転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3572話

 お好み焼き、焼きそば、たこ焼きの3点セットで580円。

 どれも量は少ないが、それでも3種類の料理を味わえるのは大きい。

 とはいえ、お好み焼きにも焼きそばにも、肉はほとんど入っておらずたこ焼きの中にも1個だけ何も入ってない……言ってみれば焼きとでも表現すべき料理になっていたが。

 値段を考えると、このくらいは仕方がないのかもしれないな。

 そんな風に思いながらジュネスの屋上にあるフードコートで食べていると、やがて見覚えのある2人が……ゆかりと美鶴が姿を現す。

 その手には幾つかの紙袋があり、それなりに買い物をしてきたのは間違いない。

 とはいえ、ゆかりも俺と同じく桐条グループのブラックカードを持っているし、美鶴もそれは同じだ。

 宝石のように非常に高価な物を購入するのならともかく、ジュネスで売ってるような奴なら買えない物はないだろう。

 

「お待たせ」

「俺も今来たところだ。……というのは、この場合違うか?」

「そうね。それはデートの待ち合わせの時に使う言葉よ」

「ふむ、そうか? 私は今のアクセルの言葉もそう間違っていないように思えるが」

 

 俺の言葉にゆかりが駄目出しし、庇う……というか、美鶴は普通に問題がないと思っているのだろう。

 

「挨拶はともかく、そっちはもう買い物はいいのか? 見たところそれなりに買ってきたみたいだが」

「ええ、その辺については問題ないわ。預かって貰える?」

 

 ゆかりの言う預かってというのは、俺の空間倉庫に入れるという意味での預かってだろう。

 

「分かった」

 

 特に断る理由もないので、ゆかりと美鶴から受け取った紙袋を空間倉庫に収納する。

 テーブルの下で空間倉庫を展開したので、空間倉庫を見た者はいない。

 ……もっとも、ずっとゆかりと美鶴を見ている者がいれば、2人が持っていた紙袋がいつの間にか消えていると認識したかもしれないが。

 まぁ、そういう不審者がいればこっちからでも分かるけど。

 あるいはもう少し時間が経って高校生とかがやって来るような事になれば、美人が2人という事で見惚れる者や……中にはナンパしようとする者もいるかもしれないが。

 今の時間は特に何も問題らしい問題はないので、その辺の心配はいらない。

 

「ねぇ、アクセル。見た感じこのフードコートで結構食べたんでしょ? どれが美味しかった?」

 

 ゆかりが興味深そうに尋ねてくる。

 別にフードコートはそこまで珍しくはないし、ジュネスは東京にも普通に出店している。

 そこまでゆかりの興味を引くようなのは特に何もないと思うんだが。

 

「どれも突出して美味くはないな。平均点を前後しているといったところだ」

 

 こういうフードコートにある店というのは、そのくらいが普通だろう。

 中にはフードコートで美味い料理を出すのを売りにしている場所とかもあるので、そういう場所の場合は相応に美味い料理が食べられると思う。

 生憎とこのフードコートは違うが。

 

「ああ、でもソフトクリームは美味かったな。……こういう場所で出るソフトクリームが不味いというのは、基本的にないと思うけど」

 

 ここが何か特産品のある場所なら、特殊なソフトクリームが売っていたりする。

 以前何かで見た限りでは、長野県にあるワサビのソフトクリーム、北海道函館のイカスミソフトクリーム、広島県のトマトソフトクリーム……それ以外にも色々と特殊なソフトクリームがある。

 個人的には美味いのか? と思わないでもなかったが、実際に商品化されているという事は、恐らくそれなりに美味いのは間違いないのだろう。

 自分から食べたいとは思わなかったが。

 ともあれ、このフードコートで売っているソフトクリームは普通のバニラ味のソフトクリームだ。

 チョコ味とかもあってもいいと思うのだが、残念ながらそういうのはない。

 

「ふーん、ソフトクリームね。じゃあ、それにするわ。美鶴さんはどうする?」

「私もそれでいい。他にもハンバーガーがあればそれを食べたいな」

「……昼食を食べてから、まだそんなに時間が経ってないのに……」

 

