ブルーアーカイブ -灰の翼-   作:空素

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あらすじ

おかしな依頼を受けてミレニアムへ
天才病弱美少女ハッカー登場


EP-11 待ち受ける者

私が扉を叩くと、暫くして扉の裏側で足音が聞こえる。

 

「はい、どちら様──」

 

扉を開けて現れたのは、白髪の少女。

 

「こんにちは」

 

私は努めて穏やかな微笑みを向けて挨拶をした。

 

少女は呆然と私を見詰めた後、徐々に顔を青ざめさせ、震えはじめる。

そして、扉は再びそっと閉じられた。

 

うーん、この既視感。

おかしい、私は出来る限り友好的に接したつもりだったんだが。

幸い、時間には余裕がある。

この茶番に付き合うのも悪くはない。

 

仕方なく、私は頭頂の犬耳を立て、聞き耳を立てる。

 

「ハレ先輩?お客さん誰だったー?」

 

どうやら、今の白髪の少女が私への依頼メッセージを出した《小鈎ハレ

》だったようだ。

 

「…ハレ?どうしたの?顔真っ青だよ?」

 

私が何をしたというのか…。

ヴェリタスとは初対面であり、ここまで怖がられるような覚えはないのだけれど…。

 

扉の前で途方に暮れていると、再び扉が開いた。

だが、その勢いは先程よりも弱く、隙間も最低限。

その狭い隙間から、震えながら小鈎ハレが顔を覗かせる。

 

「あ、あの…私たちに何の用…?依頼のことだったら場所は此処じゃないし、時間も夕方だったはずだけど…というか、なんでこの場所がバレて…?」

 

小鈎ハレはすっかり怯え切って、まるで小動物かのように縮こまっていた。

 

「依頼口のあなたの声の様子がおかしかったもので。依頼まで時間があるので様子を見に来たんです」

 

先生からヴェリタスへの連絡の結果から、ひとまずは彼女たちは何ともない様子だというのは分かっていた。

少しだけ、どもってはいたそうだが。

 

「あ、あぁ…そ、そうだったんだ…それならこの通り、私たちは元気なので問題ないから…あはは…もう大丈夫…」

 

扉の隙間から顔を覗かせる小鈎は、青ざめたまま冷や汗を垂らし、ぎこちない笑みを浮かべた。

 

「…その割には随分と、憔悴した様子に見えますが…?」

 

私が指摘すると、小鈎はビクッと肩を跳ね上げ、視線を泳がせる。

 

「そ、それは…!その…!あ!エナジードリンク!エナジードリンクが切れてて!あはは…ごめんなさい…私、エナジードリンクが切れるといつもこんな調子で…」

 

なるほど、あり得なくはない話だ。

それはそれとして、体が大丈夫か別の心配が生じるが。

 

「そうでしたか。それなら、私が買ってきましょうか?せっかく、依頼という形とは言え、こうして好誼を結べたのです。他のお二方も何かあれば買ってきますよ?」

 

これには小鈎も予想外だったのだろう。

挙動不審に慌てふためく。

 

「いや…!そんな…!使いパシリみたいにするなんて…!申し訳ないから…!」

 

「私は別に構いませんよ?それとも…ご迷惑でしたか…?すみません…私、ヴェリタスの皆さんとも仲良くなりたいと思ったのですが…少し、馴れ馴れしかったですよね…ごめんなさい…」

 

私は小鈎の前で、俯き、目尻に涙を浮かべ、そっと拭った。

久々の泣き落とし作戦を決行する。

押してダメなら引いてみる。

笑ってダメなら泣いてみる。

 

「え!?いや、そんなことないよ…!馴れ馴れしいだなんてこともないから…!」

 

どうやら作戦は上手く嵌ったらしく、小鈎の顔からは怯えが消えた。

更には、扉の隙間も広がり、身を乗り出して来ていた。

 

「…本当に…?」

 

小鈎は激しく頷く。

 

「それでは買ってきても?」

 

