金色の英雄 IS 【更新凍結中】   作:ソウソウ

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本編よりもどうしてか、これを仕上げてしまった。
理由は………あれだ!!テストがあるから、本編を仕上げるよりもこっちの方が手っ取り早いからだぁ!!

………本編を楽しみにしている皆さん、スミマセン。蒼星のこれで我慢してやってください(´д`|||)

───んじゃ、やるか。



閑話② 空剣士日記・その一

 

 今朝。

 とある部屋の中では、早朝から騒ぎが起きていた。と言っても被害を受けているのは一人だけで、加害者も同じ部屋に住んでいるルームメイトだ。他の人に迷惑が及ぶほどの大惨事ではない。

 

「やめんかい!!」

 

 被害者、“波大蒼星”は異変を感じたその瞬間に被っていた布団を巻き上げて瞬間的に寝ていた体を起こしてその場を離れた。

 そこにいたのは彼だけではない。彼と同じ寝巻き姿の女性が正座してぷくっーと頬を膨らまして不機嫌そうにしていた。

 

「もぅ~、蒼星君ったら、お姉さんと一緒に寝かせてよ~」

 

「嫌です!!というか自分の布団で寝ろ!!」

 

「………ケチ」

 

「何がケチだ!!」

 

「ふふふ、可愛いわね」

 

 彼からしてみれば、迷惑極まりない笑顔を浮かべたのは蒼星のルームメイトであり、また今回のちょっとしたトラブルの首謀者でもある“更識楯無”。顔を真っ赤にしながら否定をしている彼を面白がっていた。

 だが、残念なことが一つ。またしても、作戦は寸前で未遂に終わってしまった。

 彼は意外と警戒心が高い。布団の中まで侵入するのは容易いが彼の体に触れると即座に反応して、こういう展開になってしまう。彼を抱き枕にしようという楯無の密かな企みはなかなか成功しない。既に何回か分からないほど、仕掛けてはいるが彼は滅多に隙を見せない。

 だったら、今度は別の手段でも使ってみようかと楯無は考えた。無論、彼にそんなことを言うつもりはない。

 

「いい加減、諦めてください」

 

「イヤよ!!!」

 

「………断言しちゃったよ、この人………」

 

 自分の布団の上で、堂々と胸を張って高々と宣言したお困り者に蒼星は頭を抱えた。防ごうにも、相手は学園最強の名を連ねる生徒会長だ。一筋縄どころではなく、下手をすれば三筋縄でも無理な可能性がある。

 今はどうにか、ギリギリセーフと言った感じに保っているが何時なんどき楯無の餌食にされるのか分からない。何をされるのかも分からない。不安すぎて夜もまともに寝れずに、疲労感が徐々に積み重なっているような気がした。

 そろそろ一旦、何かしらのストレス発散をしないと疲労でぶっ倒れそうになる。そうなったら、周りの皆に迷惑が及ぶのでそれだけは避けたい。

 楯無はぐいっと迫ってきた。

 蒼星の額に冷や汗が浮かぶ。

 

「お姉さん、いつでも歓迎よ♪」

 

「………何がですか」

 

「あら、可愛い女の子に言わせちゃって良いのかしら~?」

 

「ぐっ………」

 

 自分で自分を可愛いと言うなというツッコミをする余裕もない蒼星は、言葉を濁らせる。

 駄目だ、この人。確信犯だ、この人。

 

「よし、充電開始」

 

「え………ちょっ、ちょっと!!」

 

 蒼星の呟きに楯無は慌て出した。彼のIS“麒麟”の電撃エネルギーを貯め出しているからだ。楯無にとって、色んな意味で電撃は相性が悪いのでそれだけは出来れば避けたい。

 これは彼のいつもの秘策だった。麒麟をこんなことで使うのは少し気が引けるが、身と心の安全を確保するためだ。仕方ない。

 

「分かった!!だから、それだけは勘弁して!!」

 

「イヤです!!」

 

「なら、私だって逃げるわけにはいかないわ!!」

 

