転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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お気に入り7000人突破記念の番外編です。
今回はナンバーズさんのリクエストである、原作主人公達の近況を書かせて貰いました。


番外編131話 原作主人公達の近況

『ガンダムSEED』

 

 朝、キラが目を覚ますと隣には愛しい女……フレイが眠っている。

 時々ここにはラクスが来る事もあるが、ベッドの広さは3人で眠っても問題はない。

 以前はアパートに住んでいたキラだったが、現在は一軒家……それも豪邸と呼ぶのは少し大袈裟なのでは? と思うくらいの大きさの家に住んでいた。

 オーブは島国だけに土地は貴重だ。

 それこそアスハ家のように国を代表する氏族ならまだしも、それ以外の者達はそう簡単に広大な土地を持つことは出来ない。

 そんな中で何故キラがかなり広い一軒家を建てられるような土地を手に入れられたのか……それは単純に、キラの能力によるものだ。

 現在のキラはオーブの国営企業であるモルゲンレーテの中でもかなり高い地位にいる。

 今のSEED世界は基本的にオーブが世界の主導権を握っている。

 しかし……いや、だからこそキラはモルゲンレーテで新型のMSの開発であったり、現行のMSの改修プランだったり、時にはテストパイロットまで行っていた。

 

「んん……キラ? どうしたの?」

「何でもないよ、おはようフレイ。フレイの今日の仕事は?」

「んー……大西洋連邦の人と交渉がある……」

「そうなの? じゃあ、ほら。そろそろ起きないと、まだ時間に余裕はあるけど、二度寝するだけの時間はないよ」

「おはようのキスは……?」

「え? ……全く、昨日散々したのに……」

 

 そう言いつつも、キラはフレイにキスをする。

 

(そろそろ、ホワイトスターに本当に引っ越すのを考えた方がいいかもしれないね。向こうは重婚も問題ないようだし)

 

 フレイとキスをしならが、キラはもう1人の愛しい女の事を考えながらそんな風に将来の予定を薄らとだが立てるのだった。

 

 

 

 

 

『コードギアス』

 

「ぬああああっ! 扇の奴は何故こんな決済を通した!」

「ほら、ルルーシュ落ち着いて。ね? 玉城さん……玉城には私からお仕置きしておくから」

 

 扇が通してきた書類を見たゼロ……ルルーシュは理解出来ないといったように叫ぶ。

 それをなだめるのは、カレン。

 本来ならカレンも書類仕事より身体を動かす方が得意なのだが、今の合衆国日本ではそのようなことをしていられる状況ではない。

 現在ギアス世界の主導権を握っているのは、陽光という国だ。

 シャドウミラーと親しい関係にあるこの国は、星刻という傑物やギルフォードといった腕利きのKMF乗りがいて、それ以外にも中華連邦を食らう形で建国された陽光には、大宦官達によって冤罪を着せられたり、追放されたりした有能な者達が次々と集まってきており、その能力に合った地位についている。

 合衆国日本は、そんな陽光に対抗出来る数少ない国として知られている。

 もっとも、それはあくまでも対抗出来るかもしれないというだけなのだが。

 ゼロが国を率いる事になり、国の内政はエリア11だった時に比べると劇的に上昇している。

 軍事力も、カレンや黒の騎士団に所属していたものの生き残りが柱となってその能力はかなり高い。

 

(それにしても……アクセル・アルマーか。実はちょっと好みなのよね)

 

 ルルーシュの世話をしつつ、カレンはそんな風に思うのだった。

 

 

 

 

 

『マクロスF』

 

「おい、ランカ。大丈夫か!?」

「う、うん。ありがとうアルト君。でも、アルト君が怪我を……」

 

 ランカは自分を守るように立つ恋人の腕を見る。

 そこには、服が切れ、皮膚が切れ、そうして血が流れていた。

 誰がそれをやったのかは、考えるまでもない。

 最近マクロス世界においてはシェリルの後継者と呼ばれる事も多くなった超時空シンデレラ、ランカ。

 そんなランカに対して熱狂的な愛情を注ぐ者は多いのだが、全員が全員まともな人物という訳でもなく……中にはストーカーと化す者もいる。

 最近何度となく妙なメールが届いたり、不審な贈り物があったりと、不安に思ったランカが恋人のアルトに頼ったのだ。

 歌手として色々なマクロス船団に行く事が多いランカだったが、それだけに身の安全には気を付ける必要があるのは当然だった。

 

「お前……お前ぇっ! 僕とランカたんの邪魔をするなぁっ! ランカたんは僕と一緒に永遠の世界に行くんだ!」

 

