万魔殿襲来
そう言えばデカグラマトンがメインに昇格しましたね
デカグラ好きとしては、とても喜ばしいことです
本作でもいずれ、然るべきタイミングで登場することになると思います
まあビナーくんは顔見せしていますが
万魔殿に招かれた日の夜、私はいつものように仕事の報告の為の資料を提出する為、シャーレに訪れた。
「先生、お疲れ。今日の仕事の報告書を──」
シャーレの事務所に入ると、先生は何やら荷物を纏めていた。
[“ああ、イヴ。今日もお疲れ様”]
「その荷物、出張にでも行くの?」
これまでも先生は、一日、二日程度、よその学区に泊まり込みで出張に行くことがあった。
[“うん、まぁ、そんな感じかな。トリニティで合宿することになって…”]
先生は少し前から、トリニティの頼み事を聞きに行っていた。
恐らくはそれ関連だろう。
さしずめ、合宿する生徒たちの監督役といったところか。
それにしても、先生はトリニティ、私はゲヘナと、このエデン条約を前にした色々と複雑な時期に、シャーレの二人が綺麗に二手に分かれている。
[“だから、一週間は帰って来れないから、その間は自由に使って良いよ。あ、ただ、戸締まりはしっかりね”]
一週間は随分と長い。
シャーレの建物の鍵に関しては、私も所属する生徒の一人であり、万が一に備えて合鍵を持っている。
先生がこの後、鍵を掛けたとしても、私の方で開けることができる。
因みに、鍵と言っても、物理的なものとカードキーの両方があり、両方を使わないと開けられない二重ロックになっている。
「分かった。先生も気を付けて」
[“イヴもね。最近、色々と物騒みたいだから…”]
先生の美徳の一つではあるが、また自分の命よりも生徒を優先している。
「それを言うなら先生こそ自分の心配をして。私と違って戦えないし、銃弾一発で下手したらあの世送りなんだから」
ヘイローが無いからか、それともまた別の要因か、先生は通常の人間と変わらない耐久力しか持ち合わせていない。
この世界で最も死に近しい人物と言えるだろう。
[“あはは…それもそうだね…”]
本当に分かっているのだろうか、この男は。
私は先生にじーっと懐疑的な視線を送り続ける。
[“…ねぇ、イヴ”]
困ったような笑顔から一転、先生は真剣な表情で真っ直ぐな視線を私に向けてきた。
[“もし、もしイヴが…何かの組織…学校でも部活でもいいけど、その中に裏切り者が潜んでいると聞いて、その中から裏切り者を見付け出して欲しいって言われたら、イヴだったらどうする?”]
神妙な顔で語るそれは、最早、自身の置かれている状況を教えているのと同じではないだろうか…。
まったく、この先生は本当に詰めが甘い。
今回は追求しないでおいてやろう。
しかし、裏切り者か。
私には馴染みない状況だ。
シチュエーションというより、そもそも、何処かの組織に所属していたことはない。
ルビコンに於いても、このキヴォトスに於いても。
どちらでも私は、協力者はいても、“個人”としての要素が大きい。
何なら、そういった面倒事を避ける為に、個人に近しい立場を求めているとも言える。
だが、あえて私自身の想像で答えを出すとするのであれば。
数人のコミュニティの中で、その中の誰かが裏切り者だと聞かされ、見つけ出して欲しいと言われたら。
「…私だったら、わざわざ探し出そうとはしない。万が一、こちらに危害を加えようとして来たら…相応の対処をするまでだ。それまでは、私は見極める。その容疑者たちが本当に裏切り者たり得るかということと、そんな要求をしてきた依頼主を」
先生はきっと、裏切り者を見付けられない場合には、容疑者全員が退学することになると言われて、その為に奔走しているのだろう。
