回生の者とカルデア 作:……
番外編の発想色々浮かびすぎてどれ書くかな〜?と思っていた時期に
Fate/ExtraクリアしちゃったのでExtra編書かせてください!
追記:番外編とも本編とも別に同時進行で書くことにしました。
筆が進む方から書きます
幕間:月の海にて①
若い女性のようにも、年老いた男のようにも聞こえる不思議な声が木霊する。
〝多くの死を見た。多くの人と出会い、そして別れた〟
〝悔恨に満ち満ちて、なお私たちは歩む〟
〝全てを知ること、全てを見る事、それが私たちの役割なのだから〟
〝私はこの場所であっても、私の役割を全うしよう〟
〝──さぁ、君は私たちに何を見せてくれる?〟
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目を開くと、視界に飛び込んだのはマイルームの天井。
なぜか、永い夢を見ていた気分だ。
「どうかしたのか?奏者よ」
セイバーの問いに、軽く首横に振って答える。
ただ、いつもとは違う夢を見て困惑していただけなのだと伝えると、彼女は少し考えるそぶりをした後、元の調子に戻った。
「……そうか。しかし、夢とは記憶から作られる物、不調があればすぐに申すが良い」
彼女はそれだけ言って姿を消した。
それと同時に、ポケットの携帯端末が鳴り響く。
どうやら、掲示板で次の対戦相手が発表されるらしい。
とは言っても、もう対戦の相手も限られている、ある程度の予想はできそうな物だと思いつつも掲示板へと向かうと……
マスター:蝗樒函縺ョテ療
決戦場:繝舌ン─────404 NOT FOUND
マスターの名前があるはずの場所に浮かぶ文字は絶えず変形を繰り返し、決戦場に至っては一瞬表示されていた文字が掻き消され、『404 NOT FOUND』の文字へと書き換わった。
その時
「……やぁ、君が対戦相手のマスターかな?」
背後からぶつけられた声に振り返ると、そこには中性的な顔立ちのロングコートの人物が立っていた。
「ごめんね、割と強引に入り込んだものだからSE.RA.PHが──もしくはムーンセルがボクの情報を処理し切れていないらしい」
「……何者だ?」
「………………何者だろうか?敢えて言うならば、見る者、識る者だ」
にこやかに意味不明なことを嘯く人物。
しかし、その気配はあくまでフレンドリーで、敵意や害意などは一切感じない。
「私は名前が無くなるほど長く生きてきたからね。名前を求められるのが逆に新鮮な気がしてきたよ」
「……名前が無い、故に
「そういうことだ。皇帝様となると理解が早くて助かるよ」
その一言に、セイバーが強く眉を寄せる。
「待て、何故余が皇帝だと?」
「…………あ、えっとほらその、溢れ出る皇帝オーラというか?懐が広そうなオーラというか、言葉の端々から感じる知性とかさ…そういうところで皇帝だと思ったんだよ。嘘じゃないよ?」
すると、相手は汗を垂らしながら両手を振って誤魔化すような仕草をしながら
「そ、それじゃあボクはアリーナに向かおうかな!?以前のアリーナたちに接続できるようにしたから、君たちも張り切って鍛えたまえ〜!」
そう言って、アリーナとは反対の方向に走っていった。