転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3627話

 ザザ……ザ……

 今日もまた、夜には雨が降っていたのでマヨナカテレビを見たのだが、そこには何もない。

 いつもは俺以外にも美鶴とかと一緒にマヨナカテレビを見ているのだが、今日は俺1人だ。

 理由としては、元々マヨナカテレビは1人で見るのが前提とされていたというのが大きい。

 何故か俺の場合は、大勢で見てもマヨナカテレビを見る事が出来ていたが。

 だが、俺1人だけでマヨナカテレビを見た事はない。

 それはつまり、しっかりとしたマヨナカテレビを見ていないという事を意味していた。

 もしかしたら何かぼやけて見えるのは、大勢で見ているからという可能性も否定は出来ないのだ。

 であれば、一度誰もいない場所で自分だけで見ても問題はないだろう。

 そう判断しての行動だった。

 ちなみにこれについては他の面々も同じで、美鶴や堂島も今頃1人でTVの前にいる筈だった。

 また、ムラタと五飛も同様に。

 何しろムラタと五飛はTVの中の世界には連れていったものの、その理由であるマヨナカテレビは見た事がないのだ。

 であれば、ここで一度マヨナカテレビを見ておいて貰った方が、話が早いのは間違いない。

 それにマヨナカテレビについてどういうものかは、知っておいて貰った方がいいし。

 ちなみにシャドウワーカーの面々も天城屋旅館の従業員に頼んで、何人かは現在誰も使っていない部屋のTVを使わせて貰っている。

 それによって、より多くの者がマヨナカテレビを見られる訳だ。

 天城屋旅館側にしてみれば、一体俺達が何をやってるのかと、そんな疑問を抱いている者も多いだろう。

 マヨナカテレビについて知ってるかどうは……うーん、どうだろうな。

 基本的にマヨナカテレビは学生の間で流れている噂だ。

 大人がマヨナカテレビについて知る事は出来ない……訳ではないだろうが、それでも高校生に接する機会がなければ、その可能性はかなり減る。

 美鶴とゆかりが雪子からマヨナカテレビについての情報を聞いてきたが、俺の知ってる限り――とはいえ、接した回数は少ないが――では、雪子は自分からマヨナカテレビについて天城屋旅館の従業員に話したりといった事はしないと思う。

 あるいは従業員の家族からマヨナカテレビについての噂を聞いたりするかもしれないが、それでも桐条グループ直轄で、警察の外部協力組織のシャドウワーカーがマヨナカテレビについて興味を持つとは思えない筈だ。

 そんな訳で、天城屋旅館は疑問に思ったものの美鶴からの要望に応えた形だ。

 天城屋旅館にしてみれば、シャドウワーカー……というか、桐条グループ一行は現在かなりの部屋を借りてくれていて、お得意様と呼ぶに相応しい存在だ。

 また、それこそ桐条グループの名前も大きく影響してるだろう。

 だからこそ、今回の一件においては美鶴の要望に応えたといったところか。

 ……実際には、シャドウワーカーがいつまで天城屋旅館に泊まっているのか分からないので、そういう意味では天城屋旅館側にとっても少し困るところなんだろうけど。

 何しろずっとシャドウワーカーが泊まってる以上は、その部屋に予約を入れる事が出来ない。

 かといって、いきなりシャドウワーカーがいなくなったりしたら、そこに部屋の予約がすぐに入るかどうかは微妙なところだ。

 そもそもの話、もう少ししたらゴールデンウィークだ。

 その連休中に天城屋旅館に予約をしていた客は、どうなるんだろうな。

 まさか俺達が泊まっているのはその全てが偶然予約のなかった部屋だとか、そういう事はないだろうし。

 多分だけど、美鶴の方でどうにか対処したのだろう。

 それが具体的にどのような方法でそうしたのかまでは、生憎と俺にも分からないが。

 その辺については聞かない方がいいのだろう。

 そんな風に思っていると、降ってくる雨が強くなってくる。

 ちなみに俺がいるのは、天城屋旅館から見える山だ。

 雨が降っているものの、木陰になっている場所なので身体が濡れたりとかはない。

 もし身体が雨で濡れても、白炎を使えば一瞬で乾かせるのだが。

 また、TVとかと違って映像スクリーンは濡れても問題はない。

 正確には映像スクリーンは空中に浮かんでいるので、そういう意味でも問題はないのだが。

 通信機の方も、技術班が本気で作った以上はかなりの頑丈さを持ち、完全防水だ。

 それこそ風呂や海に落としても何の問題もない。

 ……あくまでこれは個人的な意見だが、技術班が作った通信機だけに、何か妙な機能があったり、本来ならそう簡単に使われないような素材が使われていても驚かない。

 寧ろ技術班らしいと納得すらしてしまうだろう。

 

