金色の英雄 IS 【更新凍結中】   作:ソウソウ

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今回の話の後半はオリジナルとなっています。そしてオリ機体の初陣ともなっています!!

───いざ、出陣!


第14話 エンドロード降臨

「おい、蒼星。ひどいぞ!置いていくなんて」

 

 列の端に並んでいた俺とシャルルの所に一夏がやって来た。やって来るなり、一夏は文句を垂らしてくるがそんなことは俺の知ったこっちゃない。

 

「なんで、お前も引っ掛かってるんだよ」

 

「いや、誰だってあんなこと言われたらああなってしまうだろ」

 

「だからこそだよ。そうしないと脱出出来なかったからな」

 

 もし、あそこに本当に織斑先生がいたとなれば俺の真っ赤な嘘は真っ青になっていた。諺にも嘘を言ったつもりが、現実になってしまったと言うものもある。故に一種の賭けだったのだ。

 

「ずいぶんゆっくりでしたわね」

 

 一夏の隣にいる蒼いISスーツ姿のセシリアがいかにも不機嫌ですみたいに言う。

 

「それにしても一夏さんはさぞかし女性との縁が多いようですから?そうでないと二月続けて女性からはたかれたりしませんよね。尤も、先程のHRの時には蒼星さんが止めてくれましたが」

 

 そんな嫌味を言っているセシリア。だが、一夏も無意識にやっているために防ぎようがないのだ。 

 

「なに?一夏またなんかやったの?」

 

 今度は鈴。因みに鈴は一夏の後ろにいる。

 

「後ろにいるわよ、バカ!」

 

 鈴があんな風に怒鳴ると言う事は、一夏がまた下らない事を考えていたんだろう。毎度毎度飽きないのだろうか。

 

「こちらの一夏さん、今日来た転校生の女子にはたかれそうになりましたの」

 

「はあ!?一夏、アンタなんでそうバカなの!?」

 

(どっちが馬鹿なんだか…視野が狭い)

 

 俺が呆れているなか、ひとつの影が一夏の元に接近していた。

 

「………安心しろ。馬鹿は私の目の前に2名も居る」

 

(織斑先生、ついでに一夏も)

 

「………そうだな波大、3名だな」

 

「へっ?」

 

 織斑先生の出席簿がバカ三人どもに炸裂したのだった。そして、俺の心の呟きがどうして織斑先生に分かったのか永遠の謎になった。

 

「では本日から格闘及び射撃を含む実践訓練を開始する」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

 出席簿アタックが響いた後、織斑先生の言葉に一組と二組の生徒達は大きく返事をする。勿論、あの三人は………。

 

「くうっ……。何かというとすぐにポンポンと人の頭を……」

 

「……一夏と蒼星のせい一夏と蒼星のせい一夏と蒼星のせい」

 

「なんで…俺まで…………」

 

 叩かれた箇所が未だに痛いのか、セシリアと鈴それに一夏は涙目になりながら頭を押さえていた。

 あと、スズー。なんで勝手に俺のせいにしてんだ。自分が騒いでいたのが悪いんだろ。

 

「今日は戦闘を実演してもらおう。ちょうど活力が溢れんばかりの十代女子もいることだしな。───凰!オルコット!」

 

「な、なぜわたくしまで!?」

 

 自分が指名されるとは思ってもいなかったセシリアが声を上げる。そりゃあ、鈴と同じくらい騒いでいたからな…選ばれるだろう。

 

「専用機持ちはすぐにはじめられるからだ。いいから前に出ろ」

 

「だからってどうしてわたくしが……」

 

「一夏と蒼星のせいなのになんでアタシが……」

 

 だから、俺のせいにしないでくれ。

 

「お前らすこしはやる気を出せ。───アイツにいいところを見せられるぞ?」

 

 織斑先生に耳打ちをされて二人は───

 

「やはりここはイギリス代表候補生、わたくしセシリア・オルコットの出番ですわね!」

 

「まあ、実力の違いを見せるいい機会よね!専用機持ちの!」

 

 いきなりやる気を出した。ここからでは、よく聞こえなかったが、専ら一夏に良いところを見せられるとでも言ったんだろう。

 

