ジム改が2機撃破され、残るのはジム改が6機とサラミス級が2隻。
数では圧倒的にこっちが不利な戦いだったが、質という点ではこっちが圧倒的に有利だ。
そもそもの話、敵はエース級でも何でもない。
それこそベテランになったかどうかといった程度の技量の持ち主だ。
俺にしてみれば、それこそ倒すのに全く困らない相手だった。
俺が接近していたジム改が、ジムライフルをこちらに向かって投げつけ、ビームサーベルを引き抜く。
スラスターを少し動かし、AMBACを使って機体を制御してジムライフルを回避すると、こっちもまた左手でビームサーベルを引き抜き、構える。
右手にビームライフルを構えている以上、ビームサーベルは左手で装備するしかない。
実際にはガルバルディβにはミサイルを裏側に装備したシールドもあるのだが、今回は持ってきていない。
まさかこんな戦闘になるとは思ってなかったし。
ただ、頭部バルカンがあればガルバルディβはもっと使いやすいんだけどな。
生憎とガルバルディβには頭部バルカンは装備されていない。
ザクFS型のように、ジオン系のMSで頭部バルカンを装備している機体というのは決して多くない。
いや、寧ろ頭部バルカンを装備しているMSの方が希少だろう。
それに比べると、連邦軍系のMSは基本的に頭部バルカンは標準装備だった。
この辺は素直に見習うべきだと思うんだけどな。
そんな風に思いつつ、俺はジム改の振るうビームサーベルを回避し、ガルバルディβが持つビームサーベルで突きを放つ。
コックピットを貫き、爆散。
これで3機め。
装甲に爆破したジム改の装甲の破片が幾つか当たる音が響きつつ、その爆破を加速する為の推進力として利用する。
とはいえ、所詮MS1機の爆発だ。
そこまで大きな加速力にはならないが、推進剤を節約するという意味では悪くない。
そんなガルバルディβに向かって次々とジムライフルが発射されるが、俺の操縦技術と高いステータスを思えばそんな攻撃が命中する筈もない。
クルリ、と。
スラスターを使い、半ば曲芸染みた動きで集中攻撃されたジムライフルの攻撃を回避する。
俺が普通の人間なら、Gによって肋骨の1本や2本は骨折していてもおかしくはないだろう、そんな動き。
だが、混沌精霊の俺がその程度の動きでどうにかなる筈もない。
そうしてトリッキーな動きで敵の攻撃を回避したところで、ビームライフルのトリガーを連続して引く。
1機、2機、3機。
合計3機のジム改のコックピットが撃ち抜かれ、宇宙空間に3つの爆発の花が生まれる。
残りはジム改が2機にサラミス級が2隻。
この期に及んで……いや、今だからこそなのか、敵の攻撃が鈍る。
正面から戦い、こっちには全くダメージを与える事が出来ていない。
……いやまぁ、さっきビームサーベルで貫いた敵が爆発した時に装甲が爆発で周囲に散らばり、それでガルバルディβの装甲に多少……本当に多少だが、ダメージを与えたのは間違いないが、さすがにそれをダメージに入れるのは不味いだろう。
次の敵。
そう思った瞬間、残りのジム改2機が必死になってこっちから離れようとしている……いや、逃げようとしているのに気が付く。
どうやら自分達の戦力が次々と落とされたことにより、俺との実力差を理解したらしい。
とはいえ……だかといって、あからさまにこちらに敵対してきた相手を逃がす訳がない。
逃げというのは、MSの場合はスラスターをこっちに向ける必要がある。
そしてジム改は……というか、ジム改に限らずMSは基本的に背中にスラスターがついており、つまりこちらに背中を向けないと逃げる事は出来ない。
しかも見た感じ、機動力という点では明らかにジム改よりもガルバルディβの方が上だ。
そして……
「加速」
精神コマンドの加速を使う。
元々こっちの方が速度が上なのにプラスして、精神コマンドの加速も使ったのだ。
当然ながらガルバルディβの速度は更に上がり、逃げるジム改を追い越した瞬間、ビームライフルで背後からコックピットを貫き爆散させ、次の敵に狙いを定める。
仲間が一撃で撃破されたのを理解したのだろう。
最後のジム改は、真っ直ぐ逃げるのではなく、機体をランダムに動かしながら逃げ始めたのだが……
「甘い」
その一言と共に、ビームライフルを構える。
向こうにしてみれば、必死になって機体を動かしているのだから、ビームライフルの攻撃であっても容易に当たる事はないと判断していたのかもしれない。
