東方超龍革~Duel Masters Phantasm   作:フウ@東方二次創作

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前回までのあらすじ
とある日、幻想郷全体が妖気を帯びた紅い霧で覆われる異変―"紅霧異変"が勃発した。その異変の解決へと向かう博麗の巫女、霊夢と魔法使い魔理沙、そして、現世からの来訪者でありDMPである勝平。
 その時襲来した新たなる刺客チルノ。
 霧雨魔理沙はチルノの豪快なるジャイアントデッキを相手に、見事勝利を飾ったのである。


第三話 革命の時~The FINAL REVOLUTION

 赤い霧が濃くなっていく。

 恐らくこの先が、異変の元凶が存在する場所だろう。

 そう考えながら俺は霊夢に付いて行っていた。

 

「霊夢…。」

「ええ。分かってるわ。」

「…恐ろしい雰囲気だぜ…。」

 

 俺の言葉に間髪入れず頷く霊夢。

 魔理沙も頬に汗を浮かべていた。

 ―そして、見えたものは…。

 

「な…何だよこれ…!」

 

 そこにあったのは、禍々しき深紅の洋館。

 周囲に広がっている紅の霧より紅く、それでいて禍々しいような建物だった。

 

「恐らくここが…」

「ああ。異変の元凶が居る館…って事だろうな…。」

「…行くわよ。皆。」

 

 意を決して門へと歩き出す霊夢。

 魔理沙と俺もそれに付いて歩き出した。

 

「…誰かいるわね。」

「門番って事じゃねえか?」

 

 霊夢と魔理沙の言う通り、門の前に一人の女性が居る。

 ―だが…これ…。

 

「…居眠りしてねえか…これ?」

 

 門の前に立っているチャイナドレスのようなものを着た女性が俺達の目の前で居眠りをしていた。

 

「何なんだぜコイツ…寝てる…?」

「…どーするんだ霊夢…」

「まあ敵が減ったって事で。空飛んで侵入しましょう?魔理沙、勝平を帚に乗せてあげなさい。」

「あいよー。」

 

 と門番のような女性をスルーして先へと進もうとした。

 ―その時。

 

「っ!避けて勝平!」

「えっ…!」

 

 霊夢の叫びを聞き、俺は咄嗟にしゃがんだ。

 瞬間、さっきまで俺の頭があった場所をさっきまで居眠りしていた女性の拳がものすごい勢いで通過していた。

 

「…おいおい…!寝たふりからの奇襲って…!」

「作戦失敗ですか…もう一押し足りませんでしたね…。」

 

 門番の女性は拳法のような構えを取る。

 

「…霊夢…魔理沙…ここは俺が引き受ける。異変解決は任せたぞ。」

「…任せても大丈夫なのね?」

「大丈夫だ!しっかり勝って追いつくからよ!」

 

 サムズアップをする俺。死亡フラグとは言わせない。

 

「…行くわよ魔理沙。」

「勝てよ勝平!」

 

 門の上へと飛ぶ霊夢と魔理沙。

 

「はあ…これじゃ後で咲夜さんに怒られちゃいますね…」

「悪いが門番さん…一戦付き合ってもらうぜ。」

 

 俺は陰陽柄のカードを取り出し、門番へと突き出した。

 

「…まあ、あなただけでもこの中へは行かせません!」

 

 門番もそれに応えるようにカードを突き出す。

 

紅 美鈴(ほんめいりん)!全力でお相手させていただきます!」

「遊崎 勝平!シータ(赤青緑)超、行きまーす!」

 

遊崎 勝平 王道ノ英雄 VS 赤き闘志の拳 美鈴

「「デュエマ・スタート!!」」

 

―――――――――――――――

イメージOP 1,000,000 TIMES

―――――――――――――――

 

 勝平と美鈴がデュエルを始めた頃―。

 霊夢と魔理沙は館の中へと入っていった。

 中に入った二人の目に映ったのは、何もかもが真っ赤に染まった内装だった。

 

「おいおい…何だこの真っ赤な内装は…」

「ここで働いてる人らはこれ見て大丈夫なのかしら…そして…」

 

 館の玄関ロビーを見渡す2人。

 ―広い。

 

