東方超龍革~Duel Masters Phantasm   作:フウ@東方二次創作

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前回までのあらすじ
 幻想郷の異変を解決するために紅魔館へと進入した霊夢、魔理沙、勝平。
 だがそんな3人に、紅魔館の刺客が次々襲い掛かる。
 紅魔館のメイド長、十六夜咲夜は博麗霊夢と激突。
 ファイナルタイムストップデュエルにより霊夢を徹底的にロックする咲夜だったが、最後はドギラゴン剣からのファイナル革命で、霊夢は咲夜を撃破した。
 ―そんな中、勝平と美鈴、そして魔理沙とパチュリーも、激戦を繰り広げていた。


第四話 激戦紅魔館~Battle of scarlet

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 時刻は、紅魔館の門にて、勝平と美鈴の対決が始まった頃に遡る。

 

「呪文!『メンデルスゾーン』!デッキの上から2枚をチェック。『アルカディアス・モモキング』と『ボルシャック・栄光・ルピア』なので全てマナゾーンに!」

 

 後攻2ターン目、俺がメンデルスゾーンを発動し4マナへと到達した。

 

「メンデルスゾーン…やはり勝平さん、奇しくも同じ構えと言った所でしょうか…?」

「同じ構え…まさか!?」

「私のターン、マナチャージして3マナ、『ボルシャック・栄光・ルピア』を召喚します。」

 

 栄光ルピア…!

 あれは今の俺のデッキにも入っているドラゴンデッキ最強の初動カード。

 

「栄光ルピアの効果、デッキの上から1番上をマナに置きます。『ボルシャック・クロス・NEX(ネックス)』が置かれましたので2枚目をマナゾーンに置きます!」

「へえ…そっちもドラゴンデッキ…面白え!」

「ターン終了です。」

「…俺のターン、ドロー!マナチャージで5コスト!『切札勝太(きりふだかった)&カツキング 熱血の物語』を召喚!」

 

 俺の場に登場するカツキング。

 このクリーチャーも最強クラスの汎用性を持ったドラゴンである。

 

「登場時効果、デッキの上から5枚を見て、そのうちの1枚を手札に加える!蒼き王道 ドギラゴン超を手札に!ターンエンド!」

「ドギラゴン超…良いカードですね。私のターン!ドローしてマナチャージ!」

 

 これで6マナ…ならそろそろ来るって事か!

 

※ ※ ※

 

 その頃、図書館でも魔理沙とパチュリーのデュエマは始まっていた。

 

「呪文、水晶の祈り!3枚ドローして2枚捨てるぜ!」

「天災デドダムを召喚。効果で墓地にドルファヴィロム、マナに『ドンドン火吹く(ボルカニック)ナウ』、手札に一枚加えてターン終了よ。」

 

 3ターン目、互いにマナを溜め合い基盤を揃えていく両者。

 ―そしてこのターン、魔理沙が動き出した。

 

「私のターンだぜ!ドロー、マナチャージ!呪文、『セイレーン・コンチェルト』!私のマナのカードを1枚手札に戻して、その後手札を1枚マナゾーンへ!」

「実質ノーコストで呪文を1枚墓地に送ったと言う事ね…。」

「そして呪文、キリモミ・ヤマアラシ!これで墓地の呪文は6枚!キリモミで1軽減!2コストで召喚!『水晶の王 ゴスペル』!」

 

 魔理沙のバトルゾーンに、自身の切り札が現れた。

 

「来たわね…」

「行くぜ!墓地の呪文5枚を手札に加えるぜ。さあ行くぜゴスペル!攻撃宣言時、呪文を発動可能!『クリスタル・ドゥーム』、起動!」

 

 発動されるクリスタル・ドゥーム。魔理沙は3枚引き、手札のカード3枚に手を掛けた。

 

「来い!『偽りの王 ナンバーナイン』!『「必然」の頂 リュウセイ』2体!」

「ナンバーナイン…厄介なクリーチャーが出て来たわね…。」

 

 呪文を封じられたパチュリーは顔をしかめる。

 

「そのままW・ブレイクだぜ!」

 

 パチュリーのシールドが2枚砕け散る。

 

