魔法少女リリカルなのはPSP =マテリアルサイド=   作:のぶな

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ステージ6

 

「間に合って良かった」

「ふたりがピンチかもって思って、もう急いで……」

 

ピンクの髪をポニーテールに纏めた、長身の凛々しい女性であるシグナムが、デバイスをさきほどの一撃を放った弓形態から普段の剣形態に戻し、油断無くふたりを守るように立つ。

温和な雰囲気を持つ、緑の騎士服に身を包んだ女性であるシャマルは、疲労の激しいふたりを介抱するために回復魔法を施す。

 

「なんだよおめー、はやての傍にいながらその体たらくは」

「ヴィータ、あれはそう軽口で通せる相手ではないぞ」

 

ハンマー型のデバイスを手にした、見た目は小さな子供だが歴戦の騎士であるヴィータが軽口を叩く。

それを、狼の耳と尾を持つ屈強な男性の姿であるザフィーラがたしなめる。

 

はやてとリインフォースにとって、かけがえの無い家族。

大切な人達が自分達の危機に駆けつけてくれた。その事実が、尽きそうになっていた心の力を満たす。逆にどんどん力がわきあがってくるような想いでふたりはいた。

 

「……それで、あれが闇の欠片の凝縮存在ですか?」

 

だが、今は感激に浸っている場合ではない。戦うべき相手は今もそこにいるのだ。

 

シグナムが見据える先では、敵方に援軍が来たというのに焦燥を抱く事もなく悠然と佇む彼女がいる。

その姿は実に堂々としており、自身に絶対の自信を持っている事を窺わせるものだった。

 

「ああ、高町なのはの蒐集データをベースに再構築をしたらしい」

「なるほど、だからあんな姿をしているのね……」

 

リインフォースがシグナムの問いに答えると、シャマルが納得の呟きを漏らす。

 

「何だっていいさ。どんな姿形だろうとブッ叩いちまえば同じだからな!」

「ヴィータのその意見には賛同しかねるが、倒すべき相手だという事には変わりないな」

 

ヴィータとザフィーラも彼女の姿には驚いていた。だが、それ以上にあれが自分達の主を害する存在だと分かっている。

そもそも戸惑いから手加減が出来る相手ではないというのは、彼女から感じられる禍々しい膨大な魔力から感じ取れる。ふたりとも油断なく警戒をしている。

 

はやては思っていた。皆がいれば、あの強大な相手にも勝てると。

 

「……私としては今更守護騎士の方々には用は無かったのですが、来てしまったものは仕方が無いですね」

 

だが、勝てると思っているのは彼女も同じ事だった。

数の上では圧倒的に不利な状況ではあるが、それでも勝利に対する思いに揺らぎは無い。

 

「は。なんだてめーは、余裕のつもりか?」

「私は貴女方の実力は良く知っています。余裕ぶるつもりなど毛頭ありません」

 

ヴィータの挑発に対しても静かに言葉を返す。その立ち振る舞いにシグナムは訝しがる。

彼女の言葉に嘘はないように見える。それは守護騎士が全員揃ってのチーム戦で一番力を発揮できるという事を知っているという事だ。

 

それでも彼女はそれでも自分の勝利を疑っていない。

ならば彼女には、この状況を打破しうる何か強力な奥の手があるのだと、それが自信の正体に繋がっているとシグナムの勘は告げていた。

 

「ちょうど暖機運転も終えた所です、ここからは私も相応の力を振るう所存です」

 

そして、シグナムの勘は当たっていた。これ以上なく。

 

「レイジングハート」

《All right》

 

彼女の呼びかけに答えたのは、高町なのはの愛杖であるレイジングハートだった。

桜色の魔力光が描く魔法陣の中から現れたそれは、実際には本体そのものではなく、闇の欠片から再生されたコピーであるのだが、その能力には何の遜色も無い。

 

「バルディッシュ」

《yes sir》

「デュランダル」

《OK Boss》

 

さらにフェイトの、そしてクロノのそれぞれ相棒であるデバイスが金色と水色の魔力光が描く魔法陣の中から現れる。

 

「エルシニアクロイツ」

 

そして最後に現れたのは剣十字を先端に頂いた魔導騎士の杖。はやてが持つ物と瓜二つであるが、これは中枢たる『王』が所持していたそれだ。

 

それら計四機のデバイス達は、彼女に付き従うかのようにその周囲に浮かぶ。

 

彼女は、今まで決して手を抜いていたわけではない。だが、彼女の膨大な魔力を使い切るには彼女のデバイスであるルシフェリオンだけでは足りない、耐えられない。

ただ、全力が出せなかっただけだ。

 

故に、彼女は自身の力を分散させる事でデバイスにかかる負荷を軽減すると同時に、複数の力を行使するすべを選んだ。

彼女の周りを周回するデバイス毎に役割を振り分け、ルシフェリオンでそれを統括する。

これが、彼女が本当に全力を出し切るための布陣。

 

「さあ、これからは私も全力全開で戦いましょう」

 