「広いわね…流石に手分けして行こうかしら?」

「だな、どっち行く?」

「私はこっちね。」

「なら私はあっちだな。」

 

 霊夢は指を差した方向へと飛び、魔理沙はそれと別方向へと飛ぶ。

 二人は一時的に分かれて探索を始めた。

 

「…うーん…」

 

 歩きながら、霊夢は先程出会ったばかりの男―遊崎勝平について考えていた。

 八雲紫からは、彼の暮らす世界ではトップクラスのプレイヤーであること。その情報が伝えられた。

 ―実際、凄いと思った。どれだけ追い込まれようと諦めずに祈り、運命を引き寄せる―そんな彼の姿に心打たれた。

 

「あの人、中々面白いわね。…そして…。」

 

 立ち止まる霊夢。

 

「ここにも、"一人"居るわね。」

 

 広場のような場所―そこに銀髪のメイドの少女が居た。

 

「…紅魔館(こうまかん)へようこそ。博麗の巫女。」

 

 銀髪のメイドは、不敵な笑みで霊夢を見ながら言った。

「初めまして。私は紅魔館(こうまかん)のメイド長を勤めさせて頂いております、十六夜 咲夜(いざよいさくや)と申します。」

「博麗霊夢よ。アンタの所の主に用があるの。通してもらえる?」

「お嬢様はお会いになりません…。」

 

 銀髪のメイドは陰陽柄のカードを取り出し、霊夢へと向けた。

 

「代わって私がおもてなしするよう申しつかっております…。」

「…まあ良いわ。」

 

 相対する霊夢も陰陽柄のカードを取り出した。

 

「妖怪だろうと人間だろうと、邪魔をするなら…容赦はしないわ。」

 

※※※

 

 ―霊夢がメイドと遭遇した同時刻―。

 魔理沙は、図書館で一人の魔法使いと出会った。

 

「ふーん…こんな時にお客様…かしら?」

「ま、ここの主に用があるんでね。ついでにここにある本でも借りてこうと…な。」

「はあ…借りるにしてもいつまでよ?」

「死ぬまでだけど?」

 

 それが当然という風に返す魔理沙。

 

「…アンタ、世間ではそれを泥棒と言うのよ。」

「人の事泥棒呼ばわりとは失礼だな!借りてるだけだから!」

「はあ…全く…。どっちにしろ、私はあなたを止めさせて貰うわ。」

 

 パチュリーは陰陽柄のカードを取り出す。

 

「まあどっちにしろ、ここは通させてもらうぜ!」

 

 魔理沙も陰陽柄のカードを取り出した。

 今、紅魔館の館内で2つの戦いが、始まった。

 

 

博麗霊夢 革命ノ守護者 VS 完璧で瀟洒な革命 十六夜咲夜

霧雨魔理沙 デュエマはパワーだぜ! VS 五行の呪文使い パチュリー・ノーレッジ

「「「「デュエマ、スタート!!」」」」

 

※※※

 

「私のターン、『未来の法皇 ミラダンテSF(スーパーフューチャー)』をチャージしてターン終了です。」

「私のターン、ドロー。『凰翔竜機(ほうしょうりゅうき)ワルキューレ・ルピア』をチャージしてターンエンドよ。」

「ドロー。『龍風混成(りゅうふうこんせい) ザーディクリカ』をチャージしてターン終了です。」

 

 霊夢と十六夜咲夜のデュエマ。互いにマナを溜め合う展開の中―勝負は早速動いた。

 

「私のターン。『大爆龍 ダイナボルト』をチャージして2マナ!『チャラ・ルピア』を召喚!ターン終了よ。」

「速いですね…私のターン。『パンドラの記憶』をチャージして3マナ、『ギャラクシー・チャージャー』を発動です。山札の上3枚を見せてその中からエンジェル・コマンドをすべて手札に加えます。」

 

 デッキの上から3枚をチェックする咲夜。

 見えたカードは、『龍風混成 ザーディクリカ』『未来の法皇 ミラダンテSF』『聖霊龍騎(せいれいりゅうき)サンブレード・NEX(ネックス)』。全てエンジェル・コマンドである。

 

「全て手札に加わり、チャージャーなのでマナへ行きます。ターン終了。」

「…手札にエンジェルコマンドが…!まずいわね…。私のターン、ドロー。」

 