「シールドチェック…『ドラゴンズ・サイン』よ。」

「呪文は使えねえぜ。マナにある『ブレイン・スラッシュ』も『ドンドン火吹くナウ』もな!さあ行けリュウセイ!T・ブレイクだ!」

 

 パチュリーのシールドが0になってしまう。

 破壊されたシールドを見るパチュリー。

 

「確かにそうね…でも…。」

 

 パチュリーはシールドから手札に加わったカードを魔理沙に見せた。

 

「このカードは、クリーチャーよ。シールドトリガー、『機怪人形ガチャック2』。」

「何ィ!?」

「登場時効果、魔理沙のアンタップしてるクリーチャー、リュウセイを破壊。そして、破壊されたクリーチャーより小さいコストのクリーチャーを、墓地からバトルゾーンに出すわ。」

「おい…今破壊したのは9コストだから…!」

「そう。行きなさい、『聖魔連結王 ドルファヴィロム』。」

 

 勝平も使用していたディスペクター…ドルファヴィロムが現れた。

 

「ドルファヴィロム…と言う事は!」

「まずEXライフでシールド追加、そしてドルファヴィロムの効果発動。貴方の多色ではないクリーチャーを全て破壊させて貰うわ。」

 

 魔理沙の場に在ったクリーチャー…ゴスペル以外が吹き飛ばされた。

 

「くそっ…止められた…!」

「終わりかしら?」

「…ああ、ターン終了だ。」

 

 折角の布陣を全てドルファヴィロムに砕かれ、魔理沙は苦悶の表情を浮かべた。

 

「さあ、私のターン。ドロー、マナチャージ。呪文『ドラゴンズ・サイン』を発動。」

 

 ドラゴンズ・サインを発動するパチュリー。

 

「私の切り札…『龍風混成 ザーディクリカ』をバトルゾーンへ!」

 

 パチュリーの場に、咲夜も使用していたクリーチャー、ザーディクリカが現れた。

 

龍風混成 ザーディクリカ/POWER 6000

 

「EXライフでシールドを追加して、ザーディクリカの登場時効果。墓地のドラゴンズ・サインをもう一度発動よ。」

「強過ぎるだろその効果…!」

「来なさい、もう一体のザーディクリカ。」

 

 二体目のザーディクリカがパチュリーの場に現れた。

 

「EXライフでシールドを追加して、ザーディクリカの登場時効果。今度は手札から、このカード…『ブレイン・スラッシュ』を起動するわ。」

「ブレイン・スラッシュ…?」

「この魔法は、3枚ドローして1枚捨てる効果と、コスト8以下のクリーチャーを墓地からバトルゾーンに出す効果のどちらかを使えるけど、私の場に水と闇があるから、両方使えるわ。」

「ドローと墓地復活どっちも出来るのかよ…!」

「と言う事で、3枚ドロー…ザーディクリカを捨てるわ。」

「おいおいおい…!」

 

 パチュリーの捨てられたカードに狼狽する魔理沙。

 

「そして、コスト8以下のクリーチャー…ザーディクリカをバトルゾーンへ。」

「三体目…!」

 

 三体目のザーディクリカが現れる。

 ―見る人が見れば卒倒するような盤面であった。

 

「EXライフを発動して、コスト7以下の呪文を発動。発動する呪文はこれよ。」

 

 ―パチュリーは手札の1枚をゆっくりと魔理沙に見せた。

 

『ロスト・Re・ソウル』、発動よ。」

「ロスト・Re・ソウル…!!やべえ!」

「効果は知っているでしょう?あなたの手札をすべて捨ててもらうわ。」

 

 オールハンデスの元祖となるクリーチャー、ロスト・ソウル。その上位互換となる呪文、ロスト・Re・ソウルが発動した。

 

「くっそ…やべえ…!」

「諦めなさい。貴方のデッキがこの手に弱いのは理解しているわ。」

 

 パチュリーの推測は合っていた。

 手札が無ければ、手札からゴスペルで発動できる呪文は限られる。

 

「ターン終了よ。さあ…貴方にこれが超えられるかしら…?」

 

※ ※ ※

 

「行きます…5マナをタップ!『王来英雄(おうらいひーろー) モモキングRX(レックス)』召喚!」

 

 来たか…モモキングRX!