彼女の内から今まで以上の禍々しい魔力の気配が放たれる。

役者は揃った。戦いの第二幕が上がる。

 

「……はんっ、そんなのどうせこけ脅しだろ! 行くぞっ、アイゼン!!」

 

最初に動いたのはヴィータ。鉄球のような誘導弾八発を宙に浮かし、ハンマーヘッドでその内の四発を打ち出す。さらに折り返すようにして残りの四発も打ち出す。

 

ヴィータ自身、口で言うほど彼女を甘く見ていない。彼女のそれが、見た目だけで無い事は分かっている。

それでもあえて、ヴィータは動いた。確かに厄介な相手なのだろうが、動かない事には始まらない。そして先陣を切るのはフロントアタッカーである自分の役目だと知るからだ。

 

様子見ではあるが、手加減は必要ないと最初から最大数の誘導弾で攻める事で相手の出方を窺う。

防御か、回避か、迎撃か。最初の行動で相手の傾向を見るつもりだ。

 

「ディバインバスター」

「な……!?」

 

そして、彼女の選んだ行動は迎撃だった。だが、その選んだ手段に驚きの声が口を突いて出たのは、誰のものだったのか。

 

普通なら迎撃にしても小技の直射弾か誘導弾で相殺するものだというのに、彼女は初手から砲撃魔法を迎撃に選んだのだ。

普通ならチャージ時間の為に間に合わないはずのそれは、彼女の膨大な魔力による力技で瞬時に終了し、砲撃形態となったレイジングハートが桜色の砲撃を放つ。

チャージ時間を短縮したために本家のディバインバスターには及ばないが、威力は十分。

ヴィータの放った誘導弾を纏めて薙ぎ払い、さらにヴィータ本人に襲い掛かる。

 

「守って、クラールヴィント!」

 

それをシャマルが風の護盾という防御魔法をヴィータの前に展開する事で防いだのだが、まさかいきなり必殺レベルの砲撃を、しかも殆ど溜め無しで放つのは予想外にも程があった。

 

だが真に驚くべきは、初手になんて事も無く選んだという事は、アレは彼女にとって必殺技ではなく、ただの通常攻撃だという事。

 

火力では勝負にならない。守勢に回ったら防御ごと墜とされる。それが、今の彼女の行動に対する八神家の共通認識。

彼女を打破するためには、攻撃をさせない事が肝要!

 

「はぁぁぁっ!」

「おぉぉぉっ!」

 

そう判断したシグナムとザフィーラが彼女の砲撃により発生した爆煙から飛び出すと、左右から挟撃するべく、それぞれ剣と拳を振りかぶる。

 

それらを彼女は、左右に手を広げるようにしながらそれぞれ魔法陣の盾を展開して防ぐ。

シグナムもザフィーラも、その攻撃の威力は生半可ではない。だというのに彼女には何の揺らぎもない。強固な防御の中で涼しい顔をしたままだ。

 

「アイゼンッ!」

 

その彼女の背後には、高機動魔法で回り込んでいたヴィータがデバイスを振りかぶる姿。

 

彼女のバリアジャケットの強度も相当なものなのだが、ヴィータの本領は相手の防御ごとブッ叩いて打倒する事。

どれだけ頑丈だろうが構いはしないとヴィータはデバイスを振りおろす!

 

「……残念でしたね」

 

だが、その一撃も彼女に届かない。

 

「な、がぁっ……!?」

 

何故ならヴィータは鎖の形状をした拘束魔法によってその動きを縛られていたのだから。

 

「貴女なら、背中を晒せばそこを狙って接近してくると信じていました」

 

ディレイドバインド。特定空間内に入った対象を捕縛する魔法であり、彼女が取り込んだ魔導師であるクロノの得意とする魔法のひとつ。

しかも、この魔法に彼女はデュランダルの持つ強力な凍結効果を付加させているため、囚われたヴィータの身体に氷が纏わりついて更にその動きを拘束する。

 

彼女は最初からこの結果を見越して罠を設置していたのだ。

 

「バリアバースト」

 

次いで、シグナムとザフィーラの攻撃を防いでいた盾に込められた魔力を爆散させて、ふたりを吹き飛ばす。そして、静かにヴィータを振り返る。

 

その手に吸い寄せられるように収まるのは、既に金色の魔力刃が鎌のように展開されているフェイトの愛機であるバルディッシュのコピー。

彼女は死神が命を刈り取るかのように、バルディッシュを振りかぶる。

 

「ナイトメア!」

 

だが、その間にシャマルの施した回復魔法によって復活したリインフォースによる砲撃が割って入る。彼女はそれを避けるために行動を中断してヴィータから離れる。

 

「シャマルッ、今の内にヴィータを!」

 

更にはやてが、牽制のために命中云々を無視してとにかく魔力弾を放ちながらシャマルに指示を出す。

それに応えてシャマルが拘束されているヴィータの傍へ行き、縛る鎖と氷を解除しようとする。

 

