レイヴン闇堕ち脱却
アルちゃんマジ天使(ゲヘナ)
瞼の裏に光を感じ、意識が覚醒する。
目を開ければそこは──見慣れた天井だった。
そこは紛れもない、自宅の自室だった。
「あ、目が覚めたみたいだね、イヴ」
聞き覚えのある声が届き、そちらへと首を回す。
私が寝そべるベッドの傍の椅子に腰掛けた人物。
それは──。
「シロ、コ…?」
アビドスの対策委員会の一人、砂狼シロコだった。
「ん、久しぶり、イヴ。体は大丈夫?どこか痛くない?」
色々と疑問が浮かび上がって来るが、先ずはシロコの質問に答えることにした。
私は身体を起こし、自身の状態を改める。
気を失う前は身体中が傷だらけで血が滲んでいたが、今の私は制服を脱がされ、手脚や胸元に丁寧に包帯が巻かれていた。
「あっ、ごめん、イヴ。包帯を巻く時に邪魔だからって…その、ホシノ先輩が…」
シロコが戸惑い気味に告げるのは、上の下着の事だろう。
下は穿いているが、上は脱がされており、その代わり包帯が巻かれている。
そう言えば、胸元を掠めるように傷を負っていたんだった。
下着を着けたままでは邪魔になるので仕方ない。
それに、シロコに見られたところで特に恥ずかしくは無いし。
「私は大丈夫…身体も平気」
それよりも私が気になったのは、シロコが発したホシノのこと。
シロコだけでなく、ホシノも来ているのか。
と、気配を探ってみれば、確かに他にも無数の気配を感じる。
「そっか…ん、良かった」
もしかすると、アビドス対策委員会総出で来ているのかもしれない。
その理由を問おうとした時、それよりも早くシロコが何かに気付く。
「…あれ?イヴ…その“眼”…大丈夫?」
シロコは心配そうに私の顔を覗き込む。
「眼?」
首を傾げた私に、シロコは携帯端末の画面を向けて来た。
画面はカメラモードになっており、鏡のように私の顔が映っていた。
そして、その“左眼”は、反対の右眼とは異なるものになっていた。
右眼には変化が無く、従来通りの黒い瞳の中心に真紅の円環のような模様が浮かんでいる。
これは、以前の左眼も同じものだった。
対して、今の左眼は、黒い瞳の中の真紅の円環の幅が拡がっており、外側と内側の黒の範囲を狭めていた。
更には、真紅の円環は輪の中心に行くにつれて色合いが濃く、暗くなり、黒に近付いていく。
輪の中心は黒と言って差し支えない。
その色合いには、見覚えがあった。
“暗い真紅の火”──それと同じ色合いをしていた。
シロコが心配するのも頷ける変化だ。
しかし、本人としては、見た目が変わった以外は、特に異変は無い。
視力も問題なく存在し、視覚的不調は一切、感じられなかった。
私はシロコに携帯端末を返しつつ、返事をする。
「大丈夫。私も驚いたけど、特に不調は無いよ」
私がそう告げると、シロコは携帯端末を受け取りつつも、怪訝な視線を向けて来た。
「…本当に?」
これまでの様々な無理が祟り、シロコからの信用が無いが、本当に不調は感じないから、どう説得すべきだろう。
「本当だよ。信じられないかもしれないけど──」
「ん、信じる。“戦友”がそう言うなら、私は信じるよ」
シロコからの信用が無い、というのは、このノータイムの返事から撤回するべきだろう。
「…でも、もし嘘だったら覚悟してね。それならそれで、こっちにも考えがある」
そう言ってシロコは不敵な笑みを浮かべ、怪しく眼を光らせる。
「…肝に銘じておくよ」
会話がひと段落したところで、私は脳裏に浮かぶ疑問のうち、最も緊急性の高いものを選び、シロコに訊ねる。
「…シロコ」
自然と、体が強張る。
そんなことはない、と考えつつも、最悪の事態の想像が脳裏を過る。
「ん?」
「…その、先生は──どうなった…?」
私の質問に、シロコは表情を曇らせる。
シロコが口を開くまでの間、私の胸の鼓動が緊張で高鳴るのを感じた。
