東方超龍革~Duel Masters Phantasm 作:フウ@東方二次創作
「…うん…恐らく私たちは―"私たちの知る幻想郷とは別世界の幻想郷に来ている"わ。」
「やっぱり…」
八雲紫は、納得したような、そんな表情だった。
「恐らく原因は、私のオーロラカーテンと紫さんのスキマが干渉したことによる一種の"バグ"…」
「…そうね。まあ、今は貴方たちを元居た世界に帰すのが先決よ。」
「それで、オレ達が元居た世界とのスキマは繋がるんだよな?」
「ええ、そこは安心しなさい。もうすぐ繋がるわ。」
「良かった…」
そんな話を物陰で聞いていた勝平は動揺していた。
(…何だ?…別世界とかオーロラカーテンとか…)
「…最後に聞かせて貰うわ。その力―貴方は何に使うつもりなの?」
紫が真剣な表情で白たちに聞く―
白は少し考え、そして答えた。
「…まあ言ってしまえば…『私たちの世界を守るために』だね。」
「…そう。」
紫は何か納得したような表情で頷いた。
「…それじゃ、そろそろ勝平たちのもとに行かなきゃ。」
「そうね。あと一つ―…。」
「ん?」
紫は白を呼び止め、言った。
「遊崎勝平は、貴方と同じく、一つの世界を救った決闘者―やるときは全力で立ち向かうことね。」
「…分かった!」
自身を奮い立たせるかのように言った白は、霊夢と魔理沙が待つ場所へと戻って行くのだった。
その様子を見ていた勝平は―
(白―何かは知らないが、お前も何かを守る為に戦ってきたんだな―。)
と思い、勝平は霊夢たちのもとに戻る為に歩き出した。
―――――――
霊夢と魔理沙が神社で白たちを待つこと数分―
「…お帰り、勝平。」
「…遅かったな。」
戻ってきた勝平を見て、霊夢と魔理沙が声をかけた。
「悪い―白たちはまだ戻って来てないのか?」
「ああ、まだみたいだな…。」
勝平の質問に頷く魔理沙―と、
「噂をすれば…戻ってきたみたいね。」
霊夢が向いた方向―白たち3人が、戻ってきた。
「お待たせ勝平―さあ、やろう!」
「ああ!行くぞ、白!」
白、そして勝平は向かい合い、互いに陰陽柄のカードを構える―
最後のデュエルの火蓋が、切られようとしていた。
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「遊崎勝平…あいつ、デッキとかカードの事とか色々知ってるみたいだったけど…アイツ一体何者なんだ?」
「まあ、私も会って数日って所だし全く分からねえぜ…」
魔理沙と闇が小声で話す―
「まあ一つ言える事…アイツは、本当に強いわ。それこそ、フランにも勝っているし。」
「フランにも勝っているの!?」
驚きを隠せない黒羽―その話に気になった白が、
「因みに…フランって何のデッキ使ってたの?」
「あー、デイガドルマゲドンだったな。」
「ドルマゲドンデッキをフランが…!?」
「恐ろしいわね…」
フランの使っていたデッキに顔を青ざめさせる白たち。
「―よし、行くよ勝平!」
「ああ、来いっ!」
「「デュエマ、スタート!!」」
始まった2人のデュエマー白は後攻1ターン目から動いていく。
「私のターン、ドロー、マナチャージ。」
白は無色のカードをマナに置く―
そのカードの右上には「J」と書かれていた。
「そのデッキ…まさか『ジョーカーズ』か!」
「その通り!1マナタップ!呪文『ジョジョジョ・ジョーカーズ』!デッキトップ4枚を見て、ジョーカーズを1体手札に!『ヤッタレマン』を手札に加えるよ!」
「良い感じに動かれてるな…こっちはマナチャージでエンドだ。」
「それじゃあこっちはどんどん行くよ!2マナで『ヤッタレマン』召喚!」
白の場に現れるヤッタレマン。
ジョーカーズの有名な初動である。
「ターン終了だよ!」
「俺のターン、ドロー!さて…こっちもそろそろ行くぜ!3マナタップ!『風波の1号 ハムカツマン』召喚!」
