金色の英雄 IS 【更新凍結中】   作:ソウソウ

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───前回のおさらい───

蒼星はある人物達と遭遇。そいつらは彼にとって、忘れられない世界で出会った者達だった。

また一方で璃里亜では謎のIS到来に困惑していた。その様子を心配がる専用機持ち達。

徐々に二人に対する疑惑が浮上していく中、一体彼らは何をすべきなのだろうか。

ちょっとした前ふりを入れてみました\(^-^)/
あ、それとアンケートまだ続けてますので、どうかそちらもご覧頂ければ。

───では、どうぞ!!


第32話 過去の因縁

 初めに仕掛けてきたのはロザリアだ。

 槍を展開したかと思うと、矛先を真っ直ぐ俺の方に向けながら突進してくる。

 ラファールの初期装備に槍は含まれていない。つまり、追加装備で新たに加えたことになる。

 俺は体を傾けて右に避けた。

 すると、ロザリアは手慣れた手付きで槍を横に振り回し追撃を仕掛けようとしてくる。

 ムーンテライトでそれを防ぐ。刀身と矛先が激突し、甲高い金属音が響く。完全には衝撃を防ぎきれずに俺は少し吹き飛んでしまった。

 

『あら?攻略組がその程度?』

 

 挑発染みた発言をしてくるロザリアだが、俺は完全に意識には入ってこない。

 ロザリアの背後から、出てきたのはアサルトライフルを構えたアマス。銃撃を開始。俺に休む暇すら与えてもらえないようだ。

 銃弾を避けるために一気にその場から離れる。アマスも銃口を俺の方に向けて追い掛けてくる。

 カチャカチャと空音が聞こえてくる。アサルトライフルの弾が切れたのだ。

 その隙を狙って近接戦闘に持ち込む。大剣を大きく振るうが、間に割り込んだロザリアに防がれる。

 今度は俺の番だと、大剣を勢いに逆らわずにロザリアに向け続ける。そのままロザリアを追い詰めていく。

 俺は振り回していた槍を大きく上へと弾く。ロザリアの両手も槍を離さないとするために、絶好の隙が生まれる。

 ───空中専用剣技5連続『スターライド』

 そう心で言ってみるが、あくまで見よう見まねだ。システム補助なんてものは存在しない。だが、体が自然と覚えていた。いや、正確には脳が覚えていたという方が正しいだろうか。

 最後の一撃を浴びせようとした俺はロザリアの表情を伺う。ロザリアは不敵な笑みを浮かべていた。

 思い詰めた表情をしているのではと思っていた俺は内心、驚きながらもロザリアの意図を考察する。

 そして、そのまま大剣をロザリアへと降り下ろした。

 

《ユカ、展開だ》

 

《了解っ!》

 

 何をとは言わずに省略しているのだが、ユカは分かっていてくれているようだ。

 ロザリアは海面へと吹き飛ばされて大きな水飛沫を上げる。

「甘い」

 

 ロザリアが打ち付けられているのを、見ながら俺は小さく呟いた。俺の背後にいるであろうアマスに向けてだ。

 俺がロザリアに意識を向けている間に隙を取ろうと、背後へと回る。この作戦は悪くはない。確かに大剣を完全に降り下ろした俺はすぐには身動きが取れないのだが、避けるまでもない。

 アマスは一気に弾幕を張って麒麟の心臓とも言えるエネルギアへと弾丸を放った。だが、それは叶わなかった。

 

『───!』

 

 無表情の彼女がここでようやく目を見開いた。目の前の物体をアマスはまるで壁のように感じたからだ。

 “ヴォルスシールド”。巨大な六角形の盾は実弾を全て防いだ。

 その時、アマスの機体に電撃が襲った。

 盾から放たれたエネギアの電撃弾が幾つか命中したからだ。アマスは即座にその場から距離を取った。

 その間に俺は完全に体勢を整えていた。アマスも無闇な攻撃はしないのだろう。距離を取って動こうとはしない。

 それにしても、この二人の連携にしては、あまり成り立っていない。こう動けばこう動くとマニュアルのような動きが目立つ。まだそんなに訓練をしていないのだろうか。麒麟の調子が完全でない中、不幸中の幸いだった。

 ヴォルスシールドをしまう。

 海中からロザリアが姿を現して、アマスの隣へと移動する。装甲が幾つか削がれていた。

《ユカ、麒麟はまだ行けるか?》

 

