転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3568話

「んん……? あー……」

 

 目が覚めると、そこは俺にとって見覚えのない景色。

 ただ、俺の両隣に存在する柔らかな身体が誰のものなのかは、すぐに理解する。

 右側にいるのがゆかりで、左側にいるのが美鶴だ。

 結局昨夜はしっかりと2人の魅力的な身体を楽しんだのだが、それによって2人は途中で限界を迎えて気絶するように眠ってしまったのだ。

 夜中だったが、2人の体力の消耗を考えるとまだ眠らせておいた方がいいだろう。

 とはいえ、部屋の中はちょっと凄い事になってるので、宿の従業員が来る前に窓を開けるなりして空気を入れ換えた方がいいんだろうが。

 いや、その前にまずは温泉にでも入ってくるか。

 ゆかりや美鶴も起きたら温泉に入りたいと主張するだろう。

 そんな風に思いながら、俺は両隣で眠っている2人を起こさないように脱出する。

 普段なら、それこそ気配を察知してとか、自分の隣にいる相手が起きたらすぐに気が付いてもおかしくはないんだが……ゆかりも美鶴も疲れ切っているのか、特に起きる様子はない。

 そんな2人をその場に残し、部屋を出る。

 途中で自販機のある場所に時計があったので確認してみると、午前6時すぎといったところだった。

 まだゆかり達が起きない筈だよな。

 そんな風に思いながら温泉に向かっていると……

 

「あ、おはようございます」

「ああ、おはよう。……朝から仕事か。大変そうだな」

 

 偶然通り掛かった雪子が俺を見て朝の挨拶をしてくる。

 昨日の一件があったので、取り合えず会ったら挨拶をする程度の関係にはなったのだろう。

 

「昨日転びそうになった場所は大丈夫か?」

「はい、昨日は助けて貰ってありがとうございました」

 

 感謝の言葉を口にする雪子だが、そこには明確に客と従業員といった距離がある。

 いやまぁ、実際に客と従業員というのは間違っていないから、そういう風に思ってもおかしくはないんだけど。

 ただ、出来ればもっと友好的な……それこそ友人に対するような気持ちで接して欲しいと思うのは贅沢だろうか?

 こういう風に思っているから、ゆかりから雪子を狙ってるという風に言われるのかもしれないな。

 

「気にしないでくれ。無事で何よりだった。次からは気を付けて歩いた方がいいぞ?」

「ありがとうございます。では、私はこの辺で」

 

 そう言い、仕事に戻る雪子。

 学校もあるから、旅館の仕事と二足のわらじというのは凄いな。

 そんな風に思いながら、雪子の後ろ姿を見送る。

 和服とかは見慣れていないせいもあってか、雪子の後ろ姿がかなり色っぽく見えるのは、俺の気のせいとかじゃないと思う。

 いや、ここでそんな事を考えていても仕方がないか。

 とにかく温泉だ。この時間なら余程のトラブルでもない限り、やっている筈だ。

 シーズン外という事で客は少ないが、それでもそれなりにいる。

 そんな客の中には、起きてすぐに風呂に入りたいと思う者もいるだろう。

 今はまだ6時を回ったところで少し早いけど、人によってはこのくらいの時間にはもう起きている人もいるだろうし。

 そういう者達向けに温泉を使えるようにしておくのは悪い話じゃない。

 ……あ、どうせなら雪子からその辺りの事情について色々と聞いておけばよかったかもしれないな。

 一番風呂とまではいかないが、それでも早めに温泉に入るのを楽しみにしながら廊下を進む。

 そうして温泉に到着し、服を脱いで中に入り……

 

「おお、貸し切り」

 

 幸いにもと言えばいいのかどうかは分からないが、とにかく温泉には俺以外に誰もいなかった。

 まさに温泉独り占めといったところか。

 こういうのが最高の贅沢と言うんだろうな。

 そんな風に思いながら、俺は朝の温泉を楽しむのだった。

 

 

 

 

 

「ん? いない? ああ、温泉か」

 

