ガンダムSEED DESTINY 優しくて、暖かい世界 作:^U^
ざっくりした流れだけ考えてて毎回これで良いのかビクビクしながら書いてるので初投稿です
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「シンが連れてきた連合のパイロットって、女の子なんだって?」
「そう!怖かったわ……。あの子シンにすっっっごく執着してて……」
「えー?何でシンに?」
シンが連合のパイロットを連れてきてから艦内はその話題で持ちきりだ。
そのパイロットが女の子でガイアに乗ってて、しかもシンに対して異様な執着を見せてた、と言われれば尚更。
アスランを追うと言う仕事を終え、艦長へ報告する為艦長室へ向かう途中
「あっ、そういえばお姉ちゃん、こないだの休暇でシン迎えに行ったじゃない?」
「あー、あったなぁそんなの。シンの奴がエマージェンシー出したんだろ?ルナマリア、なんかめちゃくちゃ不機嫌だったらしいじゃん」
「そうそう。でね?お姉ちゃんに聞いたんだけど、その時シン、女の子にキスされたんだって」
「マジかよあの野郎」
「…で?その女の子がどうしたんだよ」
……あの子ったら何話してんのよ!そんな前の事を蒸し返して!
仕事の途中だが一言文句言ってやろうかと足を向け、部屋に入ろうと思ったところでふと思い出した。
そういえばあの子の名前って……
「ステラって言うんだって。あのガイアのパイロットも同じ名前なんでしょ?」
「うん……。シンもその子の名前呼んでた」
「え?じゃあもしかしてその子…」
何となく、嫌な予感がした。
別にシンの事が好きだというわけじゃない。
ただ、休暇を返上して救助に来させた挙句自分は引っ掛けた女の子といちゃついてたのが無性に腹立たしかった、それだけの筈なのに。
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ちゅ
『……じゃあね。バイバイ、シン』
『え?……あっ、うん…バイバイ……?』
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あいつの頬にキスをして、同性の私から見ても可愛らしいと思えるその顔を赤くして別れを告げる姿はどう見てもあのバカに惚れてるのがわかった。
あのバカは、気づいてなかったが。
その少女と、ガイアのパイロットがまさか敵だなんて。
「同一人物、だろうな」
あいつ、大丈夫なのかしら
───
「来たかね、服は……着替えているな」
「彼女、怒らせちゃいますから」
ステラを再び眠らせてから、しばらく時間が経った。
あれから先生から彼女の精神の安定の為、定期的に見舞いに来る事と、その際私服に着替えてから来る様にという指示を受けた。
機体の調整を終え、今日も彼女の様子を見に医務室へ向かうと、先生や助手の衛生兵達が彼女の検査をしているが、焦っている様子だった。
彼女を見ると意識は戻っていたが、呼吸器を取り付けられ見るからに苦しそうだった。
ただ、その瞳が俺を捉えると、表情が少しだけ和らいだ様に見えた。
「どうしたんですか!?彼女は!?」
「どうもこうもないよ。何も解らんのだ。
……ただ、何かしらの特殊な措置を一定の期間で行わなければ肉体が保たなくなる、そういう措置が施されている様に見える」
投薬によって何がおかしいのかすら解らない。
薬に関しての技術は我々より奴らの方が進んでいる。
そう言って作業に戻った先生から視線を外し、思った。
連中にとって彼女は、彼女達は道具なら、それは裏切りを防ぐ為の『安全策』の一つなのだろう。
どこまでもふざけた連中に対して怒りが湧いてくる。
「し…ン……」
怒りで染まりそうだった意識が、彼女の声に引き戻された。
「考え事、しないで…?