だが、所詮はエースでも何でもない、ベテランと呼ぶに相応しい技量になったかならないか分からないような、そんな相手の攻撃だ。
そうである以上、今まで数え切れない戦場を経験し、何よりもPPを使ってステータスを上げてきた俺から、そんな動きで逃げられる筈もない。
特に迷う様子もなく、それこそビーライフルの銃口とジム改が一致したその瞬間、トリガーを引く。
すると次の瞬間、ジム改はあっさりと撃破された。
これでジム改が全機撃破され、残るはサラミス級が2隻だけ。
そのサラミス級も、既に勝ち目はないと判断し、戦場から逃げ出そうとしていたようだったが……
「逃がすと思うのか?」
その言葉と共に再度精神コマンドの加速を使い、サラミス級を追う。
最高速度に達すれば、サラミス級に追いつくのは無理だろう。
しかし、サラミス級のような軍艦が出発しようとしてすぐに最高速度に達するというのはまず無理だ。
結果として、ガルバルディβはすぐにサラミス級に追いつき、背後からスラスターに向かってビームライフルを撃つ。
しかし、問題なのはこの一撃によってビームライフルのエネルギーが切れた事だろう。
サラミス級の1隻は背部にあったスラスターを破壊され、それ以上進む事は出来なくなる。
爆破はしないものの、もう動く事は不可能だろう。
それを見てもう1隻のサラミス級は急いでこの場から逃げようとするものの……
「ちっ、仕方ないか」
ビームライフルが使い物にならない以上、今のこの状況で俺が出来るのはビームサーベルを使って戦闘を行うだけだった。
つまり、狙うのは……ブリッジ。
残り1隻のサラミス級は、ガルバルディβが近付いて来たと知ると対空砲で迎撃をしてくる。
いや、それは残りのサラミス級だけではなく、俺がスラスターを破壊して自力航行が出来なかったサラミス級も対空砲を撃ってくる。
メガ粒子砲やミサイルでないのは、この状況でそのような真似をすれば、俺だけではなく味方にも攻撃が命中するからだろう。
こっちにしてみれば、それは助かる。
いやまぁ、この状況で撃っても攻撃がそう簡単に命中するような事はないのだが。
それでもこっちに向かって攻撃をしてくる以上、大人しく当たってやるつもりはなかったが。
ハリネズミのような……という表現では少し大袈裟かもしれないが、次々に撃ってくる対空砲を回避しつつ、残り1隻のサラミス級に向かう。
……ちなみにさっきから対空砲と表現しているが、宇宙でも対空砲という表現でいいのか?
もしくは近接火器とか、そういう表現の方がいいのかもしれないが……対空砲の方がそれらしいのは間違いなかった。
そんな対空砲を回避しつつ、ガルバルディβはスラスターを全開にしてサラミス級に近距離まで接近する。
装甲にぶつかる寸前まで接近すると、一気に上昇。
ここまで接近されると、サラミス級にも対応は出来なくなる。
そうして間近に接近すると、装甲に触れるか触れないかという位置をキープしながら、ブリッジのある方に向かって飛ぶ。
今更の話だけど、やっぱりシールドは持ってきた方がよかったな。
ガルバルディβのシールドにはミサイルが装備されている。
いざという時……ビームライフルのエネルギーが切れた時の予備としては悪い武器ではなかった。
とはいえ、今更の話だ。
まさかこのような状況でいきなり連邦軍のタカ派が姿を現すとは、思ってもいなかった。
……あるいは、ロルフが現れたのがある意味フラグだったのかもしれないな。
そんな風に思いつつ、俺はサラミス級の装甲のすぐ側、それこそ少しでも操縦を失敗すればぶつかってもおかしくはないような距離を移動していき……やがてサラミス級のブリッジが見えてきたところで、更に速度を上げて一気に近付く。
そうしてブリッジの前まで移動すると、ビームライフルの銃口を突きつける。
実際にはビームライフルはもう弾切れというかエネルギー切れなんだが、幸いなことにそれが分かるのはあくまでも俺だけだ。
サラミス級に乗っている連中はビームライフルの銃口を向けられた以上、もうどうしようもないと判断してもおかしくはない。
向こうにしてみれば、まさかビームライフルがもう使えないとは思ってもいないのだろうから。
「降伏しろ」
オープンチャンネルでサラミス級にそう呼び掛ける。
ぶっちゃけ、ジム改を全機撃破したのだから、ついでにサラミス級も撃破しても構わないとは思っている。