 温泉に入ってすっきりして部屋に戻ってくると、そこには俺が温泉に行く前にはまだ裸で眠っていたゆかりと美鶴の姿がなかった。

 俺が温泉に入っている間に起きて、このままだと色々と不味いと判断して温泉に行ったのだろう。

 ちなみにその間に宿の従業員が来たのか、布団については既に片付けられている。

 うーん……布団……色々と危険な状態だったんだが、それを見た宿の従業員はどう思ったんだろうな。

 あるいは天城屋旅館ではそういう行為をする者もいる――多いか少ないかは分からないが――だろうから、慣れているのか。

 とはいえ、布団が3組敷いている場所での事となると……うん、その辺については俺もあまり考えない方がいいのかもしれないな。

 取りあえず気にしない方向で。

 窓の近くにあるソファに座りながら、温泉上がりに買ってきた缶紅茶を飲む。

 昨日はウーロン茶を飲んだが、今日は何となく缶紅茶の気分だった。

 とはいえ、風呂上がりにミルクティーというのはあまり合わないような気がしたので、ストレートティーだったが。

 レモンティーもいいと思ったんだが、何となくこっちの方が美味そうに思えた。

 そうして紅茶を飲んでいると、部屋に誰かが近付いてくる気配を感じて視線を向ける。

 すると扉の外から失礼しますという声が聞こえたので、中に入るように言う。

 入ってきたのは、従業員。

 

「朝食のお時間はどうされますか?」

 

 なるほど、そう言えば昨日も夕食の時間について聞かれていたな。

 けど、この場合どうしたものか。

 俺はいつでもいいんだが、問題なのはゆかりと美鶴の2人だ。

 料理というのは作りたてが一番美味く、時間が経つに連れてその味は落ちていく。

 勿論料理によって味の持続力とでも呼ぶべきものは違うので、料理によってはある程度時間が経ってもそれなりに美味く食べられる。

 あるいは元から冷たい料理は時間が経ってもそれなりに美味く食べられるだろう。

 だが、例えばステーキの類。

 焼きたてなら非常に美味いが、冷めると脂が固まって焼きたての美味さからは大きく劣る。

 俺が炎で温め直すとか、あるいは暖かいご飯の上に置くとかすれば、それなりに美味さは回復するだろうが……それでもやはり焼きたてには敵わない。

 もっとも、今こうして従業員が聞きに来たのは朝食だ。

 さすがに朝食から牛肉のステーキとか、そういうのは出さないだろう。

 それでも卵焼きや焼き鮭も冷めると味が落ちるのは間違いない。

 であれば、やはりここはゆかりと美鶴が温泉から出た頃合いを見計らい……

 

「じゃあ、後1時間くらいしたら頼む」

 

 今から1時間くらいなら、8時前といったところか。

 朝食を食べるには丁度いい時間だろう。

 その言葉に従業員は分かりましたと頷くと部屋から出ていく。

 さて、そうなると問題は後1時間くらいでゆかりと美鶴が温泉から出るかどうかだろう。

 本来なら、30分くらいしたらと従業員には言いたかった。

 けど、恐らくその時間だとゆかりと美鶴はまだ温泉だろうと判断し、1時間としたのだ。

 それでも朝食の用意が出来た時、まだ上がってないと……まぁ、そうなったらそうなったで仕方がないか。

 その時は先に食べていよう。

 そう考えつつ、今日は何をするのかを考える。

 昨日も思ったが、この稲羽市には特に何か見るような観光地というのはない。

 巽屋とかはちょっと興味深かったが、言ってみればそれだけだ。

 そうなると、やはりここは稲羽市に限らずもっとどこか他の場所に顔を出してみるべきか。

 影のゲートを使えば、それこそどこにでも移動が可能だ。

 それこそこの天城屋旅館を拠点として、海に行ったり山に行ったり……ああ、山なら別に目の前にある山に行ってもいいのかもしれないな。

 山菜とか猪や鹿とかのジビエとか……あ、駄目か。

 山菜はともかく、野生動物を捕るには許可が必要になるが、俺はそれを持っていない。

 本来なら山菜とかを採るのも許可とかが必要らしいのだが、その辺は昔から普通に採っていたからという事で黙認されているって以前四葉から聞いた事があったな。

 とはいえ、それは一般的な山菜とかキノコの話で、松茸とかを採る為に勝手に山に入ったら捕まった、もしくは警察に注意されたといった事例はあるらしいが。

 これは松茸が高く売れるからだろう。

 もしくは山の持ち主が松茸を採る為に整備をしており、一種の畑に近い状態になっているから、そこに入るのは禁止されているのかもしれないが。

 松茸か。松茸を美味いと感じるのは日本人だけで、外国だと松茸は好まれないって話を聞いた事があるな。

 それこそ生えていても全く見向きもされずにいるとかなんとか。

 まぁ、日本人は食に関しては色々な意味で特殊なのは間違いないしな。

 タコとか外国では嫌われている食材も普通に食べたりするし。

 タコ……タコか。たこ焼きでも食いたいところだけど、稲羽市にたこ焼き屋ってあったか?