「…先生なら──」
「銃に撃たれて搬送されたけど、意識を取り戻して動けるようになったみたい」
その答えを聞いた瞬間、私は両肩の重荷が解かれたような感覚を覚えた。
心の底からの安堵で、私は深く溜め息を溢し、項垂れた。
「…そうか、無事か…」
良かった──。
心の中で小さく、そんな言葉が浮かんだ。
「先生が銃に撃たれたって聞いて、みんな大慌てだった。動けるようになっても安静に寝てて欲しいけど、そうも言ってられない状況みたいだね」
シロコのその口ぶりは、ある程度の状況は理解しているように思えた。
「シロコは…みんなは知ってるの?今のトリニティの状況」
「ん、ある程度は」
「それで私の助けに?」
私の質問に、シロコは少しだけ困ったような表情を浮かべた。
「それは…あー、ちょっと違う」
首を傾げる私に、シロコは真っ直ぐ視線を向けて、答えてくれた。
「“私たち”は、
「お願い?」
「ん、“カタカタヘルメット団”の連中にね」
『…よう、アビドス』
カタカタヘルメット団のリーダーの赤ヘルメットの女子が、四人の黒ヘルメットの団員を連れて、突如、アビドスを訪問した。
『ヘルメット団が何の用よ!』
いつもの調子でセリカが噛み付くが、その時のヘルメット団のメンバーはやけに神妙な様子だったという。
『お前たちも観てるだろ?エデン条約の調印式』
その時には既に、会場にミサイルが撃ち込まれ、瓦礫の山と火の海になってる時だった。
『うん、観てたよ。それがどうしたの?』
淡々としたホシノの返しに、ヘルメット団メンバーは僅かな逡巡の後、対策委員会のメンバーに向かって頭を下げた。
『えぇっ!?ちょっ、急にどうしたんですか!?』
一触即発の互いに武器を構えた状態で急に頭を下げられ、ノノミを含めて全員が困惑した。
だが、その意味を直後に理解した。
『アビドス、頼む…イヴを助けてやってくれ。あいつはきっと、また戦いに巻き込まれて、苦しんでるはずだ。だから、あそこに行っても足手纏いになる私たちに代わって、あいつを…イヴを助けてやってくれ』
赤ヘルメットのリーダーは、対策委員会にそのように懇願したという。
『ん、分かった』
そこでシロコはノータイムで了承の返事をした。
『ちょおっ!?シロコ先輩!?』
それには思わずセリカが驚愕するが、その時のシロコは一刻を争う状況だと思ったらしい。
『…応えてくれるのか』
頭を下げた赤ヘルメットのリーダーが半ば困惑気味に問う。
『その代わり、何かお礼、期待してる』
相変わらず現金なシロコに、その瞬間だけは対策委員会もヘルメット団も困惑した。
『…あいにく、アタシらには鉛玉くらいしかやれるものが無くてな。それでも良いなら、くれてやるよ』
『はぁ〜、全くとんだ恩知らずね。まあ、ヘルメット団なんかに期待するだけバカだけど』
『そうだな。バーカ』
『何ですってぇ!?』
『まぁまぁ、セリカちゃん。取り敢えず、話は分かったよ。私たちとしても、イヴちゃんは放ってはおけない。急いで現場に向かうね』
「…そうか、リーダーが…」
まさかリーダーが気を回してくれたとは思わなかった。
騒ぎが落ち着いた後、改めてカタカタヘルメット団に顔を出し、お礼を言わなければならないだろう。
それはさておき、この場にアビドスの対策委員会がいる理由は理解した。
それならば、実際に現場に現れた便利屋は何だったのだろう。
その答えは、直後にシロコが答えを提示してくれた。
「けど、私たちより早く、便利屋の方にヘルメット団は懇願していたみたいで、イヴの救助自体は便利屋がすることになった」
もう一つ、カタカタヘルメット団のみんなにするお礼が増えた。
「それじゃあ、便利屋が回収した私をシロコたちが?」
「ん、そう。便利屋は別の依頼があったみたいで、後のことを私たちに引き継いで、仕事に行った」