「あの二人は単純だねー」

 

 俺の隣にいる璃里亜も呆れながら言う。

 

「それで、相手はどちらに?わたくしは鈴さんとの勝負でも構いませんが」

 

「ふふん。こっちの台詞。返り討ちよ」

 

「慌てるなバカども。対戦相手は────」

 

 何か何処からか雑音に近い音が俺の耳にはいる。

 

「リリー、何か聞こえる?」

 

「うん。何か聞こえるよ」

 

 そして俺はふと空を見上げる。

 

「ああああーっ!ど、どいてください~っ!」

 

 何かこっちに向かって落ちてきているではないか!それも墜落しながら!

 上空から落ちてきた隕石もどきは幸いにも俺ではなく一夏に激突した。物の見事に喰らった一夏は数メートル吹っ飛ばされた後、ゴロゴロと地面を転がっていた。それでも白式の展開はしてたから一応無事みたいだ。

 けど間一髪だったようだ。もし反応が遅れてたら、俺も一夏と同じ目に遭っていた。

 

「あ、あのう、織斑くん……ひゃんっ!」

 

 そんな一夏はついにやってしまったようだ。状況が状況とは言え、山田先生を押し倒してる上に胸を鷲掴みしてる。

 

「そ、その、ですね。困ります……こんな場所で……。いえ!場所だけじゃなくてですね!私と織斑君は仮にも教師と生徒でですね!……ああでも、このまま行けば織斑先生が義姉さんってことで、それはとても魅力的な───」

 

 山田先生も山田先生で何やら妄想してる。あの人は本当に妄想癖が酷いよ。ホントに。

 

「一夏、早く移動しないと危ないぞ」

 

「え!?」

 

 俺の忠告を聞いた一夏は殺気を感じたので即座にその場を離れる。

 すると、その瞬間にレーザー線が一夏の先程までいたところを通ったのだ。

 

「ホホホホホ……。残念です。蒼星さんが余計な事を言ったせいで外してしまいましたわ……」

 

 うわ怖い……顔は笑ってるけど、どう見ても笑ってない。額にはハッキリと血管が浮いてる。

 ていうか、セシリア。一夏を殺すつもりだったのか……。

 次にガシーンと何かが組み合わさる音が聞こえた。今の音は確か鈴の武器である“双天牙月”を連結した音だったような…。

鈴もセシリアと同じく一夏を殺す気満々で双天牙月を大きく振りかぶって投げた。

 

「うおっと!」

 

 一夏は仰向けに倒れる。だがそれがいけなかった。

 投げた双天牙月はブーメランと同じような動きをして返ってきていた。

 

(一夏………ご愁傷さま)

 

 俺は心の中で一夏の無事を願っておくことにした。刃はもう一夏の目の前まで迫る。

 ───その瞬間。

 

「大丈夫ですか?織斑君?」

 

 短い発砲音が二つ響いたかと思うと双天牙月の両端に命中し軌道を反らして一夏に当たらずに済んだ。

 声をかけたのは山田先生だった。しかも寝ながら銃を構えているのでその体勢のままで撃ったと思われる。

 今までのあのドジで色々心配になりそうな山田先生の面影は今の山田先生にはなかった。

 

「………………」

 

 当然驚いているのは俺だけじゃなく、一夏・セシリア・鈴は勿論、他の女子も唖然としたままだ。

 

「山田先生はああ見えて元代表候補生だからな。今くらいの射撃は造作もない」

 

「む、昔のことですよ。それに候補生止まりでしたし」

 

 候補生止まりであれほどのことが可能なのですか。俺がそう思ってると、山田先生の雰囲気がいつもの感じに戻っていた。

 普段もあんな感じにしておけば山田先生のあだ名も増えることはないと思うけど……。

 

「さて小娘どもいつまで惚けている。さっさとはじめるぞ」

 

「え?あの、二対一で……?」

 

「いや、さすがにそれは……」

 

「安心しろ、今のお前たちではすぐ負ける」

 

 今の織斑先生の断言に頭に来たのか、二人は戦闘体制にはいる。二人の目には闘志が宿っているようだ。セシリアは一度入試の時に教師に勝っているから余計に力が入りそうだ。

 