 

「出た時の効果!手札を1枚捨てて2枚ドロー!その後、このクリーチャーから進化できるコスト7以下のクリーチャーをバトルゾーンに出せます!さあ行きましょう!スター進化!『ボルシャック・モモキングNEX(ネックス)』!」

 

 モモキングRXが火を纏い、モモキングとボルシャック・NEXが融合したようなクリーチャーが現れた。

 因みにスター進化とは、進化方法は通常と同じで、その効果を持ったクリーチャーは共通でバトルゾーンを離れる時は置換効果で一番上のカードのみが離れるというものである。

 

「登場時効果!デッキの一番上を表向きにして、それがレクスターズまたは火のクリーチャーならバトルゾーンに出すことが出来る!行きます…ドロー!引いたカードは…『ボルシャック・NEX(ネックス)』!バトルゾーンに出します!」

 

 デッキの上からボルシャック・NEXがバトルゾーンへ出る。

 

「そして出た時の効果、自分の山札を見て。その中の、名前に《ルピア》とあるカードを1枚、バトルゾーンに出します。ここで出すのはボルシャック・栄光・ルピア!出た時に1枚マナゾーンに送り、ドラゴンなのでもう1ブースト!」

「く…展開されてるな…。」

「行きます。モモキングNEXで攻撃宣言時、能力を発動!もう一度デッキの一番上をめくります!」

 

 デッキの一番上のカードは…『ボルシャック・クロス・NEX(ネックス)』だった。

 

「火のクリーチャーですのでバトルゾーンへ!」

「またドラゴンが…!」

「モモキングNEXのパワーは9000、このままWブレイクです!」

 

 シールドが2枚叩き割られた。

 

「シールドチェック…トリガーは無いぜ。」

「ボルシャックNEXはスピードアタッカーではありませんのでこれでターン終了です。」

 

 ターンがこちらに渡って来た。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 …よし、いける!

 

「こちらも行くぜ!マナチャージして6マナタップ!『蒼き王道 ドギラゴン超』!」

「切り札が来ましたか…!」

「登場時効果でボルモモNEXをマナ送りだ!」

 

 ドギラゴン超の剣閃で、ボルシャック・モモキングNEXがマナへと送られ、進化元のモモキングRXが残った。

 

「行くぜ、カツキングをタップしてハイパーモード突入だ!」

 

 山吹色の光を発し始めるドギラゴン超。

 

「行くぜ、ドギラゴン超でボルモモに攻撃宣言時、マナゾーンからクリーチャーをバトルゾーンに!こっちも『王来英雄 モモキングRX』をバトルゾーンへ!」

「なるほど、そういう出し方もあるんですね…!」

 

 美鈴も出していたクリーチャー、モモキングRXがバトルゾーンに現れる。

 

「行くぜ!1枚捨てて2枚ドロー!コスト7以下の進化クリーチャーをバトルゾーンへ!来い!『ブランド<NEXT.Star(ネクストスター)>!』」

 

 モモキングRXがブランドへと進化した。

 

「なるほど、ブランドNEXTですか!」

「そのままドギラゴン超で、ボルモモにアタック!」

 

 ボルモモがドギラゴン超に破壊される。スター進化の仕様によりモモキングRXが残った。

 

「続いてブランドでシールドを攻撃!能力で相手のパワー6000以下のクリーチャーである、ボルシャック・NEXを破壊!その後、自分のマナゾーンに火のドラゴンが5体あるので条件成立!」

 

 俺のマナゾーンには5体の火のドラゴン居るので、条件は成立する。

 

「と言う事で、カードを1枚引いてその後手札のドラゴンを出すことが出来る!再びモモキングRX!能力で2枚引いて1枚捨て…進化クリーチャーを出す効果は無いぜ。」

「分かりました。」

「そのままWブレイク!」

 

 ブランドはシールドへと突っ込んで行き、そのままシールドを2枚破壊した。

 

「シールドチェック!…S・トリガー発動!ボルシャック・NEXの下面、『スーパー・スパーク』!相手クリーチャー全員タップです!」

 

 俺の全てのクリーチャーがタップしてしまう。

 シールド2破壊で終わってしまうのは悲しいが…仕方ない。

 