 いつの間にか取り出した扇子で、口元を隠し不吉な笑みを浮かべる。

 両者の間で、不穏な空気が流れる。普通は朝から流してはいけない。

 ───その時だった。

 

「貴様ら!!」

 

 扉が開いたかと思うと、廊下で仁王立ちにしていたのは織斑先生。まるで今までの二人のやり取りを知っていたかのように、口を開いた。

 蒼星と楯無は織斑先生が扉を開ける直前にいつも通りに戻っていた。さらに言うのなら、蒼星は椅子に座り、楯無はベッドの上で正座をしている。

 

「一体何をしようとしていた」

 

「いえ、何も!!」

 

「そうか」

 

  蒼星の返答を聞いた織斑先生はすぐに扉を閉めた。ひとまず、何も罰が起きなかったことに安堵する蒼星。

 いや多分、あれは気付いていた。今もまた廊下の部屋の前で騒ぎが起きてもすぐに対処出来るように待ち構えているのではないかと思う。男性操縦者と会長の騒ぎなど、一般生徒よりも派手になるからだ。もし、廊下に居なくても警戒はどうしても解けない。怖いものである。

 ふぅ~と深呼吸をする。織斑先生の登場により、一気に興が冷めた。今更、楯無とやり合おうという気はなかった。

 そもそも電撃エネルギーを充電していないのでやる気はなかった。というか、出来ない。ユカがISのくせに寝てしまっているからだ。夢の中で情報処理でもしているのだろう。

 

「蒼星君、なにかいる~?」

 

 そして、楯無はと言うと何故か冷蔵庫の中を探っていた。

 

「適当にジュース投げてください」

 

「ほい」

 

 楯無は後ろを見向きもせずに缶を放り投げた。円を描くようにして、見事に蒼星の手に捕まれる。

 彼は缶を確認した後、渋い顔になった。

 

「なんで、おでんが入ってんだよ!!」

 

 ちゃっかり、缶の側面には“火傷注意”と書かれていた。蒼星はこんなものを冷蔵庫に入れた覚えはない。

 

「この前、本音ちゃんが入れてたわよ」

 

「………何故に?って───熱いわ!!」

 

 首を傾げて、頭を捻らすが、掌に熱が篭り予想外な熱さにおでん缶を落とした。

 自分でもどうして朝からこんなハイテンションなのか、訳が分からない。

 

「あれ?何もないわね」

 

 冷蔵庫の中身を確認した楯無は、思っていた以上に空きがあることに気付いた。まさか、いつの間にか本音辺りの誰かが漁ったのかもしれない。

 ───と、目立たない奥に佇んでいたある食材を見つけて取り出した。

 それは“小麦粉”だった。

 

「ねぇ、これは蒼星君が入れたのかしら?」

 

「ん?あ、そうですよ。そういえば、作ろうって思って結局作ってませんでしたね」

 

 ふと楯無は思った。確か彼は料理は得意分野ではなかったはずだと。だが、今の発言から特定の料理だけには自信があるようないいぶりだ。

 楯無の目が光った。

 

「私、食べたいんだけど作ってくれる?」

 

「そうですね。構いませんよ」

 

 あっさりと許可が降りたことに意外そうな表情になる楯無。

 

「けど、また今度でお願いしますね」

 

「ええ~!!」

 

 まさかの日にちを遠ざけるという手段に出た。だが、どうしてそんな遠回しに喋り出したのか彼の様子が気になり、後ろを振り返った。

 彼は着替えの真っ最中だった。会話数を増やして時間を稼ぐつもりだろうか。

 

「ふふふ………」

 

 楯無は気付いた。今の彼は、上を脱いでいるので視界がほとんど見えない。故に唯一無二と言えるチャンスだった。

 そっと立ち上がり、忍び足で寄っていく。慎重に気付かれないように彼に接近する。

 そして───

 

「よっと!!」

 

 ───避けられた。

 彼は紙一重でひらりと楯無の攻撃(抱きつき)を避けた。

 