「では、はじめ!」

 

 号令と同時にセシリアと鈴が飛翔すると、山田先生が目で確認してから空中へと躍り出た。

 

「手加減はしませんわ!」

 

「さっきのは本気じゃなかったしね!」

 

「い、行きます!」

 

 言葉とは裏腹に、山田先生の目は先程一夏を助けた時の鋭く冷静な目へとなってる。先制攻撃を仕掛けるセシリアと鈴だったが、それはすぐに回避されてしまった。

 

「さて、今の間に……そうだな。ちょうどいい。デュノア、山田先生が使っているISの解説をしてみせろ」

 

「あっ、はい」

 

 空中での戦闘を見ながら、織斑先生はシャルルに指示すると説明を始めた。

 俺は軽く聞き流しながら思考を巡らせる。

 

(隙をつくとしたらあそこか……)

 

 山田先生はビットを的確に避け、衝撃砲すら回避している。それでいて攻撃は確実に的中させている。それに二人を誘導して自分に有利になるようにしている。

 二人はそれに気づいていない。

 それにコンビネーションもとれていないのでバラバラで攻撃すらなっていない。

 ───戦場が動いた。

 二人がお互いの位置を把握してないがためにぶつかってしまったのだ。お互いが悪いと言い合おうとした時に山田先生が動きが止まってチャンスとなっている二人にグレネードを投下して二人はグラウンドへと吹き飛ばされた。

 

「くっ、うう……まさかこのわたくしが……」

 

「あ、あんたねえ………何面白いように回避先読まれてんの………」

 

 地面にクレーターを作った二人はその場で言い争いを始め出した。

 

「り、鈴さんこそ!無駄にバカスカと衝撃砲を撃つからいけないのですわ!」

 

「こっちの台詞よ!なんですぐにビットを出すのよ!しかもエネルギー切れるの早いし!」

 

「ぐぐぐぐっ………!!」

 

「ぎぎぎぎっ………!!」

 

 なんかオーラが見えたり髪が逆立って見えるの気のせいだろうか。

 

「これで教職員の実力が分かったのだろう。以後は敬意を持って接するように」

 

 織斑先生の言葉に、山田先生が再び照れくさそうに髪を掻きながら笑う。さっきの戦闘で俺達生徒は彼女の実力を思い知らされた。

 

「ふむ。まだ時間は残っているな。山田先生、まだいけますか」

 

「あ、はい。大丈夫です」

 

 腕時計で時間を確認した織斑先生はもう一試合するつもりなのか、山田先生にいけるかどうか確認を取る。

 

「時間がまだ残っておるのでもう一試合をする。そうだな……………波大。それに遠堂、出てこい」

 

 俺と璃里亜が呼ばれたので前に出る。

 

「え…遠堂さんって専用機持っていたの?」

「日本代表候補生だからじゃないの?」

「波大君と同じ企業なのかな?」

 

 璃里亜が呼ばれたことに疑問を持つクラスメイト達。それもそうだ。璃里亜の専用機が来たのは最近の話だからだ。知らない人のほうが多いはずなのだ。現に───

 

「璃里亜って専用機持っていたのか?」

 

 一夏も首を傾げていた。

 

「うん。ようやくもらったんだよ」

 

 璃里亜は嬉しそうに答える。それほど専用機が欲しかったみたいだ。

 

「リリー、行くぞ」

 

「ソウ君、了解!」

 

 俺と璃里亜は周りに人がいないかを確認してISを展開する。

 

 璃里亜の専用機は一言で言うなら“天使"だ。レモン色の装甲は薄く所々、肌が露出していてスピード重視の設計になっている。そして丁寧なことに璃里亜の頭の上には天使のような輪があった。

 

「どうだ?『エンドロード』の調子は?」

 

「特に異常はないよ」

 

 そう言うと璃里亜は背中にあるブラスターを広げる。その姿がまるで翼を広げる天使を思わせる。

 

「「「「……………」」」」

 

 璃里亜の専用機を目の前にした一夏達は言葉を失っていた。それほどの見とれてしまうほどの輝きをエンドロードは持っていたのだ。

 