「…ターン終了だ。」

「私のターン。ここから本気で行かせていただきます。」

 

 ―瞬間、美鈴の発する威圧感が一段と強まった。

 

「マナチャージして、9マナタップ!『ボルシャック・決闘(デュエル)・ドラゴン』を…召喚!」

 

 バトルゾーンへカードを叩きつける美鈴。

 ―生まれ変わったボルシャック・ドラゴンの一つの姿、『ボルシャック・決闘(デュエル)・ドラゴン』が現れた。

 

「来るとは思っていたが…!」

「決闘ドラゴンの登場時効果!ドギラゴン超をマナゾーンに送り、その後、自分のマナゾーンに在るカードの枚数以下のコストを持つ、ボルシャッククリーチャーをバトルゾーンへ!2体目の『ボルシャック・決闘・ドラゴン』をバトルゾーンに!!」

 

 ドギラゴン超がマナゾーンへと送られてしまい、二体目の決闘ドラゴンが、バトルゾーンへと現れた。

 

「そして、二体目の決闘ドラゴンの効果!今度はモモキングRXをマナに送り、ボルシャック・モモキングNEXをボルシャック・栄光・ルピアの上に重ねてバトルゾーンへ!」

「く…また来たか…!」

「そして、モモキングNEXの効果でデッキトップをめくります!ボルシャック・クロス・NEXをバトルゾーンへ!」

 

 今の美鈴の盤面は栄光ルピア、モモキングRX、ボルモモNEX、決闘ドラゴン(一体はタップ中で、もう一体は攻撃可能)、ボルシャック・NEX、ボルシャック・クロス・NEX2体。

 正直受けきるのはかなりきついが―まだ諦めない。

 

「行きます!ボルシャック・決闘・ドラゴンで攻撃宣言時、『革命チェンジ』発動!」

「このタイミングでの革命チェンジ…と言う事は!?」

「…これが、私の切り札です!竜皇神(りゅうおうしん) ボルシャック・バクテラス』に、革命チェンジ!!」

 

 美鈴の場に現れたバクテラスと決闘ドラゴンがハイタッチ。

 ―最強にして最大のボルシャック、『竜皇神(りゅうおうしん) ボルシャック・バクテラス』が姿を現した。

 

竜皇神(りゅうおうしん) ボルシャック・バクテラス/POWER 17000

 

「行きます!バクテラスの登場時能力!山札の上から4枚を見て、その中のアーマードを全てバトルゾーンへ!」

 

 ―デッキの上から4枚をめくる美鈴。

 

「…全て、アーマード!『ボルシャック・ドラゴン』『ボルシャック・NEX』『ボルシャック・クロス・NEX』『ボルシャック・モモキングNEX』をバトルゾーンへ!」

 

 新たに並び立つ4体のアーマード・ドラゴン。ボルシャック・モモキングNEXは、モモキングRXの上に重なりバトルゾーンへと現れた。

 

「そしてモモキングNEXの登場時効果で、デッキトップをめくります!『ボルシャック・ドギラゴン』を栄光ルピアの上に重ねバトルゾーンへ!」

 

 そして最後にボルシャック・ドギラゴンが栄光ルピアの上に重なりバトルゾーンに現れる。

 ―今この場に並んでいるクリーチャーは、ボルシャック・ドラゴン、ボルモモNEX2体、決闘ドラゴン2体、ボルシャック・NEX2体、ボルシャック・クロス・NEX3体、ボルシャック・ドギラゴン、そして、ボルシャック・バクテラス。

 計12体のボルシャック軍団が、今この場に集結していた。

 

「すげえ…!」

「そしてボルシャック・ドギラゴンの効果!相手クリーチャー1体とバトルします!ブランドNEXTとバトル!」

 

ブランド<NEXT.Star> 9000 VS 12000 ボルシャック・ドギラゴン

 

 ブランドNEXTがボルドギに殴り倒され、進化元のモモキングRXの姿が残った。

 

「行ってくださいバクテラス!残りのシールドを全てブレイクです!」

 

 バクテラスがまさに太陽のような輝きを放ち、炎が俺の残りのシールドを全て砕いた。

 

「…シールドチェック…頼む!!」

 

 シールドを3枚まとめてチェックする。

 ―よし…!