 ドローしたカードを確認し笑みを浮かべる霊夢。

 

「行くわよ。マナチャージして2マナ!チャラ・ルピアの効果でコストが2軽減された『大爆龍ダイナボルト』を召喚!」

「成程…」

「行くわよ!ダイナボルトはスピードアタッカー!シールドを攻撃よ!そしてダイナボルトが攻撃する時、アンタップするわ。」

 

 走り出すダイナボルト。

 

「―そして…革命チェンジ発動!ボルシャック・サイバーエクスに革命チェンジ!」

 

 手札から出たサイバーエクスとダイナボルトがハイタッチし、サイバーエクスが咲夜のシールドを2枚叩き割った。

 

「シールドチェック…ございません。」

「そして今サイバーエクスは、アンタップ状態で革命チェンジされた。そしてサイバーエクスもアンタップ状態。つまり追加攻撃可能よ。」

「攻撃誘発でアンタップするカードの利点ですね。」

「と言う事で…追加攻撃よサイバーエクス!」

 

 霊夢は早速切り札となるカードを手札からバトルゾーンへと出した。

 

「革命チェンジ…『蒼き守護神 ドギラゴン(ノヴァ)!」

「引いていましたか…。」

 

 霊夢の背後からドギラゴン閃が飛び出し、サイバーエクスとグータッチ。

 ドギラゴン閃が、フィールドに降り立った。

 

蒼き守護神 ドギラゴン(ノヴァ)/POWER 13000

 

「ドギラゴン閃…この世界を護る為に力を貸しなさい!『ファイナル革命』、発動!」

 

 ファイナル革命とは、1ターンに1度、革命チェンジによってバトルゾーンに現れた時に発動できる効果である。

 

「ドギラゴン閃のファイナル革命…山札の上から4枚を見て、その中の進化ではない多色クリーチャーをコスト合計が6以下になるようにバトルゾーンへ!」

 

 デッキの上から4枚を見る霊夢。

 

「『鳳翔竜機ワルキューレ・ルピア』!これで私のドラゴンは全てブロッカーよ!」

「く…やりますね…。」

「ドギラゴン閃でシールドをブレイク!」

 

 シールドチェックに入る咲夜。ここでトリガーを引けなければ勿論咲夜の敗北だが―

 

「…通すわけはいきません。S・トリガー発動。『ドラゴンズ・サイン』。」

「く…踏んでしまったわね…。」

「コスト7以下の光のドラゴンを手札からバトルゾーンに出し、次のターンの初めまでブロッカーを与えます。パチュリー様…力をお借り致します。『龍風混成 ザーディクリカ』をバトルゾーンへ!」

 

 現れて雄叫びをあげるザーディクリカ。

 

「来たわね…というか、そのカードの本来の持ち主ってパチュリーだったの?」

「はい。パチュリー様はザーディクリカから呪文を自在に操るコントロールデッキの使い手…今頃もう一人のネズミを片付けている所でしょう。」

「…魔理沙…。」

 

 魔理沙の心配をする霊夢。

 

「人の心配をしている暇がおありですか…?EXライフによりシールドを追加し、出た時の効果。コスト7以下の呪文を手札か墓地から詠唱する!墓地の『ドラゴンズ・サイン』を再び詠唱!」

「また来るようね…!」

「行きなさい。『音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ』。」

「また厄介なカードが来たわね…。ターン終了時、自分の多色クリーチャーを全てアンタップよ。」

 

 ターンが終了し相手のターンとなる。

 シールドが一度全て割られてからターンが渡っているため、咲夜が反撃のチャンスを得た。

 

「私のターン、ドロー。…さて、行かせていただきます。『精霊龍騎 サンブレード・NEX』を召喚。このカードは召喚する時コストを2少なくして召喚する事が可能です。その後、貴方のシールドが1枚追加されます。そして登場時、1枚捨てて2枚ドローいたします。」

 

 スピードアタッカーのサンブレードがバトルゾーンに出て、準備が完了した。

 

「行きます。サンブレードNEXで攻撃宣言。そして革命チェンジ。」

 

 手札のカードに手をかける咲夜。

 

『未来の法皇 ミラダンテSF(スーパーフューチャー)』に革命チェンジ!」

 