 個人的には普通に焼くたこ焼きも、そしてカリッと揚げたたこ焼きもどっちも好きだ。

 人によっては揚げたこ焼きは許容出来ないとか、たこ焼きにマヨネーズは論外とかいう人もいるらしいけど、俺はどっちも問題ない。

 そんな風に考えていると、部屋に近付いてくる覚えのある気配。

 どうやら朝食のに時間には間に合ったらしい。

 

「ただいま。あら、アクセル。もう戻ってきてたのね」

 

 部屋の中に入ってきたゆかりが、少し驚いた様子で俺の方を見る。

 もしかしたら、まだ俺が温泉に入ってるとでも思っていたのかもしれないな。

 その割には、何故ただいまと言ったのかは分からないが。

 

「ああ。少し前にな。ゆかりと美鶴も……どうやらある程度体力は回復出来たみたいだな」

「出来ればもう少しゆっくりしたかったのだがな。ただ、いつまでも温泉に入っていると眠ってしまいそうだったから戻ってきた。……朝食を食べたら、私は少し寝るよ。観光に行くのなら昼前くらいにして欲しい」

 

 どうやら温泉に入った程度で疲れは癒やされなかったらしい。

 ホワイトスターにある魔力泉のスパに入れば、もう少しは回復したのかもしれないが。

 

「分かった。ならゆかりも休んだらいい。朝食は……ああ、もうそろそろだな」

 

 窓の外の景色を見ながらぼうっとしていたら、いつの間にか1時間近くがすぎていたらしい。

 部屋にあった時計で時間を確認してそういうと、ゆかりと美鶴は嬉しそうに笑う。

 

「そうか。どうやら丁度いい時間に来たらしいな」

「昨日の夕食も美味しかったし、朝食にも期待出来るわよね。やっぱり川魚の塩焼きとか、昨日と同じような感じで出てくるのかしら」

「朝食となると、やっぱり鮭とかが一般的だけど……天城屋旅館だしな」

 

 全国的に有名な老舗旅館なだけに、朝食とかにもかなり力を入れていてもおかしくはない。

 これが例えばホテルとかなら、朝食のビュッフェ……いわゆる食べ放題とか、そういうのがあったりもするんだろうけど。

 THE和風の老舗旅館の天城屋旅館で、そういうのは雰囲気に合わない。

 個人的には、そういうのも好きなんだけどな。

 ホテルで出る以上、当然味は相応に美味いだろうし、それが食い放題なのだから。

 全部俺が食う訳にもいかないので、ある程度加減をして食う必要があるだろうが。

 勿論、この天城屋旅館の食事もホテルとは違った意味で悪くない。

 ビュッフェとかなら、基本的には美味いがそれでも平均よりも少し上といった程度の料理になるのに対して、大量に作らなくてもいい分、ここは料理人達が存分に腕を振るった料理を出してくれるのだから。

 そういう意味では、どっちがいいのかというのは人の好みにもよるのだろう。

 

「失礼します、朝食の準備が出来ましたが、お運びしても構わないでしょうか?」

 

 ちょうどタイミングよく、従業員がやってくる。

 勿論その言葉に異論はなく、俺達は朝食を運んで貰う。

 

「これは……凄いわね。朝からお刺身とか」

 

 運ばれた料理を見て、ゆかりが呟く。

 朝から刺身というのは、確かに普通に考えると豪華だろう。

 ただ、人によっては朝から刺身はいらないと言う人もいるだろうが。

 幸い、俺達は誰もその辺に問題がなかった。

 刺身はアオリイカ、カツオ、マアジ、ヒメダイといった今が旬の魚らしい。

 生憎と俺はその辺には詳しくないが、朝食を運んできた従業員が言っていた。

 他にもこちらも今が旬のハマグリのお吸い物、だし巻き卵、銀ダラの西京焼き、山菜の炊き込みご飯……それ以外にも色々と。

 夕食は地物の食材がメインだったが、朝食は打って変わって海の幸が満載だな。

 とはいえ、従業員の説明によると今朝獲れたばかりの奴らしいので、どれも新鮮だとか。

 いやまぁ、西京焼きとかはさすがに違うだろうけど。

 

「それに、こっちのご飯も見てよ。白くて艶があって……それこそおかずがなくても、ご飯だけで十分に美味しそうよ」

 

 おひつと呼ぶんだったか? 黒くて円筒形の中にはゆかりが言うように白くて艶やかな、見ただけで美味いと理解出来るご飯があった。

 

「素晴らしいな。……だが、その素晴らしい料理も時間が経てば冷めてしまう。温かいうちに食べるとしよう」

 

 桐条グループの令嬢として、こういう豪華な和食には慣れているのだろう。

 美鶴は驚きつつもそう告げ、俺とゆかりも頷いて朝食の味を楽しむのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2295
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1820
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