「お」

 

 空中に浮かぶ映像スクリーンに変化が見られた。

 それに期待の声を出すが……

 

「あー……」

 

 すぐに俺の口からは残念そうな声が出る。

 当然だろう。

 映像スクリーンには間違いなく何かが映っている。

 それは間違いないものの、実際にそれが何なのかと言われれば、分からない。

 以前見たマヨナカテレビと同じく、かなりぼやけた映像だったのだ。

 そこに誰かが映っているのは間違いないが、それが具体的に誰なのかが分からない。

 つまりそれは、以前と全く同じ結果である事を意味していた。

 具体的に何でそうなるのかが、よく分からなかったが。

 考えられる可能性としては、シャドウミラーの通信機という、本来ならこの世界の物ではない存在でマヨナカテレビを見ているからか。

 とはいえ、それはそれでちょっと疑問ではあるが……ただ、ペルソナとかシャドウとか、そういうのが関係していると理解出来ないでもない……のか?

 

「取りあえず俺の方は駄目だったが、他の連中はどうだろうな」

 

 ぼやけていたマヨナカテレビだったが、気が付けば既にそれは終わっている。

 なら、俺だけではなく他の面々もまた同じようにマヨナカテレビは終わってるだろうと判断し、そう呟く。

 実は早く終わったのは俺のマヨナカテレビだけで、他の連中が見ているマヨナカテレビはまだ続いているとか、そういう事はないよな?

 それはないだろうと思いつつ、それでもペルソナやシャドウに関係する何かであると考えれば、そういう可能性が実はあったりしそうなのがちょっとな。

 ともあれ、俺は映像スクリーンを閉じると天城屋旅館に戻るのだった。

 

 

 

 

 

「やっぱり美鶴の方も駄目だったが」

「ああ。出来ればもっとしっかりと見たかったのだが、アクセルと一緒に映像スクリーンで見た時と同じだった」

「……厄介だな」

 

 俺と美鶴の泊まっている部屋に戻ってきて、美鶴にマヨナカテレビについて聞いたのだが、その結果は俺の予想とは違っていた。

 映像スクリーンや魔力とかと違う、この世界のTVなのでもしかしたらと思いはしたのだが。

 ちなみにこの部屋には俺達の要望でTVの類を片付けて貰っていた。

 だが、マヨナカテレビを見る為にはTVが必要である以上、TVは再び運び込まれている。

 ちなみにさすがに天城屋旅館の中でも一番高い部屋と言うべきか、そのTVはかなりの大きさだ。

 50型くらいはあると思う。

 当然ながら、このくらいの大きさとなると人が普通に出入りしたりも出来る。

 つまり、いつのまにか足立がこのTVから出てくる可能性もあるのだが……そうなったらそうなったで、こっちとしてはやりやすいんだよな。

 足立がTVの中の世界でどれだけの強さになってるのかは分からないが、それでも俺や美鶴が足立にどうにかされるとは思えない。

 あるいは何らかの手段でTVの中に無理矢理連れ込まれたとしても、それはそれで対処が可能だろうし。

 もしくはここで戦っている間にムラタと五飛がやって来る可能性もある。

 つまり足立にしてみれば、この部屋に姿を現した瞬間に、もう捕らえられる……もしくは殺される事が決まってるようなものだ。

 本人がそれを意識してるのかどうかは、ちょっと分からないが。

 

「美鶴が見て駄目だったとなると、他の面々が見てもやっぱりぼやけた映像だったのは間違いないだろうな」

「この後、集めて聞いてみるつもりだが……恐らくアクセルの言う通りの結果になってるだろう」

 

 美鶴は大きく息を吐いてから、部屋を出るのだった。

 

 

 

 

 

「やはり、か」

 

 大広間にて、主なメンバーが全員集まっている。

 シャドウワーカーの面々以外にも、堂島や早紀、ムラタ、五飛といった者達も集まっているのだが、その全員が微妙な表情を浮かべていた。

 その理由は、美鶴が他の者達からマヨナカテレビについて聞いたのが原因だった。

 結局全員揃って、マヨナカテレビではぼやけた映像しか見る事が出来なかったのだ。

 これはつまり、人によって見える映像が変わるとかそういう事ではなく、全員があのぼやけた映像だったのだろう。

 映像スクリーンだとか、他の世界の存在が関わってるとか、そういうのは全く関係なかったらしい。

 安堵すればいいのか、ふざけるなと怒ればいいのか、正直微妙なところだ。

 もっとも、マヨナカテレビに映れば山野真由美のように死んでしまうかもしれないと考えれば、映らない方がいいのかもしれないが。

 