未来の法皇 ミラダンテSF(スーパーフューチャー)/POWER 12500

 

「SFが来た…と言う事は…!」

「お嬢様をお護りすることが従者の役目。『ファイナル革命』発動。」

 

 発動するミラダンテSFのファイナル革命。

 

「SFの革命チェンジにより、コスト6以下の呪文を手札からコストを支払わず発動可能。『ドラゴンズ・サイン』発動!二体目のザーディクリカをバトルゾーンへ!」

 

 姿を現す2体目のザーディクリカ。

 

「EXライフによりシールドを追加し、登場時効果でドラゴンズ・サインを詠唱。『頂上連結ロッドゾージア 5th(フィフス)』をバトルゾーンへ!」

 

 バトルゾーンへと降り立つヘブンズロージアとレッドゾーンが連結した『頂上』のディスペクター、ロッドゾージア。

 

「登場時効果発動。このクリーチャーよりパワーが小さい、ワルキューレ・ルピアを破壊です。」

「く…ワルキューレ・ルピアが…!」

「そして、次の相手のターン、貴方はクリーチャーを1体しかバトルゾーンに出せません。」

「ファイナル革命が使えない…!」

「それでは、シールドをトリプルブレイクです。」

「させない!ドギラゴン閃でブロック!」

 

 ミラダンテSFをドギラゴン閃が迎え撃ち、ミラダンテが破壊された。

 

「良いでしょう。ターン終了時、ザーディクリカの効果発動。ターン終了時に私のクリーチャーが呪文を唱えているので、パワー5500以下のクリーチャーであるチャラ・ルピアを破壊致します。そして1枚ドロー。さあ、1体しかクリーチャーが出せない状況でどういたしますか?」

 

 チャラ・ルピアがザーディクリカに切り裂かれ破壊される。

 ロッドゾージアが手札に戻らなかっただけマシではあるが、かなりの劣勢を強いられている。

 

「く…私のターン、ドロー!3マナタップ!『偽りの希望(コードミラクル) 鬼丸「終斗(ピリオド)」』召喚!!」

「ここで終斗…。」

「そう。アンタのマナゾーンに多色カードが有れば、3マナで召喚可能なクリーチャーよ。そして終斗の登場時能力、相手のクリーチャー1体とバトル!バトル中このクリーチャーのパワーは10000になるからラフルル・ラブとバトルよ!」

 

 ラフルル・ラブが鬼丸『終斗』に切り裂かれる。

 

「バトルに勝利したので、1枚ドロー。…これでターンエンドよ。」

「…抵抗は終わりましたか…?」

 

 冷たい笑みを浮かべる咲夜。

 

「それでは…。」

 

 自分のターンとなった咲夜は、デッキから1枚カードをドローする。

 

「…これより、『ファイナルタイムストップデュエル』をお見せいたしましょう。」

「ファイナル…タイムストップデュエル?」

 

 咲夜の勝利を宣言するかのような言葉。

 

「まずは、サンブレード・NEXを4マナで召喚。シールド1枚の追加をどうぞ。」

「OKよ。」

「登場時1枚捨てて2枚ドロー。さあ…サンブレード・NEXでシールドをブレイク。」

 

 シールドに向かって突っ込んで行くサンブレードNEX。

 そして、咲夜は高らかにその宣言を行った。

 

「革命…チェンジ!!」

 

 サンブレードがカードとなって手札へと戻り、先程とは違う姿のミラダンテが姿を現した。

 

「時を支配する革命の法皇…『時の法皇 ミラダンテ(トゥエルブ)!!」

 

時の法皇 ミラダンテ(トゥエルブ)/POWER 12000

 

「…来たわね…ミラダンテⅫ!」

「ここからは、私達が時を支配致します。「『ファイナル革命』、発動!」

 

 咲夜がそう宣言をした瞬間、上空に時計のようなものが生み出された。

 長針はⅫを、短針はⅧを指している。

 

「カウントダウン…3!」

 

 短針が進み、短針がⅨを指した。

 

「ミラダンテのファイナル革命効果…貴方は次のターンの終わりまで、貴方はコスト7以下のクリーチャーを召喚出来ません。」

「く…終斗も出せないじゃない。」

「カウントダウン…2!」

 