勝平の場に新たな姿となったハムカツ団クリーチャーの1体、ハムカツマンが姿を現した。
『風波の1号 ハムカツマン!ワイ参上!!』
風波の1号 ハムカツマン/POWER 4000
「おお!新規ハムカツマン!」
「初めて見るカードね…!」
「登場時能力で1マナチャージ!ターンエンド!」
「私のターン、ドロー!そっちが新規カードを使うならこっちもだよ!3マナタップして、『八卦ヨーイ』を召喚!」
白の場に現れる占い師風のクリーチャー―
「行くよ新能力、『ヨビニオン』!デッキの上からこのクリーチャーよりコストの小さいクリーチャーが出るまで捲り、そのクリーチャーを出せる!」
「横展開に強い能力だな…」
「と言う事で…『パーリ騎士』をバトルゾーンに!」
「大当たり引いてんじゃねえか…!」
次々と展開されていく白のクリーチャーたち。
ジョーカーズお得意の横展開である。
「そしてパーリ騎士の効果、墓地のカードであるジョジョジョ・ジョーカーズをマナゾーンへ!さらに『G・ゼロ』発動!呪文、『ゼロの裏技ニヤリーゲット』!」
「それは殿堂解除されたカード…!!」
「その効果で、山札の上から3枚を見て、無色カードを全て加える!『ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜』、
『ネフェルカーネン』、『ヤッタレマン』!3枚全て手札に加えるよ!」
元殿堂カードの力により手札が3枚増えた白。
その様子を見た霊夢は、『ねえ、あんなカードを殿堂解除って本当に良いのかしら…?』と言う。
『多分駄目だと思うぜ…』と魔理沙は返した。
「ターンエンド!」
「順調ね、若葉。」
「大丈夫かよ?勝平?」
「心配すんな魔理沙。こっからだ!俺のターン、ドロー!」
引いたカードを見る勝平―
「…賭けてみるか…!マナチャージして5マナ!『漢気の2号 ボスカツ』を召喚!」
こちらも新たなる姿を得たハムカツ団クリーチャーの一体―ボスカツが現れた。
『漢気の2号 ボスカツ参上!!』
漢気の2号 ボスカツ/POWER 4000
「それも新カードか!」
「ボスカツの登場時効果!相手の手札を1枚見ないで選び捨てさせる!その後、捨てさせた手札と同じ文明の多色クリーチャーを手札から出せる!」
「え…?でも私のデッキはほとんどが無色!クリーチャーは出てこないわ!」
「確かにそうかもな…だがそのデッキの特徴からして、『あのカード』が恐らく入っている―
直感だが一番右側のカード、『アイアン・マンハッタン』だろ?」
白の一番右側のカードに指を差す勝平―
白はそのカードを捨てる…そのカードは、火文明のジョーカーズクリーチャー、『アイアン・マンハッタン』だった。
「マジかよ…!」
「言い当てられた!?」
驚きを隠せない一同。
「へえ…やるじゃん…!どうしてわかったの?」
「Jの旅路で何となくアイアン・マンハッタンが入ってる事は分かったからな。あとは直感さ。」
勝平の直感、そして洞察力に驚く白たち。
(…紫さんの言った事…間違っちゃいないみたいだね…!)
「さあ火のクリーチャーが捨てられたと言う事で、手札からこのクリーチャーをバトルゾーンに出せる!来い…『ニコル・ボーラス』!!」
勝平の場に、プレインズ・ウォーカーのドラゴンー『ニコル・ボーラス』が姿を現した。
「何だこのカード!」
「登場時能力!相手の手札のカードを7枚まで捨てさせる!」
「7枚!?」
「全ハンデスじゃねえか!」
ニコル・ボーラスの単純かつ凶悪な効果に驚く白たち。
「く…手札をすべて捨てる。」
白の手札にあった5枚のカードが全て捨てられる。
「あんなに増えていたカードが一瞬で…」
「先攻4ターン目で全ハンデスしやがった…!」
「ターン終了だ。」