 

 

「来たぜ!シールド・トリガー!『光鎧竜 ホーリーグレイス』『切札勝太&カツキング 熱血の物語』!!」

「ホーリーグレイス!?」

「まずはホーリーグレイスで、相手クリーチャーを全てタップだ!」

 

 スーパー・スパークの付いたドラゴンと言う事で採用していたホーリーグレイス。期待通りの刺さり方をしてくれた。本当にありがとう、俺のデッキ!そして…

 

「熱血の物語は俺のシールドが2枚以下の時に、シールドトリガーとして起動することが出来る!効果でデッキの上から5枚見て…ブランドNEXTを手札に!そして、加えたカードが火なので、相手クリーチャー1体をバウンス!ボルシャック・バクテラスをバウンスだ!」

 

 手札へと戻って行くバクテラス。これでブロッカー付与は居なくなった。

 

「へへ…美鈴、やるじゃねえか…。」

「貴方もですよ…ここまで耐えて来るとは…。」

 

 睨み合う二人。

 

「ですが…次のターンで私を倒すことは出来ますか?ボルシャック・ドギラゴンにスーパースパーク…一つでも踏めば致命的なのでは?」

「俺は絶対に諦めねえさ。」

 

 俺はデッキのトップに指をかける。

 最後まで、自分と自分のデッキを信じてプレーする。何故なら…。

 

「"逆転"こそが、デュエマだからな。」

 

※※※

 

「行くぜ私のターン…ドロー!!!」

 

 ―引いたカードを見て、笑みを浮かべる魔理沙。

 

「…何か引けたかしら?」

「今から、見せてやるよ!行くぜ!ゴスペルでそのままアタック!このとき能力発動!」

 

 魔理沙は手札に残っている唯一のカードをフィールドへ叩きつけた。

 

「発動!『クリスタル・ドゥーム』!!」

「引かれていたようね…だけど、私のシールドは残り4枚…そして、私のデッキにはS・トリガーがG・ストライクを含めて合計22枚、呪文を封じたとしても有効トリガーは7枚入っているわ。それら踏まずに勝つことは出来るの?」

 

 ―確かに5cディスペクターは、耐久力が高いデッキとして有名である。

 だが魔理沙は考えていた。

 

(アレさえ…アレさえ引ければ…!)

 

 デッキの上に手を置く。

 魔理沙は思い出していた。ホーガン・ブラスターでドルファヴィロムを引いてきた勝平の事を。

 

 

 

 

 ――瞬間、魔理沙と勝平。二人は図ったかのように同じタイミングで魂を込めた渾身のドローをした。

 

 

 

 

「「このドローは…激しく熱いぜ!!ドロオオオオオオッ!!!」」

 

 引いたカードを見る勝平。そして魔理沙。

 

「「…来やがったぜ…!」」

 

※ ※ ※

「何を引いたというの…?」

「今見せてやる!一枚目!『引き裂かれし永劫、エムラクール』!」

 

 魔理沙のバトルゾーンにエムラクールが現れる。

 ―そして魔理沙は、高々と一枚のカードを掲げた。

 

「そして2枚目…!見せてやるよ…私の秘密兵器!終末縫合王(しゅうまつほうごうおう) ミカドレオ』!!」

「ミカドレオですって!?」

 

 神帝、そしてライオネルが"縫合"したディスペクターの王の一角にして、ゼニスを種族に持つクリーチャー、終末縫合王 ミカドレオが現れた。

 

終末縫合王(しゅうまつほうごうおう) ミカドレオ/POWER 19000

 

「こんなクリーチャーを…!しかもエムラクールまで…!」

「EXライフでシールドを追加して、エムラクールの召喚時効果発動追加ターン獲得だ!そしてミカドレオ召喚時効果!山札の上から4枚を表向きに!その中から好きなクリーチャーをバトルゾーンに出せる!」

 

 デッキの上から4枚を表向きにする魔理沙。

 瞬間、魔理沙の笑顔が弾けた。

 

「来たぜぇ!出すのはこいつらだ!『偽りの王 ナンバーナイン』!『必然の頂 リュウセイ』!」

 

 魔理沙の場に大型のクリーチャーが4体並び立った。

 