 短い針がⅩを指す。

 同時にミラダンテが白い光を発し始めた。

 

「ミラダンテⅫのもう一つの能力…光のコスト5以下の呪文を詠唱いたします。唱えるのはこのカード…『ジャッジメント・タイム』。」

「それは…!」

 

 瞬間、ドギラゴン閃と終斗が光の鎖のようなもので縛られた。

 

「貴方のクリーチャーは自分のターンの終わりまで、攻撃もブロックもアンタップも不可能となりました。」

「ブロッカーを封じたか…」

「さあ…チェックメイトです。カウントダウン、1。」

 

 短い針がⅪを指す。

 同時にミラダンテが金色の光を発し始めた。

 

「ジャッジメント・タイムのもう一つの効果、さらに光のコスト4以下の呪文を詠唱いたします。呪文…『ファイナル・ストップ』。」

 

 ミラダンテの周囲に時計の針のようなものが生み出され、霊夢の周りへと突き刺さった。

 

「これで貴方は、呪文も封じられました。」

「…これが…。」

「そう…カウントダウン、0。」

 

 短い針が長い針と完全に合わさる。

 瞬間、霊夢は体が動かないような感覚に陥った。

 

「貴方は何も動き出さないまま…負ける。

完成、『ファイナルタイムストップデュエル』。」

 

 攻撃、ブロック、召喚、そして呪文。

 咲夜の奥義とも呼べる戦術、ファイナルタイムストップデュエルにより霊夢はそれらが封じられた。

 

「さあ…ミラダンテⅫでT・ブレイク!」

 

 ブロックが封じられているため、防御不可能の攻撃が霊夢を襲う。

 サンブレードにより増えていたシールドが、あっという間に4枚まで減らされた。

 

「く…シールドチェック。」

 

 シールドから捲られたカードの中には、ピン積みされていた「オリオティス・ジャッジ」が入っていた。

 

「く…呪文は使えないわ。」

「ザーディクリカとロッドゾージアで、残りのシールド4枚をブレイク!」

 

 これで全てのシールドが破壊された。

 

「S・トリガーは無いわ。」

「終わりです。もう一体のザーディクリカで、ダイレクトアタック!」

 

 霊夢に迫るザーディクリカ。

 S・トリガーも何もかも使えないまま、霊夢の敗北―。

 

「アンタ、何も動きださないとか言っているけど…。」

「…?」

「完璧やら完全なんてものは…世界何を探しても決して無いわ。革命0トリガー、革命の絆(マスター・オブ・レボリューション)』を発動。」

「それは…!」

 

 霊夢は手札の革命の絆を咲夜に見せる。

 革命0トリガーとは、ダイレクトアタックが成立しかけている瀬戸際のみに、手札からノーコストで使用可能な能力である。

 

「貴方が封じているのはコスト7以下のクリーチャーの「召喚」だけ。出す能力である革命0トリガーは止められない。」

 

 その言葉を聞き歯ぎしりする咲夜。

 

「このカードは、自分の山札の上から1枚目を表向きにして、それが光または火の進化ではないクリーチャーなら出して、このクリーチャーをその上に置くわ。」

 

 デッキの一番上をめくる霊夢。

 

「…デッキトップのカードは、『ボルシャック・サイバーエクス』。条件クリアよ。」

 

 革命の絆…革命ゼロトリガークリーチャーとして有名な、ボルシャック・ドギラゴンとミラクル・ミラダンテを小型化したようなクリーチャーが現れた。

 

「そして革命0トリガーの進化元になったクリーチャーは出た時の効果を使える―よって、サイバーエクスの効果で、相手のクリーチャー…ロッドゾージアをバウンスさせて貰うわ。」

 

 ロッドゾージアがのEXライフが削られた。

 

「そして、革命の絆はブロッカー…よってザーディクリカをブロックよ。因みにアンタ、ジャッジメント・タイムで止められる範囲が発動時に居たクリーチャーのみだというのは知っているわよね…?」

「ファイナルタイムストップデュエルが…破られた!?」

「残念だったわね…さて…。」

 

 霊夢がデッキトップに指を掛けた。

 

「ラストターン、ドローよ。」

 