「……シャマル。貴女は誰を守りたいと思っていますか?」

 

だが、主の指示に従って動き出そうとしたシャマルに対し、彼女はそんな事を言う。

そして、シャマルが何故そんな事を聞くのかと思うより早く、彼女はバルディッシュの魔力刃をはやてへと向けて飛ばす。

 

ブーメランのように飛翔するそれは、はやての放つ魔力弾の尽くを切り裂きながら獲物へと襲い掛かる、ハーケンセイバーという魔法。

圧縮魔力刃による高い威力を持ちながら、誘導性能も持ち合わせるそれは、動きは鈍く、防御力にもそれほど自信の無いはやてにとっては防御も回避も難しい代物。

 

さらに彼女は『王』が使っていたデバイスを拘束されたままのヴィータへと向ける。

 

それを目の当たりにして、シャマルは彼女の質問の意図を知る。

主からの命に従ってヴィータを助けるか。それよりも守ると決めた主を守るのかを天秤にかけろと彼女は言ったのだ。

 

その事を理解して、一瞬どちらを優先するべきかシャマルは悩んでしまった。

 

「……アロンダイト」

 

その中で、彼女は砲撃魔法を放った。

 

「え……?」

 

シャマルに向けて。

 

ザフィーラがヴィータを庇おうと動いていた。リインフォースがハーケンセイバーを撃ち落としていた。シグナムが彼女の行動を阻もうと動いていた。

皆が、彼女がヴィータを狙っていると認識した瞬間を狙われた。

 

シャマルは守る対象をふたつ提示されて、どちらを守るべきかを考えた。そしてその瞬間、守る対象として自分の姿が思いついていなかった。

その思考の空白を突かれたシャマルは防御も回避も出来なかった。

 

「守護騎士の中で一番厄介なのがシャマルでしたが、最初に墜とせて何よりです」

 

砲撃の直撃を受けて地へ落ち行くシャマルの姿を眺めながら、彼女はそんな事を呟く。

 

あまり戦闘力は高いと言えないが、風の護盾による防御や旅の鏡といった転移魔法、その他回復や補助のエキスパートであるシャマルは居るだけで戦闘におけるバリエーションは増える。

 

故に彼女の中で撃墜優先順位の一位だったのだが、実際に最初に落とせたのは彼女にとって大きい。

 

「シャマル!!」

 

落ち行くシャマルの姿に動揺したのははやて。自分の指示の結果がこうなったという事実と、この高度からの落下による致命傷となりうるダメージの可能性。

ふたつの事柄が心中を占め、すぐに助けに向かおうとする。

 

「我が主!」

 

だが、その行為をリインフォースは抱きかかえるようにして止める。

はやての内にどうして止めるのだという思いが過ぎるが、直後、自分が進もうとして居た場所を桜色の奔流が突き抜ける。

もしリインフォースが止めなかったらあのただ中に自分が居たと知って青ざめる。

 

だが、青ざめている暇は無い。彼女は既に第二射の準備を終えている。

狙うのは、自分を落としうる火力を保持する、撃墜優先順位の第二位である後衛広域型魔導騎士、八神はやて……!

 

「させん!!」

 

だが彼女は、それは放つ前にシグナムからの攻撃を受ける。

シグナムにもシャマルが墜とされた事に対する動揺はあったが、その事に気を取られて彼女に攻撃をする機会を与えてしまっては更なる被害が出ると分かっていたからだ。

彼女の方としても、シャマルを墜とした以上、無理に欲張る必要もないと特に執着もせずにはやてへの攻撃を諦め、防御魔法を展開してその刃を防ぐ。

 

防御魔法を挟んで、シグナムの烈火の如き気迫の籠る視線と、彼女の静かな視線が交錯する。

 

「今の内に態勢の立て直しを!」

 

指示を出したのはリインフォース。シャマルが撃墜された以上、シグナムが時間を稼いでいる間に現状の戦力を整え直す必要があると声を上げる。

その声にはやては、今はシャマルに救援を向ける事は出来ないと断腸の思いで諦め、歯をくいしばるようにしながら動揺を抑える。

ザフィーラはヴィータを拘束していた魔法の解除は出来たが、凍結の発生効果までは解除出来ないため、リインフォースの下へ手足が凍るヴィータを連れて来くる。

そんなヴィータの氷を、リインフォースが炎熱の魔法で強制的に溶かす。

 

「熱ッ!?」

「ああ、すまない……」

 

炎の熱さに思わず声を上げてしまったヴィータにリインフォースは謝る。

回復魔法の使い手であるシャマルが居ない影響が既にここに出ていた。

だが、無理に砕こうとすれば身体ごと砕けてしまう危険性に比べればどうという事は無い、それ以上にとやかく言っている暇もないと、ヴィータは文句を言わない。

 

「ぐぁっ!?」

 

ヴィータも戦線復帰が可能となったところで、シグナムが彼女に吹き飛ばされる。

守護騎士の将であるシグナムであっても、単独で彼女を早々抑え切れる物ではない。

 