だがここで連邦軍を全滅させてしまえば、場合によってはタカ派の連中からこっちから攻撃をして連邦軍に被害を与えたと言いかねない。
そういう言い掛かりは水掛け論になる可能性が高い。
だからこそ、この戦いに参加した者達には自分の口から色々と証言をして貰う必要があった。
まぁ、捕虜にしたからといって素直に証言をするかと言われれば、微妙なところなのだが。
それでも何もないよりはマシなので、スラスター部分を破壊したサラミス級と、俺がこうしてビームライフルの銃口を突きつけているサラミス級には降伏して貰うつもりだった。
とはいえ、絶対に捕虜にしなければならないといった訳ではないので、抵抗するのなら撃破するが。
あるいは戦う事も出来ず、降伏をする訳にもいかない。
最終手段として自爆をするという可能性も否定は出来なかったが……恐らくしないだろうという予想もあった
勿論、自爆をしたならしたで構わないが、タカ派とはいえ、本当の意味で覚悟の決まっている者ばかりではない。
他人を攻撃するのは構わないが、自分が攻撃される……もしくは、自分が死ぬのは絶対に嫌だと思う者がいてもおかしくはなかった。
いや、おかしくはないというか、恐らく半分以上……実際にはもっと自分の身の方が可愛いと思っている者は多いだろう。
「繰り返す。降伏しろ。3度目はない。この降伏勧告に返事がなかった場合、即座にブリッジを潰す」
『降伏する!』
ブリッジを潰すと言ったのが効いたらしく、ビームライフルの銃口を突きつけているサラミス級が即座に降伏を受諾する。
予想通り……ではあったが、ちょっとあっけないような気がするな。
それだけ自分の命が重要なのだろうが。
「降伏を受諾した、もう1隻のサラミス級はどうする? 降伏をしないようなら、このまま撃墜するが」
そう言うが、もし撃墜するのならブリッジをビームサーベルで攻撃する必要があるんだよな。
つまり、このサラミス級から少し離れる必要がある訳だ。
そうなると、こっちのサラミス級が妙な真似をする可能性は十分にあった。
それこそ、僚艦を餌にして即座にこの場から逃げ出してもおかしくはないと思えるくらいに。
タカ派だけに、信用しろという方が無理だろうし。
『わ、分かった。すぐに向こうに降伏するように命令する』
命令、命令か。
つまり、こっちのサラミス級の艦長の方が、階級や立場が上といったところか。
そういう意味では、最初にこいつを確保出来たのは大きかったな。
「じゃあ、早くしろ。言っておくが、お前達は降伏したからといってすぐに釈放という事にはならないから、覚悟しておけよ」
『か……覚悟だと……? 一体、何をさせるつもりだ?』
「何、そんなに難しい事じゃないし、他の者達にも喜んで貰える筈だ。お前達には健康的な生活を約束しよう」
そう言うと、とてもではないが信じられないといった視線を向けてくる艦長だったが、実際に俺は嘘を言ってる訳ではない。
何しろこの連中にやって貰うのは農作業。それも無農薬の農業なのだから。
朝早くから夕方まで仕事をするので、運動不足になる事はない。
食事もマブラヴ世界から輸入している合成食となるので、栄養的な面では不摂生な生活をしている軍人時代よりもマシだろう。……味はともかく。
そして苦労して作った野菜は売りに出され、多くの者達が新鮮な無農薬野菜を喜んで購入する。
無農薬野菜なので形の悪いものであったり、ところどころ虫に食べられていたりと、一般的にスーパーに陳列してる綺麗な野菜とは違うが、それが無農薬野菜らしいという事で、人気の秘密だったりする。
実際、無農薬ということやしっかりと手間暇を掛けて作っているので、形はともかく、味や栄養という点ではスーパーとかで普通に売ってる野菜よりも上なんだよな。
ちなみに無農薬野菜だが、時には無農薬農薬という、ちょっと矛盾した名前の農薬を使う事もある。
もっとも、無農薬農薬の材料はヨモギや酢、唐辛子、ニンニク、ニラ……といったように、農薬に入ってるものではなく自然にある材料を使っているのだが。
そんな風に思いつつ、俺はルナ・ジオン軍から人を寄越して貰うべく、クレイドルに連絡をするのだった。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:2295
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1820