「ナンバーナインにリュウセイまで…!くっ…!」

「そしてこのままW・ブレイク!」

 

 パチュリーがEXライフで展開したシールドが2枚破壊される。

 

「く…G・ストライク『ロスト・Re・ソウル』二枚…!エムラクールとリュウセイを止めるわ。」

「これでターン終了!そんでもって…エムラクールの効果で追加ターンだ!」

 

 ―そして、追加ターンの開始時、ミカドレオの真の力が開放される。

 

「ターン開始時…ミカドレオの効果発動!私のターンのはじめに、バトルゾーンにコスト8以上のクリーチャーが4体以上あれば…私はゲームに勝つ!」

「そんな…S・トリガーを無視して勝ち切るなんて…!」

「さあ…これでラストだ!」

 

 ミカドレオが両手に光を溜め、構えを取る。

 

「これが私の…!『フィナーレ・スパーク』!!!」

 

 ミカドレオから放たれたビームに、パチュリーは巻き込まれた。

 

※ ※ ※

 

「何が来ようと…!」

「マナチャージしてまずは、呪文『お清めシャラップ』!デッキの上から1枚をマナゾーンに置き…よし、単色が落ちた!その後どちらかのプレイヤーの墓地をリセットする!美鈴のボルシャッククリーチャーの大半は墓地にクリーチャーが居るとパワーが上がるからな。先にそれを封じとくぜ。」

「なるほど、分かりました。」

 

 これで相手全員のパワーが初期値へと戻った。

 そして、残り6マナのこの状況で出すクリーチャーは、もちろんアレである。

 

「行くぞ!6マナタップ!再び暴れて来い!『蒼き王道 ドギラゴン超』!!」

 

 俺の場に再び、ドギラゴン超が現れた。

 

「また…引かれていましたか…!」

「登場時能力で、モモキングNEXをマナ送り!」

 

 モモキングNEXがマナへと送られ、進化元であるモモキングRXが残る。

 さあ…こっからだ!

 

「行くぜモモキングRXをタップして…『ハイパーモード』突入!」

 

 再び山吹色のオーラに包まれるドギラゴン超。

 

「行くぜ!ドギラゴン超で、まずは決闘ドラゴンに攻撃!このとき能力発動!マナゾーンからコスト5以下のクリーチャー…モモキングRXをバトルゾーンへ!」

「またモモキングを…!」

「そしてモモキングRXの効果!2枚ドロー、1枚墓地!そしてこのカードから進化!ブランドNEXTをバトルゾーンへ!」

「ここまでは先程と一緒ですか…。」

「このまま、決闘ドラゴンとバトルだ!」

 

蒼き王道 ドギラゴン超 13000 VS 9000 ボルシャック・決闘・ドラゴン

 

 激しく衝突するドギラゴン超とボルシャック・決闘・ドラゴン。

 ―そして、ボルシャック・決闘・ドラゴンの剣に切り裂かれた。

 

「そして…ブランドNEXTで今度はボルシャック・ドラゴンに攻撃!」

 

 ボルシャック・ドラゴンへと突っ込んで行くブランドNEXT。

 そして俺のマナには火のクリーチャーが5体存在するので、条件は達成している。

 

「ブランドNEXTの攻撃時効果で、まずは相手のパワー6000以下のクリーチャーである、ボルシャック・ドラゴンを破壊!そして、1枚ドローして手札からドラゴンをバトルゾーンに出す!」

 

 ―そして、出すクリーチャーはもう決まっている。

 

「さあ来い!禁断竜王(きんだんりゅうおう) Vol-Val-8』!」

 

 ボルバルザーク、VV-8。二体のクリーチャーが融合したようなクリーチャー、Vol-Val-8が降り立った。

 

禁断竜王(きんだんりゅうおう) Vol-Val-8/POWER 54321

 

「Vol-Val-8…!?」

「EXライフでシールドを追加!このままブランドNEXTでもう一体のボルシャック・ドラゴンとバトルだ!」

 

ブランド<NEXT.Star> 9000 VS 7000 ボルシャック・ドラゴン(墓地に火のクリーチャー1体より攻撃1000UP)

 