そして彼女はレイジングハートをシグナムへ向ける。今度はシグナムを落とすつもりなのかとはやて達は思った。

だが、同時に彼女は、自身のデバイスであるルシフェリオンをはやて達へと向けていた。

 

彼女はシグナムを墜とす気なのではない。全員を墜とす気なのだ。

 

「デュアル……ファイアーッ!!」

 

そして放たれるのは二門の砲撃形態のデバイスから放たれる桜色の砲撃。

はやて達は散開する事で辛くも回避したが、シグナムは崩れた体勢を直せていない。

 

「盾の守護獣の力を舐めるな!」

 

だが、放たれた砲撃がシグナムに届く前に、その射線上にザフィーラが割って入り追撃を阻む。

 

レイジングハートがシグナムに向けられた瞬間から動き出していたから間にあったのだが、その代償は安くは無い。

流石の防御特化のザフィーラであってもダメージの色が濃く、なんとか踏み止まってはいるが足元はふらついている。

それでもザフィーラは自分の意志でそこに立っていた。

 

「……結局、ここまでで墜とせたのはシャマルだけですか」

 

彼女も今の二重砲撃は反動が強かったのか、追撃はせずに両手にあるそれぞれのデバイスから圧縮魔力の残滓を放出しながら戦果を省みる。

今の二重砲撃で誰も落ちなかったが、確実に守護騎士の戦力は削っているので戦果は上々であると結論づける。

 

対する八神家の面々の表情は苦い。

 

彼女は高町なのはの長所である一撃必殺の攻撃力と堅固な防御力が何倍にもグレードアップした能力の上に、バルディッシュを用いた鋭い斬撃で接近戦にも対応できる。

さらにデュランダルを用いた凍結を伴う拘束魔法を嫌らしいタイミングで仕掛け、少しの時間があれば広域魔法を展開して一挙にダメージを与えようとしてくる。

 

しかも魔法の使い方が上手いだけでなく、シャマルを落とした際には会話による思考誘導で隙を作りだすという知恵者の片鱗を見せた。

内包する破壊衝動に突き動かされて単純に力を振るうのではなく、その衝動を効率よく発揮するために常に冷静な思考によって判断を下す。

 

力がある上に知恵も回る。はっきり言ってタチが悪いとしか言葉が出ない思いだった。

 

『みんな、まだイケるか?』

 

それでもはやては諦めていない。現状の戦力を確かめるべく、念話で騎士達に尋ねる。

 

『おうっ。まだまだ余裕だ!』

 

即座に返事をしてきたのはヴィータ。そして、それに追従するように他のメンバーもまだ戦えると応えてくる。

 

『ですが、分が悪いというのが正直なところです』

 

そこへ、水を差すわけではないが、シグナムが現状の悪さを指摘する。

相手と自分達とでの被ダメージが割に合っていないのだ。このままだといずれ根負けしてしまう事は明白だった。

 

『風の癒し手はおらず、蒼き狼も万全ではない。短期決戦を臨むべきなのだが……』

 

そしてリインフォースが自分達に残された力では長期戦には耐えられないと判断する。

だが、短期決戦を臨むにしても決定力が足りない。

 

彼女のあの堅固な防御を突破して、無尽蔵の魔力と無傷の体力を奪うには並大抵の火力では足りない。そして、その火力を用意するだけの詠唱の時間を彼女は待ってくれない。むしろ率先して狙って来る事だろう。

 

『……なら、とっておきの奥の手を使うしかないな?』

 

分が悪いどころではなく絶望の一歩手前という状況だった。だが、それでもはやては、まだ自分達には切れる手札があると希望を口にする。

 

『リインフォース。わたしとユニゾンや』

『……無理です。今の私にはその能力は……』

『ちゃうちゃう。リインフォースがユニゾンするんやない。わたしがリインフォースにユニゾンするんや』

 

はやてが提案したのは、ユニゾンシステムの裏技というべきもの。確かにそれなら現在のリインフォースの状態でもユニゾンは出来る。

 

『なっ、それはダメです我が主!』

 

だが、はやてが提案したのは、本当に緊急事態における措置であり、はやてにかかる負荷が大き過ぎるし、融合事故の危険性も大きい。

故に、リインフォースはそれを聞き入れるわけにはいかないと半ば反射的に反論する。

 

「へーきや。わたしも魔力制御の練習はちゃんと毎日してきた。それにわたしはここで終わりたくない。ちゃんと、みんな無事で終わらせるんや」

 

だがはやては、真っ直ぐに向きあいがながら、念話ではなく自身の口でリインフォースへ想いを告げる。

その優しくも力強い主の瞳に、リインフォースは二の句を次げない。そして、

 

「はい……我が主……!」

 

その提案を受け入れる。皆でこの窮地を生き抜くそのために……!