ステラと、おはなし、して……?」
辛い筈なのに、苦しい筈なのに、それよりも俺が物思いに耽った事が不満な彼女がなんだか愛おしく感じた。
「ああ、ごめんステラ…。なら、どんなお話しをしよっか」
「じゃ…あ…。あのね───」
色んな事を話した。
俺があげたハンカチをずっと持っててくれた事や、ステラがくれた貝殻の事。
ステラは衰弱し、弱ったその声を懸命に出しながら言葉を紡ぎ、俺はそれに相槌をうち、時には俺からも家族との思い出なんかをステラに話したりした。
ステラも笑ってそれを聞いてくれて、今この瞬間は、何でもない頃の自分に戻れたような、そんな気がして、幸せだった。
そんな時間も戦いの合図とともに終わりを告げた。
『コンディション・レッド発令!パイロットは搭乗機より待機して下さい!繰り返す───』
「……ごめんステラ、行かなきゃ」
「シン…!いや…!」
ステラは、俺がザフトに操られてると思ってる。
街に住んでる筈の俺を無理やりザフトの一員として戦わされてると思ったから艦長達に怒って居たのだろう。
連合にはそう言った記憶さえ好き勝手に弄る事ができる何かがある、らしい
だから、ステラは俺が戦いに行くのを嫌がっている。
「…大丈夫、ちょっとお手伝いしにいくだけだから。だから、ステラは良い子で寝てて」
「シン……。
………じゃあ、ステラ、ね…シンに言いたい事…ある……だから、帰って、きてね……?」
「…ああ!絶対戻るよ。約束する!」
じゃあね、と言葉を投げ掛け医務室をでて、
パイロットスーツに着替えに向かう
……ステラが伝えたい事って、何だろう?
そこで思い出したのは、俺の頬にキスをして顔を真っ赤にしていたあの日のステラだった。
あ時はいきなりすぎて呆然としてたけど、今思えばあのステラは、自惚れでなければ、あれは……
───まさか、な
今考えても仕方がない。
ステラが何を伝えたいのか、それを確かめる為にも必ず生き残る。
相手はきっとまたあの部隊とオーブの奴らだ、そして
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『ザフトの方にはお世話になりました』
『お〜いスティングぅー』
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アビスとカオスのパイロットがあの時一緒に居た彼らなら、きっと彼らも出てくる。
ステラの友達を…彼女の様に道具にされている彼らを……俺は撃てるのか?
迷ってる暇なんてないのはわかってる
仲間が、そしてステラが居るこの艦を絶対に落とさせる訳にはいかないから。
俺がみんなを、そしてステラを守るんだ、絶対に!
けど、俺は───
───
ザフトに感じた違和感、やっとわかった。
シンが此処にいたから、私はずっと気になってたんだ。
あの街で暮らしてるってずっと思ってたけど、気のせいだったのかな?
シンがわるいやつの仲間にされてるのは嫌だけど、シンが気にしないなら、私も怒るのは、やめておく。
変な機械付けられたり、ネオのとこに居た頃と違って何だかずっと辛くて苦しいのがなんだかとても恐いけどシンと一緒に居られて、いっぱいお話しできて嬉しいから、良い。
そのシンはアイツらのお手伝いと言って出ていってしまったけど、絶対ステラの元に帰って来てくれるって約束してくれたから我慢して、伝えたかった想いはシンが帰って来たその時こそ伝える。
そういえばネオはザフトがわるいやつで、私たちはそれと戦ってるっていってたけどシンはアウル達と戦う事になるんだろうか?
アウルにおかあさん、無事って教えてあげたかったけど……
まあ、いっか
「なあスティング、俺らって2人でやって来たよな?」
「あん?なに今更当たり前の事言ってんだ」
「だよなあ〜」
「んでもさあ……なーんか忘れてる気がするんだよね、大事な事」
「大事な事?何だよそりゃ」
「わっかんねー」
「ははっ、じゃあただの気のせいだな。おら、出撃すっぞ!今日こそあの艦を落とす!」
「わーってるよ!」
「スティング・オークレー、カオス、発進する!」
「アウル・ニーダ、アビス出るよ!」
(なんか誰かに撫でてもらったような気がするんだけど、誰だったかなあ……?)