「ここが、アクセルの家……」
エアカーから降りたシーマが、俺の家を見てそう呟く。
別にそこまで驚くような事でもないと思うんだが。
ホワイトスターにある俺の家はそれなりの大きさだ。
何しろ10人以上で住んでいるのだから、普通の家で間に合う訳がない。
だが、それはあくまでも普通よりも広い家であるというだけで、豪邸といった訳ではない。
俺の家を見て驚いたシーマだが、シーマもUC世界においてはルナ・ジオンの象徴とも呼べる人物で、能力や地位も高いだけに結構な給料を貰っている筈だ。
一般的な認識だと、世界に名だたる大企業の社長……とまではいかないが、専務とかその辺くらいの給料は貰っている筈だ。
シーマという存在は、ルナ・ジオンにとってそれだけ大きい。
それだけに、もしシーマが本気になれば俺の家よりも豪勢な、それこそ豪邸と呼ぶに相応しい家を購入するのも難しくはないだろう。
「別にそこまで驚くような事か? というか、以前来たんだから何で驚いてるのか疑問なんだが」
X世界で活動していた時、休日にホワイトスターに戻ってきた事かある。
その時、シーマ達はレモン達と顔合わせをする為に、この家にやって来た筈だ。
なのに、何故今こうして驚いているのか……それが疑問でしかない。
「あのねぇ、アクセル。私達の気持ちも理解して貰えるかしら? 私達は正式にアクセルの恋人になって、その恋人の家に来たのよ? 以前来た時と比べて家から受ける印象が変わったりするのもおかしくないと思うけど」
そう言うクリスの言葉に、そういものか? と疑問に思う。
疑問には思うが、クリス達に向かってそういう事を聞くのは俺にとって致命的な事になってもおかしくはないので、黙っておく。
そのまま数分が経過したところで、改めて家に見入っている面々に尋ねる。
「さて、そろそろいいか? 元々シーマ達はこの家を見に来た訳じゃなくて、ルリとラピスとの顔合わせをする為に来たんだろう? なら、いつまでもこのままって訳にはいかない筈だ」
「……そうだね。アクセルの子供と顔を会わせる為に来たんだった。それにしても今更だけど、アクセルの子供か。そうなると、私達も母親代わりになるんだろうね」
「ちょっとシーマ。そこはせめて姉にしてくれない?」
母親というシーマの言葉に、モニクがそう突っ込む。
まぁ、ラピスはともかくルリとはそう年齢が離れてないしな。
そんな年齢の子持ちになるのはどうかと、モニクにしてみればそう思えたのだろう。
とはいえ、それを言うのなら俺もそうなんだが。
それこそ俺の場合は外見年齢を10歳くらいにまで出来るのだから、そうなると俺はルリよりも年下の父親という事になってしまう。
矛盾してはいるが、養子だと考えればそんなにおかしくもないのか?
「じゃあ、入るぞ」
年下の父親という矛盾した考えを追い払うように、俺は家の扉を開けるのだった。
「ようこそ、と。改めてそう言うべきかしら?」
リビングに入ってきた俺達に、レモンが代表してそう言う。
そう言えば、シーマ達はマリューやミナトはともかく、レモンとかはあまり面識がないんだよな。
一応X世界ではシロガネと一緒に行動していたものの、それでもウィル・ウィプスとは別の艦だったし。
そういう意味では、シーマ達がレモン達とこうして直接会うのは久しぶりになるのかもしれない。
実際には宇宙革命軍との戦いとかの時に通信を使って話していた可能性もあったが。
とはいえ、ホワイトスターに残った面々……具体的には政治班の面々やシェリルのような者達とは以前ホワイトスターで会って以来だが。
それに今日は生憎とペルソナ世界で用事があるらしく、ゆかりと美鶴の姿はない。
「そうだね。これからは私達もアクセルの恋人だ。よろしく頼むよ。……もっとも、私達は基本的にルナ・ジオンで生活する。残念ながらこの家で寝泊まりは出来ないけどね」
「別にそれくらいなら問題ないわよ。アクセルの恋人には、ゆかりと美鶴という2人がいるけど、その2人も現在は私達と一緒に暮らさないで、自分の世界で暮らしているわ。もっとも、美鶴はシャドウワーカーの運営があるので仕方がないのかもしれないけど、ゆかりは大学を卒業したらこっちに引っ越してくるでしょうね」
レモンのその言葉は、俺にとっても納得出来るものだった。
ゆかりは本来ならホワイトスターから大学に通うという選択肢もあったのだが、そうなると色々と面倒が多いし、何より大学までの距離を考えると近くにアパートなりマンションなりを借りた方がいい。
俺がいる時なら、影のゲートとかを使って運んでもいいんだが。
まさかメギロートとかに乗せて空を飛んで移動する訳にはいかないし。
……いや、桐条グループの試作品とか言えば大丈夫だったりしないか?