 

「……それで、作戦は纏まりましたか?」

 

はやてとリインフォースの取り巻く雰囲気が変わった。

それを静かに眺めながら、彼女は口を開く。

 

「なんや、待っとってくれたんか?」

「勝利が決まり切っている戦いなど、しても楽しくないでしょう。

どうせ戦うのなら、何処までも互いの魔導を競い合う方が私の好みです」

 

はやての問いに対する彼女の答えは、単なる余裕にも見える。

だが、はやてや守護騎士達は、彼女がこれから始まる決戦を心躍る思いで純粋に楽しみたいと思っているのだという事が、なんとなくだが伝わってきた。

 

彼女の在り方は悪ではあるが、悪なりに歪まずに真っ直ぐな心を持っている。

互いに絶対に相容れない間柄であるが、はやてはそんな純粋な心の持ち主である彼女をちょっとかわいい子だと思った。

 

「いくよ、リインフォース!」

 

だが、だからと言って手加減なぞ無い。そもそもそんな事ができる余裕自体が無い。

 

「ユニゾンッ」

「「イン!」」

 

はやての身体が溶け込むようにリインフォースの身体へと融合する。それにともない、リインフォースの髪や瞳の色合いが変化する。

そして湧きあがる力。主と融合騎が通じ合う温かさ。繋がる絆。それは融合率96%という数字を叩き出す。

この力なら、あの強大な力にも対抗できる……!

 

「リインフォース。我ら守護騎士が時間を稼ぐ。お前は心置きなく詠唱をしていろ」

 

そんなリインフォースに対して、シグナムがまるで余裕があるかのような態度で指示を出す。

 

「おう、どでかいやつをぶちかましてやれよ」

「この身は守るべきものを守る盾。その役目、今こそ果そう」

 

そのシグナムにヴィータとザフィーラが続く。

みな、分かっているのだ。彼女を打倒出来るのははやてとリインフォースの力だけだと。

そして、最高の一撃を使うためのお膳立てが自分達の役目だと。

 

「将、お前達……」

 

リインフォースは感じていた。自分を信じる守護騎士達の思いを。家族との絆が確かにここにあるのだと。

想いが心に滾り、底なしに力が湧いてくる……!

 

『なら夜天の主として命じる。みんな、ちゃんと生き残って勝つんやで!』

「「「「おう!!」」」」

 

実際には後はもう無い。だが、悲壮感と呼べるものは八神家の面々には無い。

はやてとリインフォースが必ず逆転をしてくれると信じている。

絆の力を以って、目の前の敵を打倒してみせると守護騎士の三人が空を翔る。

 

「……この身は決して砕け得ぬ闇。それでも砕こうというのなら試してみてください。私も、貴女方を超えてみせましょう」

 

対する彼女は、シャマルを墜として優位になったハズのこの戦いが自分の必勝では無くなったと予感していた。

だがむしろ、この戦いに臨む事の出来る事に歓喜に心を震わせていた。

極限の戦いこそが至上の悦びであり望む物。困難に直面してなお力を尽くして超克した先にこそ自身の望み掴みたいモノがあるのだと。

 

そして始まる守護騎士と彼女の戦い。

 

その様相は、はっきり言って守護騎士達の分が悪い。

圧倒的なスペックを有する彼女に対して足りないものをコンビネーションで補のだが、攻める騎士達は3人なのに対し、彼女は周囲に浮かぶ四機と統括する一機のデバイスという、計五つの攻め手を持っている。

コンビネーションで補おうにもその差は確実に力の差になる。

 

さらに厄介なのは、彼女がたまに詠唱中のリインフォースに向けてデバイスを向ける事。

実際彼女にはベルカの騎士と守護獣、その3人を相手に接近戦を挑まれている中で、そう易々と砲撃が撃てるわけも無く、それが単なるポーズだけだと騎士達にもバレている。

 

だが、それが絶対に撃たないなどという保障が無いため、分かっていてもその動きを妨害しなければならない現実が騎士達にはある。

 

そうやってコンビネーションの中に不協和音を紛れ込ませられる。

時間稼ぎが目的なのだから、深追いはするべきではないのだが、追わなければ一撃必殺の砲撃が来るのだから、無理に攻めなければならないという状況。

そして無理に攻めれば、それだけ隙が生まれやすくなる。

 

分かっているのに止められない悪循環の中で、徐々に体力と魔力を削られていく。

元々、3人では彼女に対する勝機は限りなく薄い。ここにシャマルが居ればと何度も騎士達の心を過ぎるが、無い物ねだりをする暇はないと出来る事を全力で続けていく。

 

そして、その時は訪れる。

 

シグナムが鍔迫り合いで押し負ける。

ヴィータが設置されていた拘束魔法に引っかかった。

ザフィーラが防御魔法の前にはじき返される。

 

誰もが狙ったわけではなかったが、3人は同時に動きを止めさせられてしまった。

そして、その隙を逃す彼女ではない。即座に距離を置くと右手にレイジングハート、左手にルシフェリオンを構える。

先程も見せた二重砲撃の構え。しかも今度は、両方とも同じ方向に向けられている。

分散は無い。今度こそ確実に墜とすつもりだ。

 