《うん………でも、電撃エネルギーはあまりないよ》

 

 連戦となると、エネルギアで充電しているものの電撃の消費には追い付かない。精々、電子粒砲の電撃砲一発で空になってしまうといったところか。

 ここは短期決戦を持ちかけるべきか。

 そんな俺を見透かすかのようにロザリアは呑気に話し出した。

 

『流石ね。アマスの攻撃も防ぐとは』

 

「行く!」

 

 電子粒砲を展開して構えたのち、俺は瞬時回転を利用してロザリアとアマスが一直線上になるようにする。

 ロザリアは話の途中で仕掛けられた為に反応が少し遅れた。その一瞬でも、命取りになる。ロザリアがそこの所に甘くて良かった。猛者は一瞬足りとも気を抜かないので、賭けに近かったが天は味方してくれたようだ。

 だが、アマスはずっと俺の動きを観察していたのか、反応されてしまった。観察していたからって対応できるスピードではないのだが、アマスの反射神経がそれを可能としていたのだろうか。彼女は思っていた以上の強敵だ。

 まあ………いい。故に確実に落とせる物から落とす。

 電子粒砲の砲口をロザリアへと定めて、全力の電撃砲を放つ。

 辺りを揺るがすほどの威力を秘めた一撃は真っ直ぐ電撃の柱と化してロザリアの方へと放たれた。

 どうにか避けようともがいたロザリアは致命傷を避けた様子だった。それでも、麒麟の精一杯の攻撃に左肩の装甲は完全に剥がれ、ブラスターもかすったとはいえ電撃の影響でボロボロだ。

 アマスの方は影響はない。

 

『アマス、なんでアタシを置いて逃げんのよ!?』

 

『………知らない』

 

 特にロザリアに仲間意識を持っている様子はないアマスはロザリアを助ける素振りを一切見せなかった。

 アマスはロザリアを仲間として認識していない。連携が微妙だった要因の一つは、この為だったのか。

 ロザリアはアマスを睨み付けた。アマスは視線を合わそうとはしない。

 その時、間にあいつが割り込んでくる。

 

『二人ともォ、時間よォ』

 

『どうしてよ?これからって時に?』

 

『IS学園の教師陣が来たのよ。それにオータムから帰還命令が出てるしね~』

 

『それじゃあ仕方ないわね。空剣士、この借りは返すわ。覚えときなさいよ!』

 

 捨て台詞を吐き、ロザリアとアマスはその場を去ろうとする。

 

『空剣士さん。またの機会に会いましょ~』

 

「もう来んな、“痺獄槍”ネル」

 

『あらァ?私の覚えてくれてたのねェ~。それじゃあ、またねェ~』

 

 ラメイル・コヒィンの操縦者“ネル”は微笑ましい笑顔を俺に送ってから、旅館のある海岸とは逆の方へと飛んでいった。

 俺は後を追うことはなかった。

 このまま追いかけて、追撃を仕掛けて勝負を挑んでも今の俺に勝てる自信は正直ない。二人の相手でも今の機体の状態ではギリギリだったのに、ネルが参加してくるとなると俺が劣勢になっていたことだろう。

 戦闘中の間、何故かネルは傍観をしていただけのようだった。途中、手を出してくるかと思いきや、最後まで見ているだけだった。相変わらず何を考えているのか見当がつかない。

 姿が見えなくなってもハイパーセンサーがあいつらを捉えている間、気を緩めることはしないが、効果範囲を越えた瞬間、一気に体に疲労感が襲った。肩の荷が一気に降りた。

 ───あぁ………本当に危なかった。

 充電が完全になくなり、しばらくの間はムーンテライトとヴォルスシールド(手持ち)だけで戦うことを覚悟したのだが、教師陣が来たことで退散してくれた。あのまま、戦闘を続行となると確実に俺が劣勢のまま負けていた。

 福音からの連戦でそのままの二人の相手をするのはもう懲り懲りだ。ユカにも相当苦労さしてしまったみたいで、後でゆっくりと休まないといけない。

 だが、現実というのは俺に休む暇なんて与えてくれないらしい。

 

《パパァ!福音がこっちに来てるよ!》

 

「おいおい………勘弁してよ………」

 

