金色の英雄 IS 【更新凍結中】   作:ソウソウ

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何か間違いや矛盾箇所等を見つけたら、ご指摘してもらえるとありがたいです。
早めの更新を心掛けるつもりですが、善処します(汗)

───では、どうぞ!!


1章 学園入学
第1話 IS学園


『インフィニットストラトス』

 

 女性にしか反応しない世界最強の兵器、通称“IS”(アイエス)の出現後、男女の社会的パワーバランスが一変し、女尊男卑が当たり前になってしまった時代。その時代の中である衝撃的なニュースが世界中に広がった。それは………。

 

 ───ISの男性操縦者が見つかったのだ。

 

 ISは唯一女性にしか反応しないはずなのに男性である織斑一夏はISを動かせることの出来る世界中で一人だけの男性操縦者である。

 一人男性操縦者が見つかったので『もう一人ぐらいいるんではないか?』と単純な考えで世界中の男性の検査を始めた。結果…一人だけ見つかった。世界中で二人しかいない男性操縦者達はIS操縦者育英を目的としたIS学園に入学することとになった。

男性操縦者二人目の名は───

 ───『波大蒼星(なみだい そうせい)』

 蒼星はある事件に巻き込まれた過去を持つ男性である。これはその蒼星と一夏の物語である………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは…きついな……」

 

 俺──波大蒼星──は今IS学園の一年一組の教室にいる。先ほど入学式が終わりこの教室に来て自分の席に来ていたが周りの目線がすごいのである。───しかも女子だらけで。

 それもそのはず、俺は世界中でたった二人しかいない男性操縦者の内の一人なのだから注目を浴びるのは仕方がないのだが………。

 

「あいつよりはまだましか…」

 

 俺の席は運の良いことに一番後ろである。つまり皆の目線は自然と自分の列の一番前にいるもう一人の男性操縦者の方へといくのだから気持ちはまだ楽な方だ。

 

「はぁ~い、そろそろSHR始めるので席についてください。」

 

 そういい言いながら教室にひとりの女性が入ってきた。

 一瞬先生なのかと疑いたくなるようなほど、身長が低かったがある部分が強調されていた。本物の先生のようだ。

 

「えー、私はこのクラスの副担任を務めさして頂きます、山田真耶と言います。よろしくお願いします」

 

「「「「…………」」」」

 

 誰も返事をしない………皆目線が違う方向に向いているせいだと俺は思った。極一部の生徒は山田先生に同情の視線を送っていた。

 

「あわ……わ…じゃ、じゃあ名前の順で自己紹介をしてもらおうかな………」

 

 山田先生は涙目になりながら、事を進めようとしているけど、なんというか可哀想だと俺は思った………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………らくん、織斑君!」

 

「……あ、はい!」

 

 自己紹介の真っ最中、もう一人の男性操縦者は何か考え事でもしていたのか山田先生が呼んでもなかなか気づかず、気づいたと思ったら声を張り上げて席をあわてて立った。クスクスと周りから笑い声が聞こえてくる。

 

「今、『あ』から始まって『お』なんだよね。織斑君、自己紹介してくれるかな」

 

「あ、はい。分かりました」

 

 織斑はこっち側を向いて………。

 

「えー、織斑一夏です。」

 

 とだけ言った。周りはもっと何かを言って欲しいのかソワソワしている。そして………。

 

「以上です!」

 

 そう言いはなった。斜め上を行く回答にたちまちクラスは大転倒に包まれ皆は椅子から転げ落ちていた。もちろん、俺は落ちてない。

 すると、バァッン!と普通なら有り得ない音が鳴り響く。

「いてぇ…」

 

 第三者の手によって織斑は頭を抱えて第三者の顔を見た。

 

「げ!関羽」

 

「誰が三国武将だ。バカ者」

 

 織斑先生はもう一度さっきはあれで叩いたと思われる出席簿で叩かれていた。痛そうである……。

 というか、よくこん状況の中でも冗談を言える余裕があるなぁ………と俺は感心していた。

 

「貴様はろくに自己紹介もできないのか」

 

「い、いや~千冬姉………」

 

 また叩かれた。

 本日3度目である………。

 

「ここでは織斑先生と、呼べ」

 

「わ、分かった」

 

「あ!織斑先生、会議は終わったんですね♪」

 

「ああ、山田君。クラスの挨拶を押し付けてすまなかった」

 

「い、いぇ。副担任ですから、これくらいのことは………」

 

 山田先生と織斑先生が会話している間、あの先生と織斑一夏はあの、やりとりから兄弟だと俺は冷静に分析をしていた。

 

「諸君、私が織斑 千冬(おりむら ちふゆ)だ。君達新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな」

 

 うわ、そんな言葉使いでいいのかよ、と俺は心の中で、思ってると───

 

「キャーーー千冬様、本物の千冬様よ!」

 

「ずっとファンでした!」

 

「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」

 

「私、お姉様のためなら死ねます!」

 

 まるで兵器だ、と俺は思った。

 女子達の黄色い声援が辺り一帯に響いて、正直うるさい。

 咄嗟に耳を塞いだが、それでも鼓膜に響いてくる。

 

「全く。毎年よくこんなに馬鹿者共が集まるものだな。感心させられる。それと何だ?私のクラスに馬鹿者たちを集めさせているのか?クラスにわざわざ集めているのか?」

 

 織斑先生は…はあ~、とため息をついて呟いた。

 全力で賛成します!!織斑先生!!