 アルトの腕を切ったナイフを手にし、男は邪魔者を排除しようと突っ込んでいく。

 そのナイフは激しく振動をしており、それによって鉄くらいなら簡単に切断出来るという特殊部隊が使うような武器なのだが、アルトは目の前の男がどうやってそのような武器を入手したのかは分からない。

 分からないが、ナイフを構えて突っ込むその動きは、とてもではないが訓練をした者には思えない。

 

「ランカは俺の女だ! お前如きに殺されてたまるかぁっ!」

 

 男の一撃を回避し、殴り飛ばすアルト。

 

「アルト君……」

 

 すぐ後ろでは、ランカが自分を守り、何より自分を俺の女と言い切ったアルトに目を奪われていた。

 そして遠くからは所用で離れていたマネージャーのエルモが走ってくるが……結果として、この時近くに雑誌の記者がいて、俺の女発言は数日後にマクロス世界中を騒がせることになるのだった。

 

 

 

 

 

『マブラヴ』

 

「武ちゃん、ほらこっちこっち! 向こうの方でくれーぷ? とかいう美味しいお菓子を配ってるんだって。早く行こう」

「ちょっ、おい純夏! 待てって、引っ張るな! お前普段はどんくさいのに、何でこういう時だけそんなに力が強いんだよ!」

「女の子は甘いものが大好きなの! ほら行くよ!」

「あー、もう。分かった。分かったからちょっと待てって!」

 

 叫びながらも、白銀武は幼馴染みの鑑純夏と共に駆けていく。

 少し前までは、いつBETAに殺されるかと心配をする日々だったのが、今はもう違う。

 BETAは憎むべき敵だが、今となってはシャドウミラーとの間で取引をする為の資源となっている。

 そんなシャドウミラーの部隊が、現在武達の向かっている場所で大規模な炊き出しを行っていた。

 その名物は、何と言ってもクレープ。

 武や純夏は食べた事がなかったが、純夏が聞いてきた情報によると凄く美味しいらしい。

 そうして純夏は武を引っ張り、こうしてやってきたのだが……

 

「うわ、凄い行列だな」

 

 目的の場所に到着すると、そこには既に結構な行列が出来ていた。

 当然だろう。以前と比べて食料は合成食がかなり少なくなってきたが、それでもやはり数日に1度くらいは合成食を食べる必要がある。

 もっとも、その合成食も以前と比べると大分味が上がったので、それなりに食べられるようになったのだが。

 それも、この世界と取引をしている他の世界があるからだと、武も聞いている。

 正確には全てを理解してる訳ではなかったが、それでも自分達の為に善意から行動している者達がいるというのは理解していた。

 ともあれ、そんな状況で甘いデザートを無料で食べられるのだ。

 それに人が集まるなという方が無理だった。

 

「ほら、武ちゃん。早く並ばないと全部食べられちゃうよ!」

「あ、純夏。ちょっと待てよ!」

 

 武は純夏と共に行列に並ぶ。

 そうして行列は次第に進んでいく。

 クレープという食べ物が最初は分からなかった武だったが、行列の先頭でクレープを受け取った者達が側を通った時に、甘い香りが漂ってきて、それに意識が向けられる。

 そうして順番が進んで行き……

 

「どれにする? お勧めはこの麻帆良スペシャルだぜ」

 

 店員に言われた武は、どうしようかと迷い……

 

「あ、私はこっちのチョコバナナというのをお願いします。武ちゃんにはその麻帆良スペシャルを」

 

 そうして迷った瞬間に、純夏が武の分も決めてしまう。

 

「ちょっ、おい純夏!?」

「はい。麻帆良スペシャル1、チョコバナナ1!」

「え? 何で!?」

 

 自分の分を勝手に注文されたことに思わず叫ぶ武だったが、まさかそれがそのまま通るとは思わなかったのだろう。

 こちらもまた思わず叫ぶが、時は既に遅く……

 クレープが素早く完成して出される。

 

「ありがとうございます。ほら、武ちゃん。行きましょう」

「えー……」

 

 受け取ったクレープを手にそう言う純夏に連れられ、その場から離れる。

 そうしてある程度離れたところで、純夏は我慢出来ないとチョコバナナクレープを食べ……

 

「うーん、美味しい……」

 

 心の底から幸せそうな表情を浮かべる純夏。

 それを見た武も、思わず喉を鳴らして自分の持っていたクレープを一口食べるが……

 

「苦っ! 何だこれ、苦っ!? え? ちょっと待ってくれよ。これが本当にクレープって料理なのか!?」

 