それも踏まえれば、私は“探さない”、が答えだ。
先生は吟味するように真剣な表情で考え込んでいる。
「そもそも、だ。依頼主が必ずしも正しいことを言っているとは限らない。立場を悪用して、邪魔者を排除しようとしている可能性もある」
先生の表情がまた一つ、険しくなる。
きっと、先生に頼み事をしたのはトリニティの生徒なのだろう。
考えられるのは、やはりティーパーティーだろう。
トリニティの裏切り者を探し出してくれ、と、きっと臆面もなく頼んだことだろう。
先生のことだ。
きっと、生徒がそんなことをするとは思いたくはないのだろう。
だが、実際、それは実例がある。
ゲヘナの万魔殿の羽沼マコト。
彼女は自身の万魔殿の議長という立場を利用して、風紀委員会に嫌がらせをしている。
相手が風紀委員会だから良いものの、その権威が一般生徒に向けられれば、一般生徒では太刀打ちできない。
「…先生、一つ助言を送ろう。本当に恐ろしいのは、裏切り者じゃなく、味方のフリをして近付いて来る奴だ」
先生がどのような状況に置かれているのか、詳しいことは分からない。
かつて、ルビコンで私は、とある依頼で依頼主の思惑に嵌まりかけ、危うく殺されるところだった。
「そういう奴は大抵、こちらを騙そうとするか、既に騙している。だから気を付けろ。例え、相手が生徒でもな」
流石に、先生に危害を加えようとするような生徒はいないと考えたいが、万が一もある。
或いは、先生を騙し、本命は裏切り者候補の生徒という可能性も考えられる。
[“…うん、ありがとう、イヴ。でも私は、生徒を信じていたいんだ。どんな子であってもね”]
本当にこいつは…。
呆れる程の生徒至上主義者だな。
・・・だからこそ、そんな彼に、私も救われたんだが。
「…そう。それなら、せめて何かあったら、私を頼って」
それが、私が先生にしてあげられる、せめてもの手助け。
私が戦い、先生が導く。
それが、私と先生の間で交わされた約定だ。
[“うん、もちろん。イヴの力が必要になったら、頼らせてもらうよ。でも──”]
[“イヴも、無理はしないでね。イヴにも、一緒に戦う仲間がいるから”]
仲間、か…。
私はこれまで、ルビコンでの傭兵業が尾を引いて、中々、受け入れることが出来なかった。
ルビコンでも、肩を並べて共に戦うことはあった。
だが、それは結局、一時的な利害の一致による協働でしかなく、いずれは殺し殺される運命だった。
だからこそ、私はキヴォトスに来ても、その感覚が抜けず、仲間というものを受け入れられなかった。
でも、これまで私はキヴォトスに訪れてから多くの人達と共に肩を並べて戦った。
カタカタヘルメット団、アビドス対策委員会、便利屋68、風紀委員会、阿慈谷ヒフミ、ゲーム開発部…。
この場所でなら…信じてみても良いのかもしれない。
せめて、私を友と呼び、共に戦ってくれる者たちくらいは。
「……うん、分かってるよ」
私の答えに、先生は満足そうに頷いた。
[“あー…それでね、イヴ。こんな空気感の中で非常に言い辛いんだけど…”]
先生は困ったように微笑んだかと思うと、真剣な表情になって真っ直ぐな眼を向けてきた。
[“一応、言っておきたいことがあるんだ。合宿中、外出を制限されると思うから…。多分、大丈夫だとは思うけど、念の為”]
[“──『ゲマトリア』に気を付けて”]
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同日、シャーレで今日の業務を済ませた私は、そのまま自宅へと帰宅した。
すっかり慣れ親しんだ玄関の扉を開ければ、その先には、髪を後ろで纏めたエプロン姿のシロコが立っていた。
・・・???