「あー…いや、それは本当に大丈夫。あって困るものでもないけど、ストックは充分あるし、何なら現在進行形で接種中だから…」

 

それはそれで小鈎の体が違う意味で心配になるが、それはさておき。

 

「では、どうしてそのような嘘を…?」

 

目元の涙を拭いながら訊ねるが、小鈎はばつが悪そうに目を逸らす。

 

「それは……」

 

言いたくないのか、言えないのか。

そろそろ潮時だろう。

 

「…もう大丈夫です」

 

「え?」

 

小鈎はキョトンとした表情で私の顔を見詰める。

 

「意地の悪い試すような真似をしてごめんなさい。おおよその予想はついています」

 

何故、依頼メッセージの小鈎の様子がおかしかったのか。

何故、先程までの小鈎が怯え切っていたのか。

その答えは既に、私の中で導き出されている。

強いて言えば、推測が確信に変わった。

 

「と言うと…?」

 

小鈎が扉から手を離すと、その後ろから二人の生徒が覗き込む。

赤髪の少女と、メガネをかけた長髪の少女。

ヴェリタスの残るメンバーだろう。

 

「あなた達は誰かに脅されていたのでしょう?」

 

小鈎の怯えは、私と言うよりは、その脅した者に向けられていたのかもしれない。

・・・もしかしたら、私に向けられていた時もあったかもしれないが、それはさておくとして。

 

「それは…」

 

小鈎は口を開きかけるが、その先の言葉が出る前に私が声を被せる。

 

「ああ、答える必要はありません。どの道、行けばわかるのでしょう?依頼で指定された時間に、その場所に向かえば」

 

「……」

 

その沈黙が、答えを言っているようなものだが、それでいい。

 

「今はその沈黙だけで充分です」

 

「ねぇ、レイヴン」

 

沈黙した小鈎に変わって、声をかけてきたのは赤髪の生徒。

 

「依頼は偽物だって分かったのに、それでも行くの?」

 

「ええ、勿論。()()()()ですから。それに…」

 

ヴェリタス経由で私に騙しの依頼を出した者が何者なのか、そして何を企んでいるのか、それについても興味がある。

 

「レイヴンさん」

 

次に声をかけてきたのは、メガネをかけた長髪の生徒。

 

「連絡先、教えてください。次は、ちゃんとした依頼をあなたに出したいので」

 

そういうことであれば、断る理由はない。

私は快く了承する。

 

「そういうことなら、もちろん」

 

「あっ、あたしもあたしも〜!レイヴン、グラフィティで彩って欲しいものがあったら言ってよ!家でも、銃でも!」

 

こうして、私はヴェリタスの三人、小鈎ハレ、《小塗マキ》、《音瀬コタマ》の三人と連絡先を交換した。

 

「それでは、私はこれで」

 

そろそろ、時間も良い頃合いだ。

ヴェリタスではない、何者かの依頼の目的地へと向かうことにする。

 

「うん、次は…ちゃんとした依頼を出させてもらうね」

 

「はい、その時はよろしくお願いします」

 

私はその場を後にする。

最後には、三人とも部屋から出て、私を見送ってくれた。

その表情には、もう怯えは見られない。

小塗などは、満面の笑顔で手を振っていた。

 

私は半身で振り向きつつ、手を振り返し、ヴェリタスと別れるのだった。

 

*****************************

 

ミレニアムは、ゲヘナ、トリニティと並んでキヴォトス三大校と呼ばれるだけあって、広大な敷地を有する。

ある程度余裕を持って行動しないと、思っていたよりも時間がかかって遅刻するということもあり得る。

 

まだ日が昇っている内にヴェリタスから経った私だが、旧校舎に着く頃には斜陽に傾いていた。

まあ、それには私が案内板に従いつつも、半分、迷子になったことも起因するがそれはさておき。

目の前には、塔のように高いガラス張りの建物が聳えていた。

 

この建物がミレニアムの旧校舎だという。

旧校舎だというのに、その威容は流石はミレニアムと言う他ない。

 