「いい加減懲りてください」

 

「蒼星君が今日、作ってくれるって約束してくれるまで止めないわ」

 

 蒼星は思った。もう勘弁してくれと。故に渋々了承せざるを得ない。

 

「………了解しました。今日の晩飯に御馳走しますよ」

 

「やったわ♪」

 

 喜んでくれるのは普通、嬉しいのだが蒼星の気分は憂鬱だった。ここは素直に受け止めるべきなのだろうか。

 

 ───彼の朝は一苦労な朝である。

 

 

 

 ───【6月27日“Cooking”】───

 

 

 

 授業はなんとかフラフラになりながらも、蒼星は乗り越えた。特に眠気が異様なほどに夢世界へと誘ってきたので断るのに一苦労し過ぎた。

 あ………と彼はあることを思い出した。

 今日の放課後は模擬戦祭り。専用機持ちが試合をする予定となっていたはずだ。

 織斑先生から既に許可は降りている。そのことを提案した際に断られるかと思いきや、あっさりと許諾したときには思わず聞き返したほどだ。が、その代わりに条件を出されてしまったが。その条件とは一般生徒にも公開することだった。普通だとらこういう試合を観戦出来る機会は滅多にないからだろう。蒼星も別に構わないので二つ返事で了承した。

 

「あ、いた!!蒼星!!」

 

 アリーナへと入り、着替えようと更衣室まで通路を通っている時に蒼星は一夏と遭遇した。一夏は蒼星を探していたらしく、蒼星は顔をしかめた。

 

「何か用か?」

 

「何でそんなに不機嫌なんだ?………まぁ、いいや。俺と試合してくれ!!」

 

「やっぱりか………」

 

 模擬戦とは言え、本格的に一対一で試合をするということは滅多にない。さらに言えば一夏は毎日鈴やセシリア、シャルロットにラウラ達と特訓をしているために蒼星や離里亜とはなかなか手合わせが出来ない。それ故に、一夏は蒼星に頼み込んだのだ、自分と試合をしてくれと。

 

「またなのか?」

 

 だが、蒼星としては正直気が乗らない。理由は至極簡単。蒼星の対戦相手は大抵が一夏であるからだ。一言で言うなら、飽きる。

 

「ああ、蒼星と出来るのはなかなかないんだ!!」

 

 頑固たる態度で諦める気配を見せない一夏は、もう一つどうしても蒼星と対戦したい理由がある。

 それは蒼星が一夏と同じ近接タイプだからだ。それも相当の実力者。故に一夏は彼の技能を教わりたかったのだ。完全なる再現は無理でも、何か一夏は自分が強くなれるヒントさえ掴めればそれで良いのだ。故に直接剣を交えた方が何かと好都合でもある。

 蒼星は「はぁ~………」と溜め息をついた。彼の今の表情はどう見ても不機嫌そうだ。

 

「却下だ」

 

 彼はそう告げると、早足でその場を逃げるかのように去っていく。慌てて一夏も後を追う。

 

「なぁ、蒼星~、頼むよ~」

 

「お前とやるの飽きたんだ。たまには他の人とやりたいんだって」

 

 しぶとく自分に迫ってくる一夏に蒼星も鬱陶しくなってきていた。

 その時だ。ふと、曲がり角が目に入り、その曲がった所で三人の少女らと遭遇。

 左から鈴、離里亜、ラウラだ。

 特に鈴と離里亜の二人は頬を桜色に染めて、こちらをパチクリとまばたきを何度も繰り返して見ている。

 蒼星は自分の顔に何か顔に付いているのかと尋ねようとした矢先───二人は文字どおり逃げた。

 

「………逃げたな」

 

「なんで逃げるんだよ」

 

 どうやら一夏も二人から逃げられた理由に見当もつかないのか、蒼星とまったく同じリアクションをとった。

 

「ラウラは行かないのか?」

 

 蒼星は唯一残っていた人物───ラウラに質問を投げかけていた。そんなことを聞かれたラウラの返事は───

 