仕事の合間を縫って私を助けてくれた便利屋にも、後でもう一度お礼しなくてはならないな。
「…シロコもありがとう、私を助けてくれて」
だが、先ずは近くにいる人たちに感謝を伝えることが先決だろう。
そう思って私はシロコに感謝を告げた。
「…ん、私、イヴの助けになった?」
私のお礼に、シロコは意外そうな顔になった。
そこには僅かに希望も込められているように感じた。
「もちろん。だって、こうしてずっと私が目覚めるまで待っててくれたんでしょ?すごくありがたいよ」
「…ん、それは良かった」
そう言ってシロコは、嬉しそうに、はにかんだ。
「…イヴ、一個聞いても良い?」
「どうしたの?」
「…便利屋から聞いた。イヴが、またコーラルの敵と戦ってたって」
便利屋め、余計なことを…と思う反面、強くは恨めない。
きっと、私を心配しての情報の共有だったのだろう。
心配してくれる人がいるのは、ありがたいことだ。
それによって今回、私は救われたのだから。
「…そっか」
「…その相手が、これまでと違う感じで…イヴと何か因縁がありそうな感じだったって…」
私はどう答えるべきか迷い、相槌も打てずに黙り込んでしまう。
「……」
「イヴ、何があったの?」
シロコは私に気を遣って、優しく聞いてくる。
その優しさが、今は苦しい。
「……」
「…言いたくないの?」
シロコの言葉に甘えてしまえば、正直に言って、言いたくない。
シロコも他の対策委員会も、便利屋も、キヴォトスの誰も、私の闘いに巻き込みたくない。
彼らを想っての高尚な精神などではない。
ただ単純に、私は怖いのだ。
彼らを巻き込み、彼らの中で、誰かを失うことが。
恐ろしいのだ。
また、大切な誰かを失うことが。
「イヴは…うーん、なんて言ったら良いんだろ…」
そんな私を見かねてか、シロコが何かを言いかけ、どう言葉にするべきか迷っている様子だった。
そこで私はシロコに全てを洗いざらい吐き出すべきなのだろうが、私はまるで他人事のようにシロコの言葉を待った。
「ん…イヴ、とりあえずイヴ、手、出して」
私は疑問を浮かべつつも、言われた通りに右手を手のひらを上にしてシロコに差し出す。
「…そうじゃない、縦」
私は疑問を抱きつつも、手のひらをシロコに向けるように手を切り替える。
すると、シロコは私の右手の指に自身の左手の指を触れる。
私とシロコは互いに指先を合わせる形になる。
何とも奇妙でシュールな状況に困惑していると、シロコが指先を横にずらし、私の手のひらを握る。
「し、シロコ…?」
要は、指を絡めた状態になった。
それは優しくも、力強かった。
シロコの突然の思わぬ行動に驚愕しつつ、私はシロコの意図を問う為に声をかけた。
「大丈夫だよ、イヴ。私は、此処に居るから。イヴは、“独り”じゃないから」
シロコの言葉が、胸の奥に突き刺さっていた痛みを…苦しみを和らげる。
「今はまだ、言えなくても良い。私はそれを責めるつもりはないよ。でも、覚えておいて欲しい」
強さはそのままに、シロコは指を絡めた手をより深く密着させ、手のひら同士が合わさる。
手のひらからシロコの温かい熱がじんわりと伝わる。
「確かに今の私じゃ、イヴが背中を預けるには少しだけ頼りないかもしれない」
シロコは、現実を受け入れるように、僅かに俯く。
「でも、いつか必ず追い付く」
だが、その言葉と共に顔を上げ、真っ直ぐ私の顔を見つめる。
白と黒の左右で僅かに色が異なるシロコのオッドアイと目が合う。
「絶対、イヴと並んで戦えるようになるから」
その双眸には、強い光が宿っていた。
「だから待ってて、“戦友”」
“戦友”──。
私は今度こそ、並び立つことができるだろうか。
あの星ではついに叶うことがなかった、“居場所を護る為に闘う者”との共闘。
それが、この世界──キヴォトスでは叶うのだろうか?
願っても良いだろうか?
祈っても良いだろうか?
