転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3609話

 俺が堂島の胴体を抱えて映像スクリーンから出ると、早紀が心の底から安堵した様子を見せる。

 早紀にしてみれば、別にペルソナ使いでも何でもない堂島がTVの中の世界に行くという事で、心配だったのだろう。

 ましてや……早紀にとって、堂島は命の恩人であり、白馬の王子様であり、恋すべき相手だ。

 そのような相手だけに、その堂島が無事に戻ってきたのは非常に嬉しいと思うのは当然だった。

 また、早紀だけではなく美鶴を含めたシャドウワーカーの面々も堂島の無事を喜んでいる。

 特に美鶴は、自分がペルソナ使いだから無事だったという思いがある為に、ペルソナ使いではない堂島がこうして無事に戻ってきた事に安堵しているのだろう。

 

「シャドウは出たか?」

「いや、全く。俺が1人の時、美鶴と一緒の時、堂島と一緒の時。3回繰り返したが、その全てで公園にシャドウが出るような事はなかった。これはやっぱり、あの公園はタルタロスのエントランスのような場所だと思っても間違いはないと思う」

 

 俺の説明に、美鶴はやはりかといったように頷く。

 美鶴にしてみれば、自分の襲撃がなかった時点でその可能性は高いと思っていたのだろう。

 

「そうなると、シャドウワーカーの者達を連れていっても大丈夫そうだな」

「今日だけでそう決めるのはどうかと思うが、美鶴の考えはそう間違っていないと思う。とはいえ、問題なのは公園の周囲の濃霧だよな。あれをどうにかしないと、周辺の探索は出来ない」

 

 公園そのものはそこまで広い訳ではない。

 堂島が刑事として調べられる場所は大体調べてみたものの、公園に特におかしい場所はなかった。

 とはいえ、公園はあくまでもTVの中の世界だ。

 そのような場所で刑事が調べても、魔法的な何かがあった場合はどうにも出来ないだろう。

 それでも刑事の目で見て何もなかったというのは、一応の安堵の理由には……うーん、どうなんだろうな。

 少し思うところがない訳でもないが、今はもっと別の事を考える必要があった。

 

「ふむ、やはりあの濃霧が問題か。……ちなみにアクセルは濃霧がなくなれば公園の周囲にはどのような場所があると思う?」

「あの公園の周囲か。普通に考えれば道路とかそういうのだろうけど、タルタロスと同じような感じとなると……上には特に何もないように思えたから、地下に続く階段や建物があるとか?」

「確認してみる必要はあるか。ただ、アクセルなら濃霧の中で敵に襲われても問題ないかもしれないが、私を含めて他の者達では対処が難しいだろう」

「レモンを連れてこようと思ってるんだけど、どう思う?」

 

 レモンからは、実働班から何人かこっちに寄越すという話をしていた。

 出来ればその時にレモンにも来て貰い、TVの中の世界の濃霧について……いや、それだけではなく、他にも色々と調べて貰いたい。

 万能の天才という評価が相応しいレモンなら、それこそあの濃霧をどうにかする方法を見つけてくれるかもしれないし。

 

「レモンか。構わんが、そちらはいいのか?」

「今は技術班も特に忙しい訳ではなかったと思うから、大丈夫だと思う」

 