《ママー、やっと会えたよー》

 

《ユカちゃん!元気だった?》

 

《うん。パパに見てもらって元気、元気》

 

 ユカと璃里亜が秘匿回線(プライベートチャンネル)を使って会話をし始めた。俺は聞こえるが他の人からは何をしているのかは分からないので問題はないのだが……まあ、いいや。

 

「準備はいいか?」

 

 織斑先生が尋ねてくる。

 

《ユカに璃里亜。準備しておけよ》

 

《ん~………分かったよ》

 

 名残惜しそうに璃里亜は秘匿回線(プライベートチャンネル)を切って山田先生の方へと向き直る。

 

《パパ、エネギアは使うの?》

 

《使うぞ。リリーのことは大丈夫。ママならあれぐらい避けられるから心配は無用で行くぞ、ユカ》

 

《うん!!》

 

 声が弾んでいるユカ。そんなにママと話せたり一緒に戦うことが嬉しいみたいだ。

 俺は新兵器『エネギア』の展開の準備をして同時に大剣『ムーンテライト』を展開する。

 

「はじめ!」

 

 織斑先生の合図が出た。

 

「さあ、行こうか!」

 

 蒼星、璃里亜対山田先生による第二ラウンドが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、蒼星君が飛び出したね」

 

 試合開始と同時に蒼星は山田先生に向かって突進していく。

 山田先生は予想外だったのか慌てて銃を構える。

 

「あ、あいつ、何をするつもりなの?」

 

 銃口を向けられた蒼星はまるで地上をジャンプするように円周上に上に上昇する。

 山田先生もしっかり反応して銃口を蒼星に向け続ける。

 

『!!』

 

 そこで山田先生は蒼星が笑っていることにハイパーセンサーで確認して気づいた。 自分の思惑通りに動いたと思わせるような笑顔だ。

 その瞬間、山田先生は直観で回避しようと動こうとしたが山田先生の機体にダメージが走った。その衝撃で少し態勢を崩すがすぐに立て直しその場を移動する。

 

(今のは蒼星君が攻撃したのでしょうか………まさか!)

 

 山田先生はすぐにもう一人の敵がどこにいるのかハイパーセンサーで調べる。

 

「あれは銃なのか?」

 

 箒の呟きに誰も答えない。一夏達の目線は山田先生にダメージを与えた璃里亜の手にある銃だった。いや、銃とは少し違う。何故なら剣にも見えるからだ。箒が分からなかったのはそのためである。

 始まってから璃里亜はその場を移動しておらずずっと待機していた。銃口を山田先生に向けたまま。移動しなくてもチャンスが来るのが分かっていたかのように。現に蒼星がその状況を作り出して、璃里亜は引き金を引いただけである。

 

「ふん、開始直後に突進して山田先生の意識をそちらに向けて遠堂に向ける意識をなくし、チャンスを作り攻撃か。まあまあだな」

 

「織斑先生、私たちの時には山田先生には通用しなかったのですが………」

 

「それは波大本人と近接戦闘をするとなれば危険だと山田先生は判断してそうするしか選択肢がなかったのだろう」

 

「へぇー、すごいなあいつら」

 

 織斑先生の解説を聞いた生徒達は感心していた。たったあれだけの動作なのだが、先程とは全く違うと生徒達は思わざるをえなかった。

 

『んー、やっぱり山田先生だね。少し避けられちゃった』

 

『リリー。しっかり当てろよ』

 

『当てたよ!でも、あれだけじゃ通用しないよ』

 

『そうですね。油断してましたがもう同じ手は通用しませんよ』

 

 オープンチャンネルでの会話が一夏達の耳に届く。あの二人の会話を見る限りあれでもまだ余裕があると思わせる。

 

「あの二人凄いね。打ち合わせでもしてたのかな?」

 

「いいえ、それだけしてもあれほど上手くは出来ないと思いますわ」

 

