オイラはサンズ。アビドスの生徒だ   作:今日はステキな日だ

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今回の結構な駄文な気がするので、出来れば暖かい目を………


お昼寝

 

アビドスのとある部屋の一室で、ピンク髪の小柄な少女と白髪でパーカーを着ている青年が砂を被った荷物や書類などを整理していた。

 

「おい、ガキンチョ」

 

一通り荷物や書類の整理が済んだ頃、サンズが疲れて椅子にもたれかかっているホシノに話かける。

 

「うへ、なにー?」

 

「少しオマエの事で気になる事があってな」

 

サンズが椅子に座るホシノの顔を覗き込むようようにしてに近づく。

 

「オイラが言えた事じゃないんだが……ガキンチョ。なんでオマエは何時も眠そうにしているんだ?」

 

「…………」

 

サンズの素直な疑問から来た質問だった。彼女は何時もこのアビドスで昼寝をしたり、居眠りをしたりしている。アビドスの面々は、ホシノ先輩は寝るのが本当に好きですねーと言って気にする様子もないが、その居眠りと昼寝の数が異常だ。

 

通常、ある程度の居眠りや昼寝をした後は「疲労回復」「疲労蓄積の予防」「作業効率アップ」などと言った効果が見られて脳が活性化する筈だ。

 

だが、彼女にはその効果が余り見られず、居眠りや昼寝が終わった後でも、まだ眠た気だ。だから彼女は数度、時間を開け、繰り返して居眠りや昼寝をしている。これは明らかに異常だ。

 

彼女は上手く隠しているようだが目に隈がある。これは夜彼女がまったく眠れていないと言う事だろう。

 

だからサンズはホシノに質問をした。何故そんな身体になるまで眠らなかったのか、その答えを知る為に。

 

「うへ〜、おじさん。そんなに眠たそうにしてるかなー?」

 

「へへ、上手く化粧とかで隠してるみたいだが、目に隈があるぞ?」

 

「……………サンズ君にはバレちゃったかー」

 

ホシノは頬を少し掻きながら苦笑する。

 

「夜眠れないのか?」

 

「うへ、サンズ君にはなんでもお見通しだね」

 

ホシノはうへーと何時も口癖を言いながら、何処か哀しげな、そんな雰囲気を纏わせながらサンズを見つめる。

 

「だから何時も夜アビドスでパトロールをしてるのか?」

 

「!…………これはシロコちゃんとかノノミちゃんも知らない事なんだけどなー。なんで知ってるの?」

 

「オイラも夜眠れなくてな。散歩してたら不良から一般市民を助けるガキンチョを見つけたんだよ」

 

ホシノが少し恥ずかしそうに、顔を赤くしてこちらを見る。

 

「その事は結構恥ずかしいから知らないふりをしてくれると助かるな〜」

 

「へへ、素直じゃないな」

 

「おじさんを揶揄うの楽しい?それに素直じゃないのはサンズ君もでしょ」

 

ホシノは顔を少し赤らめ、ジト目でサンズの事を睨む。因みにホシノを揶揄うのはサンズにとって楽しい為、ホシノの質問の答えは勿論、YESである。

 

「それにその後、ガキンチョはパトロールをずっとしてたみたいだしな」

 

「うへ〜。それをサンズ君はずっと覗き見をしてたの?女の子にそれはいけないなー」

 

「ガキンチョは『おじさん』なんだから別にいいだろ?」

 

「おじ……私も一応、女の子なんだけどなー」

 

ホシノはサンズに揶揄われた為、一人称を変える。自分で言うならまだしも、他の人から言われるのは恥ずかしかったのだろう。

 

「それでガキンチョ。なんでオマエは夜眠れないんだ?」

 

話が少し逸れてしまったのをサンズは元に戻す。ホシノからしたらこのまま逸れていた方が有り難かったが。

 

「…………」

 

「言えないか。………まあ誰しも言いたくない事はある筈だろうから、これ以上は聞かないでおく」

 

「……うへ、そうしてくれると嬉しいな」

 

ホシノは立ち上がり、サンズに近づく。

 

「逆に聞くけどさ。サンズ君はなんで何時も眠たそうなの?」

 

先程の質問と揶揄いのお返しとばかりにホシノからサンズに質問が投げ掛けられる。

 

「…………そうだな。オイラは夜眠れないからだ」

 

「!!……なんで眠れないの?」

 

先程のホシノと同様でサンズは質問に答えないとホシノは思っていたため、返事が帰って来た事にホシノは驚く。

 

「悪夢を毎回みるんだよ。それのせいで眠れない。……全く困ったものだよな」

 

「その悪夢って………?」

 