黄昏に包まれる中、私はその内部へと足を踏み入れる。

目的地はこの旧校舎だが、より正確には、この建物の上層階だ。

そこを目指し、私は階段を登っていく。

 

建物の内部は、当然ながら人の気配はなく、また備品等も持ち出されたのだろう。

どの階層もがらんと空いていた。

 

当たり前だが、依頼内容にあった、暴走したロボットは影も形もない。

機械の駆動音は一切聞こえず、静まり返っていた。

私のブーツが床を叩く音だけが、空虚に響き渡る。

 

目的の階層に辿り着く。

上層階というだけあって、窓からはミレニアムの敷地内を見渡すことが出来た。

夜の帳が下りつつある濃紺の空がすぐ目の前に広がっていた。

 

──おかしい。

何者の気配も感じられない。

私の“耳”と“眼”は、以前よりも性能とその精度が上がっている。

意識すれば、“耳”はレーダーのように目標を捉え、“眼”は距離にもよるが、ある程度までは壁越しでもそのシルエットを視ることが出来る。

最早、ACも斯くやという性能だが、それでも捉えることができないということは、そもそも、捉えられる対象が存在しないということになる。

 

どういうことなのかと訝しんで考えていると、階下から上がってくる気配を感知した。

それも複数。

 

この者たちが私をこの場所に呼び込んだものなのだろうか?

そんなことを考えつつ、その気配の主を通路の角で待つ。

そうして息を潜めていると、複数人の気配が近付いて来た。

その者たちの声が私の耳に届く。

 

「はぁ…はぁ…な、何とか逃げ切れた?」

 

「こ、これからどうする…?」

 

「もうミレニアムプライスへの出品は終わってるんだし、取り敢えず結果が出るまでこのまま逃げ続けよう!」

 

その声には聞き覚えがあった。

それは他でもない──。

 

「モモイとミドリ?」

 

「あれ!?イヴさん!?どうしてここに!?」

 

「イヴ!お久しぶりです!」

 

他でもない、ゲーム開発部のフルメンバーと先生だった。

 

「それはこっちのセリフだよ。というか、何かに追われてるの?」

 

五人とも臨戦状態であり、息を切らした様子だった。

 

「そうなの!実は──」

 

モモイが状況を説明しようと口を開いた。

その瞬間、この場にいる誰でもない、新手の足音が通路に響き渡る。

 

それは、複数の気配と複数の足音を伴い、通路の奥の暗がりから私たちへと近付いてくる。

 

「よーしよしよし、これで全員集まったな」

 

その声と共に姿を現したのは、四人のメイド集団。

その中でも、先頭の特徴的なスカジャンを着た小柄な少女が私に不敵な笑みを向けてくる。

ミレニアムのメイド集団、それ即ち──。

 

「C&C…!」

 

ミレニアム最強と呼ばれるプロフェッショナル。

なぜ、彼女たちがこの場にいるのか。

 

「ハッ、ご名答。さすがにあたしらのことは知ってるようだな、レイヴン。アンタのことも、少し調べさせて貰った。結構、“できる”らしいじゃねぇか」

 

リーダーと思しきメイド──美甘ネルは、好戦的に獰猛な笑みを浮かべた。

 

「…さて、私はその時の戦いに全力で挑むだけですので。できるかどうかは存じ上げません」

 

スカジャンメイド、美甘ネルから放たれる圧をそよ風のように受け流す。

 

「はっ、謙遜か。謙虚なのは嫌いじゃないぜ。そっちのちびっ子達にも結構、懐かれてるみたいじゃねぇか」

 

背後の先生を含めた五人を意識する。

それと同時に、ここに来るに至った経緯を思い出す。

 

「…ヴェリタスに依頼を出させたのは貴方でしょうか?」

 

「ん?ああ、そうだ。分かっていて来るなんて殊勝なヤツだな」

 

彼女たちが震え上がる程に怯えていたのにも納得した。

 

