シーマ達がホワイトスターにある俺の家に来た翌日……
「羨ましいねぇ」
朝食の時……ただしルリとラピスはもう学校に向かって俺と恋人達同士になったところで、シーマが不意にそう言った。
何について羨ましいと言ってるのか、俺を含めてそれを聞いた者達は十分に理解している。
また、モニク、クスコ、クリスの残り3人も同様にシーマの言葉に頷く。
「アクセルに抱かれるのは気持ちいいんだけど、こっちの体力が持たないのよ。もし魔法球がなければ、体力的な問題で翌日に仕事なんて無理よ」
「そうね。基本的に朝方までだし、それで体力を限界まで……いえ、限界以上に使って、それを回復する暇もなく翌日の仕事をしろなんて、地獄よ」
「あら、エリナの場合は地獄は地獄でも、快楽地獄じゃない」
「……シェリルにそういう風に言われるとは思わなかったわね。昨夜はあんなに……」
「ちょっ、ほら、そういう事を言うならあやかでしょ!」
「私に飛び火させないでくださいまし!」
そんなやり取りを眺めていると、クリスが髪を掻き上げながら口を開く。
「何を他人事のように見てるのかしら? ……以前に私達を抱いた時もそうだったけど、まさかこの人数全員を相手にするとは思わなかったわ。しかも昨日はまだペルソナ世界だっけ? そこの人は来てなかったんでしょ? 全く、ケダモノよね」
「そう言われても否定が出来ないのは辛いところだな。……ともあれ、魔法球については絶対に秘密で頼む」
「そうでしょうね。こんなものがあると知ったら、それこそ時間に困ってる人が一体どれだけ集まってくるのやら」
モニクがそう言ってくる。
実際、モニクの言葉は決して間違ってはいないだろう。
時間というのは、誰にとっても非常に重要な代物なのだから。
とはいえ、魔法球は外の1時間が内部では48時間になる。
つまり数回程度使うならともかく、毎日のように使うのなら時の指輪の受信機は必須となる。
シーマ達は既に時の指輪……正確にはその受信機を身に付けている。
本来なら時の指輪を渡したいところなんだが、何気に数が少なくなってきてるんだよな。
一応、ネギま世界では時の指輪がないかどうか探して貰っているし、フェイトにも頼んでいたり、ムラタや狛治のようにネギま世界で活動する事が多い相手には可能なら入手して欲しいと頼んではいる。
だが、生憎と今のところ見つかったという話はない。
そんな訳で、シーマ達には悪いが渡したのは受信機となる。
とはいえ、ただの受信機という訳ではなく、その手の世界で一流の技術を持つという人物に依頼して作って貰った指輪やネックレス、ピアスといったものに加工して貰っていた。
「そういう心配もあるから、基本的に魔法球については部外秘なんだよ。お前達に教えたのも、俺の身内になったからだ」
「……その、アクセル。ちょっといいかい? アルテイシア様にだけは教えてあげたいんだけど、どうだろう?」
「セイラに? ……まぁ、セイラなら俺達の信頼を裏切るとは思えないから、それは構わないけど。ただ、セイラは魔法球について知ってたような気がするけど」
何だかんだと、セイラは俺との繋がりが深い。
現在のUC世界において最高のニュータイプ……それこそシャアやアムロすら、純粋なニュータイプ能力ではセイラには敵わない。
もっとも、ニュータイプ能力が大きく発揮される戦闘においては、操縦技術という点でどうしてもセイラはシャアやアムロには勝てないだろうが。
「そうなのかい? いや、でもそれらしい事は聞いてないから、アクセルが許可を出すのなら話させて貰うよ。今回の件で色々と説明をする必要があるけど、その時の事を考えると多少は……」
「多少は?」
言葉を途中で止めたシーマに疑問を覚えて尋ねるが、シーマは何でもないと首を横に振る。
「そ、そのアルテイシア様も魔法球があれば仕事が便利になるってシーマは言いたかったのよ。ね?」
「そうそう、クリスの言う通りだよ。ちょっと言い間違えただけで」
「そういうものか?」
何か妙だとは思ったが、実際にセイラの仕事が大変なのはこれまで何度もお茶会をした時に話して知っている。
なら、セイラが魔法球を使って仕事をしたいというのは、俺にも十分に理解出来た。
幸い……という表現はどうかと思うが、セイラも時の指輪の受信機を身に付けている。
まだ10代で不老になるのはどうかと思ったんだが、セイラにしてみればどうしても必要だったらしい。