 手応えがなかったのと福音があれごときで倒せたとは思っていなかったが、再び来るタイミングが悪すぎである。もしかすると、先程の最大威力の電撃砲を危険因子として判断さたのかもしれない。

 折角の福音のお出ましなのに、最早麒麟の要となる電撃エネルギーはほとんどなし。シールドエネルギーもあと少ししかないために戦闘をするなど無理だ。帰るだけで尽きてしまうだろう。

 …………帰りは遅くなってしまうな。

 

《ユカ、伝言を残せるか?》

 

《うん。出来るけど………何処に送るの?》

 

《旅館にいる織斑先生の所》

 

《うん。分かった》

 

 そして、ユカに皆への詫びの伝言を伝える。全てを言い終えた時には、最早今の状態を保つだけでも限界だった。

 さらに俺自身も意識が朦朧としており……これ以上は────

 

《パパァ!?パパァ!!パパァァー!!》

 

 ユカが必死に呼び掛けるが、麒麟は真っ逆さまに下へと落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同時刻。専用機持ちたちは司令室の近くの部屋で待機をしていた。あのまま、蒼星の経緯を見ていたかったが、織斑先生がここで待機しておくように命じられたのだ。 皆の表情は暗い。

 一夏は意識を未だに取り戻しておらず、安静状態を保ったままだ。箒もまだ殻に引きこもっている。

 部屋の中にいる全員の中で、離里亜だけが、あの謎の襲撃者達の正体を知っている様子だった。それらを全て説明してもらう話だったのだが状況が危険なだけに、また事が片付けしだい蒼星と共に話してもらうことになっていた。だが、簪にはどうしても知りたいことがあった。だけど今の離里亜に尋ねる勇気など出なかった。

 

「リリー、あいつらは何者?」

 

 言葉を発したのは簪ではなく、鈴。

 鈴は恐る恐る離里亜の勘に触らないように尋ねた。他の者も気になるのか耳を傾けている。

 

「簡単に言うと………因縁。詳しくは長くなるから今は言えない………」

 

「それは、兄様も関係しているのか?」

 

「うん。まさか、今になって帰ってくるとは思ってなかったよ………」

 

 離里亜はラウラの疑問に答えるものの意識は完全に上の空だった。蒼星の安否を心配しているのだ。それは誰もが同じ。

 次の瞬間、部屋の襖が開いた。

 バッ!と離里亜が振り向く。蒼星が帰ってきたと思ったのだ。が、そこにいたのは箒だった。

 彼女は髪も乱れたまま、まるで死んだかのような顔をしている。

 

「…織斑先生が……全員を呼んでいる…」

 

「……すぐに行きましょう」

 

 セシリアの言葉で全員立ち上がる。

 福音はどうにかなったのだろうか。それにあの謎の襲撃達は………。

 司令室内に向かうと中の雰囲気は暗いことに皆は気付く。山田先生は目を赤くしていた。

 嫌な予感がするがまさか蒼星に限ってそんなわけがない……誰もがそう思った。

 織斑先生がゆっくりと口を開く。

 

「……今から10分前、波大は襲撃達の撃退に成功し…あいつらはアメリカ方面へと逃走した………」

 

「本当ですか!!千冬さん!!」

 

「さすが蒼星さんです!!」

 

 鈴とセシリアが声をあげて喜ぶ。

 ならその本人はどこにいるのだろうか。まだ戻ってきていないだけなのか。

 それに作戦が成功したというのになぜこんなにこの部屋の雰囲気は重苦しいのだろうか。

 織斑先生が言葉をひねり出すように話す。

 

「……その後……事態は急変した」

 

「「「「「……え?」」」」」

 

「…銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)が復活し再び起動を開始、波大の方へとに向けて移動を開始した…」

 

「先生……ソウ君は?」

 

「……今から2分前、銀の福音との戦闘をする前にシールドエネルギーが尽きてしまい海へと墜落した………」

 

 織斑先生は手をきつく握っている…。かなり強く力をこめているのだろう…血が滴り落ちている。

 

「千冬さん…?冗談ですよね?」

 

「……」

 

「先生……蒼星君は…今どこに?」

 

「教官……教えてください」

 

「……現在、波大蒼星は……作戦行動中行方不明にされており……さらに捜索はおこなえない……」

 

「な!?なぜですか!!」

 