 ボルシャック・ドラゴンがブランドNEXTに突っ込まれ、破壊された。

 

「そして、Vol-Val-8でプレイヤーに攻撃宣言!このときまず、ドギラゴン超の効果から処理!マナからコスト8以下のクリーチャー、熱血の物語をバトルゾーンへ!効果で5枚見て、『革命類侵略目(かくめいるいしんりゃくもく) パラスキング』を手札に!自然文明クリーチャーが加わったので、もう一体のモモキングNEXをバウンス!」

 

 モモキングNEXが再び場を離れ、モモキングRXが残った。

 

「そして、Vol-Val-8の攻撃時効果!自分の山札の上から5枚見て、2枚手札に加える!その後、パワー6000以下のクリーチャーを全て破壊!美鈴のモモキングRX2体、ボルシャック・NEX、俺のモモキングRXを破壊だ!」

 

 Vol-Val-8の口から放たれたビームにより、モモキングRX3体とボルシャック・NEXが吹き飛んだ。モモキングRXかわいそう。

 

「4体…破壊された…!」

「そのままT・ブレイク!」

 

 Vol-Val-8が再びビームを放ち、美鈴の残りのシールドが全て破壊された。

 

「シールドチェック…シールド・トリガー『スーパー・スパーク』!相手クリーチャー全てタップです!」

 

 これで俺のクリーチャーが全て攻撃出来なくなった。

 

「これでターン終了…この時にVol-Val-8の効果!俺のターンの終わりに、このターンクリーチャーが4体以上破壊されていれば、追加ターンを得る!」

「まずい…!」

 

 これで相手のS・トリガーは無くなった。

 

「俺の追加ターン…ドロー!ドギラゴン超のハイパーモードを、ホーリーグレイスをタップして起動!このまま、カツキングでダイレクトアタック宣言!そして侵略宣言!『革命類侵略目パラスキング』!」

 

 侵略とは、指定された文明と種族を持つクリーチャーが攻撃するとき、その上に重ねて進化することができる能力であり、パラスキングの侵略条件はコスト5以上のクリーチャーと条件が軽いため、このデッキに採用している。

 ―もっとも、採用理由はもう一つあるが。

 

「これでバトルゾーンの俺のカードが、すべての文明のカードとして扱われる!よって、パラスキングも多色クリーチャーになるぜ!」

「と言う事は…。」

「そう、ドギラゴン超の効果発動!『R(ロイヤル).S(ストレート).F(フラッシュ).K(カイザー)』をバトルゾーンへ!そのままダイレクトアタックだ!」

 

 パラスキングのパワーは14000とのため、ボルドギのバトル対象になっても破壊はされない。さあ、何枚出て来る!

 

「革命0トリガー発動!『ボルシャック・ドギラゴン』2枚宣言!」

「2体…けっこう引かれたな…。」

 

 ボルドギでの大当たりはバクテラス…それが来てしまったらまずい事になるが…頼む!

 

「行きます…!一枚目の効果発動!一枚…チェック!!」

 

 デッキの一番上は…『ボルシャック・決闘・ドラゴン』。

 

「よし!ボルシャック・決闘・ドラゴンの上に重ねて進化!ボルシャック・ドギラゴン!そして、ボルシャック・決闘・ドラゴンの登場時効果!パラスキングをマナに送ります!そして、バトル効果でブランドNEXTとバトル!」

 

ブランド<NEXT.Star> 9000 VS 12000 ボルシャック・ドギラゴン

 

 これでパラスキング、ブランドNEXTが処理された。

 そして、美鈴の手札に残されているのはもう1枚のボルシャック・ドギラゴン。

 

「行きます…来てくだい!」

 

 デッキの上から一番上をチェックする美鈴。

 ―美鈴がめくった山札の上は…『メンデルスゾーン』。

 

「…私の…負けです。」

「蒼き王道 ドギラゴン超で、ダイレクトアタック!!」

 

 敗北を受け入れ眼を閉じる美鈴。

 ―その美鈴を、ドギラゴン超は切り裂いた―。

 

「「最終…決着!」」

 

WINNER 遊崎 勝平 霧雨 魔理沙

 

※ ※ ※

 

