の恋人は10人以上いる。

 つまり、ルリやラピスの母親代わりもそれだけの人数がいるという事になる。

 一般的な常識で考えると、ルリの家庭環境って特殊なんだよな。

 いや、特殊すぎるといった表現の方が正しいと思う。

 そんな訳で、もしこれからも俺の恋人が増えるとしたら、ルリやラピスと上手くやっていけるのかというのが、基準の1つになったりするかもしれない。

 その辺がどうなるのかは、それこそ後々判明するだろうが。

 

「分かったわ。じゃあ、行きましょうか。……シーマ達もそれでいいわよね?」

「そうだね。私達は別にアクセルと一緒に暮らす訳じゃないけど、アクセルの家に泊まったりはするんだ。その時になって初めて顔合わせをするのもどうかと思うし」

 

 シーマがそう言うと、他の面々もクリスの意見に反対する様子はない。

 モニクやクスコって、見るからに子供が苦手そうではあるが。

 あ、いや、クスコはそうでもないのか?

 フラナガン機関にいた時、マリオンとかと協力して子供達のお守りをしていたらしいし。

 フラナガン機関は何故か子供達が多かったから、自然とそういう形になったのだろう。

 何で子供達が多かったのか……普通に考えれば、子供の方が調達しやすかったからというのが大きいのだろう。

 戦災孤児とか、1年戦争の最中は多かっただろうし。

 それに大人なら相応に頭が回るから、フラナガン機関に誘われても怪しいと思った筈だ。

 ……世の中には、それこそ子供のままで大人になった奴もいるので、そういう奴ならフラナガン機関にあっさりと騙されていた可能性は否定出来ないが。

 ともあれ、そういう訳でクスコは子供の扱いは決して苦手という訳ではない。

 

「じゃあ、行くか。……後は基本的にX世界の住人に任せておけば問題はないだろうし」

「けど、ジャミルから援軍要請があったら、それに応えるんだろう?」

 

 からかうように言ってくるシーマだったが、実際にジャミルが危険なら助けに入るのは間違いない。

 ジャミルを友人として気に入っているのもあるが、それ以上に折角北米連邦という、シャドウミラーにとって友好的な勢力を作ったのだ。

 もし北米連邦がなければ、シャドウミラーが取引をする相手は新連邦か宇宙革命軍になっていた。……あ、サテリコンって可能性もあったか?

 ともあれ、新連邦も宇宙革命軍もかなり問題のある組織だった以上、シャドウミラーとして接触する相手としては相応しくない。

 もし接触する場合は、それこそブラッドマンやザイデルを倒して、こっちで都合のいい人物を組織のトップにする必要があったと思う。

 だからこそ、ジャミルにはしっかりとして貰いたい。

 ……現時点において、新連邦は半ば内乱状態だし、宇宙革命軍は立て直しの真っ最中だ。

 そういう意味でも、ここでジャミルに躓いて貰う訳にはいかないのだから。

 

「そうなるな。ジャミルは俺達にとって有益な存在だし」

 

 北米連邦の代表にジャミルが就いたのは、ある意味でこのX世界に来て一番の成果であったと言ってもいい。

 もっとも、その為にジャミルを説得したようなものではあるのだが。

 ジャミルが俺の説得によって心を動かしたのか、もしくはそれ以外の理由で北米連邦の代表になったのか、その辺りは正直分からない。

 分からないが、それでも多分それで間違いないだろうとは思えた。

 

「何だい、あっさりとそう言うとは思わなかったよ。全く。……まぁ、それでこそアクセルなんだろうけど」

「それは褒められていると思ってもいいのか? それとも呆れているのか?」

「さて、どちらだろうね。……とにかく、私達もホワイトスターに行くんだろう? いつまでもここでこうしている訳にはいかないんじゃないかい?」

 

 何かを誤魔化すかのようなシーマの言葉だったが、実際にいつまでもこうしてここにいるのはどうかと思わないでもない。

 であれば、ここは素直にシーマの言葉を聞いておいた方がいいだろう。

 そう判断すると、俺は新たに出来た恋人達と共にホワイトスターに帰るのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2225
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1812
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