「…うん、待ってるよ。“
静かに告げ、私はシロコの手を握り返すように、指を絡めた。
「イヴさんッ!!!」
その声と共に、私の部屋の扉が勢い良く開け放たれた。
前触れの無いその音に、私もシロコも驚いて飛び上がり、咄嗟に手を離した。
そして、私とシロコの視線は開け放たれた扉の方へと向く。
その不躾な闖入者の正体は──。
「れ、レンカ…?」
他でもない、この住宅の第二の住人であり、私の専属エンジニアのレンカだった。
「あ、すいません、何かお邪魔でしたかね?」
そのように一応は気を遣うレンカだったが、その表情はとても不機嫌そのものだった。
「ど、どうしたんだ?いきなり…」
そう聞きつつも、私は目に入ったレンカは所持品で用件を察した。
「銃器のメンテナンス、完了しましたので、届けに来たんですよ」
そう言ってレンカはズカズカと踏み入り、整備を完了したと思しき私の愛銃たちを置いていく。
私とシロコは、その気迫に圧倒され、ただその様を見守っていることしか出来なかった。
どうしてレンカはこんなに不機嫌なのか──。
その様は過去一不機嫌かもしれない。
「あ、それからもう一つ。イヴさんの制服ですが、あまりにズタボロ過ぎて、私では修繕不可能な状態です。私が元々、衣類加工の造詣に浅いのもありますけど、アレは製作者に預けた方が良いと思います」
なるほど、脱がされた制服が見当たらないと思っていたが、どうやらレンカに預けられていたらしい。
だが、レンカであっても、激闘と死闘を経て刻まれた制服を完全に修繕するのは至難だと。
あれは元々、連邦生徒会から支給されたものをミレニアムのエンジニア部のヒビキに預けて手を加えてもらったものだ。
そうなればヒビキに預けてみる他ないだろう。
「そ、そうか、分かった…」
私は珍しく緊張しながらぎこちない返事を返す。
緊張と言うよりは、動揺と言うべきか。
シロコに指を絡められる、という思いがけない慣れないことをされた影響だろうか。
気恥ずかしさで居た堪れなくなっている。
用件を終えて立ち去る──。
その前にレンカは扉の前で立ち止まった。
「それと、イヴさん…」
「ん?何?」
「あー…えーとですね、その…」
レンカは改まって私に向き直すと、少し複雑な面持ちで口を開いた。
「トリニティのこと…なんですけど…」
元トリニティの生徒で、退学したとは言え、この状況に何かしら思うことがあるのだろう。
私はそう考え、レンカの言葉を待った。
「私が頼むまでも無いと思うんですけど、トリニティと…ついでにゲヘナをお願いします」
トリニティとゲヘナは今、アリウスとアリウスが呼び覚ましたユスティナ聖徒会の
そこまでの詳細は知らずとも、近しいものを知ったのだろう。
「私にとっては、“居場所”にはなりませんでしたけど、それでもきっと、誰かにとっての“居場所”ではあると思うので…」
レンカとしては先程の表情が物語っているように、複雑な想いがあるのだろう。
「トリニティを恨んだことも、まぁ少しだけありました。それでも…やっぱりあの場所が消えてしまうのは、私も…少しは悲しいですから…」
「…うん、分かった」
「…はぁ〜!全く、ゲヘナと揃ってキヴォトス三大校が聞いて呆れますね!何やってんだか!いっつも身内でゴタゴタして睨み合ってるから外からの脅威に対抗出来ないんですよ!!」
レンカは先程までの不機嫌な状態に戻った。
なるほど、レンカはトリニティに対して機嫌が悪くなっていたということか。
それでも、気のせいか少しだけスッキリしたように見えたのは、私の勘違いではないと思いたい。
「それじゃあ、イヴさん!私はこれで!砂狼さんもごゆっくりどーぞ♪」
それだけを告げると、レンカは部屋から出ていった。
「…あの人──レンカさん、だっけ。トリニティと何かあったの?」
「あー…そうだな…」
私は自身の口から言うべきか迷い、一旦、踏み止まる。
だが、先程もシロコが居ても構わずズケズケと文句を垂れ流していたことから、言っても問題はないだろうと判断する。
