転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3558話

 コロニーレーザーを設置する途中で遭遇したロルフをカトンボまで運び、一旦クレイドルに戻る事になった。

 ロルフはどうせ月まで来たのだから趣味である巨大建造物のマスドライバーを見たいと希望したのだが、ルナ・ジオン軍の方から許可が出なかった。

 ……まぁ、ルナ・ジオン軍にしてみれば、MSの故障でジオン軍のパイロットがやって来たのだ。

 ジオン軍との連絡や交渉とかがあるのに、ロルフを好き勝手に動かす訳にはいかないと判断したのだろう。

 あるいはジオン軍からロルフが勝手な行動をしないように要求されたのか。

 ともあれ、結局ロルフを預けた翌日に俺はまたコロニーレーザーを設置する為にUC世界にやって来た。

 明日には以前約束していた通り、美鶴とゆかりの2人と温泉旅行に行くので、もう今日しか時間がないんだよな。

 もっとも、別にコロニーレーザーの設置は今日じゃなくても、温泉旅行から帰ってきてからでもいいんだが。

 とはいえ、出来る事は早めにやっておいた方がいい。

 それに連邦軍でタカ派が結構な影響力を持っている以上、月にちょっかいを出してこないとも限らない。

 コロニーレーザー設置の為に現在バルジを始めとして月の周辺に存在する機動要塞や大量破壊兵器は移動している以上、ぶっちゃけここは防衛線の穴に等しかった。

 そうである以上、出来るだけ早くコロニーレーザーを設置する必要があるのは間違いなかった。

 昨日と同様、ガルバルディβに乗って宇宙空間を移動する。

 昨日はロルフが来たが、今日もまた誰か他の奴が来ないとも限らないよな?

 そんな風に思っていると、それがフラグだったのか昨日と同様レーダーに反応があった。

 だが、昨日と違うのはレーダーの反応が1機ではなく、多数だという事だろう。

 昨日と同様ジオン軍が漂流してきた……とか、そういう感じじゃないな。

 レーダーの反応が多数なのが、その辺を証明している。

 さて、そうなると一体どこか。

 考えられる可能性は幾つかあるが、ジオン軍……はないな。こっちにとって友好的な勢力なのだから。

 勿論、ガルマのカリスマ性でも抑えられないくらい、ルナ・ジオンを嫌っている者もいるんだろうから、絶対にジオン軍ではないとは断言出来ないが、それでも可能性は低い。

 ジオン軍の残党、ギレン派とキシリア派の可能性はあるが、向こうも直接俺達と戦った以上は戦力差を理解している筈だ。そう簡単にこっちにちょっかいを出してくるとは思えない。

 海賊をやってる者達……という可能性もあるが、わざわざ月にやって来るとは思えない。

 

「だとすると……連邦軍、か」

 

 セイラから聞いた、最近多くなっているというタカ派。

 以前、それこそ1年戦争中にも月にちょっかいを出してきた奴がいたが、1度や2度では懲りないのかもしれない。

 そんな風に考えていると、やがてレーダーにしっかりと表示された敵軍……連邦軍が近付いてくる。

 幸いにも近付いてくる敵のデータは、昨日のF型と同じくガルバルディβのデータにあった。

 MSはジム改が8機。そしてサラミス級……それも1年戦争終盤に使われていた、MSを内部で運用出来る奴か。

 1年戦争中は、MSやボールを甲板上に設置して無理矢理運用するというのもいたが、このサラミス級は艦内部でMSが運用出来るタイプだ。

 けど、MSが8機か。

 黒い三連星を見れば分かるように、基本的にMSは3機で1小隊なんだが。

 サラミス級が2隻でMSが8機という事は、あのサラミス級は多分MSを最大で4機運用するんだろうな。

 しかもその使用しているMSはジムの最新型の1つ、ジム改だ。

 ジム系のMSは、1年戦争中の連邦軍で大量に製造された。

 バリエーションもそうだが、生産された場所によっても仕様が違うという、とんでもない有様だった。

 それだけに、1年戦争が終わってその辺が大きな問題になったらしい。

 当然だろう。仕様が違うということは、整備のやり方も違うし、部品も共通性がなかったりする事も珍しくない。

 1年戦争の時は、とにかく数を揃えるのが必須だったからそれでも許容されていたのだろうが、1年戦争が終わった現在、ジムというMSの規格を統一する必要がある。

 ジオン軍で行われた統合整備計画と同じようなものか。

 もっともジオン軍の場合は兵器メーカーによって部品の共通性がなかったものの、生産した場所で共通性がないという事はなかった。

 そういう意味では、MSの生産技術でジオンが連邦の10年先の技術を持っていたというのは、決して間違いではなかったのかもしれないな。

 ともあれ、そうしてジムを統一し、その結果として出来たのがジム改だった訳だ。

 そのジム改がこっちに近付いてくると、不意に通信を送ってくる。

 