「…やるね勝平…だったら…加減はできっこねえなぁ!私のターン!ドロー!!」
カードを引く白―
引いたカードを見て、白はニヤリと笑った。
「よし、4マナをタップ!『ヘルトッQ』召喚!!」
白の場に現れた新たなるクリーチャー。
「登場時能力発動!自分の場のジョーカーズの数だけドロー可能!場には4体居るので4枚ドローできる!」
「手札を補充してきたわね…。」
「っと、ラッキー。G・ゼロでニヤリー・ゲットを宣言だよ。」
「またニヤリー・ゲットか…!」
再び詠唱されたニヤリー・ゲット。
白は山札の上3枚をチェックする―
「オッケー、全部無色カードだから全部手札だよ。」
「これが許されるのが今のデュエマなのマジで怖ええな…」
勝平が思わず愚痴を口にする。
「ターン終了だよ。」
「ターン渡すとやばそうだな…ここで決めてやる!」
デッキトップに手をかける勝平。
「俺のターン、ドロー!マナチャージ!6マナをタップ…来い、俺の相棒!『蒼き王道 ドギラゴン超』!!」
遊崎勝平の切り札―ドギラゴン超がバトルゾーンに現れた。
蒼き王道 ドギラゴン超/POWER 6000
「ドギラゴン超…初めて見た…!」
「さあ行くぜ…ハムカツマンをタップ!『ハイパーモード』起動だ!!」
ドギラゴン超の身体から山吹色のオーラが溢れ出す。
「来る…!」
「まずは『ニコル・ボーラス』で、シールドを攻撃!この時ドギラゴン超の効果!マナゾーンからこのクリーチャーのコスト以下のクリーチャーをバトルゾーンに出せる!よって…コスト5のこのクリーチャー、『王道の革命 ドギラゴン』をバトルゾーンに!」
新たな姿となったドギラゴンー「王道の革命 ドギラゴン」が姿を現した。
王道の革命 ドギラゴン/POWER 5000+
「ドギラゴンの登場時効果、デッキの上から2枚をマナに置き、その後クリーチャーを1体マナから手札に戻す!そして、ニコル・ボーラスでW・ブレイク!」
ボーラスの口から火球が吐き出され、白のシールドが2枚破壊される。
「シールドチェック…来たぁ!!シールドトリガー!『RinRin Kids』『タイム・ストップン』!」
「うおっ…マジかよ!?」
「まずは登場時能力を処理、勝平のコスト3以下のエレメント、ハムカツマンをデッキの一番下に!そして、シールドトリガー・プラス効果!このターンは誰もゲームに負けない!」
RinRin Kidsのシールドトリガー・プラス(相手のターンで、そのターン中に自分のシールドが2つ以上ブレイクされていれば発動する効果)効果によりこのターンの敗北が無くなった白。
「そしてタイム・ストップン!相手のコスト6以下のクリーチャー…ここはブロッカーの王道の革命ドギラゴンを山札の一番下に!」
「やるな…仕方ねえ、ここはターン終了だ。」
ターンを明け渡した勝平―
「よし、ターンが帰って来たわ!若葉!」
「分かってる…ここからが私のステージだ!私のターン…ドロー!」
カードを引く白―
「…さあ…打ち上げと行こうか!!『王道の弾丸 ジョリー・ザ・ジョニー』召喚!」
白の場に現れる新たな姿となったジョニー…『王道の弾丸 ジョリー・ザ・ジョニー』が銀色の馬に乗って現れた。
王道の弾丸 ジョリー・ザ・ジョニー/POWER 16000
「これが新たなジョリー・ザ・ジョニー…!」
「登場時能力発動!文明を一つ選び、このターン相手はその文明を持つ呪文を唱えられない!」
「呪文ロック効果ですって!?」
「今回指定するのは…闇文明!これで大体の5cに入っている『ブレイン・スラッシュ』は使えない!」
「なるほど…」
「さらに、場にジョーカーズが居るので5軽減!さらにヤッタレマンが居るのでさらに1軽減!『ガンバトラーG7』を1マナで召喚!」
白の場にさらなるクリーチャーが現れた。
「出た時の効果で、ガンバトラーG7のパワーを+7000!」