「私は決して逃げないのだ」

 

「「………??」」

 

 頑固たる決意を持ったラウラの様子に二人はより困惑する。何から逃げないつもりなんだろうかと。

 

「そういやぁ、ラウラは誰と試合するつもりなんだ?」

 

 一夏は話を逸らした。

 

「私はリリーとするつもりだ」

 

「ん?珍しい組み合わせだな」

 

「そう言う兄様と嫁はまたなのか?」

 

 ラウラも呆れるほどそんなに蒼星と試合をした覚えのない一夏は不服だったが、逆に蒼星はチャンスとばかりにラウラに意見を求めた。

 

「たまには別の人とやってみるべきだろ?ラウラ」

 

「うむ。多種多様な者との経験は大事だと思うぞ」

 

「そうかなぁ………」

 

 ラウラにも言われて、本気で一夏は頭を悩ませ始めた。ここで、後もう一つ追撃があれば一夏を確実に落とせるはずだと蒼星は考えていた。

 ───そこに救世主が現れる。

 

「あら?皆様、こんな所でどうされましたの?」

 

 会話に入ってきたのはセシリアだ。彼女も今さっきアリーナへと来たばかりのようだ。

 

「セシリアは誰と試合するんだ?」

 

「いえ、まだ決めてませんわ」

 

「なら、俺とやらないか?」

 

「蒼星さんとですの?」

 

「あぁ………遠距離タイプのISとも慣れておかないとな」

 

 セシリアは蒼星の提案にすぐには返事をせずに、頭をかしげる。

 ほんの数秒後、彼女の中で決断が降りたようで口を開いた。

 

「ええ♪こちらこそお願いしますわ♪」

 

「ということでだ。一夏、諦めろ」

 

 蒼星は口角を釣り上げる。勝ったと言いたげな態度だ。

 

「そんなぁ~~………」

 

 一夏の叫びも虚しく、蒼星とセシリアの対戦が決まってしまった。

 ………結局、一夏はしばらくして戻ってきた一応近接タイプの鈴と試合をすることにしたのだった。勿論、選ばれた鈴の機嫌はその日ずっと上機嫌だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 特訓も終わり、既に夜の時間帯。

 先程、飲料を買いに行ってきた蒼星は部屋へと戻っている最中だった。

 彼はついさっきまで話していた璃里亜のことを考えていた。彼女はセシリアに料理を教えていた真っ最中だったようで、今は一人でセシリアが出来るかどうか任している所らしい。彼女は邪魔をしないようにと寮の広場に出てきており、そこで蒼星と出会ったのだ。

 その後蒼星は余分に買っておいた新発売の炭酸飲料を彼女に渡して、軽く話をしてから別れた。

 

 ………手が冷たいな。

 

 誰とも出会すことなく、じぶんの部屋の前へと辿り着いた蒼星は扉へと手を伸ばした。ただし、3個の缶を両腕で抱えているので苦しい体勢になりながらになっている。

 段々と缶越しに伝わってくる冷気に徐々に変な感覚に襲われながらも、どうにか開けることに成功する。

 

「なみむー、お疲れ~」

 

 扉の開口と同時に部屋から迎えに駆けつけたのは、とぼとぼとした服装に身を包んだ少女、“本音”だ。

 本来なら本音の部屋はここではないのだが、蒼星のルームメイトの楯無に呼ばれた為に部屋にいたのだ。彼は既に彼女が部屋にいたことは知っていたので、特に驚く素振りはみせない。

 彼からジュースを受け取ると、本音は部屋に置かれた簡易式のテーブルの上へと移動させた。

 

「それじゃあ、やるか」

 

 蒼星は本日のメインディナーである料理を作るための器具を持ち出した。

 ホットプレートだ。

 コンセントを繋ぎ、スイッチを入れる。

 本音がホットプレートの上に油をひく。

 

「そういえば会長は?」

 

「まだ帰ってきてないよー」

 

「なら、先に始めますか」

 