 シャルルとセシリアが口論しているなか、蒼星が動いた。

 蒼星は電子流砲を展開し、発射。エネルギー弾が雷を帯びながら山田先生に向かっていく

 山田先生はそれを回避し、アサルトライフルで反撃する。

 蒼星も回避をしようとしたが電子流砲の反動で最初の弾は避けられそうになかった。そう判断した蒼星は右手に持つムーンテライトを高速で奮う。

 

「な………」

 

 地上でもその光景が見えた。だが、これは現実なのかと思わせるものだった。

 

「今、蒼星。弾を斬ったわね…………」

 

「ああ………まじかよ」

 

 言葉に出すのに躊躇するようなことが先程、繰り広げられたのだ。信じようにも信じるしかなかった。

 

『────な!………』

 

 山田先生も初めて見る防御方法だ。体が一瞬固まってしまうが璃里亜がいることで油断は出来ない。

 

(あれ?どこにいったのでしょう?)

 

 ハイパーセンサーが有る限り本来、見失うことはないのだが山田先生は璃里亜を見失ってしまった。

 

『後ろですか!』

 

背後に気配を感じた山田先生はまた射撃されると思いその場を移動しながら振り向く。

 

『………!!』

 

 振り向いた先には目の前に天使の輪があった。つまりそれは璃里亜の機体が目の前に迫っていたことを告げていた。

 璃里亜は剣を握ってある右手を振り上げる。なんとか山田先生は致命傷を負わずに済んだが装甲が剥がれてしまった。

 

「あれって銃じゃなかったか?」

 

 一夏がそう疑問に思うのは璃里亜の手に握ってあるのが先程の銃と似ていたからだ。

 

「あれは“銃剣”だね」

 

 シャルルが答える。

 

「銃剣って……そんなのありかよ」

 

 近接戦闘、遠距離戦闘が可能となる万能装備とされている銃剣。だが、それを使うものは少ない。

 何故なら両方を使いこなす必要があり、それよりはどちらかにしたほうがダメージを与えるときの効率のよさを考えて、結果的にそちらの方が良いからだ。

 山田先生は懸命に璃里亜と距離をおこうとするがなかなか出来ずにいた。璃里亜の剣術は蒼星に届かないといえ一般の人では対処出来ないほどのものだ。

 山田先生はやっとのことで対処出来ていたがそこに蒼星の電子流砲による援護が入るので無理に距離を取ろうとするとエネルギー弾が命中して機体の性能が電撃により下がってしまいさらにこれ以上にきつくなる可能性があった。

 それは避けないといけない山田先生は必死にアサルトライフルで反撃するしかなかった。

 

「リリー、すごい~」

 

 のほほんさんが感心していた。いや、織斑先生を除く殆どが感心していた。

 璃里亜は至近距離からの銃弾を被弾はいくらかしてるものの回避している数のほうが多いのだ。

 

(な……今度はなんです)

 

 山田先生の機体に電撃が走ったと警告が出て動きが鈍くなってしまった。と、同時に五つの電撃弾が機体に命中した。

 蒼星と璃里亜は電撃が走っている時に山田先生と距離を置いている。それなら先程の攻撃は誰からのだと。それはすぐに判明した。

 蒼星と璃里亜を囲むようにして浮かんでいる五つの小さな歯車。一つ一つバチバチと雷が走っている。

 

『どうです?山田先生。クモの巣に引っ掛かった気分は?』

 

『最悪ですね……』

 

 今ので自分に何をされたのかはっきりとした。自分は誘導されたのだ。クモの巣の言う名の電撃の網に。

 あの歯車が五角形になるように離れて浮かび共鳴するかのようにお互いに電流を放出してお互いに受けとることで網もどきが完成し、そこを通ったとなれば機体にダメージが走り同時に動きが鈍くなってしまう。

 

『行きます!』

 

 蒼星はムーンテライトを山田先生に向けて二度目の突進。先程とは違い、今度は正面突破で来ていることが山田先生にも分かった。

 

「そこまで!!時間だ!!」

 

 あと、数十メートルの所で織斑先生の終わりの合図が出て蒼星はその場で急停止をしてグラウンドへと降りていく。璃里亜も銃剣をしまい、グラウンドへと降りていった。

 

 

続く──────────────────────────────

 

 




二人のコンビネーションはまだまだこんなものじゃありません!!
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