 美鶴の言葉にゆかりが驚きの声を発する。

 以前……まだ美鶴が月光館学園に通っていた頃。

 それこそ影時間の一件で行動していた時、美鶴はいわゆるファーストフード店とかにも入った事がなかった。

 屋敷で暮らしているのなら、それも分からないではない。

 だが、美鶴は寮で暮らしていたのだから、ハンバーガーとかのファーストフード店に入るくらいは出来ると思うんだが。

 そんな美鶴も、今では普通にファーストフード店に入れる。

 シャドウワーカーの運営であったり、大学生活の中でそういう経験を積んだのだろう。

 また、美鶴は普段から運動してるので、このくらいは食べても問題ないと判断した……のかもしれないな。

 もしくは単純に昨夜の件で体力を消耗したから、少しでも食べて体力を回復しようとしてるとか。

 あ、でも今日からは夜の行為はないから食べすぎると……うん、これは言わない方がいいな。

 その辺に突っ込むと地獄を見る事になりそうだし。

 俺が戦々恐々としている間に、ゆかりと美鶴は席を立ってソフトクリームやハンバーガーを買いに行った。

 とはいえ、ここで売ってるハンバーガーはファーストフード店よりちょっとマシといった感じでしかない。

 本当の意味で美味いハンバーガーってのは、それこそ1個1000円とかするし。

 しっかりと修行をした料理人が腕によりを掛けて作るそういうハンバーガーは、名前こそ同じでもファーストフード店のハンバーガーとは既に別物と言ってもいい。

 どうせならジュネスも、そういうハンバーガー店を集めたりすれば面白いのにな。

 もっとも、そういうハンバーガー店と交渉をしたり、場合によっては出店料をジュネス側が支払う事になったりするかもしれないので、そう簡単には出来ないか。

 

「ただいま」

 

 ゆかりと美鶴が自分の食べるものを買って戻ってくる。

 当初の予定通り、ゆかりはソフトクリーム、美鶴はソフトクリームとハンバーガーだ。

 それ以外にも何かドリンクがあるが、それが具体的に何かは分からない。

 

「ソフトクリームはどうだ?」

 

 ゆかりにそう聞いたのは、ソフトクリームが既に何口か食べられた痕跡があった為だ。

 それを俺に知られたのが少し恥ずかしかったのか、ゆかりは照れ臭そうな様子を見せる。

 

「そういうのは分かっていても言うものじゃないわよ。全く、馬鹿じゃないの? てか、馬鹿じゃないの?」

 

 ゆかりの癖の2回続けて言う奴が出たな。

 別にそこまで照れる事はないと思うんだが。

 椅子に座る前に少し食べるくらい、そういうのをやってる奴は結構いるし。

 

「アクセル、ゆかりを苛めるのはその辺にしておいてやれ」

「いや、別に苛めてるつもりはなかったんだが。……まぁ、それはそれでいいとして。美鶴のハンバーガーはどうだ?」

「ふむ。まぁ、このような場所で売ってるものとしてはこんなものだろう。……外で食べているから、実際の味よりも上に思えるが」

 

 外で食べると、それだけで美味く感じるというのは俺にも理解出来た。

 もっとも、出来ればこういうフードコートではなく、それこそ天城屋旅館で弁当でも作って貰って山の中で食べる方がより美味いと感じるが。

 この辺りではもう桜は散ってしまっているので、花見というにはちょっと遅いが。

 それでも春の花を見るという意味では悪くないと思う。

 

「明日か明後日か、山でピクニックと洒落込んでみてもいいかもしれないな。ゆかりと美鶴はどう思う?」

「山でピクニックね。……アクセルと一緒に山に行くと、何かトラブルが起きそうな気がするんだけど」

 

 ゆかりの言葉に美鶴もハンバーガーを食べながら頷く。

 

「そうだな。アクセルはトラブルの女神に好かれている。私やゆかりだけでは足りないと思われる」

「それ、嬉しくないんだが」

 

 別に俺も好き好んでトラブルに巻き込まれている訳ではない。

 だが、トラブルの方から俺に近付いてくるのだから、対処が難しいのは当然だった。

 ……たまに、本当にたまにだが、俺が自分からトラブルに関わることも、ない訳ではないが。

 

「山野真由美」

「いや、それは俺には関係ないだろう? 俺達が来る前に行方不明になったんだから」

 

 ゆかりが出した名前は、天城屋旅館で行方不明になっている女の名前だった。

 実際、俺達が来た時にはもう行方不明になっていた以上、俺のトラブル誘引体質が働いた結果ではない……と思う。

 

「一応今日の午前中は山菜を採るついでに山野真由美の死体がないかどうか探してみたんだけどな」

「ほら、そこ。何で死体だって決めつけるの? もしかしたら、単純に山の中で迷子になってるだけで、まだ生きてるかもしれないじゃない」

「それは……けど山の中で遭難したのなら、そう簡単に生き残ったり出来ないと思うけどな」

 