一射だけでもシールドで耐えるのが難しいのが二射同時に来る。その威力の前には回避しか手段は無いと、3人は痛む身体に鞭を打って散開しようとする。

 

「貴女方に、避けるという選択肢はあるのですか?」

 

だが彼女の放とうとする射線上、3人の後ろには詠唱中のリインフォースの姿があった。

もし避けたらリインフォースが墜ちる。そこまで見越していた彼女の行動に3人の表情が苦いものになる。

 

「デュアル、ファイアーッ!!」

 

そして彼女に待つ道理もない。チャージ終了と共に、二機のデバイスは無慈悲な咆哮を上げる。

真っ直ぐに3人へ、そしてその奥に居るリインフォースを狙って桜色の二重砲撃が奔る。

 

しかしそれは、リインフォースまでは届かない。受け切って見せると腹をくくった3人でその奔流を阻んで見せていた。

叩きつけられ、行き場をなくした魔力の奔流が爆発して3人の姿を呑みこんだ。

そして、

 

「おぉぉぉぉっ!!」

「だりゃぁぁっ!!」

 

その爆煙を突き破ってシグナムとヴィータが彼女目がけて躍りかかって来た!

 

「!?」

 

その姿に、流石の彼女も驚きに目を見開いていた。確かに手ごたえはあったというのに、どうして向かってこられるのかという疑問が湧いてくる。

 

そんな彼女は視界の端に、地面へと落ち行くザフィーラの姿を捉える。

そして悟る。先程の必殺の二重砲撃は、ザフィーラひとりで全て受け切っていたのだと。

 

元々のダメージ量からして不可能と思えるそれを実行したザフィーラは完全に意識を失っていた。それでも盾の守護獣としての役割は十二分以上に果たしていたのだ。

 

その結果として、彼女は技後硬直を狙われた形となっていた。

二重砲撃は威力が高いが反動も強い。撃った直後では身体が思うように動かない。

レイジングハートとルシフェリオンは圧縮魔力の残滓の排出のために使う事が不可能。

 

そして何より、シグナムとヴィータの気迫。

もう体力も魔力も限界間近のふたりは、これが最後の好機と、持てる全てを振り絞って、その身体そのものを弾丸としてぶつけようという、玉砕も厭わない覚悟。

 

ふたりの見た目は満身創痍に近いものがあるというのに、生半可な手段では迎撃は不可能と確信させる何かがあった。

 

「ジャケットパージ……!」

 

彼女は使用不可能のレイジングハートとルシフェリオンを躊躇う事無く手放す。

そして自身のバリアジャケットをもその場に放棄した。

放棄されたバリアジャケットは、彼女とシグナム達の間で込められた魔力を爆散させ、ふたりの進行を阻むと同時に、その爆発の勢いで動けない自身を無理矢理後方へ吹き飛ばす。

 

「ぐぅっ!」

 

彼女の強固な守りであったバリアジャケットに込められた魔力は相当量だったため、爆発の威力は高く、防護の薄くなった彼女にはキツイ物があったが、現状でシグナム達に接近されるよりはマシとした。

 

シグナム達も、真正面からの爆発に僅かに怯む。それでもここで引いたらザフィーラの頑張りが無駄になると、踏み止まり、更に彼女へ肉薄するべく爆煙を突き抜ける。

 

「雷光一閃……」

 

だが、開けた視界の先で待っていたのは、希望とは程遠い姿。

インナーのみとなったバリアジャケットを身に纏う彼女が手にしたのは、大型剣形態となったバルディッシュ・ザンバーフォーム。

金の魔力光で構成された刃が紫電を奔らせるそれを、腰だめに構える彼女の姿。

 

彼女の取った行動は逃げでも回避でもない。生半可ではない、最高の一撃でふたりを迎撃する事……!

 

「レヴァンティンッ!」

「アイゼンッ!」

 

そんな彼女の姿を見て、ふたりは止まらない。いや、むしろ更に加速する。

カートリッジを使ってシグナムは剣に炎を纏わせ、ヴィータはハンマーの両方の先端に突起とジェット噴射がそれぞれ付いた形態へと変化させる。

 

相手が最高の一撃を放ってくるというのなら、自分達もそれ以上の最高の一撃に賭けると態度で物語る。

 

「紫電……ッ」

「ラテーケン……ッ」

 

シグナムとヴィータ。疲労もダメージも無視して放つ最高の一撃。

 

「ジェット……ッ」

 

迎え撃つ彼女もまた、バルディッシュの使える魔法において最高の威力であろうモノ。

 

「一閃ッ!!」

「ハンマーァッ!!」

「ザンバーァッ!!」

 

互いの渾身を込めた最高の一撃同士がぶつかり合う。

衝撃、炎、電撃、斬撃が入り混じった3人の衝突は、その余波だけで周囲を吹き飛ばす。

それは本人達にも及ぶが、それでも誰一人として引かずに踏み止まる。相手を押し切ろうと全力を尽くす!