 霊夢がカードを引く。現在の状況は、相手の場にブロッカーは存在せず、シールドはEXライフのみ。―霊夢は革命の絆のカードに手を掛けた。

 

「さあ行くわよ…『革命の絆』でシールドブレイク宣言時!」

 

 革命の絆が咲夜へと突っ込んで行く―。そして…。

 

「革命…チェンジ!!」

 

 霊夢の背後からドギラゴン超に酷似したクリーチャーが現れる。

 そしてそのクリーチャーは、革命の絆とハイタッチを交わした。

 

「これが伝説となりし団長の姿!『蒼き団長 ドギラゴン(バスター)』!」

 

蒼き団長 ドギラゴン(バスター)/POWER 13000

 

「ドギラゴン剣…殿堂カードを引くとは…。」

「この世界を護る為に…伝説となりしその力を解き放て!『ファイナル革命』発動!」

 

 ドギラゴン剣が、赤と緑の光を。そして自身を最強の革命軍たらしめる力を解き放った。

 

「ドギラゴン剣は、手札かマナゾーンからコストの合計が6以下になるように、多色クリーチャーをバトルゾーンに出せるわ!」

「く…強い…!」

「出すクリーチャーはこれよ!ボルシャック・サイバーエクス!」

 

 バトルゾーンに三度現れるサイバーエクス。

 

「サイバーエクスの登場時効果!今回選ぶのは破壊効果でEXライフがある方のザーディクリカを破壊!EXライフにより、シールドは焼却されるわ。」

「これが…最強の革命チェンジクリーチャーの力…!」

 

 咲夜のシールドが0となった。

 

「そして、シールドへの攻撃はプレイヤーへの攻撃になる!アタックはキャンセルされないからそのままダイレクトアタック宣言よ!」

 

 咲夜へと一直線に飛走っていくドギラゴン剣。

 

「…お嬢様…申し訳ございません…。」

 

 ―そのまま、ドギラゴン剣の剣が咲夜を切り裂いた。

 

「私の、勝ちよ。」

 

WINNER 博麗霊夢

 

「さあ、アンタたちの主の所まで連れて行ってもらうわ。私は異変を解決しに来ただけよ。案内してくれないかしら?」

「…畏まりました。」

「ありがとう。」

 

 咲夜は何所か悔しそうに霊夢の案内を始める。

 

「…ところで、もう二人の客人の姿が見えないようですが…。」

「まあ、後で追いついて来るでしょう。私は私が出来る事をやるだけよ。」

 

 霊夢は咲夜に連れられ、異変の元凶…館の主が居る部屋へと向かっていく。

 

※ ※ ※

 

 ―その頃…。

 

「くっそ…やべえ…!」

「諦めなさい。貴方のデッキがこの手に弱いのは理解しているわ。」

 

 ―かなりのピンチに陥っていた。

 ―そして。

 

※ ※ ※

「へへ…やるじゃねえか美鈴!」

「貴方もですよ。ここまでとは…」

 

 そして、紅魔館の門の前では、ドラゴン(ドギラゴン)ドラゴン(ボルシャック)による熱戦が繰り広げられていた。

 

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イメージED JIBUN

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次回予告

 

 紅魔館に立ちふさがる刺客たちとの激闘。

 日本最強格DMP 遊崎 勝平VS華人小娘 紅 美鈴、普通の魔法使い 霧雨 魔理沙VS知識と日陰の少女 パチュリー・ノーレッジ。2つの戦いも佳境へと向かっていく。

 そして、博麗霊夢は十六夜咲夜の案内により主の部屋へと向かう―。

 陽は沈み、黒幕との対面の時…

 

次回 激戦紅魔郷~Battle of scarlet

 

「「このドローは、激しく熱いぜ!」」




今回のデッキ
<ラッカゾージアミラダンテ>
 咲夜の使うデッキ。サンブレード→ミラダンテSF→ドラゴンズ・サイン→ザーディクリカでアドを広げ、ロッドゾージア、ペルフェクト、ラフルル・ラブで相手の動きを制限し、SFもしくはミラダンテⅫからのジャッジメント・タイム→ファイナル・ストップによるファイナルタイムストップデュエルを決めて完全にロックしトドメを刺そう。
 なお敗因はロッドゾージアが手札に無かったことである。
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