「……あいつが撃墜された所で銀の福音

が停止している……下手に調査隊を出そうものなら確実に動き出すだろう。そうなると、返り討ちに遭うのは目に見えている…現在、教員の方で撃墜計画を建てているが…出動がいつになるかは未明だ」

 

 その瞬間、世界が一変したかのような錯覚を簪は覚えた。あの蒼星が帰ってこない………これは夢だと何度も自分自身に言い聞かせるが、現実というのは過酷だ。

 簪は離里亜の後ろ姿を見た。自分でもこんなにショックなのだ。彼女の受ける衝撃は半端ではない。

 離里亜の膝ががくり、と曲がる。

 倒れそうになった離里亜を簪とセシリアが慌てて支える。彼女も耐えるのが既に限界だったのだ。

 話を聞くや否やラウラが飛び出した。

 

「ボーデヴイッヒ!!………どこに行く気だ…」

 

「……兄様を探しに行ってきます」

 

「駄目だ。捜索は行えない」

 

「僕も行きます!」

 

「デュノアもか。それでも、許可を出すことは───」

 

「それでは兄様を見捨てろと言うのですか!!」

 

 ラウラが両目に涙を浮かべながら、抗議する。シャルロットも覚悟を決意した瞳を織斑先生に向ける。

 それに対して鈴が声を上げる。

 

「二人とも!!今、ここでそれを言っても仕方ないでしょ!!」

 

「なら、どうしろと言うのだ!?」

 

「だけどよ、もし私達だけで探しに行くと仮定するとしたらどうなると思う!?途中、銀の福音がこちらに攻めてきたらどうする気よ!!もし蒼星が無事だったとしても巻き込まれて終わりでしょ!!」

 

「だが………今の兄様は動けないんだ………!!」

 

「皆さん!静かにしてくださいまし!離里亜さんと簪さんの前ですよ!」

 

 セシリアの一喝により、一気に場が静まる。

 私は大丈夫………平気だと何度も言い聞かせるが、簪の感情は一線を越えようとしていた。

 離里亜も同じだ。

 彼女は焦点が定まっておらず、頭がまったく追い付いていないようだ。

 

「…お前たちに伝言が届いておる。だが…今のお前たちに聞かせるのは───」

 

「織斑先生………私は大丈夫です。聴かせてください」

 

「私も………」

 

「そうか………山田先生……頼む…」

 

「はい………」

 

 山田先生はスクリーンに映像を映し出した。辺りいったいは海面、向こうには水平線が広がっていた。

 2度目の戦闘が終了した後に、録画したものだと思われる。

 

『えー、テステス。ん?もう、入ってる?なら、始めますか………ゴホン!』

 

 呑気にわざとらしい咳をする蒼星の姿が目に写った。蒼星の今のやり取りは、まるで誰かと会話をしているようだが、誰も気付くことはない。

 

『まず、こんなに疲れたのは久しぶりだ。本来なら一夏の奴に押し付けようと思ってたのに、結局俺がするはめになった』

 

 箒が申し訳なさそうな表情をする。

 

『あぁ!箒よ!悪口じゃないぞ!どんな結果であろうと過ぎたことをいつまでも悔やむ俺じゃないからな。あの馬鹿に笑われるぞ』

 

「あぁ………知っている………」

 

『一先ず、箒にはこれで言いとして他の奴等に何を言おうかと数秒考えた結果、あるアドバイスをすることにしました』

 

 こんな時に何を言い出すのかと思えば、蒼星のペースは相変わらず不動のようだった。数秒とは短すぎる。

 

『まず、セシリア!』

 

「は、はい!」

 

 自分がいきなり名指しされたことで、セシリアの声が裏返る。

 

『もし福音と戦うつもりなら、癖を覚えてからにしろよ。まあ、セシリアのことだから既にやってると思うが』

 

「はい、分かりましたわ、蒼星さん」

 

『次~シャルロット~』

 

「え?私?」

 

『せめて、某愛好会の中で、唯一の常識人になってくれ。じゃないと、俺の精神的苦痛がヤバイから………』

 

「よく分からないけど………頑張ってみるよ………」

 

 苦笑いをしながら、シャルロットは答える。本当は蒼星の言いたいことは分かっているように簪は見えた。

 

『ネクスト、ラウラー!』

 

「私か」

 