「自分の失敗した過去だ。オイラに力がなくて結局、何も出来なかった……そんなどうしようもない悪夢だ」

 

ホシノは自分と同じようにサンズが過去出来事に囚われていて、眠れない事に驚く。

 

「それって寝る時に何時も見るの?」

 

「いや人が側に居る時に寝ると見ない」

 

「それも過去が関係してるの?」

 

「……ああ、そうだな」

 

ホシノはそれを聞き、何かを決意したようにサンズの手を取る。

 

「人が側に居る時は悪夢は見ないんだよね。……それならさ、おじさんと一緒に昼寝でもする?」

 

サンズはそれを聞いて目を見開く。

 

「年頃の女がそんなのでいいのか?」

 

「うへー、サンズ君からしたら私は『ガキンチョ』なんでしょ?」

 

「…………」

 

サンズは心の中でホシノにしてやられたなと思う。

 

「……ならご一緒させてもらうぜ?」

 

「うへ〜。じゃあサンズ君。着いて来てー」

 

 

▼▼

 

 

 

ホシノに連れて来られた場所はアビドスの使われていない倉庫だった。

 

「えーと、確かここら辺に………あったー!」

 

ホシノは倉庫の奥の方から何やら体育マットらしき物を取り出してくる。

 

「これは?」

 

「やれやれ、サンズ君はこれの価値が理解出来ていないみたいだね。これはただの体育マットじゃないんだよ。これぞ我が校の過去の栄光、お金に恵まれていた時期の象徴とも言える物!」

 

なんとダウンマットなんだよ!とホシノはない胸を張りながら、ドヤ顔で言う。

 

「不織布みたいな安い詰め物じゃない、本物のダウンウェザーをギュッと詰め込んだ贅沢な一品なんだよ!………ってもう寝てる?!」

 

「あー説明が長くてな。お先に行かせて貰ったぞ」

 

ホシノがマットの凄さを説明している間、サンズはもう既にマットで横になっていた。

 

「うへ、ならおじさんも失礼するよー」

 

「…………」

 

「?…どうしたのサンズ君?」

 

「なんでこんなに距離が近いんだ?」

 

今のサンズとホシノの距離は非常に近く、ホシノが横になるサンズに向かい合わせで寝ている形だ。

 

「サンズ君はおじさんの事を『ガキンチョ』って思ってるなら平気でしょ?」

 

「………いい性格してるぜ」

 

サンズはこの時、初めてホシノの事を侮れない存在だと認識した。

 

「!!??、うへ、サンズ君?!」

 

「なんだ?」

 

だがこのままやられてばかりのサンズではない。サンズはホシノを抱き枕にする形で目を閉じる。

 

「これは流石に予想外かなって、おじさん思って………」

 

「女ならまだしも『おじさん』なら平気だと思ってな」

 

「うへぇ〜、だから私、一応女の子なんだけどなー」

 

それから時間が経つのはホシノからはとても長く感じた。なんだかんだ言って彼女も結局はただの乙女な少女なのである。

 

「さ、サンズ君?そろそろ解放してくれると嬉しいなー。………ってサンズ君?」

 

ホシノがサンズに話しかけるも反応はない。

 

「まさか……寝てる?」

 

「…………」

 

「うへー」

 

あの時、煽らなければ良かったなーとホシノは心の中で思うが不思議と嫌な気持ちはない。

 

「…………」

 

耳を澄ませば、サンズの呼吸や心臓の鼓動が聞こえる。ホシノはそんな彼の胸に頭を預けてゆっくりと瞳を閉じる。

 

「私も、寝ると……しようかな」

 

そうしてホシノの頭からヘイローが消失する。

 

この時、不思議とホシノとサンズは悪夢を見る事なく、グッスリと眠る事が出来た。

 

 

▼▼

 

 

高層ビルの一室。その光の消えた部屋の中で、モニタの光だけが周囲を照らしている。その光に照らされるのは、スーツを着た巨躯、黒いスーツ姿のロボットと云うべき存在が居た。

 

「……格下のチンピラ如きでは、あの程度が限界か………主力戦車まで貸し出してやったというのに、このザマとは」

 

重い高級そうな椅子に腰掛け、何やら考え事をしているようだった。

 

「ふむ……となると、目には目を、生徒には生徒を……か。専門家に依頼するとしよう」

 

手早くナンバーを入力する。番号は最近ブラックマーケットで入手した代物。三度のコール音後、女性の声が響く。

 

『はい、どんな事でも解決します――便利屋68です』

 

「仕事を頼みたい、便利屋」

 

 

 

その日、便利屋68という何でも屋によってカタカタヘルメット団は壊滅させられた。

 

 

 

 

 




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番外編でサンズのお昼寝回いる?

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