『こちら連邦軍所属のMS隊だ。貴様は何者だ? そのMSに乗っているということは、月の人間か?』

 

 随分と横柄な態度だ。

 自分の所属は口にするが、名前とかは何も言わないのか。

 とはいえ、ガルバルディβについてはルナ・ジオン軍の所属だと知ってるらしい。

 まぁ、別にその件は特に隠している訳じゃないらしいしな。

 その通信に答える前に、カトンボには月の周辺に浮かんでいるデブリに隠れるように指示を出す。

 

「こちらはルナ・ジオン軍所属のイザーク・ジュールだ。ここはルナ・ジオンの勢力圏だ。連邦軍が近付いてくるとは聞いていない。どのような理由で不法侵入をしてるのか。弁明を聞かせて貰おう」

『貴様、宇宙人如きが、何様のつもりだ!?』

 

 一瞬にして激高する相手。

 向こうにしてみれば、俺が強気の態度をとるとは思ってもいなかったのだろう。

 だが、これで何となく分かった。

 これで完全に理解出来た訳ではないが、恐らく……本当に恐らくだが、この連中は最近連邦軍に増えているというタカ派なのだろう。

 そのタカ派が、一体何を考えてここまでやって来たのかは分からない。

 いや、嘘だな。何を考えてという事であれば、単純にルナ・ジオンが……連邦と対等の国家が別にあるのが気にくわないと思ってのものだろう。

 

「宇宙人じゃなくて、ルナリアンなんだがな。それにそちらは月の領域に無断で侵入している。そうである以上、言ってみればそちらは犯罪者と呼ぶべき相手だ」

 

 とはいえ、何をしにここまで来たのかは何となく理解出来る。

 ルナツー、あるいは偵察艦隊辺りから、月の周辺に存在していたバルジを始めとした、月への侵入を防ぐ存在が移動したのを知ったからだろう。

 それらが移動した結果、俺のいる場所……コロニーレーザーを設置予定の場所が、今この状況では通れるようになっていた。

 その為、一体何があったのかを見に来た……いや、場合によっては実際そこを通って月に近付くなり、そこれそ攻撃をするなりといったことを考えてもおかしくはない。

 そう考えた瞬間、8機のジム改の全てがこちらにライフルを向けてくる。

 ジム改は一応ビームライフル……もしくはジムが使っていたビームスプレーガンも使える筈だが、どうやらビーム兵器を持っている者がいないらしい。

 それが単純にビームライフルを揃えられなかったのか、実弾の方が使い勝手がいいと判断されたのか、はたまたそれ以外の理由があるのかは……生憎とそこまでは俺にも分からなかったが。

 

「何のつもりだ? 改めて警告する。お前達は月の領域に無断侵入をしている。このまま引き返さない場合、連邦との問題は大きく……っと」

 

 俺に最後まで言わせず、MS隊が同時にジムライフルを撃ってくる。

 いや、MSだけではない。サラミス級からもメガ粒子砲が放たれた。

 その全てを回避しつつ、向こうはこっちの口封じを考えたのかと納得する。

 タカ派の連中にしてみれば、最新鋭の量産型MSであるガルバルディβに乗ってるとはいえ、俺だけだ。

 実際には離れた場所にカトンボがいるのだが、そちらはデブリに隠れているので発見されていないらしい。

 あるいは発見していても、単純に自分達ならどうとでも出来ると思っているのか。

 カトンボが向こうに発見されていても、戦力としてはカトンボ1隻とガルバルディβが1機だしな。

 それに比べると、向こうはサラミス級が2隻にジム改が8機。

 純粋に数だけを見れば、戦力差は圧倒的と言ってもいいだろう。

 ただし、問題なのは……質という点ではこっちが圧倒的に勝っている事だろう。

 スラスターを使ってジム改やサラミス級の攻撃を回避しつつ、通信を送る、

 

「これ以上の攻撃を続けるのなら、敵と見なす。また、ミノフスキー粒子の散布も至急止めるよう警告する」

 

 先程から……それこそ俺に向かって通信を送ってきた時から、ガルバルディβはミノフスキー粒子が散布されているのを確認されている。

 しかもその濃度は次第に濃くなっており、今ではいわゆる戦闘濃度に近い。

 その時点で既にこっちに敵対をしているのは明らかな訳だ。

 

『抵抗せずに捕虜となれ。抵抗すれば撃墜する。まさか、この戦力差で勝てるとは思っていないだろう?』

 

 俺と通信をしていた男が、そう言ってくる。

 どうやらミノフスキー粒子の散布がある程度完了したので、これ以上俺と話をする必要もないと判断したのだろう。

 それにしても今更の話だが、普通こういう時に俺と交渉をするのはサラミス級の艦長とかじゃないのか?