無理か。
アイギスのような特殊なロボットはあるにしろ、メギロートとかを表に出すのはちょっと問題がある。
それならいっそ、技術班が作ったバイクとかでも使わせた方がいいだろう。
技術班の作ったバイクなら、こっそりと空を飛んだりといった事が出来てもおかしくはないし。
そんな風に考えている間にも、自然とレモンを始めとした他の恋人達とシーマ達の交流は進んでいた。
「どうやら上手くいったみたいね」
マリューが俺に向かってそう話し掛けてくる。
その隣にはミナトがいて、嬉しそうな表情を浮かべていた。
マリューはウィル・ウィプスで艦長を、ミナトは操舵士をしており、他の面々よりもシーマ達と顔を合わせる機会が多かった。
その為、他の面々よりもシーマ達とは親しい。……シーマ達と一緒に熱い夜をすごしたこともあるしな。
だからこそ、今は自分達が前に出るよりも、シーマ達に任せておけばいいと思ったのだろう。
実際その判断はそう間違っておらず、シーマ達とレモン達の間では上手い具合に話が進んでいる。
「そうだな。もっとも、別に今日初めて顔合わせをする訳じゃないんだ。これで失敗するとは思ってなかったよ」
「でしょうね。……それより、スパに行ってきたって聞いたけど、どうだった? 私やミナトはまだ行ってないのよ」
「そうそう、ちょっと行きたいと思っていたけど……X世界の件があったしね。アクセルがシーマ達と先に行ったというのを知った時は羨ましかったわ」
そう言えばマリューとミナトもずっと俺達と一緒に行動していたんだから、そんな風に思ってもおかしくはないか。
「後で行ってみるといい。施設は広かったし、その割に客もそんなに多くなかったから、ゆっくりと出来ると思うぞ」
「ホワイトスターにある施設だものね。……まぁ、その件はともかく、ウィル・ウィプスは出来るだけ早いうちに魔法球の中に持っていってね。技術班がデータ取りをしたいと待ってるでしょうし」
「ん? ああ、そうか。そうだな。分かった、その辺については問題ない」
ウィル・ウィプスはダンバイン世界で奪取したが、壊れている場所を修理し、それ以外にも色々と改修している。
一番大きい改修は、やっぱり格納庫に出撃の時に使うカタパルトを設置した事か。
それ以外にも、細かい場所には多数の改修が行われており……技術班にしてみれば、その改修によってウィル・ウィプスにどういう影響を与えたのかといったことを確認したいのだろう。
「ルリとラピスにシーマ達を引き合わせたら、ちょっと魔法球に顔を出してくるよ」
「そうしなさい。こういうのはあまりアクセルが出しゃばったりしない方が、結局は上手くいくんだから」
マリューに代わってミナトがそう言ってくるが、それが事実なのかどうかは生憎と俺には分からない。
もっとも、何らかの確証がある訳じゃないが、何となく……本当に何となくだけど、シーマ達とルリ、ラピスの相性はそんなに悪くないような気がするんだよな。
これはあくまでも予想――もしくは願望――だから、実際に会ってみないと何とも言えないのだが。
「そういうものか」
「ミナトが言う通り、そういうものよ。……あ、それとコロニーレーザーだけど、UC世界の月の軌道上に置いて調査とか改修とかするという事でいいのよね?」
「そうなると思う。コロニーレーザーは連邦軍に対してかなりの抑止力になるだろうし」
「寧ろタカ派を刺激するような事にならないといいけど」
「今更だと思うけどな」
現状において、UC世界の月の周辺にはジェネシス、バルジ、リーブラ、ニヴルヘイムが設置されており、地球の近くにはペズンがある。
タカ派にしてみれば、そのように様々な戦力……それも戦略級と呼ぶに相応しい戦力が多数配置されている時点で、月に対して不快感を抱くなという方が無理だろう。
今更そこにコロニーレーザーがあっても……いや、けどコロニーレーザーというのはちょっと不味いか?