 4月とはいえ、山の中に入れば朝と夜はかなり冷える。

 きちんと登山用の装備をしていれば、もしかしたら山の中でまだ生き残っている可能性がないとも言えない。

 ……ただ、ぶっちゃけ天城屋旅館の方でもその辺は予想出来ていると思うから、山の捜索とかはしてると思うんだよな。

 あるいは山菜採りをしている者達がついでにとか。

 そういう連中でも見つけられないんだし、多分だが山野真由美は山の中にいないと思うんだよな。

 ならどこに行ったかと言われれば、ちょっと分からないのも事実だが。

 それこそどこにでも行こうと思えば行ける訳だし。

 

「つまり、アクセルの予想では山野真由美は山にいない訳か」

「あくまでも俺の予想だけどな。実際にどこに行ったのかは、ちょっと分からない」

 

 俺にしてみれば、その山野真由美の実物すら見てないのだ。

 そうである以上、具体的にどこにいったのかを予想しろと言われても困る。

 これで俺が山野真由美の性格とか知っていれば、もしかしたら山野真由美がどこに行ったのかを予想出来る可能性もあるが。

 だが、生憎と俺は山野真由美の性格は知らない。

 ……あるいは桐条グループの力を使えば山野真由美についてもっと詳細に調べられるかもしれないが、俺としてはわざわざそこまでやる必要を感じてはいない。

 

「山野真由美の件はともかく、明日は山でピクニックという事でいいよな? ……雨が降らなければだが」

「天気予報を見た限りだと、数日は晴れが続くみたいよ? ……もっとも、天気予報をどこまで信じていいのか分からないけど」

 

 ゆかりの言うように、天気予報というのは絶対ではない。

 雨が降ると天気予報でやっていたのに、実際には晴天になるというのも珍しくはないのだから。

 とはいえ、俺が知ってる限りだと日本の天気予報はかなり正確だ。

 どの世界での話かは忘れたが、自国の天気予報が全く当たらない為、隣国の天気予報を見てる……というのを何かで聞いた事がある。

 しかもそれは1人や2人の話ではなく、それこそかなりの数がそういう事をしているとか。

 そういう国の天気予報と比べると、日本の天気予報は当てにしてもいい。

 

「UC世界のコロニーとかなら、天気予報とかいらないんだけどな」

 

 UC世界だけではなく、SEED世界やW世界でもそうだが、コロニーの中というのは天気を自由に決められる。

 その為、決まった時間に雨が降るといったように気象を自由に設定出来るのだ。

 また、クリスマスとかでは雪を降らせたりもするらしいと聞いた事がある。

 そういう意味では、気象を完全にコントロール出来るコロニーというのは便利なのだろう。

 もっとも、その代わりちょっとした事でコロニーが崩壊したりするのだが。

 SEED世界の血のバレンタインとかは、それがかなり分かりやすいだろう。

 コロニーというのはかなり便利な場所ではあるし、地球で養いきれなくなった者達の暮らす場所としては悪くないものの、いざという時には弱い。

 ガンダム系の世界では宇宙と地球が対立している事が多いので、その辺が特に顕著だが。

 これで地球とコロニーが上手くいってる世界とかあったら……まぁ、そういうのだと原作が始まらないというのもあるからなのかもしれないが。

 

「コロニーか。この世界でそういうのが出来るのはいつになるのだろうな」

「桐条グループでその辺を計画してみるとかはどうだ?」

「アクセル……そういうのは国家事業、それも1つの国だけで行うようなものではなく、大国と呼ばれるような国が複数集まって行う事だぞ? とてもではないが、1つの企業が出来るような事ではない」

 

 美鶴の言う事ももっともか。

 実際、UC世界で地球連邦の基礎となる組織が出来たのは、地球にいる者達をコロニーに送る為らしいし。

 勿論実際にはそれだけではなく、他にも色々と理由があっての事なのだろうが。

 

「あ、でも美鶴さん。シャドウミラーや他の世界から力を借りれば、桐条グループでもコロニーを作る事が出来るんじゃない?」

「それは……ふむ」

 

 ゆかりの言葉に、美鶴は真剣な表情で何かを考える様子を見せる。

 それを見たゆかりは、慌てて冗談だと言うが……うん、どうなるんだろうな。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2295
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1820
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