『………ラウラは、もう少し常識を覚えましょう。後、ラウラに日本の事を教えている人と会わせてくれ、一言言いたいことがあるから』

 

「承知した」

 

『後………簪ちゃん』

 

 簪はコクリと頷いた。

 

『ほとんど機体も完成したことだし、もうそろそろ動き出すからな。覚悟しておいた方がいいぞ。相手は強敵だからな』

 

「うん………分かった」

 

『それに………リリー………さん』

 

「何………ソウ君?」

 

 蒼星は何故か“さん”付けで離里亜の名前を呼んだ。離れた場所でも彼は感じているようだ。

 画面にあるものが映った。

 それは大きなの剣の先だった。彼はムーンテライトを展開して前に向けたのだ。

 

『俺は必ず帰る。だからさぁ、ちょっと待ってくれないか?それにもうそろそろ潮時だ。皆には話しておかないとな』

 

「そうだね。待ってるよ」

 

 離里亜は少し笑みを浮かべた。簪からは何の話か分からなかったが、彼女には伝わっているようだ。

 

『これで遺書は────』

 

「ちょっと!!私は!?」

 

 最後まで名前を呼ばれなかった鈴がついに叫んだ。ついでに今、不吉なことを彼は言っていたような気がした。

 

『そういえば、スズーがいたな………』

 

「“いたな”じゃないわよ!!」

 

『え~………スズー───いや、鈴………ごめん!!!特に何もない!!!』

 

「無いのかよ!!」

 

『嘘だ』

 

「もう!!どっちよ!!」

 

 完全に蒼星のペースにはまってしまった鈴は「はぁはぁ………」と呼吸を整える。すると、彼の笑い声が聞こえてきた。頭の中で、突っ込みを入れる鈴の姿を想像してしまったのだろう。

 ふぅ~と一呼吸置いた彼は続けた。

 

『お前は周りを引っ張っていける素質がある。皆を引っ張ってくれるのを頼むぞ!それと、自分だけの得意があるってことは胸を張って良いんだぞ………例え平らでも』

 

「余計なお世話よ………あのバカ」

 

『そろそろ限界だな………まあ、早めに帰るつもりなんで怒らないでね。以上、じゃあ、また』

 

 その瞬間、映像はプツリと途切れた。

 

 

 

続く───────────────────────────

 




 “SAO帰還者内密談笑会”

キリト「今回は肝心のソウ達が全員忙しいので代わりに俺とアスナが務めることとなった」

アスナ「キリト君?いきなりどうしたの?」

キリト「いや、なんか言っておかないと駄目な気がして」

ユイ「パパ!!私もいますよ!!」

キリト「分かってるって」

アスナ「ではでは、早速ゲストを呼んじゃおうか」

キリト「いるのか!?」

ユイ「なんでもこの話の重要人物らしいですよ」

アスナ「では、どうぞ!!」

シリカ「シリカです!!よ、よろしくお願いします!!」

キリト「あぁ~、シリカか」

シリカ「なんですか!?その反応は!?」

アスナ「よろしくね、シリカちゃん。ではユカちゃんから預かっているこの進行紙に従っていきます」

キリト「用意周到なんだな」

アスナ「えぇーと?シリカちゃんはソウ君とはどのような出会いで知り合ったの?」

シリカ「モンスターに追い込まれて、危ない所をソウさんに助けてもらったのがきっかけです。その後もキリトさんと合流して一緒にピナの蘇生を手伝ってくれたり、色々とお世話になりました」

キリト「そういえばそうだったな~。懐かしいなぁ~」

シリカ「そ、その際キリトさんには見られてしまったんですけど………///」

キリト「え!?」

アスナ「キ~リ~ト~く~ん、どういうことなのかなぁー?」

キリト「ア、アスナ…さん!!あれは事故でして…………!!」

アスナ「や、やっぱり!!見たの!?」

キリト「はっ!!まさか、揺さぶりを!!」

アスナ「分かってるよね、キリト君」

キリト「は、はい…………すみませんでしたぁぁぁぁぁあああ!!」

シリカ「あはは…………」

ユイ「今回はここで終わりとなります。皆さん、さようなら~」

シリカ「ユイちゃん………凄いんだね………」

ユイ「何のことですか?」

シリカ「ううん、何もないよ!!」

ユイ「そうですか?なら良いんですけど……」

 ───以上。

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