本人がそう言ってる以上、俺も断る訳にはいかなかった。……あの時のセイラ、迫力があったしな。
「そういうものよ」
クリスが確認するようにそう言ってくる。
この様子を見ると、これ以上聞く事は出来ないだろう。
その辺に関しては、別にそれはそれで構わないか。
「セイラで思い出したけど、そろそろ戻らなくてもいいのか? 昨日はともかく、今日はUC世界に戻らないと駄目なんだろう?」
本来ならもう少しホワイトスターにいたかったらしいが、シーマ達はルナ・ジオンの人間だ。
X世界に行っていたのも、一種の仕事……ある意味出張という扱いだった。
そうである以上、X世界での騒動が決着したら、シーマ達もUC世界に戻らないといけないのは仕方のない事なのだろう。
個人的には残念だが、休日にはまた来るのだから。
ちなみにルリやラピスの2人も、シーマ達とはそれなりに良好な関係を築けたらしく、シーマ達がいつこの家にやって来ても問題はないと思う。
「そうね。今日の午後からは報告に行く必要があるから、食事が終わったら戻るわ」
「それだと午前中はクリス達が暇なんじゃないか?」
もうルリやラピス達はもう学校に向かったが、まだ朝なのは間違いない。
昼……というか、午後まではまだ結構な時間がある。
なら、この食事が終わってからすぐに戻らなくても。
そう思ったのだが、クリスは……いや、他の面々も首を横に振る。
「報告をするには、報告書とかも作らないといけないのよ。X世界にいる時からそれなりに報告書の類は作っていたけど、それを見直したり、ある程度纏めたりする必要があるの」
「それで午前中が必要か」
「ええ。それに……その、ちょっと心の準備も必要だし。ねぇ?」
「ちょっと、それを私に言うの?」
「だって、クスコもニュータイプなんでしょう? なら……」
「いや、それは……クリスの言いたい事は分かるけど、私のニュータイプ能力とアルテイシア様のニュータイプ能力では、格が違うわ。アクセルに抱かれたおかげでニュータイプ能力は強化されたけど、それでもアルテイシア様には及ばないもの」
「それ、ちょっと気になってたのよね」
焦った様子で言うクスコに、レモンが口を挟む。
レモンはクスコに興味深そうな視線を向けつつ、言葉を続ける。
「何でアクセルに抱かれただけで、ニュータイプ能力が強化されるのかしら。それも、最初の一回だけなのよね?」
「それは……ええ、そうよ」
レモンの言葉に、クスコが何故か若干恥ずかしそうにしながら、そう言う。
クスコにしてみれば、俺に抱かれてニュータイプ能力が強化されるというのは、恥ずかしい……いや、後ろ暗いのか?
何しろ、普通に考えればニュータイプ能力というのはそう簡単に強化されるようなものではない。
だというのに、クスコは俺に抱かれる事によってあっさりと……しかも格段に強化されてるのだから。
俺はもう他人のステータスを見る事が出来なくなったので、これはあくまでも予想というか勘だが、クスコは俺に抱かれる事により、1、もしくは2くらいニュータイプレベルが上がっていると思う。
「何でアクセルに抱かれる事でそうなるのかしらね。……確か、抱いただけでレベルが上がったのは、ニュータイプだけじゃないのよね? ダンバイン世界でもそうだって聞いたけど?」
そう言われると、俺はマーベルとシーラを抱いた時の事を思い出す。
マーベルもシーラも、俺が抱いた事によってオーラ力が強化されたのは間違いない。
そうでもなければ、それこそ俺をダンバイン世界から脱出させる事は出来なかっただろう。
「ああ、マーベルとシーラも俺が抱いた結果としてオーラ力が強化された」
もっともマーベルの聖戦士としてのオーラ力というのは間違いないが、シーラの力もオーラ力と呼んでもいいのかどうか、微妙ではある。
どこか方向性が違うような気がするんだよな。
「そうなると、他の能力の持ち主もアクセルが抱くと強化されるかどうか……少し気になるわね」
「私達の中で、誰かそういう人がいる?」
レモンの呟きに円が尋ねる。
そんな円の言葉に、少し疑問を抱く。
「純粋に何らかの能力を持ってるってだけなら、結構いるだろう? それこそ円達は魔法を使えるし、仮契約でアーティファクトを使う。シェリルはバジュラとの意思疎通が出来る能力、ゆかりや美鶴はペルソナを使うとか、他にも色々。けど……そういう能力が強化されたとかは、特にないと思うんだけど」