 

「だりゃぁぁっ!!」

 

互角の鬩ぎ合いとなると思った瞬間、ヴィータが激突の最中に自らの身体を割り込ませるように突っ込んでくる。

自らダメージを受けに行くその姿に、彼女は何故と思う。だが、その答えはすぐに明らかになる。

 

ヴィータは自身の身体とデバイスを張って彼女の一撃を単身で受けていた。

そんな事をしても耐えられるのはほんの一瞬でしかない。

だが、その瞬間だけ身体が空く者がひとりだけいた。

 

「おおぉぉッ!!」

 

シグナムが無理矢理の身体を捻り反転させる。そしてヴィータの影から現れるようにしながらその剣を振り下ろす。

カートリッジを使う余裕も無い故の、ただの振り下ろしでしかないその剣戟。

だが、万感と渾身を込めたその一撃は、この瞬間はシグナムの持つどの魔法をも凌駕する一撃……!

 

そしてシグナムは打ち砕いた。

 

「……今のは正直危なかったです」

 

彼女の周囲に浮くデバイスの内の一機であるデュランダルを。

シグナムの必殺の一撃を、彼女はデュランダルを身代わりにして防いでいたのだ。

そしてそれは、守護騎士達の手は尽きた瞬間でもあった。

 

「はぁぁぁっ!!」

 

彼女はデュランダルを盾としてシグナムの攻撃を防ぎつつバルディッシュを振り抜き、ヴィータを吹き飛ばす。

さらに反す太刀でシグナムも切り伏せ吹き飛ばす。

戦線復帰を許さないとどめの斬撃を受けたふたりはそのままリタイアとなる。

 

「……見事な戦いでした。流石は守護騎士と賞賛の言葉を送りましょう」

 

全滅させた守護騎士達に対し、彼女は素直に感嘆の意を表していた。

その想いと言葉に嘘もいやみも無い。

 

『シグナム、ヴィータ、ザフィーラ。……ありがとな?』

「お前達の覚悟は無駄にはしない……!」

 

守護騎士達は、確かにリインフォースの詠唱の邪魔を彼女にさせていなかった。

さらにデバイスを一機破壊し、バリアジャケットもインナーを残すばかりと、彼女の戦力を確かに削っているのだ。

 

守護騎士は役目とそれ以上の事を果していたのだ。全滅ではあるが敗北などしていなかった。

 

『いくよっ、リインフォース!』

「はい、我が主……!」

 

騎士達の想いを受け継ぐと、リインフォース達は気合の声を上げる。それと共に、稼がれた時間の中で溜め込まれた魔力を解放する。

その量はリインフォース達の保有する魔力許容量を遥かに超える。想いと絆を力へと変えて得たその力を、ユニゾンしたふたりは完璧に制御してみせる。

その力は、すでに彼女に引けを取っていない。

 

ふたりが選ぶのは、威力、結界破壊能力、攻撃範囲。その全てにおいてリインフォースの保持する魔法の中でも最高の魔法である夜天の雷。

この一撃に全てを賭けると、持てる魔力を全て注ぎ込んでゆく。

 

「ならば私も、最高の魔導を以って応えましょう……!」

 

そのふたりの姿を見て、彼女の顔にはじめて笑みが浮かぶ。

それは純粋な歓喜が齎す無垢な子供のような笑顔。だが、彼女の純粋は純粋な悪。

希望に満ちたその顔を力ずくでねじ伏せて見せようと心に誓う。

 

彼女はバルディッシュを手放すと同時に、手放していたルシフェリオンを手元に引き寄せる。

 

「レイジングハート、バルディッシュ、エルシニアクロイツ」

 

三機のデバイス達を自身の周囲から背後に移し、大きく展開させる。

そして、それぞれのデバイスを中心に桜色と金色、白色の三種の魔法陣が広がる。

 

彼女の背後に浮かぶのは、それぞれが強力無比な砲撃魔法のための魔法陣。

小細工など無い、真正面からの力比べをしようというのだ。

この撃ち合いを制した者がこの戦いの勝者。シンプルで分かりやすい決着のつけ方。

 

それを言葉にするでもなく互いに了解し、両陣営とも際限なく発射体である魔法陣に魔力を籠めてゆく。

 

空間そのものが魔力で飽和状態となったと思うほどの魔力が対の陣営からあふれ出す。

そして、臨界を突破する。

 

『夜天の祝福!』

「今、ここに!!」

 

リインフォースが放つのは黒の雷。

 

「トリプル……ブレイカーァッ!!」

 

彼女が放つのは、かつて防衛プログラムを破壊する際になのは、フェイト、はやての3人がコアを露出させるための最後の一押しと放った三条の砲撃を再現した魔法。

 

それが、両者の中央で真正面からぶつかり合う。威力は互角かのように鬩ぎ合う。

 

『わたしらは、負けへん!』

「闇の書の闇は、我らが終わらせる!」

 

だが、既に臨界を越えているはずの黒い雷にリインフォース達は更なる魔力を籠める。

僅かでも制御をミスすれば即座に自爆に繋がる無茶な魔力運用。

だが、ふたりには確信めいた自信があった。自分たちなら制御をミスしないと。

 