 X世界で入手したMSの解析とかはあるが、世界が違えどもMSはMS。

 結局のところ、多少は違うが似たような技術でMSが構成されているのは間違いない。

 複合兵装に興味を持つレモンにとって、ディバイダーはそれなりに興味深かった様子だったが、言ってみればそれだけだ。

 Gビットとかマイクロウェーブを外部から放ってサテライトキャノンのような強力なビーム兵器を使うとか、その辺はそれなりに興味深かったらしいが、その程度だ。

 これが半生体兵器とも呼ぶべきオーラバトラーを始めとしたオーラマシンなら、レモンを含めた技術班もかなり興味を示し、その技術の解析に夢中になったりしていたのだが。

 だが、そのオーラマシンの研究も完全にではないにしろ、もう終わった。

 その証拠が、X世界でマリューが艦長を務めたウィル・ウィプスだ。

 オーラバトルシップの中でも最強と言われるウィル・ウィプス。

 その修理を終え、改修すらも行った事で、オーラマシンについての技術はそのほぼ全てを吸収した。

 もっとも、オーラクルーザーとかオーラファイター、オーラボンバーといったMSに対するMA的な存在とかがあったりするので、そちらの技術はまだ完全ではないらしいが。

 ただし、オーラマシンは色々と興味深い存在なのは間違いないものの、そこには問題もある。

 具体的には、オーラマシンの存在は恐獣を素材とするのを前提としている事だろう。

 一応俺がバイストン・ウェルにおいて多数の恐獣を殺し、その死体を空間倉庫に入れて持ってきた。

 現在はその恐獣を量産型Wの技術を使ってクローンとして生み出せないか、あるいはそれが無理なら素材となる部位だけを作れないかといった研究をしているらしい。

 そんな訳で、取りあえずシャドウミラー製のオーラマシンは……作れない訳ではないが、素材の問題から今はまだ作らないとか何とか。

 俺が乗っていたサーバインやズワウス、ヴェルビンといったオーラバトラーは使おうと思えば使えるらしいが、補修部品の問題から出来ればあまり使わないで欲しいとは言われているのだが。

 ズワウス辺りは尻尾もある関係で、それなりに使い慣れている機体なのだが。

 ニーズヘッグのように。

 

「では、一応アクセルがレモンに聞いてみてくれ。それで問題がなかったら頼む」

 

 美鶴の言葉に頷き……

 

「ちょっと待ってくれ。そのレモンってのは、一体誰なんだ? そいつもシャドウワーカーの者なのか?」

 

 堂島がそう聞いてくる。

 堂島にしてみれば複雑な気分なのは間違いない。

 ここは本来稲羽署の管轄なのに、稲羽署の刑事である自分には何も出来ず、俺達に任せるしか出来ないのだから。

 そんな中で、レモンという名前が出たのだから、それを気にするなという方が無理だろう。

 

「似たようなものだな」

 

 取りあえずそう言っておくが、これは決して嘘ではない。

 シャドウワーカーの上位組織である桐条グループはシャドウミラーと友好的な関係にある。

 つまり、シャドウワーカーの正式なメンバーではないが、友好的な組織の幹部という意味で。

 かなり苦しい説明だが、嘘ではないのは間違いないのだ。

 

「……そういう事にしておこう」

 

 さすが刑事と言うべきか、堂島は俺の言葉を素直に信じるのではなく、その裏に色々とあるのは理解したらしい。

 ただし、それを追及してこないのは……現在の状況において、シャドウワーカーと敵対するのは避けたいと思っているからか。

 

「それでレモンの件はともかく、TVの中の世界についてはどうする? あの霧がどうにか出来るまで、少し放っておくか?」

「出来れば色々と調べたいところだが……アクセルが動くのは少し待って欲しい」

 

 美鶴にとっても、公園の周囲を覆っていた濃霧は現時点で対処が出来ないと考えているのだろう。

 あるいは俺の混沌精霊の力でどうにかするか?

 霧というのは、暖かくなると晴れる。

 だとすれば、俺が炎を生み出せば霧は消えるかもしれない。

 ……もっとも、その可能性はかなり低いと思っているが。

 何しろTVの中の世界に存在している霧だ。

 そのような霧が普通の霧である筈がない。

 俺が生み出す白炎もただの炎ではないが、それでも濃霧に対処出来るかと言われれば、実際にやってみないと分からなかった。

 とはいえ、今ここで試すのは堂島や早紀がいる以上は止めておいた方がいいだろう。

 それに、もし万が一、本当に万が一の話だが、俺が使った魔法によってTVの中の世界に致命的な何かが……それこそ取り返しのつかない何かが起きるという可能性もある。

 それを思えば、シャドウワーカーやレモンの調査が終わるまで、霧を白炎で燃やすといったことはしない方がいいのかもしれない。

 

「美鶴がそう言うのなら、俺は構わないけど。それで具体的にどのくらい待つ事になりそうだ?」

 