「そうね。今まで、それこそ数え切れないくらいにアクセルに抱かれてきたんだもの。もし無条件にアクセルが抱いた相手の能力を強化するのなら、その辺はもっと顕著に出てもいいわよね」
レモンが俺の言葉に納得する様子でそう言う。
話を聞いていた他の面々もそれは同様だった。
「その辺については、今のところ何とも言えないというのが正直なところだ。あるいは……これは本当にもしかしたらだけど、運とかそういうのが影響してる可能性もある」
運という言葉が俺の口から出ると、それを聞いていたレモンが微妙な表情を浮かべる。
研究者としてのレモンにしてみれば、まさかここで運などというものが出てくるとは思ってもいなかったのだろう。
とはいえ、実際に今の状況を思えばその可能性が高いのも事実なんだが。
「そのー……一応言っておくけど、アクセルに抱かれた時に私のニュータイプ能力が強化されたのは間違いないけど、それは最初だけよ? 2回目以降はニュータイプ能力が強化されるといった事はなかったわ」
クスコの申告には、レモンもなるほどと頷く。
実際、抱いた数だけニュータイプ能力が強化されているとすれば、それこそセイラに負けないくらいに強化されていてもおかしくはないんだし。
「なるほど。なら、初めての男がアクセルだから……というのは?」
「いいえ、それはないわ。私は初めてじゃなかったから」
そう言うクスコの表情は一瞬だけ沈痛なものになる。
それを見たレモンは、特に突っ込むような事はしない。
クスコの様子から、これについては聞いてはいけないことだと判断したのだろう。
実際、クスコの件は迂闊に聞いていい事ではない。
クスコは連邦軍の男に無理矢理抱かれた……いわゆる、強姦やレイプをされた事がある。
しかも、それが初めてだったのだから、クスコが男に拒否反応を示さないのは、ある意味で奇跡的な事だ。
もっとも、それはあくまでも表に出ていないだけで、本来なら男に対してそれなりに嫌悪感を抱いていたりはするんだろうが。
「そう。とにかく、処女かどうかというのは関係ないわね。もっとも、それを言うのなら私もアクセルが初めての男だったんだから、何らかの能力が覚醒するなり、強化するなりしても構わなかったんだけど」
特殊な出生という意味では、レモンもかなりのものだ。
そういう意味では、実際にレモンにも何らかの能力が覚醒してもおかしくはない。
おかしくはないが……レモンは特殊な能力がなくても、基本能力だけでもかなりのレベルだ。
天才と呼ばれる者達が多く集まっているシャドウミラーの技術班の中で、純粋にその能力でトップに立っているのを見れば、その辺は明らかだろう。
そういう意味では、もうレモンの能力は覚醒しているのかもしれないな。
本人がそれを自覚しているかどうか、納得しているかどうかは別の話だが。
「アクセルに最初に触れた時と、抱かれた時……その2つでニュータイプ能力が上がったと考えると、一応2段階能力が上がると考えてもいいのかもしれないけど。アクセル的にはどう思ってるの?」
レモンが気分を変える意味で自分の事を口にすると、それを聞いていたクスコが俺に聞いてくる。
クスコだけではなく、ここにいる恋人達全員の視線が俺に向けられていた。
これは……どうしたらいいんだろうな。
いやまぁ、何も言わないという訳にいかないのは間違いないだろうけど。
「そうだな。これはあくまでも俺の感覚というか、予想……場合によっては妄言と言ってもいいのかもしれないが、ニュータイプというのは俺が持っている念動力に近い能力だと思っているから、それが関係しているかもしれない」
実際には近いのではなく、念動力の下位互換のように思っているのだが、クスコの前でそんな風に言う訳にもいかない。
いやまぁ、クスコ本人はその辺について特に気にしたりはしないのかもしれないが。
ただ、今の状況を思えばやはり言わない方がいいのは間違いない。
「そうすると、これから行く世界でもそういうのが関係してくるかもしれないわね。……ルチル辺りはどう?」
「いや、そういう意味で抱くつもりはないな。ルチルも俺に感謝はしてるだろうけど、そういう対象としては見てないだろうし」
そんな風に、シーマ達がUC世界に戻るまでの時間、俺達はこうして会話を続けるのだった。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:2225
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1812