「これで14000か…」
「そしてジョニーは出たターンプレイヤーを攻撃可能!シールドブレイク!」
駆け出したジョニー―
「…そして、このクリーチャーはコスト11のジョーカーズだ。」
「コスト11のジョーカーズ…と言う事は!」
ジョニーが乗っていた馬から跳び下りる―
瞬間、若葉の背後から巨大なドラゴンが現れた。
「革命…チェンジ!!!」
ジョニーがが巨大なドラゴンの頭に乗った。
「誰もが旅の途中―彼らの物語も新しい旅路へと続く!目撃せよ!『ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~』!」
ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~/POWER 10000
「ここでJの旅路が来たか…!」
「Jの旅路の効果処理前にこのカードも発動だ!アタック・チャンス!『破界秘伝ナッシング・ゼロ』!」
「やばい!あのカードは…!」
「山札の上から3枚を見て、その中に無色カード1枚につき、シールドを追加でブレイクする!」
デッキの上から3枚を一気に見る白―
―口角が、上がった。
「大当たりよ…全て無色カード!よってブレイク数3枚追加!」
「つまり今のジョギラゴンは…シールドを5枚ブレイクできる…!」
「さらにここでジョギラゴンの登場時能力!1枚ドローして手札のジョーカーズを1枚捨てる!『王道の弾丸 ジョリー・ザ・ジョニー』を捨てて、その登場時能力を使用可能!光文明の呪文を封印だ!」
「これでスパーク系の呪文も使えねえ!ブチかませ白!」
「ジョギラゴン!!クインテッド・ブレイクだ!」
ジョギラゴンとジョニーが全力の一撃を放つ―
勝平のシールドが5枚、全て砕かれた。
「シールドが全て…!」
「勝平!」
霊夢と魔理沙が叫ぶ―
「…そして、私のクリーチャーは全て攻撃可能。勝平はこの状況をどうやってひっくり返す?」
「…決まってんだろ。」
シールドを1枚ずつチェックする勝平―
外れ―
外れ―
外れ―
「チェック…G・ストライク、『風波の1号 ハムカツマン』でガンバトラーG7を止める。」
「1体止めただけじゃあ止まらないよ!」
「分かってる…だけどな…。」
最後のシールドに指をかけ、眼を閉じる勝平―
「こんな状況だって…この一枚で…ひっくり返したれやああああああああ!!!」
最後のシールドを見る勝平―
(挿入歌 JIBUN)
「…シールド・トリガー…『王道の革命 ドギラゴン』!!」
勝平の場に現れたのは、新たなる姿へと生まれ変わったドギラゴンだった。
王道の革命 ドギラゴン/POWER 5000+
「そのカードは…!!」
「このカードは革命2でシールド・トリガーを得る!登場時能力で2ブーストして、1枚回収!」
「だけどそいつはパワー5000のブロッカーだ!ヘルトッQでダイレクトアタック!」
真っ直ぐ突っ込んで来るヘルトッQ。
「王道の革命 ドギラゴンでブロック!」
「ヘルトッQのパワーは5000!相討ちだよ!」
激突するドギラゴンとヘルトッQ
―衝撃によって生まれた土煙―
その中から、無傷のドギラゴンが姿を現した。
「なっ…どういう事!?」
「ドギラゴンの革命0効果だ。俺のシールドが1つもなければ、バトル中このクリーチャーのパワーは+10000され、バトルに勝った時アンタップする!」
「なっ…と言う事は!」
「今のドギラゴンは、パワー15000の無限ブロッカーだ!!」
新たなるドギラゴンのその能力にに驚愕する一同。
―白は…笑みを浮かべていた。
「これは…凄いや…ターンエンドだよ。」
「俺のターン…!」
デッキトップに指を掛けた勝平―
「このドローは…激しく重いぜ…だが俺は引く!たとえこの指が…ペッキリ折れようともな!!