「彼女たちを脅してまで、私に何の用が?」

 

「あ?ちょっと待て。あたしは確かに直接出向いて頼みはしたが、脅した覚えはねぇぞ」

 

とぼけているのか、それとも。

だが、彼女にはそんな遠回しなことをしそうな雰囲気はない。

どうやら本当に思い違いらしい。

 

「あー、リーダー顔怖いから、勘違いされちゃったんじゃない?」

 

そばに控えていたメンバーの一人が揶揄うように言う。

 

「チッ、()()()()か…しゃーねぇ…一応、あとで詫び入れとくか」

 

(おおよ)そ、流れは読めた。

美甘ネルは普通にヴェロタスに私を釣るように頼んだ。

美甘ネルには一切、脅す気も、悪意もなかった。

だが、ヴェリタス側が美甘ネルの威容を前に(すく)んでしまい、まるで脅されたかのような様子になってしまったのだろう。

 

「…彼女たちは何故この場に?私に用があるのでしょう?」

 

ヴェリタスについては納得した。

それならば次はゲーム開発部と先生についてだ。

 

「安心しろよ。こいつらはアンタとは別件だ」

 

そう言うと美甘ネルはゲーム開発部に視線を向ける。

 

[“どういう用件?リベンジ?”]

 

先の《鏡》奪還作戦時に、ヴェリタスとエンジニア部共同とは言え、C&Cを作戦で上手く嵌めたと言っていた。

更には、リーダーの美甘ネルは、ユズが欺いた。

それについての逆襲、復讐となれば、正しくリベンジなのだろう。

 

「はっ!そんなくだらねぇ理由で来るわけねぇだろうが。強いて言うなら先ずは…そこのデコ出してるアンタ」

 

だが、先生の推測を鼻で笑うと、美甘ネルはユズに視線を向ける。

 

「ひっ!?」

 

ユズは小さな悲鳴を上げ、肩を跳ね上げた。

 

「あの時はよくもあたしを騙してくれたな…?」

 

どう見ても威圧し、脅しているようにしか見えない。

だが恐らく、美甘本人には一切、その気はないのだろう。

 

「…っ!」

 

睨み付けられているにも関わらず、ユズは怯えながらも怯む事なく、美甘の顔に真っ直ぐな眼差しを向ける。

 

「…やるじゃねぇか、褒めてやるぜ」

 

だが、美甘は言葉通り、嬉しそうに笑みを浮かべた。

 

「…え?」

 

思いがけない言葉に、ユズは困惑している様子だ。

 

「今もそうだが、あたしを前にしてブルブル震えながらでも、真っ直ぐ目を見れるヤツはそうそういねぇ。その上、あの時は騙してたんだからな。大したやつだ」

 

ユズは変わらず戸惑いつつも、どこか嬉しそうだった。

 

「それは良いとして──そっちのバカみたいにデケェ武器持ってるアンタ」

 

次に美甘は、アリスへと視線を向ける。

 

「?」

 

アリスはキョロキョロと周囲を見渡す。

とぼけているかのような挙動だが、きっとあれがアリスの素なのだろう。

この場に、アリス程の特大武器を持っている者は他にいない。

 

「あんただよ、あんた!」

 

仕方なく、といった様子で美甘はアリスに向きながら声をかける。

だが──。

 

「???」

 

アリスは周囲を見渡し、首を傾げた。

 

「お前だ!黒髪のォ!!」

 

これには美甘も耐え切れず、アリスを指差す。

 

「あ、アリスのことですか。これは失礼しました。でも、“あんた”じゃ伝わりにくいと思うので、次からは名前か外見的特徴で呼ぶことをオススメします!」

 

・・・繰り返しになるが、これがアリスの素の性格なのだ。

美甘は口元をひくつかせ、青筋を浮かばせているが、深呼吸を挟んで自身を落ち着かせる。

 

「ふざけた野郎だ…だが、まぁ良い。テメェに用がある」

 

美甘は真剣な表情でアリスに視線を向ける。

 