 美味いという純夏の言葉を信じて自分の麻帆良スペシャルを食べた武は、周囲に聞こえるような大声で叫ぶ。

 ……武は知らなかった。

 麻帆良スペシャルというのは、実際にはゴーヤクレープだという事を。

 そしてシャドウミラーを率いるアクセルですら、ゴーヤクレープが様々な世界に進出している事に頭を悩ませている事を。

 そのゴーヤクレープがマブラヴ世界にも進出してきたのだ。

 とある並行世界では人類の救世主と呼ばれる事もある武だったが、もしかしたらこの世界ではゴーヤクレープと戦う男になるのかもしれない。

 

 

 

 

 

『機動戦艦ナデシコ』

 

「ほら、アキト。そろそろ起きてってば。もうそろそろ屋台の準備をするんでしょ?」

「うーん……ユリカ、もう少し……」

「もう、しょうがないわねアキトは。じゃあ、私が代わりに材料を……」

「起きたぁっ! 起きた起きた起きた! 起きたから妙な行動はするな!」

 

 ユリカの言葉を聞いたアキトは、半ば反射的に起き上がって叫ぶ。

 士官学校を優秀な成績で卒業し、ネルガルの有する機動戦艦ナデシコの艦長として木連との戦いを潜り抜けてきた才色兼備のユリカではあったが、その料理の腕は壊滅的だ。

 アキトはナデシコにいた時に食べたユリカの料理については忘れていない。

 今はこうしてアキトと一緒に暮らして屋台を時々手伝うようになってはいるものの、それでもアキトはユリカには一切料理を任せていない。

 テンカワ特製ラーメンを作る時も、何度ユリカの料理の腕に困らされた事か。

 とはいえ、その時の騒動でテンカワ特製ラーメンの秘伝のスープが完成したのだから、完全に責めるような事は出来なかったのだが。

 

「むー。アキトったら私の料理の腕を信じてないの?」

「なら、米を洗うのに洗剤を使うのは止めような」

 

 以前どうしてもということでユリカに食事の用意を任せた事があったのだが、その時に見た光景をアキトは忘れられない。

 この女には自分がいないと駄目だと、そう思った原因でもあったが。

 

「そう言えば、リョーコちゃんが来るのって今日だっけ?」

 

 そう尋ねるアキトに、ユリカは不満そうな表情を浮かべる。

 自分がアキトの恋人だという自覚があるのだが、リョーコはそれでもアキトに対するアプローチを止める様子がない。

 また、アキトはそんなリョーコの考えに気が付いておらず、普通に友人として遊びに来るのだと思っているのだ。

 リョーコが重婚可能なホワイトスターに移住する方法を考えているのを知らずに……

 

 

 

 

 

『機動戦士ガンダム』

 

 1年戦争が終わって少し経過した中……アムロはシャイアン基地という基地で仕事をしていた。

 ただし、本来の歴史上以上の監視をされて。

 連邦軍にしてみれば、本来の歴史以上にニュータイプという存在に敏感になっているのが大きい。

 何しろ1年戦争中に建国されたルナ・ジオンを率いるのは、ジオン・ズム・ダイクンの娘、アルテイシア・ソム・ダイクンなのだから。

 これで、実はアルテイシアがダイクンの娘というだけなら、今のような状況にはなっていなかっただろう。

 だが、アルテイシアはその後ろ盾となっているシャドウミラーを率いるアクセル曰く『UC世界最高のニュータイプ』となっている。

 実際に連邦政府や連邦軍の者達が何人かアルテイシアと会った事があるが、その時にニュータイプ能力によって考えを見抜かれ、それが連邦にとって大きな失点となったりもしている。

 その為、連邦政府や連邦軍はニュータイプを危険視し、アルテイシアと同じ……そしてアルテイシア程ではないにしろ強力なニュータイプであるアムロの監視は、本来の歴史上よりも厳しくなった。

 それが、アムロに強いストレスを与えている。

 

「どうした、今のような攻撃はジオンのパイロットなら普通に回避するぞ!」

 

 シミュレータから降りたアムロは、教え子達に向かって叱責する。

 その叱責の中には、アムロが1年戦争で戦ってきたMSパイロットなら普通に回避をするという思いがあったのも事実だが、ストレス解消の点が強いのも事実。

 ここでアムロの生徒となっているのは、1年戦争終結直後に士官学校を卒業した者達で、実戦経験はない。

 成績……特にMS操縦の成績がトップクラスの者達が集められているのは間違いないが、それでも1年戦争でジオンを代表するエースパイロット、赤い彗星のシャアと戦い続けてきたアムロにしてみれば、甘いところばかりだった。

 教え子達もアムロの厳しさは理解しているものの、その操縦技術は尊敬しており、現在は奇跡的にアムロとの関係は破綻せずに続いているのだった。

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