ドカンと…行くぜ!!ドロオオオオオオオ!!!」
渾身のドロー―
「…さあ白…これで終わりだ!7マナをタップ!『音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ』を召喚!これで白は呪文を使えない!!」
「タイム・ストップンが使えなくなった…!」
「そしてドギラゴン超、ハイパーモード起動!!」
ドギラゴン超がラフルルラブから力を受け取り、山吹色のオーラを纏う。
「そしてドギラゴン超で、シールドを攻撃!この時能力発動!マナゾーンから…『単騎連射 マグナム』をバトルゾーンへ!」
「なっ…王道ドギラゴンでマナに落ちていたのか!」
「そしてこっちも見せてやる…」
走り出すドギラゴン超―
そして、ドギラゴン超が蒼き光を纏い始める―
「革命…チェンジだああああああああ!」
ドギラゴン超だったそのドラゴンは、最強の革命軍へとその姿を変えた―
そのクリーチャーの名は―
「『蒼き団長 ドギラゴン剣』!!」
『ド…ギラァッ!!』
蒼き団長 ドギラゴン剣/POWER 13000
「ドギラゴン剣…」
「私のドギラゴン剣とは違う迫力…!」
「凄え…!」
勝平のドギラゴン剣が放つ圧倒的プレッシャーに思わず声を漏らす一同―
「さすが…このカードをずっと使い続けただけはあるわね。」
「このまま行け!勝平!」
霊夢と魔理沙から声援が響く―
「さあドギラゴン剣!俺とお前で…ファイナろうぜ!ファイナっちまおうじゃねえか!!『ファイナル革命』!!」
ドギラゴン剣が、最強の革命軍たる力を解き放つ―
「革命チェンジで出た時、コストが合計6以下になるよう、進化ではない多色クリーチャーを俺のマナゾーンまたは手札から選び、バトルゾーンに出せる!来い!『風波の1号 ハムカツマン』『刀舞の3号 カツえもん』!」
現れる2体のクリーチャー。
「これってまさか…!」
「ああ…"揃った"ぜ!」
『オレ達…』
『『『ハムカツ団!!』』』
今ここに、進化したハムカツ団の主要メンバーすべてが揃った。
「すげえ…!」
「さあドギラゴン剣、シールドをT・ブレイクだ!」
白の残ったシールドすべてが砕け散る。
「シールドチェック…」
シールドから出たカード―
そこには、『タイム・ストップン』のカードがあった。
「…これが…世界を護ったデュエリストの力…」
「ハムカツマンで、ダイレクトアタックだ!!」
ハムカツマンが手に持ったヌンチャクを振り回しながら走る―
『ドドンガ…ドン!!』
ヌンチャクが渾身の力で白に叩きつけられた。
「最終…決着!!」
「だぁー負けたぁー!!」
「でも…正直ギリギリだった。王道ドギラゴンじゃなきゃ負けてたな。」
「あそこで引ける勝平が凄いよ…。」
そう話す二人。
「ところで勝平ってさ…どこかデュエマの大会出てたりしてたの?」
「突然どうした?」
「いや~勝平強いからさ、どこかの大会出てたりしたのかなって…。」
「あー…それがな…」
勝平が語り始めようとする―と、
「勝平は今年四月の大型大会で優勝を飾り、前年度のCS優勝回数も10回―長野県ナンバーワンのデュエリストよ。」
「紫さん!?」
突然現れた紫がそう言った。
白たちは勝平の経歴に驚く。
「勝平って…凄い人だったんだ…」
「いやーまあ、超CS横浜は予選突破で終わったけどな…5c蒼龍じゃファイアバードに勝てねえって…」
「その割には結構買ってるじゃん…」
苦笑する白。
「ところで…紫は何しに来たのよ。」
「白たちを元の世界に戻す準備が出来たのよ。」
その言葉に驚く一同。
「…そっか。もう行かないとだね。」
白たちは静かに立ち上がる。
「またデュエマしようぜ!皆!」
「気を付けるのよ。」
魔理沙、霊夢がそう3人を見送る。
―そして勝平は―
「白…。」
「どうしたの勝平?」
勝平は少し考えるように沈黙し―
そして、口を開いた―
「お前が元の世界で何をしているか…俺は詳しく聞かないつもりだ。」
「え…?」
「だけど…これだけは言わせてくれ。忘れんなよ、俺達の事。俺達とやったデュエマを。」
白は驚いたような顔から笑顔になり―
「ふふ…今日の事が記憶に残り続ける限り、忘れることはないさ。永遠に…ね」
「…サンキュー、白。」
勝平は白とハイタッチを交わす。
―紫は白たちの世界へと続くスキマを開いた。
「じゃあな、お前ら!」
「縁があれば、また会いましょう。」
「バイバイ、皆!」
若葉白、黒羽赤、若葉闇の3人はそう言ってスキマへと入っていく―
「…また、会おうぜ。白。」
そんな3人を勝平たちは見送った。
―――――――
翌日―現世へと戻った勝平はカードショップに居た。
「えーっと…確かここに…あったあった。」
勝平はとあるデッキを手に取る。
「…あの時はスルーしてたけど…やっぱり買ってみねえとな。」
―勝平が手に取ったのは「ジョニーの書」。
白のデッキ―ジョーカーズをテーマとした構築済みデッキだった。
―――――――
「本当にそれも買うつもりかよ?」
「デッキとしての完成度はお粗末だって評判だったけど?」
「シングルとして買うよりはいいと思ったし。それに…」
「しっかりと改造すれば強いって、アイツが証明してたからね。」
「この『ドギラゴンの書』は。」
fin