1年戦争において、連邦軍はレビルをソーラ・レイで殺されている。
レビルの旗艦やその周辺に存在した艦隊を消滅させられるといった経験がある。
ソーラ・レイとコロニーレーザーは名称こそ違うものの、実際には似た兵器だ。
寧ろソーラ・レイの発展型がコロニーレーザーであると言ってもいい。
そうなると、やはりタカ派が派手に反応するという可能性は否定しきれなかった。
「とはいえ、何かあったら……うん? 帰ってきたみたいだな」
何かあったら即座に対処する。
そう言おうとしたものの、家の扉が開く音を聞き取り、そう呟く。
俺の言葉が聞こえたのだろう。
シーマ達は少しだけ緊張した様子で俺の方に集まってきた。
緊張が少しだけというのは、レモン達と話をして多少なりとも緊張が解けたおかげだろう。
そういう意味では、レモン達に感謝だな。
2つの足音が聞こえ、やがて扉が開く。
するとそこには、ルリとラピスの姿があった。
「あ……おかえりなさい」
「父、おかえり」
ルリとラピスがそれぞれ俺を見て、少し驚いた様子でそう言ってくる。
いや、ルリはともかくラピスはそこまで驚きを表情に出していないが。
「ああ、ただいま。少し遅くなったが、X世界の件も基本的には終わったから戻ってきたぞ。次の世界に行くのは少し先だから、多少はゆっくり出来ると思う」
そう言うものの、実際にはさっきまで話していたコロニーレーザーをUC世界の月の周辺に設置したり、ゆかりと美鶴の2人と温泉旅行に行ったりといった事があるので、ホワイトスターでそこまでゆっくりは出来なかったりするんだが。
それでもX世界にいた時と比べると自由な時間が増えるのは間違いない。
「そうですか。分かりました」
「父は一緒」
ルリとラピスはそれぞれそう答える。
双方共に表情にあまり変化はないので、その正確な気持ちは分からない。
だが、こうしているのを見ると、恐らく……本当に恐らくだが、喜んでいるように思えた。
実際にどうなのかは、それこそ本人に聞かないと分からないだろうが。
「それで、だな。お前達に紹介したい奴らがいる」
「新しい恋人ですね」
「父のことだから分かってた」
先回りをするかのように、ルリとラピスはそう言う。
どうやらここにシーマ達がいるのを見た時点で、シーマ達が俺の新しい恋人だというのは理解したのだろう。
つまり、ルリやラピスにしてみれば俺が新しい女を連れてくるのは、新しい恋人が増えることと同じ意味だと思っているらしい。
いやまぁ、それが間違っているとは決して言わない。言わないが……正直、疑問に思うところもある。
俺やレモンを始めとした恋人達は、新しい恋人が増えるというのも普通に納得出来る。
しかし、それはあくまでも俺やレモン達が当事者だからというのが大きい。
ルリやラピスも家族であるのは間違いないが、そんな2人にとっても恋人が増える、家族が増えるというのは……本来なら色々と思うところがあってもおかしくはないと思うんだが。
特にラピスはともかく、ルリは思春期だ。
男女関係の諸々に潔癖になったりしてもおかしくはない。
ないのだが、こうして見るとルリにそういう感じはあまりなかった。
「よろしくね、2人とも。私はシーマ」
「モニクよ、よろしく」
「クスコというわ」
「クリスよ。これからよろしくね」
シーマを始めとした他の面々が、そう挨拶をする。
それに対し、ルリとラピスもそれぞれに挨拶を返す。
こうして見る限り2人ともシーマ達に対しては特に不満はないらしい。
「それとこうして挨拶をしておいてなんだけど、私達はこの家には住まない。将来的には分からないけど、今はUC世界でルナ・ジオンの運営に参加する必要があるしね」
「そうなのですか?」
「ああ。ルリはゆかりや美鶴を知ってるんだろう? その2人と同じだと思ってくれればいい」
「なるほど、分かりました、大変ですね」
「あははは。そこまで気遣われる程じゃないさ。ジオン公国にいた時に比べれば、今はかなりやりやすくなってるしね」
シーマの言葉には強い実感が込められている。
シーマにしてみれば、アサクラにいいように使われていた時とルナ・ジオンでの行動は大きく違うのだろう。
「そうですか。では、いつかこの家で一緒に暮らせることを楽しみにしています」
シーマの口調に何かを感じたのか、あるいはシーマの事情について知っている為か、ルリは微かにだが笑みを浮かべてそう言う。
それを切っ掛けに、ルリとラピスはシーマ達と友好的に話をするのだった。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:2225
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1812