「あ、イヴ、おかえり。ご飯にする?お風呂にする?それとも…私と戦う?」
シロコ(エプロン)はまるで慣れたような態度だが、私は全く状況が理解できない。
「……とりあえず、ご飯で…」
私はそう返すことしか出来なかった。
「ん、了解」
情報を処理しきれないまま、私は自室に銃などの荷物を置いて、制服から部屋着に着替え、リビングに行けば、テーブルの上に料理が置いてあった。
そのままテーブルに着くと、シロコも反対側に座る。
「すごいね、イヴの家。どの設備も最新式。ミレニアム製なんだね」
ユウカが便宜を計ってくれたお蔭で、快適に過ごさせて貰っている。
「あぁ、うん、まぁ…」
私はひとまず、置いてあった汁物を口に運んだ。
簡単な野菜と溶き卵のスープだった。
寒い季節ではないが、優しい味と温かさが染み渡って…。
「──じゃないっ!!」
ようやくそこで私は情報を処理し、現状に追いついた。
「ん?どうしたの?イヴ」
シロコが不思議そうに首を傾げる。
「あ、ごめん。その…冷蔵庫に残ってた材料が少なくって…簡単なものしか作れなかった…」
シロコは頭頂の狼耳までパタンと倒し、俯いた。
「いや、シロコの料理は美味しいよ?まだスープしか飲んでないけど……そうじゃなくてね?」
彼女にしては珍しく、会話が噛み合わない。
「あ、イヴ、あんまり喋ってると料理冷めちゃうかも…」
「うん!そうだね!いただきます!」
私はシロコの手料理を堪能した。
スープの他には、鶏肉のソテーと野菜炒め、それから白米だった。
私が黙々と食べている間、シロコはずっと微笑みを浮かべつつ、こちらを眺めていた。
「…ご馳走様でした」
「ん、お粗末さまでした」
シロコは食後にお茶まで用意してくれていたようで、それを一口飲み、私は改めてシロコに向き直る。
「それで…シロコはなんでウチに…?」
一応、この家に住むようになってから、対策委員会や便利屋の面子には伝えていた。
来ていること自体は何ら不思議ではないが、流石に我が家のように居られるとこちらも驚愕せざるを得ない。
「あー…うん、えっとね…前々から、ずっと来たかったんだけど、中々そのタイミングがなくて、それにイヴは最近、ずっと忙しそうだったから来たくても来れなかったんだけど、今日はちょっと余裕ができて…」
アビドスはいまだに、不安定な環境の真っ只中だ。
マイナスだったものが漸く、先の事件を経て、どうにかゼロ付近にまで持ち直した程度であり、問題はまだまだ山積みだ。
そして、それに拍車をかけるように、五人しかいない在校生では、何をするにしても労力が大きい。
マンパワーも、経費も、アビドスには不足している。
「それで我慢し切れず来た、と…」
そんな中でも、気にかけてくれて、こうして来てくれたのは、やはり嬉しい。
「ん、それでサプライズのつもりでアポ無しで来たんだけど居なくて、イヴが帰って来るまで、外で待ってようと思ったんだけど……」
サプライズは嬉しいけど、こういうことなら事前に言っておいて欲しかったな。
「えっと、地下に住んでる人?が、入ってもいいって言ってくれて…」
『おやぁ?イヴさんのお客さんですかぁ〜?それならど〜ぞど〜ぞ、中に入ってお待ち下さい〜♪』
なるほど、レンカが招き入れたのか。
確かに、玄関前で寂しく待ってるシロコを見ずに済んだのは良かったが。
玄関には監視カメラがある。
それを見て声をかけたのだろう。
だが、基本的に人見知りな彼女にしては珍しい。
「それで、ただ待ってるのも暇だから、せっかくだし、追加サプライズとして料理とお風呂を準備した」
シロコ自身も、日中の活動とここまでの移動で疲れているだろうに。
「…そっか。ありがとう…」
それでも私の為を思って、こうして色々としてくれたことは、素直に嬉しく思う。
「迷惑じゃなかった?」
シロコは少しだけ不安を滲ませた表情で小首を傾げる。
「そんなことないよ。むしろありがたいくらいだし、正直、嬉しかった」
私がそう言うと、シロコは目を見開き、嬉しそうに頬に赤みが差す。
「…でも今度は、事前に教えてくれると助かる」
サプライズも嬉しいが、私としてはやはり、自分で招き入れたい思いもある。
「…ん、分かった。そうする。それじゃあ、私はこれで」