 俺がそう考えているのをよそに、女子達の盛り上がりようはなかなか収まりようがないほどになっている。

 

「───で?お前は満足にも挨拶ができないのか」

 

 と、織斑先生は左手に拳をぶつけて一夏のほうを向く。話を逸らしたと思いきやの、再びの到来に一夏はしろどもどろ気味に答える。

 

「い、いや、千冬姉。俺は……ぐぁっ!?」

 

 そして織斑先生は一夏の頭を机に叩きつけた。

 

「ここでは織斑先生だ」

 

「は、はい、織斑先生」

 

「え?織斑君って千冬様の弟?」

 

「もしかして世界で初めてISを動かせたのもそれが?」

 

「いいなぁ。私と変わって欲しい!」

 

 相変わらず女子達は騒がしい………。

 バンッ、と出席簿を織斑先生が叩いた瞬間、教室が静かになった…………。

 その時、織斑先生と目があった。

 

「さて、波大。自己紹介をしろ」

 

 織斑先生のご指名を受けて俺は席を立った。

 

「え~と、俺は波大蒼星と言います。趣味は機械いじりとかゲームとか………とにかく機械関連がそうです。他に聞きたいこととかがあったら話しかけたりして下さい。以上です」

 

 俺はちょっとした優越感に浸されながら席に座った。

 その時、ちょうどいいタイミングでチャイムが鳴った。

 

「SHR(ショートホームルーム)は終わりだ。諸君らには最初の半年でISの基礎知識を、もう半年でISの基本動作を覚えてもらう。分かったなら返事をしろ。分からなくても返事をしろ。私の言葉には返事をしろ」

 

 クラス全員が、はい!と返事をして終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………えーと、波大だったかな」

 

 そう俺が休み時間になり、机の上に上半身を置いて寝る体勢に入ろうとしたときに俺の耳に男の声が聞こえた。

 

「ああ、そうだよ、織斑一夏君」

 

「俺のことは一夏でいいぜ」

 

「なら、こっちも蒼星で構わないぞ」

 

「男子同士、よろしくな」

 

「おう、こっちこそ」

 

 やっぱり男子同士での会話は楽だな~、と心の中で考えていた。

 そんな俺と一夏の所に接近する影が一つ。

 

「………ちょっと、いいか」

 

 その声に一夏が反応して振り替える。そこには綺麗な黒いろでポニーテールの髪型をした撫子風の女性がいた。

 

「…っあ。箒」

 

 一夏は知り合いみたいだ。

 

「一夏、行ってこいよ」

 

「ん?どこにだ?」

 

「そこの方と話してこいよ」

 

「蒼星はどうするんだ?」

 

「俺はここにいるわ。ほら……早く行ってこいよ」

 

「………すまない」

 

 箒と呼ばれた人は俺の方に軽く一礼をしてから、一夏を連れて廊下へと出ていった。

 再び一人になった俺は特にすることもなく、時たま聞こえる女子達の、先に行けばよかったぁ、とかの男子からしたら少し怖い内容を聞いては心の中でひやひやとしてた。

 緊迫感満載の現状の中、ひたすら時が過ぎるのを待つしかない。だが時間は意地悪だ。こういう時に限って、ゆっくりと時計の針が動いているような錯覚を覚える。

 

「……………大丈夫?」

 

 その声に俺の思考はドキッ、と肩を震わすと共に思考を停止した。

 ───即座に起動。

 

「~っ、ビックリした。リリーかよ」

 

「私じゃ駄目だったの?」

 

「いや、そういう事じゃないから」

 

 ショートヘアーが似合っている栗色の髪の毛を纏っていて、美少女の中に入るぐらいの綺麗さがあるこの少女は俺の幼馴染みである。リリーこと『遠堂璃里亜(えんどう りりあ)』である。

 璃里亜は俺の返答に納得していないのか、首を傾げていたが結局は話を変えた。

 

「………で、大丈夫なの?」

 

「何が?」

 

「ちょっと様子が変だったから……」

 

「そうかなぁ…俺はいつも通りだけど」

 

「ならいいんだけど………」

 

「…………もしかして、それだけか?」

 

「え!!…………………あ…………うん」

 

 璃里亜は小さく頷いた。とにかく何か話すきっかけが欲しかったみたいだ。

 

「ほら、もうチャイムが鳴るぞ」

 

「うん。じゃあ、またね、ソウ君」

 

 ソウ君、とは璃里亜が俺の事を呼ぶときに使っているあだ名だ。ちなみに俺は璃里亜のことをリリー、と呼んでいる。

 

 いつの間にか一夏達も教室に戻っておりチャイムが鳴り響いた。

 

 

続く─────────────────────────────

 




とりあえずセシリア戦まで行くつもりです
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