 10日とか待つ必要があるのなら、UC世界に顔を出しておくのもいいかもしれない。

 ジーラインだったか。連邦軍の新型MSをゴップから受け取る予定になっていたし。

 こっちに時間のある時に来ればいいという話だったが、いつまでも相手に待たせる訳にもいかないしな。

 現在の連邦軍において、ゴップはかなりの力を持っている。

 そんなゴップが謝罪の品として渡すMSだ。

 まだ大雑把な性能しか聞いていないが、恐らく……いや、ほぼ間違いなくかなりの性能を持つと思ってもいいだろう。

 何しろアムロが乗っていたガンダムを性能はそのままに量産したという話だし。

 ぶっちゃけ、ゴップにしてみれば本来ならそんな高性能な量産型MSを俺に渡したくはなかったのだろう。

 だが、タカ派の暴走によって月と……そしてシャドウミラーと敵対するのなら、MSの数機は惜しくないといったところか。

 現在のUC世界において、最大勢力は間違いなく連邦だ。

 だが、それはあくまでも最大であって最強ではない。

 純粋に戦闘能力という事になれば、シャドウミラーのバックアップを受けているルナ・ジオンが最強となる。

 何しろ無人機のメギロートやバッタを大量に使えるという時点で、連邦お得意の物量攻撃の意味がない。

 そして無人機は純粋な性能という点ではガンダムとかよりも上なのだから。

 いやまぁ、そこまで性能が上なのはメギロートだけで、バッタは普通にザクの攻撃とかで撃破されるが。

 ただし、バッタは小型なので腕の悪いパイロットにはそう簡単に攻撃を命中させることは出来ない。

 それこそ逃げ場がないくらいの弾幕とか、アプサラス……とまではいかないが、巨大なメガ粒子砲とかじゃないと。

 射撃補助システムとかがあれば、ある程度は対処可能かもしれないが、バッタは無人機だけにパイロットのGとかを気にしない動きが出来るのが大きい。

 しかもバッタにしろメギロートにしろ、こっちは戦闘の度に数万機、数十万機……場合によってはそれ以上の数を出そうと思えば出せる。

 物量を誇る連邦軍を、逆に物量で押し潰す事も可能なのだ。

 そんな相手と戦いたいとは……少なくてもゴップは考えないだろう。

 俺を攻撃してきたタカ派の連中ならともかく。

 タカ派の連中は、自分達……連邦軍の強さを過剰なまでに信じている。

 これも1年戦争で勝利したのが影響してるんだろうが。

 後は、実際に連邦軍の規模が大きいというのも。

 まぁ、実際にはルナ・ジオンが協力しなくても、恐らくは連邦軍が勝ったと思うので、そういう意味では決して間違いではないのかもしれないが。

 とはいえ、だからといってこっちに迷惑を掛けるのはちょっとどうかと思う。

 ゴップも恐らく、俺を攻撃した件で……というか、月にちょっかいを出した件でタカ派を責めてるんだろうが。

 タカ派と戦った時、俺はアクセル・アルマーと名乗ってなかったし。

 まぁ、その辺についてはゴップも事情を察しているのか、あるいはMS1機で連邦軍の艦隊――と呼ぶには数が少なかったが――を倒した事から俺だと想像したのか。

 あるいはルナ・ジオン軍には青い巨星、黒い三連星、宇宙の蜉蝣、ソロモンの悪夢、荒野の迅雷といったように、異名持ちが多い。

 また、異名持ちではなくても、ノリスを始めとして実際には異名持ちでもおかしくはないようなエース級がかなりいる。

 そのような相手と遭遇したのかもしれないとゴップが考えてもおかしくはなかった。

 

「待つのは……具体的にどのくらいになるのかは分からないな」

「分からないというのは、俺にとっても問題だな」

 

 数日か、10日以上掛かるのか。

 その辺が分からないと、俺もUC世界に行くに行けない。

 あるいはUC世界に行く程に時間はないが、数日程度の時間があるのなら、東京でゆかりと一緒にデートを楽しむというのもある。

 ……もっとも、ゆかりは何気に真面目だ。

 美鶴が稲羽市でシャドウワーカーとして働いているのに、自分だけ俺と一緒に遊ぶのは気が進まないかもしれないが。

 もしくは、ゆかりをこっちに連れてくるか。

 美鶴にとっても、ゆかりが側にいるのは悪くない話だろうし。

 とはいえ、稲羽市にいてもそれこそマヨナカテレビの件を調べるとか、そういう事くらいしか出来ないんだが。

 観光は……山で山菜採りとか、ピクニックとかはあるけど。

 あ、でも観光ならそうだな。以前俺が月光館学園に通っていた時に海産物を獲った無人島に行って、海鮮バーベキューというのもいいかもしれない。

 そんな風に考えていると、不意に堂島の携帯から音がする。

 

「すまない、署からだ。少し出る」

 

 そう言い、堂島は大広間から出ていく。

 

「署からか。ただの連絡とかならいいんだがな」

 

 稲羽署の者達も、TVに入る能力とかシャドウとか、そういう話を聞いて神経質になっていてもおかしくはない。

 今までは全くそんな存在について知らなかっただけに、余計に気になっているのだろう。

 特にシャドウは一般人にどうにか出来るような相手ではないんだし。

 そう思いつつ、俺は話を続けるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2295
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1820
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