 何でMSのパイロットが交渉をしてるんだ?

 タカ派にしてみれば、スペースノイドを相手にわざわざ階級の高い艦長が話をする必要もないと判断したのか。

 実際、シーマを始めとしたエース級ならともかく、普通のパイロットがこれだけの戦力に囲まれれば、勝利するのは難しい。

 そういう意味では、あちらが強気の態度に出るのも理解出来る。

 ましてや、向こうは明らかにスペースノイドを見下しているし。

 こう考えると、一般のパイロットがガルバルディβに乗って、エース級はギャン・クリーガーに乗るというのは少し問題かもしれないな。

 勿論、エース級の中にもギャン・クリーガーの機体性能は自分に合わないのでガルバルディβに乗ってるという奴もいるらしいが。

 それでも基本的にエースはギャン・クリーガーに乗っている。

 だが……この連中にとっての不運は、この場に俺がいた事だろう。

 いやまぁ、コロニーレーザーを設置する為にわざと警戒線とでも呼ぶべき場所に穴を開けたのだから、それを気にした連中がやって来て、そこに俺がいるというのは別に問題でもなんでもないだろうが。

 

「断る。寧ろそれはこちらが通告する側だろう。お前達はルナ・ジオンの領域を侵犯している。大人しく武装解除し、こちらの指示に従え」

『宇宙人風情がぁっ!』

 

 俺の一言が決して許容出来なかったのか、今まで通信をしていた相手がそう叫ぶ。

 同時にそれが戦いを始める切っ掛けとなり、ジム改のジムライフルが、そしてサラミス級のメガ粒子砲が一斉に発射される。

 

「甘い」

 

 だが、そんな散発的な攻撃が通用する筈もない。

 これが例えばもっと技量のあるパイロットが揃っていたり、もしくはモンシアのいた不死身の第4小隊のように連係攻撃の訓練を積んでいれば、話は別だろう。

 しかし、こうして見たところでは敵の攻撃は非常に散発的……というか、連携を感じない。

 8機のMSが連携してこちらに攻撃をしてくるのではなく、あくまでもそれぞれが個人で戦っている感じだ。

 サラミス級の方も、前方で戦いが起きている事からメガ粒子砲の攻撃は最初の一発だけで、残りは実弾を使った攻撃を行っている。

 そんな攻撃が通用する筈もなく、俺はスラスターを全開にして敵に突っ込んでいく。

 敵の数が多い時は、寧ろ敵に接近した方がいい。

 場合にもよるが、味方が近くにいれば他の敵は同士討ちを恐れて迂闊に攻撃をする事は不可能なのだから。

 勿論それは、敵と近接戦闘を行って自分が勝てる自信があればの話だが。

 そして敵に近付くにしても、ただ突っ込むような事はしない。

 

「死ね」

 

 ビームライフルのトリガーを引く。

 エネルギーCAP方式のビームライフルは、戦闘の中でビームを使い果たしてしまえば、基地なり母艦なりに戻って充電をする必要がある。

 そうである以上、戦闘の中ではある程度節約を意識する必要があった。

 そういう意味では、弾倉を交換すれば使い続けられるジムライフルというのは、悪くない選択なのだろう。

 SEED世界のように、動力炉のエネルギーをそのままビームライフルのエネルギーとして使えれば一番いいんだが、UC世界のビーム兵器というのはメガ粒子砲という名称にあるように、メガ粒子を使ったビームで、純粋にエネルギーだけのものではない。

 そういう世界だと理解すれば、郷に入っては郷に従うという言葉もあるように、それに慣れる必要があるのは間違いなかった。

 ともあれ、ガルバルディβのビームライフルから放たれた2発のビームは、ジム改2機のコックピットを一寸の狂いもなく貫き、宇宙に爆発の花を生み出す。

 俺はそんな爆発の花に紛れるように、残り6機のジム改に向かって突っ込むのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2235
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1814
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