「…元トリニティ生なんだよ、あいつ。それでちょっとトリニティに因縁があるって感じ」
かなり言葉を選んだが、それでもきっとシロコには伝わってくれるはずだ。
「…なるほど。色々あるんだね」
どうやら一先ずは納得してくれたようで私は安堵する。
「それじゃあ、一回リビングに行こうか?みんな待ってるから」
シロコに促され、頷こうとした直前に、私ははた、と気付く。
自身の姿が包帯に巻かれているとは言え、ほぼ裸も同然であることに。
「あ、シロコ、先に行ってて」
「ん?どうしたのイヴ──って、イヴ!?」
シロコは私に振り向いて目を見開く。
その先で私は、身体に巻き付いた包帯を解いていた。
とは言え、私とシロコは女同士。
裸程度で動じることはない。
シロコが驚いたのは、単に私がまだ負傷しているから、包帯を解いてはダメだと思ったからだろう。
「大丈夫」
だが、問題ない。
包帯の下からは、傷のない真っさらな肌が現れた。
既に傷は塞がり、治っている。
「もう治ってるから」
私は一度休めば、傷の治りは早い。
それは、以前のスランピアで動けなくなる程の重傷を負った時に自覚していた。
あの時も一日休んだだけで全快だった。
「…もう治ったんだ…」
包帯を全て解いた私をシロコはマジマジと眺める。
上着を着ようとするも、制止され、長い髪で隠れた背中まで髪をかき上げて確認する。
「ホントに治ってる…」
驚きと感心が入り混じった呟きを洩らすシロコ。
「だから大丈夫だって──」
「待って、イヴ。まだパンツの中が──」
「そこは怪我して無いから!!」
下着に手を伸ばすシロコの両手を掴んで、それだけは何が何でも阻止した。
その後、私は簡単な部屋着に身を包み、シロコと共に自室を出た。
リビングへと向かえば、対策委員会の他の四人──アヤネ、セリカ、ノノミ、ホシノが待ちくたびれた様子でくつろいでいた。
「ようやく来たわね!遅いわよ、イヴ!」
「おはようございます♧イヴちゃん♪」
「イヴちゃん、体の具合はどうですか?」
「うへ〜…待ちくたびれたよぉ〜、イヴちゃ〜ん」
アヤネとノノミはソファーに座っており、セリカは座らずに立っている。
おそらく、落ち着かなかったのだろう。
一方でホシノはソファーを完全に占領し、クッションを抱き抱えて寝転がっていた。
ホシノに限っては堪能していたに違いない。
「ごめん、みんな待たせた。それと、ありがとう。私を助けてくれて」
「別に良いわよ!私は特に何も出来なかったし、それに…これまでずっと助けられてたんだから…」
「セリカちゃんの言う通りです〜♧困ったらお互い様ですよ〜」
「それに、今回はカタカタヘルメット団からのお願いだったからね。イヴちゃんの手当をしてのもホシノ先輩だったし…」
「それでもありがとう、こうして待っててくれて。それと、ホシノも手当ありがとう」
「うへ〜、その様子だと完治したみたいだね〜。若いって良いねぇ〜。おじさんくらいになると中々傷が治んなくて〜」
「ハイハイ、ホシノ先輩と私たちはそんなに歳変わらないでしょ、っと」
「うへ〜、イヴちゃ〜ん、セリカちゃんが冷たいよぉ〜」
そう言ってホシノは私の腰に抱き着いて頬擦りしてくる。
くすぐったいが、手当てしてくれた恩人なので今のところはとりあえずそのままにしておく。
何なら撫でる。
「ちょっとホシノ先輩!こんなことやってる暇ないでしょ!!」
「何かあるの?」
私の疑問に答えてくれたのは、私の腹部に頬擦りするホシノだった。
ホシノは頬擦りをやめて、しかし抱き着いたまま私の顔を見上げながら答える。
「うへ…ちょっとね…
「ボス?」
「ん、イヴも良く知ってる人だよ。良かったらイヴも手伝って欲しい」
ホシノに抱き着かれた私へ、横からシロコが説明を付け足す。
そして、そのシロコの
イヴの回復力はツルギのような常時回復ではなく、篝火や祝福で休んで回復するソウルズ系主人公のイメージです
なので負傷からの復帰力は非常に高いです
まあ、その前に死ねば回復もクソもないんですが
それでは次のお話でお会いしましょう!