そして実際、完璧に制御をし切ってみせた。更なる魔力を籠められた黒の雷はその力を肥大化させて一気に三条の砲撃を押しにかかった。

 

それは、ユニゾンによって高められた制御能力でしかなしえる事が出来ない荒業。

彼女には成しえない、はやてとリインフォースのふたりだからこそ出来る最後のひと押しが、三条の砲撃の威力を上回る。

 

「……集え、明星(あかぼし)」

 

だが、彼女の戦略は潰えていない。展開する魔法陣は切り札である集束砲のもの。

 

「全てを焼き消す焔となれ!」

 

周囲に散った魔力の残滓を空間ごと圧縮して収集する。彼女の眼前には肥大化する桜色の魔力球。

自身が放つ三条の砲撃は自分の魔法なので、その魔力はそのまま利用できる。

さらに現在進行形で撃ち合うリインフォース達の魔力、そして戦い散った騎士達の魔力をも巻き込んで収集する。

 

すでにそこには、尋常ではない魔力が蓄えられていた。

彼女の戦術は、一度目の砲撃を受けきられても、その魔力を集束して更なる威力の砲撃を放つという二段構えの砲撃魔法。

 

普通なら一撃目で勝敗が決するはずだったが、リインフォース達はその一撃目を凌いでしまった。

故に、見てしまった。

 

「終わりです……。ファイナル、ブレイカーァッ!!」

 

三条の砲撃をも巻き込んで、更なる威力の砲撃が黒い雷を喰らい尽くすという現実を。

 

……そして、決着がついた。

 

 

 




星光の殲滅者(大人モード)

高町なのはの蒐集データをもとにした構成体(マテリアル)である星光の殲滅者が他の構成体と魔導師。さらに、多くの闇の欠片を取り込む事で再構築を果した闇の書の闇。
またの名として「砕け得ぬ闇」と自称したりもする。
自身のデバイスであるルシフェリオンを中心に、取り込んだ魔導師達のデバイスを周囲に展開させるのが彼女の本気の戦闘スタイル。
ただ、これはあくまで『現状で全力を出すため』のものであり、最適化した姿ではない。

ロングレンジでの魔法(PSPゲーム的設定。通常発動の他にボタン長押しでタメ動作となり性能強化する)

レイジングバスター
高町なのはのデバイスを模倣したレイジングハート・コピーから砲撃を繰り出す魔法。
魔力チャージ時間を短縮したショートバージョンのはずだが妙に威力は高いという仕様。
溜めると右手にレイジングハート、左手にルシフェリオンによる二重砲撃(デュアルファイア)になり、更に威力がアップ。そしてバリアブレイク能力がひどい事に。

バルディセイバー
フェイトのデバイスを模倣したバルディッシュ・コピーを振り払う事で魔力刃を飛ばす魔法。
出が速い上に、弱めながら誘導性能もついているという代物。イメージ的にはフェイトのハーケンセイバーとシグナムの空牙のいいとこ取り。
溜めるとザンバーフォームのバルディッシュを思いっ切り横に薙ぎ払う魔法に変化。
射程は有限ながら、伸びる刀身で中距離ぐらいまでなら届くので、見た目には画面に映る範囲全体を薙ぎ払うような鬼広い攻撃範囲を持つ。

デュランダルバインド
クロノのデバイスを模倣したデュランダル・コピーを用いて拘束魔法を使う
氷結の魔力変換が付加されており、ダメージを与えた上で相手の動きを拘束する。
溜めると、不可視の誘導能力付き設置型拘束魔法、平たく言えばクロノのディレイドバインド(タメ)になる。もちろん、こちらもダメージ+拘束の効果。


フルドライブバースト「ファイナルブレイカー」
デュランダルの氷結魔法で相手を氷の中に閉じ込める。
その相手を取り囲むようにレイジングハート、バルディッシュ、エルシニアクロイツを展開。それぞれが魔法陣から砲撃を繰り出すトリプルブレイカーを発動。
さらに、そのトリプルブレイカーに使った魔力を丸々回収して、ルシフェリオンでとどめの集束砲を放ち殲滅するという、ライフゲージ十割を持っていくであろう凶悪魔法。


固有スキル

MPインフィニティ
魔力ゲージが、常に100%の状態で固定される。

インビンシブルトリガー
バーストトリガーを発動した際、攻撃判定が出るまでの間が完全無敵状態となる。


キャラクター特性

遠距離殲滅型。
他の追随を許さない圧倒的な火力で遠距離から一方的に攻めるタイプ。
なのはベースなので、接近戦に隙があるのだが、バルディッシュの斬撃と不可視の設置バインドのおかげで近づくだけでも一苦労。
さらに、接近したと調子に乗って攻めていると、凶悪な威力のフルドライブバーストで強引に割り込んできて一瞬でライフゲージを奪っていくラスボス&主人公補正仕様。

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