「そうなると、マヨナカテレビから足立を追ったり、TVの中の世界を探索するヒントを手に入れるのは難しいと思うけど、どうする? レモンが来るのを待つか?」

「そうするしかないか」

 

 美鶴にしてみれば、出来れば自分達で今回の件を解決したかったのだろう。

 それは分かるが、だからといってどうしようもない状況で手掛かりを得るのは難しいのだから、レモンに頼るしかないのも事実。

 

「では、今日はこれで解散だ。また明日から忙しく働いて貰うから、これから遊んだりするような事はせず、しっかりと寝るように」

 

 今の状況では自分達にはどうしようもないと判断した美鶴が、大広間にいる面々にそう声を掛ける。

 その声に従い、皆が立ち去る。

 シャドウワーカーの面々は大広間で寝起きしているので、そのままだが。

 ただ、大広間とはいえ男女を同じ場所で寝泊まりさせるのは問題なので、女は別の部屋での寝泊まりとなる。

 そうして今日の仕事は本当の意味で終わり、俺は美鶴と一緒に部屋に戻って寝るのだった。

 ……ちょっと、本当にちょっとだけイチャつく時間はあったが。

 

 

 

 

 

「分かった。この男を鍛えればいいんだな」

 

 翌日の早朝、俺は五飛と堂島を連れて山の中にいた。

 ちなみに堂島は初めて影のゲートを自分で体験したのだが、特に酔うとか気持ち悪くなるとか、そういうのはなかったらしい。

 ただ、影のゲートで転移する感触はあまり好ましいものではなかったらしいが。

 ムラタも一緒に影のゲートで山に来たのだが、既に自分1人で修行をするべく俺達から離れている。

 

「ああ、頼む。上手くいけば堂島もTVの中の世界に連れていくかもしれないから」

 

 そう言い、俺は堂島に空間倉庫から取り出した木刀を渡す。

 その木刀を受け取った堂島は、五飛に向かって構えて口を開く。

 

「よろしく頼む」

 

 堂島の構えはそれなりに様になってるな。

 刑事として剣道をやっていたのか、それとも学生時代にやっていたのか。

 その辺は分からないが、堂島はそれなりに使えるのは分かる。

 商店街で見つけた武器を売ってる店で買うのも、もしかしたら日本刀とか、そういうのかもしれないな。

 

「アクセルから頼まれたが、俺は決して人に教えるのは得意ではない。だから……修行は基本的に模擬戦になる。攻撃は出来るだけ寸止めするが、もし命中すれば最悪骨が折れる事もある。それでもやるのか?」

「足立を止める為だ」

 

 堂島の言葉に五飛が頷く。

 ちなみに五飛は教えるのが上手くないとか言ってるが、五飛の生まれ育ったコロニーは武術が盛んな場所だったと聞く。

 そこで暮らしていた以上、自然と他人に教えられるようになっていてもおかしくはないと思うんだが。

 あるいはエヴァとか、もっと教えるのを上手い奴を見てるので、自信がないのか。

 もっともエヴァは教えるのが上手いものの、基本スパルタだ。

 だからこそ、五飛が堂島を鍛えるのもスパルタになるのかもしれないな。

 

「分かった。来い」

「うおおおおおっ!」

 

 堂島が自分を奮い立たせるように雄叫びを上げ、木刀を構えて五飛に向かう。

 やっぱり経験者なのだろう。

 木刀を構えて間合いを詰める動きは、素人とは違う。

 違うが……

 

「甘い」

 

 上段に構えた堂島だったが、その木刀が振り下ろされる前に五飛は一気に間合いを詰め、堂島の真横まで移動する。

 五飛の握っていた木刀は、堂島の胴体に触れた状態で止まっていた。

 ちなみに五飛は別に気による身体強化とか、瞬動とか、そういう技術は一切使っていない。

 普通の動きで今の結果となったのだ。

 この辺は純粋に五飛の身体能力を使った鍛錬の結果だろう。

 

「も、もう1度だ!」

「構えろ」

 

 堂島から距離を取った五飛が、木刀を構えて言う。

 それを見た堂島は、再び五飛との間合いを詰める。

 ただし、今度放つのは上段からの一撃ではなく、胴体を狙った突き。

 こちらもまた素人とは思えない鋭さの一撃だったが……五飛に回避され、あっさりと木刀を弾き飛ばされるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2295
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1820
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