 彼は台所から既に用意してあったボウルを持ってくると、ボウルの中に入ってあるものをかき混ぜた。

 それを鉄板の上に流し込むと、油が飛び跳ねて香ばしい匂いを漂わせる。さらにその上に豚肉を敷く。

 ───彼が作っているのは、お好み焼きだ。

 今回は水にといた小麦粉、キャベツ、豚肉とシンプルに関西風に仕上げるつもりでいる。

 

「なみむー、どうしてお好み焼きなの?」

 

「一度テレビで作り方を紹介してたのを見て、なんとなくやってみたら思ってた以上に上手くできたんだ。それで何回か作ってる内に得意になったんだよ」

 

「ふーーん」

 

「興味なさそうだな」

 

 蒼星は苦笑いをする。本音の興味はどうやら彼の技量ではなく、生地の出来上がりの方へと向いている。

 彼自身で一番の納得のいく仕上がりになる料理なのだ。これなら、璃里亜とも接戦に持ち込めるのは間違いがないと自負している。

 因みにお好み焼きが蒼星の得意料理になっていることを璃里亜は知らない。

 

「おおー、美味しそう~」

 

 数分後すると、生地に熱が通ってきたのか鉄板と接している部分が黄金色になってきている。

 蒼星は気を引き締めた。

 今からすることはこのお好み焼きにとって一大事となる手順だからだ。

 

「オッキー、頑張れ~」

 

「オッキーって何だよ………よし、行くぞ」

 

 両手にヘラを握り、緊張した顔つきでいる蒼星はお好み焼きの生地と鉄板の間にヘラを滑り込ませる。隣の本音もワクワクしながら、彼の行方を見守る。

 ───後はひっくり返すだけ………。

 そっと持ち上げる。形状を崩さないように慎重に動く。

 

 ()()()

 ここで負けてはテンションが急下降。

 ここで勝てればテンションは急上昇。

 勝敗の決め手は“タイミング”だ。

 手首の角度。ヘラを持ち上げる力加減。焼き加減を見極める瞬間。まだまだ他にもたくさんあるが、これら全てを合わせないと、最高の美味たるお好み焼きには到底辿り着けない。

 敵との牽制が続く。どちらが先に攻撃を仕掛けてくるか。にらみ合いが続く。

 負けてはならないのだ。

 

「今だ!!」

 

 蒼星は叫ぶと同時に決死の覚悟を持って、お好み焼きを持ち上げたヘラを傾けようとした。

 ───その時だった。

 

「ただいま~♪」

 

 バタンと勢いよく扉が開いて、楯無が部屋へと入ってきた。

 そして、蒼星は反応してしまった。扉の開閉音に反応した彼はビクッと手を動かしてしまい、その反動でお好み焼きはするりとヘラから滑っていく。

 

「「あ………」」

 

 止まることを知らないかのようにお好み焼きは宙へと飛び出した。蒼星と本音は揃って後を目で追いかける。

 重力に従って、それは本来なら平らな面から鉄板に着地を果たすのだが今回は違う。

 どう見てもお好み焼きは垂直に下降している。そのまま行くと、形脆いお好み焼きは無情な姿へと変わり果ててしまうだろう。

 そして、遂にお好み焼きと鉄板が目と鼻の先まで接する。

 

 ………グチャリ。

 

 見事にお好み焼きは平らな面を潰して、無惨な姿へと変貌を遂げた。蒼星と本音の目が見開く。

 事情を知らない楯無も雰囲気で察したのか、恐る恐る声を発する。

 

「………もしかして、私、悪いことしちゃったのかしら………?」

 

「「オッキィィィィィィィーー!!!」」

 

 ………微かに無事だった生地は綺麗な黄金色だった。

 

続く?──────────────────────────

 




そういえば、二人の日記に簪ちゃんが出ていないことに気付いた。ヒロインなのに。

次には出てくるはず………だ(多分)( ̄▽ ̄;)

後、しばらくしたらこの話は舞姫日記・その一の次に移動させるつもりですよ。
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