「…はあ…完敗です。強かったですね…。」

「いやいや…お前も最後まで勝ちを諦めずにボルシャック・ドギラゴンを使ったんだろ?お前も、凄かったぜ。」

「そんな…ははは…。」

 

 ベタ褒めされて笑ってしまう美鈴。

 

「それじゃあ…またな。」

 

 そう言って、館の中へと入っていった。

 

※ ※ ※

 

「むきゅう…。」

 

 パチュリーはダウンしていた。

 

「さてと…アンタたちの主に用が有るんでな…通してもらうぜ。」

「…3階よ。」

 

 簡潔にレミリアの部屋の場所だけを教えるパチュリー。

 

「よし…行くか。あ、帰りがけに本何冊か借りとくぜー。」

「ああ…こらあだっ!」

 

 本を借り(パク)ろうという目論見の魔理沙を止めようと走り出すパチュリーだが、運動不足が災いし何てこと無い場所でコケ、眼を回し地面へと伸びた。

 

「むきゅう…。」

 

※ ※ ※

 

 紅魔館、主の部屋の前。

 

「この先に、今回の異変の元凶がいるって事ね…」

 

 ポツリと呟かれた霊夢の言葉はに咲夜は首を頷かせる。

 

「…分かったわ。…さて…。」

 

 霊夢は異変の元凶が存在する主の部屋を開いた。

 ―そして…。

 

「よく来たわね人間。待ちくたびれたぞ。」

 

 紅魔館の主人―レミリア・スカーレットが姿を現した。

 

「―アンタが、元凶というやつかしら…?」

「元凶…私が、"何の"元凶だというの…?」

「―外の赤い霧…貴方の館の、それもこの場所から出て来ていたものよ。」

「確かに、その赤い霧は私が生み出したものよ。それで…何しに来た?」

 

 ―霊夢は、陰陽柄のカードをを突き出して高らかに宣言した。

 

「止めに来た。それだけよ。」

「…フフフ…面白い…。」

 

 レミリアは笑い始め、翼を羽ばたかせ宙を舞い始める。

 霊夢も空へと浮き上がり、レミリアと同じ高さまで上がった。

 

「私は博麗霊夢。レミリア・スカーレット…異変の犯人であるあなたは、私が倒すわ。」

「この私を倒す…?やってみるがいいわ、人間。私は…レミリア・スカーレット。誇り高き吸血鬼よ。」

「…吸血鬼…?」

 

 威圧を放っているレミリアの言葉に何か引っかかる霊夢。

 ―レミリアは、外に浮かんでいる月―赤い霧の影響で紅に光っている月を見ながら言った。

 

「―ふふふ…こんなに月も紅いから、本気でやらせて貰うわ。」

「こんなに月も紅いのに。」

 

「「楽しい(永い)夜になりそうね。」」

 

 ―今、人間と吸血鬼による頂上の戦が始まろうとしていた。

 

 

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イメージED JIBUN

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「アハハ…面白そうなことやってるのに…私だけ仲間外れなんだ…。ハハ…遊ぼうよ…遊ぼうよ…!」

To be continued…

 

 

次回予告

 遂に始まった、博麗霊夢とレミリア・スカーレットの頂上決戦。

 幻想郷の運命を自らが手中に収めんとするレミリア。

 幻想郷の秩序を護らんと全力を尽くす霊夢。

 この決闘の勝者は―そして…

 

「遊ぼうよ…」

 

次回 永遠に紅い幼き月~Scarlet Devil

 

「私は楽園の巫女、博麗霊夢。どうあってもこの世界の秩序は守るわ。」

 




今回のデッキ
<ラッカゴスペル>
 魔理沙の使うデッキ。序盤は手札交換の呪文で手札を整えつつ墓地に呪文を溜め、最速4ターン目に水晶の王 ゴスペルからクリスタル・ドゥームを詠唱し、大型のゼニスを召喚するというデッキ。
 本来の構築なら出すゼニスはリュウセイとナンバーナインだけであり、エムラクールを採用する型は珍しいが、敢えて魔理沙はそれを採用し、更にミカドレオを秘密兵器として投入。極めつけに防御呪文としてS・S・Sとジ・エンド・オブ・エックスを採用した、正しく魔理沙の努力の結晶といったデッキである。
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