シロコは急に立ち上がり、出口へと向かう。
私としては予想外だった。
てっきり、このまま泊まっていくものだと思っていたからだ。
「帰るの?もう遅いし、泊まって行った方が良いんじゃない?」
それに外はもうすっかり日が落ちて真っ暗だ。
そんな中、自転車とは言え、ここからアビドスまで走るのは大変だろう。
「ん、ありがとう。でも大丈夫。イヴ、明日も仕事でしょ?それなのに私がいたらきっと気を使うだろうし。それに──」
インターホンが鳴る。
玄関の扉を開けた先にはホシノ。
「うへ〜、イヴちゃんごめんね〜。シロコちゃんを回収しに来たよ〜」
なるほど、保護者が迎えに来てくれることになったのか。
「ん、じゃあイヴ、こういうことだから!」
そういうとシロコは、私にバレないように隠していたであろうロードバイクを裏から引っ張り出して来た。
用意周到だな。
だからこそ、サプライズが成功した訳だが。
「ごめんね〜ちょーっと目を離した隙にいなくなっちゃって〜。迷惑かけてない?」
その文言は本当に迷子の子供を迎えに来た保護者のようで、なんだかおかしくて、思わず口元が緩む。
「いや、むしろ色々としてもらって感謝したいくらいだよ」
驚いたのは事実だが、出迎えてくれて、風呂の準備までしてくれて、更には手料理まで振る舞ってくれたシロコには感謝しきれない。
「ん、料理とお風呂の準備してイヴをお出迎えした!」
シロコが自慢げに話し、それをホシノが微笑ましく聞く。
こうして見ると本当に保護者と子供のようで、こちらもつられて笑みがこぼれる。
「うんうん、それは偉いねーシロコちゃん。でも、居なくなる前におじさんに一言、言って欲しかったな〜。お蔭でノノミちゃんもアヤネちゃんも、カンカンに怒っちゃってるからね〜」
それを聞いたシロコの顔が青ざめ、震え上がる。
私もあの二人に怒られた経験があるだけに、シロコを憐れに思わずにはいられないが、こればっかりは何も言わずに出てきたシロコに非があるので擁護のしようがない…。
頃合いを見計らって慰めのメッセージを後で送ろう。
「それじゃあイヴちゃん、今度はちゃんと連絡してみんなで遊びに来るね〜」
青ざめたシロコを引き連れ、ホシノがひらひらと手を振る。
私も軽く手を振り返す。
二人だけでもこんなに賑やかなのだ。
ノノミとアヤネとセリカまで来てしまったら大変なことになってしまいそうだ。
それでも、楽しみで少し胸が高鳴る。
「うん、待ってる」
シロコは自転車に乗り、ホシノはその横に追従し、帰っていった。
二人が見えなくなったところで、私は家の中に戻る。
そこには、レンカがいつに間にか立っており、ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべていた。
「あら〜、あの子、帰っちゃったんですか〜?せっかくお泊まりだと思ったのに〜」
こいつ…ハイになっているな。
レンカは、調子良く設計や製作が進んでいると、普段の気弱で引っ込み思案な性格から一転して、こういったテンションになる。
躁鬱かこいつは…。
だが、まあ、レンカのお蔭でシロコが家の前で立ち往生せずに済んだのは良かった。
それについてはお礼を言っておくべきだろう。
「レンカがシロコを招き入れたんだってな?ありがとう」
私が礼を言うと、レンカは満面の笑みを浮かべる。
心底から嬉しそうだが、こいつは何を喜んでいるんだか。
「いえいえ〜!構いませんよ〜♪それより、イヴさんもお疲れでしょう?あの子…シロコちゃんがせっかくお風呂を用意して下さっているので、冷める前に入っちゃってください〜。私は後からでもいいので♪」
そう言えば、こいつは意外にもシロコよりも年上の先輩なんだったな。
普段の様子からは全くそんなイメージが沸かないため、現実との乖離が凄まじい。
簡単に言うとギャップがすごい。
自信満々なシロコの方がよっぽど先輩に思える。
「それじゃあ、お言葉に甘えて」
私は着替えを取りに自室に向かった。
「うふふ♪ごゆっくりどーぞ♪」
レンカは終始ニコニコと気味が悪いくらいに笑みを絶やさなかった。
「ごちそうさまです♪」
・・・?何を言っているのだろう?
