回生の者とカルデア 作:……
「──ハァ!?戦闘をしないって?君さえいれば──」
「だから、それがダメなんだ。ボクたちは人ではあるが、実質的な不死であり、不滅であると言っていい。このような危機をボクたちが全て解決してしまってはいけない。つまりはボクのエゴなんだけどね。強くなって欲しいんだ、今を生きる人たちに。……その分リソース面の支援は惜しみなくするし、人の手を届かせるのが難しい局面はボクたちが力を貸すよ」
「……つまり、自分たちでできるところは自分たちでやれと、そう言うんだね?」
「その通りさ」
ため息を吐くダ・ヴィンチと、いまいち感情の読めない顔をするレイ。
彼はダ・ヴィンチの答えを問うように視線を投げかける。
永く転生を繰り返した彼の答えならば、もしかしたらそれは正しいのかもしれない。
しかし、もしかしたらそれは本当にただのエゴであるのかもしれない。
ダ・ヴィンチは長く考え、そして
「……わかった。君がそういうなら、ロマニには私から説明をしよう。ただ、宣言通りリソースの支援は潤沢に頼むよ。」
「……あぁ、もちろんだとも。ボクに出来ることはするよ、それは君たちにボクが強いることと同じことだからね」
彼はニコリと笑った。
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さて、そんなある日から数日後、ダ・ヴィンチとマシュ、そして立花が第六特異点を修復してカルデアへと帰還した。
円卓の騎士やハサンと出会ったことを立花が話すと、彼の姿が白銀の鎧を纏う騎士へと変わる。
「……随分と懐かしい名前を聞いたな。一応名乗ろうか、アーサー王の円卓の騎士、白銀のシルバリオである」
ダ・ヴィンチと接していた彼や、立花が夢で出会った彼/彼女よりも少し堅苦しい雰囲気の、騎士然とした彼はそう告げた。
「白銀でシルバリオ、かなり雑だと思っただろう?」
「………………まぁ、はい」
突然そんなことを言った彼に、立花は戸惑いつつも頷く。
すると、彼は
「すまないが、それは大体の私がそうだ。何故ならば……、何回も繰り返すのに自身の名前を頭を捻って考えるなど面倒だったからな。……よく歴史書を探すと、同じ名前の人間が数人いたりする……そしてそれは、まぁかなりの確率で私たちの中の誰かだったりする。我らの唯一の後悔は、『せめて、同じ時代に同じ名前を名乗ったりするのはやめておけばよかった』それだけである」
騎士は項垂れつつそう語る。
苦笑いするダ・ヴィンチと立花をよそに調子を取り戻した騎士は胸を張り
「では、暇だろう?私から見たアーサー王伝説を教えてやろう」
兜越しではあったが、その声は誇らしげであり、そして悲しげだった。
次回
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第六特異点(最初に消滅した白銀の話)
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第七特異点(たぶんティアマトあたりから)