ウチの連中(C&C)に、一発食らわせてくれたらしいじゃねぇか。ちっと面貸せや」

 

「あ、アリス、このパターン知っています」

「『私にあんなことをしたのは、あなたが初めてよ…!』」

「告白イベントですね。チビメイド様はアリスに惚れていると。スチル獲得です」

 

なんの臆面もなく言い退けたアリス。

その言葉を受けた当の本人はと言えば。

 

「ふ、ふっざけんなこの野郎っ!ってか、誰がチビメイド様だ!?いい加減にしやがれ!ぶっ殺されてぇのか!?」

 

いよいよ堪忍袋の緒が切れた美甘は、怒髪天を衝く勢いで激昂し、その怒りを轟かせる。

間違いなく、この階層全体の空気が震えた。

 

「ひっ……!?」

 

「………」

 

アリスはすっかり怯え切り、モモイですら、言葉を失って唖然としていた。

 

「はぁ…なかなかイラつかせてくれるじゃねぇか、まぁ良い」

 

だが、美甘は今の咆哮でストレスが解消されたのか、ひと息つき、落ち着いていた。

どうやら燃費は良いらしい。

 

「誤解してるかもしれねぇから一応言っておくが、別にC&Cが一撃食らった報復をしようって訳じゃねぇ」

「そっちはそっちで、正当に目標を達成しただけだ。それは認めてる。だが、それとは別に、俄然、興味が湧いてな」

 

そこで美甘はゲーム開発部と共に、私にも視線を向ける。

 

「興味…?」

 

モモイが訝しげに呟く。

 

「確認、って言った方が良いかもしれねぇな。C&Cに一矢報いたちびっ子共、そんなちびっ子共と関わりがある、キヴォトス中で暴れ回ってるって噂のレイヴン…さぁ、ちょっくら相手してもらおうか」

 

私が此処に招かれた意味は理解した。

そして、ゲーム開発部についても。

 

「その前に一つ良い?」

 

だが、私にはどうしても問わねばならないことが一つだけあった。

 

「おぉ、レイヴン、なんだ?なんか聞きたいことでも──」

 

美甘は気分が良いのか、快く承諾してくれた。

それならばと、私は遠慮なく質問をぶつけた。

 

「ちびっ子ちびっ子って言ってるけど、そういう美甘自身もモモイ達と同じくらいじゃない?」

 

その刹那、時が止まった。

そう錯覚するほどの静寂が流れた。

美甘は笑顔のまま固まっていた。

 

「うわぁ……」

 

C&Cの他のメンバーは顔を引き攣らせていた。

 

「……リーダー、落ち着いて」

 

硬直しながらも、徐々に震え始める美甘を褐色の黒髪メイドが宥めようとする。

 

「…なんだか最早新鮮ですね。まだネル先輩に対して、身長の話ができる人がいたなんて…」

 

メガネをかけたメイドは、どこか諦めたように、遠くを見詰めていた。

 

そんな中、俯いていた美甘が声を発する。

 

「…レイヴン、あたしの身長に言及した奴らが、最後にはどうなったか教えてやろうか…?」

 

私の返事を待つことなく、美甘は続ける。

 

「目の前であたしをチビ扱いして、仲間共々笑いやがった不良共は、一人残らず頭から地面にめり込ませて反省させた」

 

私としたことが、珍しく地雷を踏んでしまったらしい。

これではアリスのことを他人事のようには言えない。

 

「あたしを見下して頭を叩きやがった舐め腐った大人共は全員、天井に頭から突き刺して根性を叩き直してやった──」

 

美甘が勢いよく、顔を上げる。

正しく、憤怒の形相と言うに他ならない。

 

「テメェも同じにしてやろうかァ!!レイヴンッ!!!」

 

美甘は両手に銃を握り締め、私へと飛び掛かって来た。




生意気なアリスは書いていて結構面白いです
敬語なのが煽りポイント高い

ブチギレネルVSレイヴン、開始!

せ、精神攻撃は基本…
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