自室で着替えを取り、そのまま脱衣所に向かう。
服を脱ぎ、髪を解き、浴室に入れば、良い香りが鼻に届いた。
浴槽を見れば、お湯が淡い緑色に色付いている。
どうやらシロコは、ユウカのサービスで置いてあった入浴剤を使ってくれたようだ。
普段はシャワーや入浴こそするが、入浴剤を使うようなことはなかった。
今回ばかりは堪能させて貰うとしよう。
髪と顔、身体を洗った後、髪を纏めてから浴槽のお湯に浸かる。
つま先から順に沈めて行き、太もも、腰、と浸し、浴槽内に腰かける。
脚を伸ばしても問題ない広さの浴槽に、胸から下を浸す。
お湯は程良く心地良い温かさであり、入浴剤の効果もあるのだろう。
全身の疲労がお湯に溶け出していくようだった。
気持ち良さに耐えられず、つい首までお湯に浸けてしまう。
ゾクゾクと快感が背中を駆け巡る。
肌から伝わる液体の感触と、温かさに全身を包まれ、その快楽の中に揺蕩う。
お湯に浸かりながら、私の意識は朦朧とし、今日の出来事が自然と浮かび上がる。
万魔殿の招待、先生との会話。
キヴォトス支配、力の理由、エデン条約、トリニティの裏切り者、そして、ゲマトリア…。
《ゲマトリア》、か…。
ここに来て、また新たな不穏要素。
キヴォトスは掘れば掘るほど、こういったものが出てきてしまいそうだ。
ゲマトリアについて、先生はこんなことを言っていた。
『[“私も詳しいことは分からない。相手の組織の規模も、どういった連中がいるのかも。ただ、連中は生徒を人とも思っていない可能性がある。その内の一人は、アビドスのホシノの件に関わっていた”]』
『[“今まで、隠していてごめん。出来れば、大人として私だけでどうにかしたかったんだけど…多分、私だけではどうすることもできない。明日からはトリニティから出ることも厳しいだろうし…。”』
『[“だからイヴ、もしロボットでも動物でも、ましてや人間でもない存在に
ロボットでも、動物でも、人間でもない存在、か。
それはそのまま、エアに当て嵌まってしまうな。
もしかすると、エアはその、ゲマトリアに今はいるのではないだろうか。
エアが身を隠すには打って付けじゃないか?
その他には、先日のゲヘナでの謎のパワーローダーを呼び出したデモ部隊のリーダーが口にしたという木材が擦れるような音。
どのような姿をしているのか想像もつかないが、そいつもゲマトリアの可能性がある。
今後、エアを追う上で、ゲマトリアも同時に探ってみるのも良いかもしれない。
思考がひと段落したところで、私は口元までお湯に浸かっていることに気付く。
このままではのぼせてしまいそうだ。
せっかくの入浴剤入りのシロコが用意してくれたお風呂ということで、非常に名残惜しいが、意を決してお湯の中から体を出し、浴槽から立ち上がると、浴室を出た。
入浴を終え、着替えた後、自室に戻る。
タオルで髪を拭きつつ、ふと携帯端末に視線を向ければ、一件のメッセージが届いていた。
内容を確認してみれば、それは依頼だった。
その内容に目を通し、私は深く溜め息を吐く。
どうやら明日は、長い一日になりそうだ。
お風呂で一人、物思いに耽るシーンはあるあるですよね
なので別にお風呂シーンが描きたくて書いたわけじゃないです!
決して!!
そしてお風呂上がりのイヴが目にした依頼の内容とは…?